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過去篇
ぼくらは恋を自覚する(仮)5-3
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桐岡に促されて慶太と昴が店の外に出ると、辺りは思っていたよりも暗く静かだった。落ち着いた佇まいの焼肉店の照明は控えめで、夜でも昼だと錯覚してしまうほどのメイン通りのような光量はない。
慶太は、ふわふわとした足取りで目の前を行ったり来たりする昴の手首を掴んだ。
「どうかしましたか?」
「いや、間違って補導されたら困るだろう。暇なのはわかるが、あんまり離れるな」
首を傾げた昴の前髪が揺れる。その向こうから挑発的な瞳が見上げてきて、おかしそうに笑った。
「警察関係の人が二人もいるのに、補導されちゃうんですか? ぼく」
昴の頬はかすかに赤い。もちろん酒を飲んだわけではない。であれば、その理由は残暑のせいか、慶太が触れているからのどちらかだ。そんなことはわかりきっている。
「させないよ」
慶太が指先に力を籠めると、昴は視線を泳がせながら頷いた。
「先に帰っていいって言ったのに。まだ居たのか、お前ら」
会計を終えた桐岡の声に、二人はピンと背筋を伸ばし頭を下げた。
「ちゃんとお礼言わずに帰れませんよ。ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした! おいしかったです」
「ああ。満足して貰えたならよかった」
桐岡は、未だ緊張の解けない昴の笑顔に口元を綻ばせた。
慶太に対する態度と自分に対する態度の違いから、どれだけ昴が慶太に懐いているのかがわかる。
今の昴は、あの日警察署で出会った頑なな少年とはまるで別人だ。目を離すとどこかへ消えてしまいそうだった昴を、慶太が繋ぎとめている。安心して見ていられる。
「くれぐれも、先日のことはご両親に内緒に……」
「言いませんよ」
桐岡に冗談めかした耳打ちをされて、昴は苦笑した。
そんなの今更だ。言うつもりがあるなら、その日のうちに話している。
互いに、あの日のことを両親に知られたくないと思っている。そういう意味では二人の利害はきれいに一致しており、関係性は共犯者に近い。その方が桐岡の気が済むからと説得されただけで、本当は焼肉を奢って貰う必要性も感じてはいなかった。
昴は離れようとした桐岡を呼び止め、親しみを込めて耳打ちをした。
「こんなことをいうと慶太さんに怒られちゃうかもしれないけど、感謝してます。だって、桐岡さんのおかげで慶太さんに会えたから」
慶太は刺すような視線を桐岡に向けていたが、昴はそれに気付かないまま表情を和らげた。ただでさえ悪い慶太の人相がますます悪くなる。それに気付いた桐岡は、両手を上げて一歩後退った。
「桐岡さん、昴に変なことを吹き込まないでくださいよ」
「違うって。濡れ衣だ。お前、過保護が過ぎるぞ」
「人様から大切なお子さんを預かってるんですから、当然です」
慶太に手を引かれた昴は目をぱちくりとさせ、うれしそうな寂しそうな複雑な表情を浮かべた。
「まあ、いいわ。別に行くところもないと思うが、あんまり寄り道せずに帰れよ」
「桐岡さんも結構飲んだんですから、お気を付けて」
「俺はタクシー呼んだから問題ないさ。じゃあな、お疲れ」
桐岡と、慶太と昴はその場で別れた。慶太たちはバス停に向かうため本通りの方へ、桐岡は店の裏へそれぞれ足を向けた。
「あの、慶太さん」
喧騒が近付いてきたところで、昴は足を止めた。
「ん?」
「ここから慶太さんの家まで、そんなに遠くないですよね? 歩いて帰っちゃだめですか?」
「どうした? バスに乗ったら戻しそうなのか?」
上目遣いの昴に、慶太はすぐに視線を合わせた。腰を屈めて顔を覗き込む。
「だ、大丈夫です! 気分が悪いわけじゃないんです。調子に乗って食べ過ぎちゃったんで、ちょっと運動したいかなと」
「三十分くらいかかるかもしれないが」
「大丈夫です。慶太さんが問題なければ」
「そうか。じゃあ、歩いて帰るか」
そう言うなり、慶太は踵を返した。歩いて帰るなら、わざわざ遠回りになる本通りを通る必要はない。慶太は昴の手を引いて、ぽつりぽつりと立った街灯が照らす、川沿いの道へ向かった。
せせらぎを聞きながら、昴は慶太の横顔を見つめた。
慶太は躊躇いや面倒くささを微塵も感じさせない。当たり前だと言わんばかりの態度に、いつもほっとさせられる。
昴は慶太の真横に寄り添い、小さな声でつぶやいた。
「慶太さん、手……」
「悪い」
掴まれたままの手を持ちあげると、慶太はすぐさま手を離した。
生温かい空気を夜風がかき混ぜる。当たり前にあった体温が消えて、昴は手首が訴える喪失感に目を伏せた。
本当は手を離してほしかったのではなく、繋ぎ直してほしかった。だけど、それをストレートに伝える勇気がなかった。
