いつか、愛に跪くまで

夏芽玉

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本編

【20】シックスナイン*

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 床にペタリと座り込んだまま、服を脱いでいく久我を見つめる。
 服を脱ぐオレのことをガン見していた久我を笑えないくらい、オレは久我のことを凝視していた。
 服を脱ぐごとに露になっていく素肌をこれでもかというくらい目に焼き付けていく。

「唯織さん、そんなに見られたら、ちょっと……恥ずかしいです……」
「……お前も見てた」
「う。確かに、そーですけど……」

 そして、久我が服を全部脱いだのを見計らうとすぐに、久我に抱き着いてベッドに押し倒した。
 触れ合う素肌が、これ以上ないくらいに気持ちいい。

「ちょっ、い、唯織さん……?」
「……Command出すのが遅いお前が悪い」

 ベッドの上で久我に伸し掛かり、オレは久我の上半身をペロペロと舐め始めた。興奮しきったオレのペニスが久我の太腿に当たっているがそんなこと構ってられるか。

 首筋、鎖骨、大胸筋の膨らみを辿って、乳首に舌を伸ばしてちゅうちゅうと吸い付く。

「んぁっ、ちょっ、唯織さんっ……!! ちょ……ちょっと、Stayして待ってください」

 久我からのCommandに、オレは吸い付くのを止めて、不満を込めた視線で見つめた。久我は体勢を入れ替えて、オレをベッドの上に横たえた。

「唯織さんばっかりズルイです。オレも唯織さんのことペロペロしたいのに……だから、一緒に気持ちよくなりましょう? Stay待てはもういいですよ。だから、唯織さん、今度はこっちをLick舐めて

 目の前に差し出されたのは久我のペニスだった。
 久我はオレの顔を跨いでオレの上に伸し掛かり、オレの股間に顔を埋める。太腿や脚の付け根をベロベロと舐められて、擽ったい。
 所謂シックスナインの形で久我に全身で囲い込まれてGlareを浴びせられる。逃げ場のない狭いところで久我のGlareに追いつめられると、何倍も気持ち良くなるのだということが分かった。

 チュッチュッと目の前に差し出されたモノにオレはキスを落とすと、舌を伸ばしてペロペロと味わったた。
 初めて味わう雄の味に、不思議と嫌悪感はなかった。久我の身体の一部なのだと思うと、むしろ愛しさが増す気すらする。

 オレは大きく口を開くと、すでにギンギンに勃ち上がっているソレを口の中に含んだ。


「ふぁっ、……ヤバ。危うく暴発するところでした……唯織さん、それマジで気持ち良すぎます……オレは今、天国に居るんだろうか……あー、全然持たないかも……すぐに出ちゃったら、本当ゴメンナサイ……」

 自分で自慰をするときに擦るところを重点的に舐めてみたら、久我も同じところが気持ち良かったようだ。オレの上でふるっと身体を震わせると、ぶつぶつと呟いて、オレのものを口に咥えた。

 敏感なところを温かな粘膜に余すところなく包まれて、オレはビクビクと腰を跳ねさせた。確かにこれは……気持ちがいい。

 喘ぎ声をあげる代わりに、オレは口の中のモノをじゅるじゅると舐めしゃぶる。口の中に含めないところは手を使って扱き上げた。

「んっ、んんっ……!!」

 同じように自分の陰茎もじゅぽじゅぼと吸われて、オレはあっさりと追いつめられる。与えられたあまりの快感に耐えきれず、オレはすぐに達してしまった。しかし、弾けたソレすら吸い上げられて、さらに高みへと昇りつめさせられる。オレはその反動で、口に含んでいるものを喉奥まで飲み込み、思いっきり吸い上げてしまう。

 太腿で顔を挟まれ、身動きできなくなったオレの口の中で予告もなく弾けた久我の熱に、オレは思わずむせ返ってしまった。

「ごほっ、うぐっ……」

 一部は直接喉奥に叩きつけられて飲み込んでしまったが、殆どが口の中に残ってしまった。

「あああああ、すみません。気持ち良すぎて、やっぱり我慢できませんでした……唯織さん、ここにペッてしてください」

 慌てて身体を起こした久我が寄越してきたティッシュに、オレは口の中に残った白濁を吐き出した。
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