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知識持ちの少女
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気が付くと地球と呼ばれる星の日本という島国の知識を有したまま、この世界に私は生まれていた。
知識を有していても生まれたばかりの私は、地球で生きた誰かという訳ではない。
私は私という存在だ。
何を言っているのか解りにくいが、要は他の子供と変わらないこの世界で生まれた存在という事だ。ただ少しだけ知識を有する分、恥ずかしい思いを人より多く感じるだけの…。
私が生まれた世界には魔法があった。
この世界の人々は大なり小なり魔法が使える。ただ魔法らしい魔法を使えるのは、ほんの限られた一部だけだ。大抵は生活魔法と呼ばれる火を着けたり、明かりを灯したりするような魔法を使うだけでその生を終えてしまう。
そんなファンタジーな世界に生まれた私の立ち位置はというと、伯爵家の長女で名前はエストリア・ブランシュケットという。年齢は5歳になったばかりだ。
ブランシュケット家は、はっきり言えば成り上がりの貴族だった。
元は平民で一代騎士である名誉男爵から男爵家、子爵家、そして伯爵家へとのし上がってきた。
武力一本でここまで上がってきたのだから、その努力は素晴らしいものだと言えるが、その分血筋を重視する貴族からは爪弾きにされているらしい。
そうはいっても数ある派閥の中の一つから弾かれた程度で潰されることは無くここまで来た。根性逞しいブランシュケット家にとっては些細な問題であり、特にこれといった影響はないのだ。
問題は別の所にある。
父の代でやっとこさ伯爵家に成り上がったばかりの我が家では、やった事もない領地運営という大役を担う事になった。
光栄な事なのだが、全く未知の分野に苦戦している。これまで武一本で進んできたのだ。領地をどう運営すれば良いかなど知らないというのは仕方がない。
よって未だその運営は手探り状態なようだ。領地と言っても田舎の方なのでそこまで大きな都市を任されている訳ではないのだが、慣れない中で必死に頑張っている。
そして私には歳の離れた兄がいる。
10歳も離れているのでそれはもう可愛がってもらっている。兄は我が家の通例に従って騎士を目指すらしい。
領地運営のノウハウを必要としている父だがつい最近伯爵家になったばかりで、兄にそれを学んで貰うという絶好の選択の機会は残念な事ではあるが、とっくの昔に過ぎ去っていた。
学院を卒業する上に見習い騎士になることが決まっていた兄に、今更領地運営について学院で学べなんて時期的にすでに遅く、とても言い出せる状況ではなかったのだ。
こればかりは、仕官しながら学んでもらうしかない。
青い瞳に茶色の短髪に日に焼けた小麦色の肌を持つ兄は特別秀でているわけでもなく平凡よりは少し上等といった容姿だ。その分心根は優しく人一倍気が利くのでかなり女性受けはいいようだ。
父は例のごとく領地の運営で忙しく、私に構う間もない程で少々やつれている。目の下の隈が常駐するくらいには大変な思いをしているのだろう。
兄の容姿はこの父から受け継いだといっても過言ではないくらいによく似ている。その分将来兄がこのブランシュケット領を継いだときに同じようにならないか心配だ。
以前は騎士として働いていたはずの父だが、今の様子からは騎士であったなど、到底思えないほどの変貌を遂げている。そう言い切れるのは長年勤めてくれている屋敷の使用人の言葉だからだ。
確かに今のひょろひょろで折れそうな父の姿から騎士なんてものは想像も付かないことだ。
母は伯爵家となったことで心境の変化が大いにあった。
今まで下位貴族であった分、愚かにも自慢話に花を咲かせる嫌な伯爵夫人へと成り下がっていた。
淡い栗毛色の髪と柔らかな緑の瞳をもった心根の優しい女性であったはずの母は今や見る影もなくなってしまった。
今まで仲良くしていた友人方もきっと迷惑をしているに違いない。
使えるお金も伯爵家となってそれなりに増えているはずなのに、その分散財も増えていく。
一度贅沢を覚えたら元には戻れない。
いつか身を滅ぼすのではないかと危機感を覚えずにはいられない。
私はそんな母の髪色と父の瞳の色を受け継いで生まれてきた。
伯爵家となって1年。
