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はじめてのおつかい
まずば自己紹介といきましょう
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「………なんだと思う?」
そう言って、美しい男はニコニコしながら首を傾げた。
「は?」
つい、その言葉が出てきてしまったのは仕方ないことだとおもう。
仕方ないだろ。これか口から出てこなかったんだ。
「あははっ。やっぱりそんな反応になるよね。ああ、そんなそりゃそうだと言いたげな顔はよしてくださいよ。このことには私にだって理由があるんだから。あ、今興味を持ちましたね?分かりますよ、すっごくわかりやすいんだからね?ユウジン、君は。」
何気に興味を持っていたことがサラッとバレてしまった。な、なんだか恥ずいんだけど…。
ま、まあ。とりあえずは、この美しい男のことを『美しい男』となんて呼ぶことになってしまったこんな茶番をすることになった言い分を聞こうではないか。
「あははっ。ですからユウジン。そんなに意気込んで聞かずともいいんだって言ったでしょ?本当に大した理由ではないのですから。
………あれ?ユウジン。なぜそんなに私を睨んでるのですか? ……あー、なるほど。
確かに『大したことの無い理由』というのは少し違いましたね。では正しい理由を話さしましょう。ああ、頼みますから、あまり気を張って聞かないでくださいね。気楽に、あくまでも気楽に、聞いてくださいよ。」
もったいぶってないで元から話せってものなんだけとな。 気を張らずに、気楽に、気楽にって、そんなに釘を刺さずともわかったから。 まあ、できるかどうかは約束出来ないけど。
とりあえず、話してもらえるらしいし、聞くとしますか。
「あははっ。わかっていただけたようで良かった。準備はよろしいですか?では、早速いきますよ、実はこの世界では真名…例えばあなたであれば、ユウジン・フォン・アンマリーですが、それを伝えるのはタブーとされているのです。
理由は簡単。
名前というものは、人に限らず、全ての生き物において己を縛るものであるのです。
それを知ってしまえば、名付けてしまえばその相手に関して色々と干渉することが出来てしまうのです。
故に、この世界では、基本真名は名乗りません。皆、自分を示す、ニックネームのようなものを周りには教え合うのです。
実際の名前を教えることはあっても、一部のもの以外はファーストネームや、ファミリーネームのみです。それ以上聞く事をしないのがマナーになっています。」
俺の顔は、今、見事な程に真っ青であるだろう。
俺の名前は、今まで多くの人に教え、伝えてしまっている。
極めつけは、3歳の頃のお披露目パーティの時だ。あの場には、使用人、付き添い人なども合わせれば、一体何人いたのだろうか。
少なくとも、2桁はゆうに越しているだろう。
そうなると、つまりは今までに会って話し、名前を教え、話した人間は全て、俺に干渉できるということだ。
干渉の度合いがどれほどのものかなど俺には全くわからないが、もしこの目の前の美しい男の言うことが本当であるならと考えると、サーッと顔から血が引いていく。
……や、やらかしてしまった。
「ああ、ユウジン。そんなに青い顔をして狼狽えずともいいんだよ。
この話は、ユウジン。君にはほとんど関係の無いことなのだからさ。
言ったでしょう?一部のものは、ほぼ大丈夫なのです。貴族には元々鑑賞されないように保護の魔法がかかっています。
更にユウジンは、貴族の中でも更にその上位。
それに、何より、君は『アンマリー家』なのんだよ。そんな人に悪さをしようというのは、酷く滑稽なほど馬鹿らしい事なんだから。
それに、何度も言っているでしょう?あなたはこの世の理からとっくに外れているんだ。その証拠に、何度あなたに我々が干渉しようとしても成功した試しがほとんど無いんだよ。」
サラッと凄いこと言われた気がしたけど、それはどこかにポイッと放り投げておこう。話が進まないし。
「安心した。それなら、俺も、俺の周りの人達も安全なわけだ。」
「そうですね。ほぼ安全です。そう易々と干渉されることは無いよ。
でもまあ、確かに、名前を知らないって言うのは不便だね。
それなら君に頼みがあるんだけど、」
ねえ、と、ワンクッションと、少しの間を開けて
『私の名前を、付けてくれないかな?』
「は?」
本日2度目のこの言葉が出た。
一体この男は何を言い出すのだ。
そして俺は何度こんなすっとんきょんなことを言うんだ。
「ああ、ごめんね?言葉足らずだったですね。
私には、君たちのように人に呼ばれる名前が無いのです。だから、私に呼び名をつけてほしのです。」
ん~、呼び名…さっき普通はニックネームを作るものだって言ってたし、軽く、ぱっと思いついたのが一番いい…かな?
