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第17話 スイッチ&スイッチ
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激しくベッドの上で交わり合った男女。快楽と汗にまみれた身体を癒すべく、部屋の段ボールに詰めてあった梅味のペットボトル飲料を取り出し一応の教師と生徒2人はなんとも言えない雰囲気でそれを飲み干していった。
失われた水分を補給して、また石のステージの上へとやって来ていた。
「さぁ、始めるぞ」
「……いやいや」
「ふざけている暇はないぞボロ雑巾」
「えぇ……はい」
そうしなりとした気で返事を返したが、突如、隣に立っていた人物から鋭いビンタを浴びせられた。
五百里は不意に鞭打たれたように痺れる左の頬を思わず手で押さえてしまった。
「いってええええ!! は……!?」
「よし空だな」
「これを飲め」
すこしわらい、周防子はそう淡々と告げていった。そして五百里に手渡した謎の黒い小瓶、中身は黒の容器で見えなく飲めというからには何らかの液体であることが推測される。既に蓋をしていたコルクの栓は周防子に取られており。
「……はぁ、はい」
「おっと、ガンの回路を開いたままでだ」
「ガンの回路……」
「お前は右利きか?」
「え? そうですけど、はい! 右です」
「想像でいい溜めろ、右の親指を身体の中心だと思って握り込めろ」
周防子は突然そろりと五百里の背後に回り密着し、五百里の右手をさわり操り、中指と人差し指の第二関節辺りの腹に親指の腹を押し当てるカタチ。
普段は絶対にしないような親指を拳の中に沈めめり込ませた、なんとも表現しがたい型を五百里に形成させた。
聞き慣れたクールな落ち着く女性の声、良いニオイ……女の髪のニオイが密着し鼻をくすぐり思わず欲情してしまいそうになった五百里であったが精神と魂を振り絞りこれをなんとかこらえた。そして、そんな事をしている考えている場合ではないと右手のカタチに集中していく。
やがて五百里の身体の背後からはなれた周防子は前に回り手渡していた黒い小瓶をパッと取り上げ、強引に飲ませていった。
「んぶっ!? ────」
危うく咽せるところであったが、甘くも苦くも塩っぱくもない経験した事のない透き通る一瞬の味を飲み干し。
右手はそのままに、やがて熱を帯びていくのが分かった。
「するとどうだ左は冷えるな、人間は馬鹿な生き物だ自分ではマトモなつもりでもこのように極端な差がある……その差を利用すればマジナイチカラの流れは馬鹿じゃないかぎりみえてくるはずだ」
人間のバランス極端な差……今の俺の身体は右を中心に圧のかかった変なカタチ。バランスを大きく欠いているそこに集まる、いや流れるもの、左から右へと──────。
目を閉じて思考し、やがて思考をやめ身体の温度を感じ取る。そして再び目を開いたとき、気付いたモノは現実にも残り流れていた。
「左は……たしかに……!! なるほど、ハハッ……す、すごいこんな簡単な事に気付かないなんて! 人間って!!」
白く光り輝いていた親指を中心とした三本の指。練り上げられ膨らんでいく五百里のジンジュ、ガン&オートシルドのガンのチカラである。
「……撃て」
「ど、どこに!?」
「私にだ、思いっきりな加減したら殺す」
「はぁ!?」
走り離れていった遠方の黒スーツの女性、自身の頭をコンコンと指差し妖しく笑っている。
「────、っ頭は大事ですよ! ……どうなっても知りませんからねっ、イキマス!! 腹筋を食いしばれェェ!!」
三本の指に纏われた白は親指で腹と腹をこすり合わせるようにスナップ、のこった立てた親指のカタチ。擦られ発射された白い閃光は直進しターゲットを貫く勢いでぶち当たった。
荒々しいが確実に五百里のガンは周防子まで届き、周防子は右手に受け取った白い光の線をギリギリとその威力に圧されながらも練り上げ白い塊に指を突っ込んだ。