つまり私は伯爵家へ格上げされるほど武勲を上げ続けた父とそれを支えた母の気持ちが最も盛り上がった時期の結晶のようなものだ。
だが、生まれてからこれまで私は両親の姿を数える程度しか見た覚えがない。
先に述べたように今の父は領地運営で忙しく、その前は武勲を上げるのに必至だった。それを支えていた母は忙しく、今は散財と自慢話で忙しい。
結局私を育てたのは使用人と可愛がってくれている兄ということになる。
知識と知性を持って生まれてこなければ、きっととんでもなく捻くれた子供に育っていただろう。
もしくは、わがままな娘か傲慢な娘になっていたに違いない。ある意味地球という星の知識をもって生まれた事は救いだったと言える。
5歳になった私は屋敷を自由に動けるようになった。
ここまでくるのは本当に大変な苦労をした。
なんせ1歳で歩けるようになった時は、移動できる範囲は部屋の中のみだったし、2歳になってやっと扉を開けられるようになったというのに、部屋から出ればすぐに連れ戻されるというパターンを繰り返していた。4歳でやっと屋敷の中を歩けるようになったが監視付きで満足に動けなかった。
それがやっと付きっきりの監視なく自由に動けるようになったのだ。ずっと使用人が張り付いているので、今まで一人になることも出来ずに決められたことばかり…何が言いたいのかというと、つまり退屈だったのだ。
日本と比べればこの世界の生活水準は低い。
魔法ありの中世時代くらいだろうか。科学が発展しなかった世界だ。トイレは水洗のような魔道具があるのに、未だ本は手書きというちぐはぐな状況を見れば、発展のバランスが著しく偏っているのが良く分かるだろう。そして医療も全くと言って良いほど進んでいない。
その理由は魔法があるからに他ならない。
ただ、魔法は病気に利くわけではない為か薬草学は発展している。ファンタジーの世界よろしくポーションと呼ばれる治療薬がある。もちろん飲むと傷が治るなんてビックリな事はない。
咳止めシロップのようなものだと考えればよく分かると思う。
傷を癒すのは魔法で行っている為か医療行為はかなり雑だ。ただ欠損は流石に治せないようで、義手や義足などの技術は発展している。
まるで自分の手足のように動かせるそれは魔道具の一種だ。つまり機械の変わりに魔道具があり、化学の変わりに魔法がある。
そして魔法があるからこそ技術が発展しないのだ。
個人的には自然を破壊しないで済む魔法がある世界の方が空気も綺麗で好ましいが、代わりに技術が発展しないというのはなんとも残念な気がする。
そしてもうひとつ、問題なのは食事だろう。
発酵食品はほとんどないと言っても過言ではない。つまり日本食に欠かせない醤油や味噌といった調味料はないのだ。
それなのにワインなどの酒類は発展しているという大人の事情的な部分は、まさにご都合主義だ。
そして味付けも大味で塩メイン。伯爵家なだけあって胡椒もあるが使われる頻度は少ない。大きな領地を持っているわけではない弱小な伯爵家だからなのかもしれないが、実際はよく分からない。
お菓子もたまにしか出ないのだが、果物の砂糖漬けのような甘ったるいものしか見たことがない。
理由を知りたくて調理場に侵入して砂糖の壷を触ろうとしたら料理長が涙目で壷を抱えて逃げた。
どうやら砂糖も高いらしい。
そして残念な事はここだけに留まらない。
娯楽が少ないのだ。
この世界にはテレビなんてないし音楽プレイヤーもない。本は高価で数は少ない。チェスのようなものはあるが到底触らせては貰えなかった。
つまり何が言いたいのかというと暇だ。
屋敷中を探して見つけられた本はたったの20冊程度。つまり本棚一つに余裕で収まって余りあるくらいしかなかった。
そしてその内、図鑑が5冊で残りは剣術指南書のようなものばかり。歴史書が一つと残念な状況だ。使用人を捕まえて読んでもらってはいたのだが、今では本の内容を諳んじることが出来るくらいには覚えてしまった。
役に立ったのは図鑑ぐらいで歴史書も自慢話かと言える内容しか書かれていない。
つまり中身が空っぽな歴史書しかなかったのだ。
そんな中、図鑑は大いに役立った。
花や食べ物、薬草、動物や魔物の図鑑で特に興味が引かれたのは魔物の図鑑だった。魔物の部位がどんな役に立つか書かれた図鑑は非常に興味深い。
スライムやゴブリンといった定番な魔物が沢山乗っていて面白かった。
