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6話 由々しき事態
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せっかく洗浄魔法を使えるようになったんだ。
お尻で最高に気持ち良くなったまま寝落ちするという野望を抱いた俺は、日々研究にいそしんでいた。しかし、その道半ばで王城でのアレやコレやを解決することになってしまったんだ。
結果的に、俺の自己開発はしばらくの間、中断している状態だ。
だってさ。
毎日、結構忙しかったんだよ?
俺、いっぱい働いたんだよ?
大賢者としてのお仕事をしている間は、洗濯稼業は一時休業にして、お城に泊まり込みだったしさー。
大仕事を終えたので、これからは毎晩ゆっくりとお尻スイッチの研究開発にいそしめると思っていたのに……
うっかり大臣たちの不正を暴いてしまったことによって、今度は俺が命を狙われることになるかもしれないから、警備が厳重な王城に住むようにと王様に言われてしまった。
確かに、毒が仕込まれてるくらいだったら、洗浄魔法でなんとかなるんだけど、武力で押し入ってこられたら、非力な俺にはなす術はない。
実際、俺が王城に滞在しているときに、命を狙われるようなこともあったわけだし……
ある日、王様と一緒に食事をしていたら、給仕のメイドさんの手が震えていた。
そこで、テーブルに並べられた食事に洗浄魔法をかけてみたところ、メインディッシュのソースの色が変化したんだ。それを見たメイドさんが、突如泣き崩れて謝ってきた。どうやら、ソースに毒が仕込まれていたようだ。
思い返してみれば、俺がこの世界に来たときに開かれた宴会でも、少し気になることがあった。
最初に出された料理のお皿の端っこが、俺のぶんだけちょっと汚れていたんだ。
取り替えてもらうほどでもないと思ったので、俺はこっそりとそのお皿にだけ洗浄魔法をかけた。そしたら失敗してしまったみたいで、料理の味がなくなってしまったんだ。それで、その料理に関しては泣く泣く諦めたんだけど……
もしかして、あれを気にせずにそのまま食べてたら、俺はあの瞬間ぽっくり逝ってたかもしれないってことだよな!?
ここ最近では、食事をするときは、食べるものすべてに洗浄魔法をかけるようにしている。
勿論、食事をするときは王様も一緒だ。
最初は、うっかりスパイスなんかの味や風味も洗浄してしまっていたのだけど、今ではテーブルの上に置かれた瞬間、全ての料理の毒だけを消し去ることができるようになった。
王様は「カイトと一緒だと、食事が美味しい」と喜んでくれているし、俺も毎日美味しい料理が食べれて幸せだ。
そうそう。カイト────奥堀海斗ってのが、俺の名前だ。
最初のうちは王様は俺のことを、「大賢者様」と呼んでいたのだが、なんだかその呼ばれ方は気恥ずかしいので名前で呼んで欲しいとお願いしたんだ。
そしたら、「私のことも名前で呼んで欲しい」と言われてしまった。
王様の名前はクリストファーなので、クリスと呼ぶことになった。
クリスは俺と一緒に過ごすようになってから、随分と変わった。
初めて出会った日は、顔色も悪くて瘦せ細っていたけれど、最近はしっかりと食べてよく寝ているからか、肌のハリ艶も良くなったし、身体つきもがっしりとしてきた。
もともとクリスは輝くようなブロンドの金髪をした、整った顔立ちのイケメンだったようだ。
俺は、どこにでもいるような中肉中背の日本男児なんだけど、毎日クリスと一緒にご飯を食べているせいか、ちょっとお腹の肉付きが良くなってしまった気がする。
城の中を色々と調べていたときは、毎日歩き回っていたから、そこそこの運動量が確保されていたと思われるんだけど、最近は、とくにすることがない。
昼間、クリスが政務をしている間、俺は自室でゴロゴロするくらいしかすることがないんだ。
お尻で最高に気持ち良くなったまま寝落ちするという野望を抱いた俺は、日々研究にいそしんでいた。しかし、その道半ばで王城でのアレやコレやを解決することになってしまったんだ。
結果的に、俺の自己開発はしばらくの間、中断している状態だ。
だってさ。
毎日、結構忙しかったんだよ?
俺、いっぱい働いたんだよ?
大賢者としてのお仕事をしている間は、洗濯稼業は一時休業にして、お城に泊まり込みだったしさー。
大仕事を終えたので、これからは毎晩ゆっくりとお尻スイッチの研究開発にいそしめると思っていたのに……
うっかり大臣たちの不正を暴いてしまったことによって、今度は俺が命を狙われることになるかもしれないから、警備が厳重な王城に住むようにと王様に言われてしまった。
確かに、毒が仕込まれてるくらいだったら、洗浄魔法でなんとかなるんだけど、武力で押し入ってこられたら、非力な俺にはなす術はない。
実際、俺が王城に滞在しているときに、命を狙われるようなこともあったわけだし……
ある日、王様と一緒に食事をしていたら、給仕のメイドさんの手が震えていた。
そこで、テーブルに並べられた食事に洗浄魔法をかけてみたところ、メインディッシュのソースの色が変化したんだ。それを見たメイドさんが、突如泣き崩れて謝ってきた。どうやら、ソースに毒が仕込まれていたようだ。
思い返してみれば、俺がこの世界に来たときに開かれた宴会でも、少し気になることがあった。
最初に出された料理のお皿の端っこが、俺のぶんだけちょっと汚れていたんだ。
取り替えてもらうほどでもないと思ったので、俺はこっそりとそのお皿にだけ洗浄魔法をかけた。そしたら失敗してしまったみたいで、料理の味がなくなってしまったんだ。それで、その料理に関しては泣く泣く諦めたんだけど……
もしかして、あれを気にせずにそのまま食べてたら、俺はあの瞬間ぽっくり逝ってたかもしれないってことだよな!?
ここ最近では、食事をするときは、食べるものすべてに洗浄魔法をかけるようにしている。
勿論、食事をするときは王様も一緒だ。
最初は、うっかりスパイスなんかの味や風味も洗浄してしまっていたのだけど、今ではテーブルの上に置かれた瞬間、全ての料理の毒だけを消し去ることができるようになった。
王様は「カイトと一緒だと、食事が美味しい」と喜んでくれているし、俺も毎日美味しい料理が食べれて幸せだ。
そうそう。カイト────奥堀海斗ってのが、俺の名前だ。
最初のうちは王様は俺のことを、「大賢者様」と呼んでいたのだが、なんだかその呼ばれ方は気恥ずかしいので名前で呼んで欲しいとお願いしたんだ。
そしたら、「私のことも名前で呼んで欲しい」と言われてしまった。
王様の名前はクリストファーなので、クリスと呼ぶことになった。
クリスは俺と一緒に過ごすようになってから、随分と変わった。
初めて出会った日は、顔色も悪くて瘦せ細っていたけれど、最近はしっかりと食べてよく寝ているからか、肌のハリ艶も良くなったし、身体つきもがっしりとしてきた。
もともとクリスは輝くようなブロンドの金髪をした、整った顔立ちのイケメンだったようだ。
俺は、どこにでもいるような中肉中背の日本男児なんだけど、毎日クリスと一緒にご飯を食べているせいか、ちょっとお腹の肉付きが良くなってしまった気がする。
城の中を色々と調べていたときは、毎日歩き回っていたから、そこそこの運動量が確保されていたと思われるんだけど、最近は、とくにすることがない。
昼間、クリスが政務をしている間、俺は自室でゴロゴロするくらいしかすることがないんだ。
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