すると光はすっと消え失せ、右手に残った白煙その威力の跡、人差し指と中指を口に含み妖艶な表情で舐めしゃぶっていった。
「────ちゅべあぁ……ふむ、はじめてにしてはまぁまぁだな」
「い、意味が分からない……」
失われた水分を補給して、また石のステージの上へとやって来ていた。
「さぁ、始めるぞ」
「……いやいや」
「ふざけている暇はないぞボロ雑巾」
「えぇ……はい」
そうしなりとした気で返事を返したが、突如、隣に立っていた人物から鋭いビンタを浴びせられた。
五百里は不意に鞭打たれたように痺れる左の頬を思わず手で押さえてしまった。
「いってええええ!! は……!?」
「よし空だな」
「これを飲め」
すこしわらい、周防子はそう淡々と告げていった。そして五百里に手渡した謎の黒い小瓶、中身は黒の容器で見えなく飲めというからには何らかの液体であることが推測される。既に蓋をしていたコルクの栓は周防子に取られており。
「……はぁ、はい」
「おっと、ガンの回路を開いたままでだ」
「ガンの回路……」
「お前は右利きか?」
「え? そうですけど、はい! 右です」
「想像でいい溜めろ、右の親指を身体の中心だと思って握り込めろ」
周防子は突然そろりと五百里の背後に回り密着し、五百里の右手をさわり操り、中指と人差し指の第二関節辺りの腹に親指の腹を押し当てるカタチ。
普段は絶対にしないような親指を拳の中に沈めめり込ませた、なんとも表現しがたい型を五百里に形成させた。
聞き慣れたクールな落ち着く女性の声、良いニオイ……女の髪のニオイが密着し鼻をくすぐり思わず欲情してしまいそうになった五百里であったが精神と魂を振り絞りこれをなんとかこらえた。そして、そんな事をしている考えている場合ではないと右手のカタチに集中していく。
やがて五百里の身体の背後からはなれた周防子は前に回り手渡していた黒い小瓶をパッと取り上げ、強引に飲ませていった。
「んぶっ!? ────」
危うく咽せるところであったが、甘くも苦くも塩っぱくもない経験した事のない透き通る一瞬の味を飲み干し。
右手はそのままに、やがて熱を帯びていくのが分かった。
「するとどうだ左は冷えるな、人間は馬鹿な生き物だ自分ではマトモなつもりでもこのように極端な差がある……その差を利用すればマジナイチカラの流れは馬鹿じゃないかぎりみえてくるはずだ」
人間のバランス極端な差……今の俺の身体は右を中心に圧のかかった変なカタチ。バランスを大きく欠いているそこに集まる、いや流れるもの、左から右へと──────。
目を閉じて思考し、やがて思考をやめ身体の温度を感じ取る。そして再び目を開いたとき、気付いたモノは現実にも残り流れていた。
「左は……たしかに……!! なるほど、ハハッ……す、すごいこんな簡単な事に気付かないなんて! 人間って!!」
白く光り輝いていた親指を中心とした三本の指。練り上げられ膨らんでいく五百里のジンジュ、ガン&オートシルドのガンのチカラである。
「……撃て」
「ど、どこに!?」
「私にだ、思いっきりな加減したら殺す」
「はぁ!?」
走り離れていった遠方の黒スーツの女性、自身の頭をコンコンと指差し妖しく笑っている。
「────、っ頭は大事ですよ! ……どうなっても知りませんからねっ、イキマス!! 腹筋を食いしばれェェ!!」
三本の指に纏われた白は親指で腹と腹をこすり合わせるようにスナップ、のこった立てた親指のカタチ。擦られ発射された白い閃光は直進しターゲットを貫く勢いでぶち当たった。
荒々しいが確実に五百里のガンは周防子まで届き、周防子は右手に受け取った白い光の線をギリギリとその威力に圧されながらも練り上げ白い塊に指を突っ込んだ。
すると光はすっと消え失せ、右手に残った白煙その威力の跡、人差し指と中指を口に含み妖艶な表情で舐めしゃぶっていった。
「────ちゅべあぁ……ふむ、はじめてにしてはまぁまぁだな」
「い、意味が分からない……」
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