「慶太さん。慶太さんはさっき、ぼくを預かってるっていいましたよね」
「ああ」
「慶太さんは今、ぼくの保護者みたいなものなんですよね」
「そうだな」
「だったら、あの」
昴の真意がわからず、慶太は立ち止った。身長差もあって、俯いた昴の表情は見えない。
名前を呼ぼうかとくちびるを開いた時、昴は小さな手を慶太に差し出した。
「捕まえていてください。手首じゃなくて、手を」
「……ああ」
慶太が手を握ると、すかさず昴がぎゅっと握り返す。
昴は顔を上げなかったけれど、どんな表情をしているのかは想像がつく。
「帰るぞ」
そう告げ歩き出すと、鈴虫の音にも負けそうなくらいささやかな笑い声が慶太の耳に届いた。
慶太は、ふわふわとした足取りで目の前を行ったり来たりする昴の手首を掴んだ。
「どうかしましたか?」
「いや、間違って補導されたら困るだろう。暇なのはわかるが、あんまり離れるな」
首を傾げた昴の前髪が揺れる。その向こうから挑発的な瞳が見上げてきて、おかしそうに笑った。
「警察関係の人が二人もいるのに、補導されちゃうんですか? ぼく」
昴の頬はかすかに赤い。もちろん酒を飲んだわけではない。であれば、その理由は残暑のせいか、慶太が触れているからのどちらかだ。そんなことはわかりきっている。
「させないよ」
慶太が指先に力を籠めると、昴は視線を泳がせながら頷いた。
「先に帰っていいって言ったのに。まだ居たのか、お前ら」
会計を終えた桐岡の声に、二人はピンと背筋を伸ばし頭を下げた。
「ちゃんとお礼言わずに帰れませんよ。ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした! おいしかったです」
「ああ。満足して貰えたならよかった」
桐岡は、未だ緊張の解けない昴の笑顔に口元を綻ばせた。
慶太に対する態度と自分に対する態度の違いから、どれだけ昴が慶太に懐いているのかがわかる。
今の昴は、あの日警察署で出会った頑なな少年とはまるで別人だ。目を離すとどこかへ消えてしまいそうだった昴を、慶太が繋ぎとめている。安心して見ていられる。
「くれぐれも、先日のことはご両親に内緒に……」
「言いませんよ」
桐岡に冗談めかした耳打ちをされて、昴は苦笑した。
そんなの今更だ。言うつもりがあるなら、その日のうちに話している。
互いに、あの日のことを両親に知られたくないと思っている。そういう意味では二人の利害はきれいに一致しており、関係性は共犯者に近い。その方が桐岡の気が済むからと説得されただけで、本当は焼肉を奢って貰う必要性も感じてはいなかった。
昴は離れようとした桐岡を呼び止め、親しみを込めて耳打ちをした。
「こんなことをいうと慶太さんに怒られちゃうかもしれないけど、感謝してます。だって、桐岡さんのおかげで慶太さんに会えたから」
慶太は刺すような視線を桐岡に向けていたが、昴はそれに気付かないまま表情を和らげた。ただでさえ悪い慶太の人相がますます悪くなる。それに気付いた桐岡は、両手を上げて一歩後退った。
「桐岡さん、昴に変なことを吹き込まないでくださいよ」
「違うって。濡れ衣だ。お前、過保護が過ぎるぞ」
「人様から大切なお子さんを預かってるんですから、当然です」
慶太に手を引かれた昴は目をぱちくりとさせ、うれしそうな寂しそうな複雑な表情を浮かべた。
「まあ、いいわ。別に行くところもないと思うが、あんまり寄り道せずに帰れよ」
「桐岡さんも結構飲んだんですから、お気を付けて」
「俺はタクシー呼んだから問題ないさ。じゃあな、お疲れ」
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「あの、慶太さん」
喧騒が近付いてきたところで、昴は足を止めた。
「ん?」
「ここから慶太さんの家まで、そんなに遠くないですよね? 歩いて帰っちゃだめですか?」
「どうした? バスに乗ったら戻しそうなのか?」
上目遣いの昴に、慶太はすぐに視線を合わせた。腰を屈めて顔を覗き込む。
「だ、大丈夫です! 気分が悪いわけじゃないんです。調子に乗って食べ過ぎちゃったんで、ちょっと運動したいかなと」
「三十分くらいかかるかもしれないが」
「大丈夫です。慶太さんが問題なければ」
「そうか。じゃあ、歩いて帰るか」
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せせらぎを聞きながら、昴は慶太の横顔を見つめた。
慶太は躊躇いや面倒くささを微塵も感じさせない。当たり前だと言わんばかりの態度に、いつもほっとさせられる。
昴は慶太の真横に寄り添い、小さな声でつぶやいた。
「慶太さん、手……」
「悪い」
掴まれたままの手を持ちあげると、慶太はすぐさま手を離した。
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