「んー、じゃあ、………流歌…とか?」
ふと、この美しい男の声がふと、か頭に流れた。『流れる歌のように美しい声』だから、流歌。
「………気に入らなかっかかな?」
目を見開いて、ポカンとしている。男に目を向け、俺は尋ねる。
「い、いや、まさか本当に名付けてくれるとは思わなかったから…。
…流歌……。嬉しいです。ありがとう。」
ニコッとぱっと花が咲いたかのように男……流歌は笑った。
その時、すっと俺の頬に流歌の左手が伸びてきた。
ぎゅっと目を閉じる。すると、ピリッと刺されたような痛みが耳に走った。
……え、耳??
そっと、割れ物にでも触れるように痛みの走った耳に触れてみる。
………ん?
「なにこれ。ピアス?」
そこには確かにピアスが付けられていた。
気になって色々いじってみても、一向に取れてしまう様子はない。
「気になりますか?そのピアスは私と契約をした証のため、外すことは絶対にありませんよ。」
おいこら、ちょいまて。
「俺か今、何時流歌と契約なんてものを結んだんだよ。」
「ついさっきですよ。先程私に名前をつけてくださったじゃないですか。それは、この世界、というか、私にとって大切な契約の儀式だったのですよ。」
おい、そんなこと聞いてないぞ。
「……………嘘つき」
「話さなかっただけでしょう?嘘なんてひとつもついていませんよ。」
にっといたずらっぽく笑って指を人さし指を唇の中心に当てる。流歌だとそんな姿も絵になるから困る。
というか、嘘つくのも言わないのも同じようなもんだし。
流歌に向かって、むっとした顔で言っても、笑って流されてい待ったけど。
そう言って、美しい男はニコニコしながら首を傾げた。
「は?」
つい、その言葉が出てきてしまったのは仕方ないことだとおもう。
仕方ないだろ。これか口から出てこなかったんだ。
「あははっ。やっぱりそんな反応になるよね。ああ、そんなそりゃそうだと言いたげな顔はよしてくださいよ。このことには私にだって理由があるんだから。あ、今興味を持ちましたね?分かりますよ、すっごくわかりやすいんだからね?ユウジン、君は。」
何気に興味を持っていたことがサラッとバレてしまった。な、なんだか恥ずいんだけど…。
ま、まあ。とりあえずは、この美しい男のことを『美しい男』となんて呼ぶことになってしまったこんな茶番をすることになった言い分を聞こうではないか。
「あははっ。ですからユウジン。そんなに意気込んで聞かずともいいんだって言ったでしょ?本当に大した理由ではないのですから。
………あれ?ユウジン。なぜそんなに私を睨んでるのですか? ……あー、なるほど。
確かに『大したことの無い理由』というのは少し違いましたね。では正しい理由を話さしましょう。ああ、頼みますから、あまり気を張って聞かないでくださいね。気楽に、あくまでも気楽に、聞いてくださいよ。」
もったいぶってないで元から話せってものなんだけとな。 気を張らずに、気楽に、気楽にって、そんなに釘を刺さずともわかったから。 まあ、できるかどうかは約束出来ないけど。
とりあえず、話してもらえるらしいし、聞くとしますか。
「あははっ。わかっていただけたようで良かった。準備はよろしいですか?では、早速いきますよ、実はこの世界では真名…例えばあなたであれば、ユウジン・フォン・アンマリーですが、それを伝えるのはタブーとされているのです。
理由は簡単。
名前というものは、人に限らず、全ての生き物において己を縛るものであるのです。
それを知ってしまえば、名付けてしまえばその相手に関して色々と干渉することが出来てしまうのです。
故に、この世界では、基本真名は名乗りません。皆、自分を示す、ニックネームのようなものを周りには教え合うのです。
実際の名前を教えることはあっても、一部のもの以外はファーストネームや、ファミリーネームのみです。それ以上聞く事をしないのがマナーになっています。」
俺の顔は、今、見事な程に真っ青であるだろう。
俺の名前は、今まで多くの人に教え、伝えてしまっている。
極めつけは、3歳の頃のお披露目パーティの時だ。あの場には、使用人、付き添い人なども合わせれば、一体何人いたのだろうか。
少なくとも、2桁はゆうに越しているだろう。
そうなると、つまりは今までに会って話し、名前を教え、話した人間は全て、俺に干渉できるということだ。