そして冒険者と言われる職業があることも、この図鑑で知る事になった。討伐証明部位まで丁寧に書いてあったのが大きい。
そしてゴブリンはやはり活用できる部位は無かった。
そんな発見をしながらの毎日を過ごしている。
知識を有していても生まれたばかりの私は、地球で生きた誰かという訳ではない。
私は私という存在だ。
何を言っているのか解りにくいが、要は他の子供と変わらないこの世界で生まれた存在という事だ。ただ少しだけ知識を有する分、恥ずかしい思いを人より多く感じるだけの…。
私が生まれた世界には魔法があった。
この世界の人々は大なり小なり魔法が使える。ただ魔法らしい魔法を使えるのは、ほんの限られた一部だけだ。大抵は生活魔法と呼ばれる火を着けたり、明かりを灯したりするような魔法を使うだけでその生を終えてしまう。
そんなファンタジーな世界に生まれた私の立ち位置はというと、伯爵家の長女で名前はエストリア・ブランシュケットという。年齢は5歳になったばかりだ。
ブランシュケット家は、はっきり言えば成り上がりの貴族だった。
元は平民で一代騎士である名誉男爵から男爵家、子爵家、そして伯爵家へとのし上がってきた。
武力一本でここまで上がってきたのだから、その努力は素晴らしいものだと言えるが、その分血筋を重視する貴族からは爪弾きにされているらしい。
そうはいっても数ある派閥の中の一つから弾かれた程度で潰されることは無くここまで来た。根性逞しいブランシュケット家にとっては些細な問題であり、特にこれといった影響はないのだ。
問題は別の所にある。
父の代でやっとこさ伯爵家に成り上がったばかりの我が家では、やった事もない領地運営という大役を担う事になった。
光栄な事なのだが、全く未知の分野に苦戦している。これまで武一本で進んできたのだ。領地をどう運営すれば良いかなど知らないというのは仕方がない。
よって未だその運営は手探り状態なようだ。領地と言っても田舎の方なのでそこまで大きな都市を任されている訳ではないのだが、慣れない中で必死に頑張っている。
そして私には歳の離れた兄がいる。
10歳も離れているのでそれはもう可愛がってもらっている。兄は我が家の通例に従って騎士を目指すらしい。
領地運営のノウハウを必要としている父だがつい最近伯爵家になったばかりで、兄にそれを学んで貰うという絶好の選択の機会は残念な事ではあるが、とっくの昔に過ぎ去っていた。
学院を卒業する上に見習い騎士になることが決まっていた兄に、今更領地運営について学院で学べなんて時期的にすでに遅く、とても言い出せる状況ではなかったのだ。
こればかりは、仕官しながら学んでもらうしかない。
青い瞳に茶色の短髪に日に焼けた小麦色の肌を持つ兄は特別秀でているわけでもなく平凡よりは少し上等といった容姿だ。その分心根は優しく人一倍気が利くのでかなり女性受けはいいようだ。
父は例のごとく領地の運営で忙しく、私に構う間もない程で少々やつれている。目の下の隈が常駐するくらいには大変な思いをしているのだろう。
兄の容姿はこの父から受け継いだといっても過言ではないくらいによく似ている。その分将来兄がこのブランシュケット領を継いだときに同じようにならないか心配だ。
以前は騎士として働いていたはずの父だが、今の様子からは騎士であったなど、到底思えないほどの変貌を遂げている。そう言い切れるのは長年勤めてくれている屋敷の使用人の言葉だからだ。
確かに今のひょろひょろで折れそうな父の姿から騎士なんてものは想像も付かないことだ。
母は伯爵家となったことで心境の変化が大いにあった。
今まで下位貴族であった分、愚かにも自慢話に花を咲かせる嫌な伯爵夫人へと成り下がっていた。
淡い栗毛色の髪と柔らかな緑の瞳をもった心根の優しい女性であったはずの母は今や見る影もなくなってしまった。
今まで仲良くしていた友人方もきっと迷惑をしているに違いない。
使えるお金も伯爵家となってそれなりに増えているはずなのに、その分散財も増えていく。
一度贅沢を覚えたら元には戻れない。
いつか身を滅ぼすのではないかと危機感を覚えずにはいられない。
私はそんな母の髪色と父の瞳の色を受け継いで生まれてきた。
伯爵家となって1年。
つまり私は伯爵家へ格上げされるほど武勲を上げ続けた父とそれを支えた母の気持ちが最も盛り上がった時期の結晶のようなものだ。
