不憫Domの受難とへなちょこSubの恋愛事情

夏芽玉

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後日談5 ハッピー・マリッジ / 相川湊

【3】添い寝


 恭介さんが僕を連れてきたのは、あの日来たホテルだった。僕は初めてここで恭介さんとプレイをした。だけど、恭介さんのCommandとRewardに、すぐにサブスペースに入ってしまった。だから、僕たちはこのホテルでエッチなことはしていなくて……

「湊、ごめん。家まで我慢できない……」

 恭介さんから微かにGlareが溢れ出ている。寂しいと思っていたのは僕だけじゃなかったんだ。いつも僕ばっかりが恭介さんのことを大好きなんだと思っていた。

「僕もここで恭介さんとセックスありのプレイ、したいです」

 僕はあの日言えなかったことを、恭介さんに言った。


 部屋に入った瞬間、高濃度のGlareに包まれて僕は床にへたり込んだ。ずっと欲しかった、大好きな恭介さんのGlareだ。僕は床にふにゃりと座ったまま、恭介さんを見上げた。

「湊、Kneelお座りするのはまだだよ。こっちにCome来て

 大好きな恭介さんからGlareを貰えただけで飛んでしまいそうになるけれど、今日はここでちゃんと最後までシたい。だから、意識を飛ばしている場合じゃない。僕は恭介さんの後に続いて、部屋の中央にあるベッドに行こうとしたけれど、腰が抜けたみたいで立ち上がれなかった。

「……立てないの?」

 先にベッドに行った恭介さんが振り返ると、僕の様子に気づいてそう言った。

「恭介さんのGlareが気持ち良すぎて……」
「いっぱいご褒美あげるから、頑張って自分でこっちまでおいで」

 恭介さんがベッドに座ってそう言う。
 僕は恭介さんに近づきたくて、床に手をついて恭介さんさのところまで進んだ。

「湊、自分でちゃんとここまで来れてGood Boy偉いね

 ようやく恭介さんの足元にたどり着いたら、恭介さんが僕をベッドの上に抱き上げてくれた。頭を撫でられるととても気持ちが良くて、僕からも恭介さんに擦り寄ってしまった。それから、恭介さんの顔が近づいてきてキスが降ってくる。

 何回かキスをした後、恭介さんが僕のことをぎゅっと抱きしめてくれた。恭介さんの体温が嬉しくて気持ちいい。ふわふわとしながら、僕も恭介さんに抱きつき返した。

「やっぱり、恭介さんにぎゅってしてもらえるのが一番気持ちいいいです」
「……湊、それ、どーゆーこと?」

 抱き着く僕を引き剥がして、恭介さんが低い声で言った。






「は? 毎晩同じベッドで寝てた?」
 
 恭介さんにハワイで何があったのかと聞かれたので、僕はホテルで同室だった兄が夜になるとくっついてきて寝苦しかったことを伝えた。ツインルームだったので、兄にもちゃんとベッドはあった。だけど、寝るときは別々のベッドで寝たはずなのに、何故か目覚めたら兄は僕が寝ているベッドに居て僕にぴったりとくっついていたのだ。
 
「慣れない場所だと寝れないのか。気づいたらいつも抱きまくらにされてしまってたんですよね……おかげで寝返りも打てなくて、ちょっと疲れました……って、あ! もしかして、僕がいつも恭介さんにくっついて寝るの、迷惑でした?」
「そんなことはない」

 恭介さんに、とても不機嫌な声で言われてしまった。やっぱりいつも僕がいっつもくっついて寝るのは邪魔だったのだろうか。
 それよりも、話をしているときから息苦しいほどのGlareが恭介さんから溢れ出ている。こんなに沢山Glareを与えられたら、僕の頭の中はSubの欲でいっぱいになってしまう。

「あの……恭介さん、Glareがすごくたくさん出てるんですけど……」
「湊、Kissキスして」

 不意のCommandに、考えるよりも身体がすぐに反応してしまった。僕は恭介さんの唇に自分の唇を寄せた。触れ合わせただけの唇を薄く開いたら、すぐに恭介さんの舌が僕の口の中に入ってくる。舌を引きずり出されて柔らかく噛みつかれて、なんだか食べられちゃいそうなキスをした。
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