干渉の度合いがどれほどのものかなど俺には全くわからないが、もしこの目の前の美しい男の言うことが本当であるならと考えると、サーッと顔から血が引いていく。
……や、やらかしてしまった。
「ああ、ユウジン。そんなに青い顔をして狼狽えずともいいんだよ。
この話は、ユウジン。君にはほとんど関係の無いことなのだからさ。
言ったでしょう?一部のものは、ほぼ大丈夫なのです。貴族には元々鑑賞されないように保護の魔法がかかっています。
更にユウジンは、貴族の中でも更にその上位。
それに、何より、君は『アンマリー家』なのんだよ。そんな人に悪さをしようというのは、酷く滑稽なほど馬鹿らしい事なんだから。
それに、何度も言っているでしょう?あなたはこの世の理からとっくに外れているんだ。その証拠に、何度あなたに我々が干渉しようとしても成功した試しがほとんど無いんだよ。」
サラッと凄いこと言われた気がしたけど、それはどこかにポイッと放り投げておこう。話が進まないし。
「安心した。それなら、俺も、俺の周りの人達も安全なわけだ。」
「そうですね。ほぼ安全です。そう易々と干渉されることは無いよ。
でもまあ、確かに、名前を知らないって言うのは不便だね。
それなら君に頼みがあるんだけど、」
ねえ、と、ワンクッションと、少しの間を開けて
『私の名前を、付けてくれないかな?』
「は?」
本日2度目のこの言葉が出た。
一体この男は何を言い出すのだ。
そして俺は何度こんなすっとんきょんなことを言うんだ。
「ああ、ごめんね?言葉足らずだったですね。
私には、君たちのように人に呼ばれる名前が無いのです。だから、私に呼び名をつけてほしのです。」
ん~、呼び名…さっき普通はニックネームを作るものだって言ってたし、軽く、ぱっと思いついたのが一番いい…かな?
「んー、じゃあ、………流歌…とか?」
ふと、この美しい男の声がふと、か頭に流れた。『流れる歌のように美しい声』だから、流歌。
「………気に入らなかっかかな?」
目を見開いて、ポカンとしている。男に目を向け、俺は尋ねる。
「い、いや、まさか本当に名付けてくれるとは思わなかったから…。
…流歌……。嬉しいです。ありがとう。」
ニコッとぱっと花が咲いたかのように男……流歌は笑った。
その時、すっと俺の頬に流歌の左手が伸びてきた。
ぎゅっと目を閉じる。すると、ピリッと刺されたような痛みが耳に走った。
……え、耳??
そっと、割れ物にでも触れるように痛みの走った耳に触れてみる。
………ん?
「なにこれ。ピアス?」
そこには確かにピアスが付けられていた。
気になって色々いじってみても、一向に取れてしまう様子はない。
「気になりますか?そのピアスは私と契約をした証のため、外すことは絶対にありませんよ。」
おいこら、ちょいまて。
「俺か今、何時流歌と契約なんてものを結んだんだよ。」
「ついさっきですよ。先程私に名前をつけてくださったじゃないですか。それは、この世界、というか、私にとって大切な契約の儀式だったのですよ。」
おい、そんなこと聞いてないぞ。
「……………嘘つき」
「話さなかっただけでしょう?嘘なんてひとつもついていませんよ。」
にっといたずらっぽく笑って指を人さし指を唇の中心に当てる。流歌だとそんな姿も絵になるから困る。
というか、嘘つくのも言わないのも同じようなもんだし。
流歌に向かって、むっとした顔で言っても、笑って流されてい待ったけど。
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現在、1話執筆中なので気長にお待ちください。
これからもよろしくお願いします!!
のんびりマイペースで更新してなー
龍牙王様
ありがとうございます(*´ω`*)
ほんとにゆっくりペースになってしまって申し訳ないです(_ _)
明日公演の前に少し時間があるらしいので少し書こうかと思っています!!
仰った通りマイペースで行こうと思います!!
沢山の感想?ご指摘ありがとうございますm(_ _)m
同じく、焦ったものさじゃよ の所違和感あるんだけど 変じゃない?
龍牙王様
先程の指定と同じで訂正させていただきました!
他にも何かあったら言ってくださいね?
ありがとうございましたm(_ _)m