だが、生まれてからこれまで私は両親の姿を数える程度しか見た覚えがない。
先に述べたように今の父は領地運営で忙しく、その前は武勲を上げるのに必至だった。それを支えていた母は忙しく、今は散財と自慢話で忙しい。
結局私を育てたのは使用人と可愛がってくれている兄ということになる。
知識と知性を持って生まれてこなければ、きっととんでもなく捻くれた子供に育っていただろう。
もしくは、わがままな娘か傲慢な娘になっていたに違いない。ある意味地球という星の知識をもって生まれた事は救いだったと言える。
5歳になった私は屋敷を自由に動けるようになった。
ここまでくるのは本当に大変な苦労をした。
なんせ1歳で歩けるようになった時は、移動できる範囲は部屋の中のみだったし、2歳になってやっと扉を開けられるようになったというのに、部屋から出ればすぐに連れ戻されるというパターンを繰り返していた。4歳でやっと屋敷の中を歩けるようになったが監視付きで満足に動けなかった。
それがやっと付きっきりの監視なく自由に動けるようになったのだ。ずっと使用人が張り付いているので、今まで一人になることも出来ずに決められたことばかり…何が言いたいのかというと、つまり退屈だったのだ。
日本と比べればこの世界の生活水準は低い。
魔法ありの中世時代くらいだろうか。科学が発展しなかった世界だ。トイレは水洗のような魔道具があるのに、未だ本は手書きというちぐはぐな状況を見れば、発展のバランスが著しく偏っているのが良く分かるだろう。そして医療も全くと言って良いほど進んでいない。
その理由は魔法があるからに他ならない。
ただ、魔法は病気に利くわけではない為か薬草学は発展している。ファンタジーの世界よろしくポーションと呼ばれる治療薬がある。もちろん飲むと傷が治るなんてビックリな事はない。
咳止めシロップのようなものだと考えればよく分かると思う。
傷を癒すのは魔法で行っている為か医療行為はかなり雑だ。ただ欠損は流石に治せないようで、義手や義足などの技術は発展している。
まるで自分の手足のように動かせるそれは魔道具の一種だ。つまり機械の変わりに魔道具があり、化学の変わりに魔法がある。
そして魔法があるからこそ技術が発展しないのだ。
個人的には自然を破壊しないで済む魔法がある世界の方が空気も綺麗で好ましいが、代わりに技術が発展しないというのはなんとも残念な気がする。
そしてもうひとつ、問題なのは食事だろう。
発酵食品はほとんどないと言っても過言ではない。つまり日本食に欠かせない醤油や味噌といった調味料はないのだ。
それなのにワインなどの酒類は発展しているという大人の事情的な部分は、まさにご都合主義だ。
そして味付けも大味で塩メイン。伯爵家なだけあって胡椒もあるが使われる頻度は少ない。大きな領地を持っているわけではない弱小な伯爵家だからなのかもしれないが、実際はよく分からない。
お菓子もたまにしか出ないのだが、果物の砂糖漬けのような甘ったるいものしか見たことがない。
理由を知りたくて調理場に侵入して砂糖の壷を触ろうとしたら料理長が涙目で壷を抱えて逃げた。
どうやら砂糖も高いらしい。
そして残念な事はここだけに留まらない。
娯楽が少ないのだ。
この世界にはテレビなんてないし音楽プレイヤーもない。本は高価で数は少ない。チェスのようなものはあるが到底触らせては貰えなかった。
つまり何が言いたいのかというと暇だ。
屋敷中を探して見つけられた本はたったの20冊程度。つまり本棚一つに余裕で収まって余りあるくらいしかなかった。
そしてその内、図鑑が5冊で残りは剣術指南書のようなものばかり。歴史書が一つと残念な状況だ。使用人を捕まえて読んでもらってはいたのだが、今では本の内容を諳んじることが出来るくらいには覚えてしまった。
役に立ったのは図鑑ぐらいで歴史書も自慢話かと言える内容しか書かれていない。
つまり中身が空っぽな歴史書しかなかったのだ。
そんな中、図鑑は大いに役立った。
花や食べ物、薬草、動物や魔物の図鑑で特に興味が引かれたのは魔物の図鑑だった。魔物の部位がどんな役に立つか書かれた図鑑は非常に興味深い。
スライムやゴブリンといった定番な魔物が沢山乗っていて面白かった。
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