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後日談3 京都旅行 / 相川湊

【9】抱っこ*

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「気持ちいいね」
「ふぁ、……気持ち、いいです……」

 僕はいつの間にか、お布団の上に座った恭介さんに抱っこされていた。後ろで恭介さんと繋がっていて、腰を揺すられると恭介さんのペニスが僕のイイトコロに当たって高い声が零れる。僕はぎゅって恭介さんに抱き着いた。恭介さんのぬくもりとGlareに包まれていると、ふわふわとした気持ちになってしまう。
 
「まだイけそう?」
「ん、……?」

 恭介さんに何か聞かれたけれど、意味が頭に入ってこない。

「……もっと、いっぱいきもちよくしてください」

 ふわふわした気持ちのまま、僕は恭介さんにして欲しいことを言った。そしたら恭介さんが「いいよ」って言って、僕を布団にうつ伏せにした。後ろから恭介さんが入り直してきて、一番奥まで入ったらぎゅって抱きしめられる。全部恭介さんに包まれてるみたいで、満たされる。多幸感で頭がぽわぽわする。

「ふぁ、あっ、あっ……」
「湊、ここ好き?」

 恭介さんが動いて、ぐりっぐりって切っ先で前立腺が押しつぶされた。

「あ、好きぃ……きもちちいい……」

 僕は背中に恭介さんのぬくもりを感じながら、好きと気持ちいいをずっと繰り返した。自分の存在がなんだか曖昧で、二人で一つの存在になったみたいだ。そのうち気持ちいいがいっぱい溜まってきて、言葉が全部喘ぎ声になってしまった。

「もしかして、イきたい?」
「あぁんっ、あっ、あ……イく、イきたい、です……」

 イクという言葉を聞いた瞬間、射精欲が一気に高まった。さっきまではこの気持ち良さにずっと浸っていたいと思っていたはずなのに、今度はイくことしか考えられなくなる。

「はっ、あぁっ、イく、イきたいっ、あっ、あっ……」

 イきたい。出したい。僕は譫言みたいに、イきたい、イきたいと繰り返す。

「いいよ、Cumイって。オレもイくから」
「イクっ、イクイクっ……!! ああぁぁああ……!!」

 恭介さんのCommandと、最奥の気持ちいいところをペニスて抉られて、僕は身体を震わせながら絶頂した。そしてその直後、恭介さんの熱が体内に注がれたのを感じた。


「んー……」

 快感の熱が収まった後、恭介さんの下から抜け出そうとして僕は身じろいだ。さっき恭介さんのCommandで射精したけれど、今度は違うものを出したくなってきた。寝起きだったし、奥の方をぐりぐりされたからか、尿意を催してしまったんだ。

「どうかした?」
「……おしっこしたいです」

 自覚すると、どんどん尿意が高まってくる。早くトイレに行きたい。だけど、身体はくたっとしていてあんまり力が入らないし、僕はまだ恭介さんの下から抜け出せないでもがいているだけだ。この調子で階段、一人で降りられるかな。

「じゃ、連れて行ってあげる」

 恭介さんが僕の考えを読んだみたいに、そう言った。

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