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第六章 機械仕掛けの神
新たな仲間と動き出す存在20(5)
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部室に来ると、部外者のはずの紅が訪れていた。彼は高校生の年齢ではないはず(年齢不詳)なのだが、どうやらアザゼルが呼び招き入れたようだ。
一応、春人の許可はもらっている。
現在、部室には部員以外に春人や真冬、陽菜たちも集まっている。全員と四音が揃い、アザゼルは特訓メニューをみんなに伝える。
「さて、全員に特訓をつけるぞ。まず、紅は夏目の特訓相手として。美哉、燐、春人、真冬には俺がつく。桜と陽菜には四音がつくことになる。四音、二人のことは任せた」
「ええ。分かったわ」
紅が夏目につく理由は簡単だ。彼も同じく元来の神通力を扱える上に、八岐大蛇の能力を完全に引き出し制御できるため。
今以上に、夏目には神獣の力を引き出すために紅自らが教える運びへと。
美哉たち三人も同じ理由。博識なアザゼルであれば、巫女の能力を最大限に引き出すことも神殺しである二人の強化も可能だろう。
桜と陽菜の両名は、支援がメインになるだろうとそのために四音が教える。
「そこでだ。お前たちに、とっておきの武具を用意した」
そう言い、手元に陣を展開させ武器をそれぞれに手渡す。
「まず、燐にはこいつだ」
燐には〝魔剣ダーインスレイヴ〟。――一度、鞘から抜いてしまうと生き血を浴びて完全に吸うまで鞘に収まらないといわれた魔剣の代表格の一つ。漆黒の鞘に刀身は赤黒い。
「桜にはこれだな」
桜には〝スヤマンタカ〟。――持ち主が善人だとよく守護し、悪人だと滅ぼす力があるとされる神器。ヒンドゥー教の主神ヴィシュヌが、身につけていた宝石で手首を飾るとされる。結界をより強固にする補助役割を担うため、両手に嵌められるよにした腕輪。
「陽菜には」
陽菜には〝ククルカンの宝石〟。――マヤ神話創造神ククルカンが持つ空気を操る力を持つ宝石。左右の中指に嵌められるようした指輪、中央には碧色の宝石が埋め込まれている。離れた一からでも仲間へ癒やしの能力が及ぶよう、空気を操り治癒の力を届ける役割を担うため。
「で、春人。お前さんにはこれだ」
春人には〝ヤールングレイプル〟。――鉄の手袋の意、北欧神話の神トールが保有する鉄製の手袋であり、神獣の業火をより扱えるようにするため。
「真冬にはこいつが合うはずだ」
真冬には〝デュランダル〟。――『ローランの歌』によれば黄金の柄の中には、聖ピエール(聖ペテロ)の歯、聖バジル(聖バシリウス)の血、パリ市の守護聖人である聖ドニ(聖ディオニュシウス)の毛髪、聖母マリアの衣服の一部ら聖遺物が納められている。作中では、『切れ味の鋭さデュランダルに如くもの無し』とローランが誇るほどの切れ味を見せる。そして、ロンスヴァルの谷で敵に襲われ瀕死の状態となったローランが、デュランダルが敵の手に渡ることを恐れて岩(もしくは大理石)に叩きつけて折ろうとするが、剣は岩を両断して折れなかったというエピソードが有名。
「最後、美哉にはこいつを渡す」
美哉には〝グングニル〟。――北欧神話の主神オーディンが持つ槍。グングニルの性質について『その槍は正しい場所にとまったままでいない』と説明されている。この文の意味については、『決して的を外さない』と『敵を貫いた後に自動的に手元に戻る』との二通りの解釈がある。また、この槍を向けた軍勢には必ず勝利をもたらす。グングニルの穂先は、しばしばルーン文字が記される場所の一つとされている。
各々の能力の強化や補助と役割に合う武具をルシファーが探し、アザゼルが細かい調整を施し用意した優れもの。
ただ、一人。アザゼルから渡されていない夏目が訊く。
「あ、あれ? 俺にはないの?」
「ああ、お前さんにはなしだ。お前さんの力は、契約する神獣の絆と信頼、そして神通力。今の夏目じゃ、神器はその邪魔になる可能性が高い。今はまだ早い、紅のように完全に扱えるようになってからだな」
「ええー……」
と、言われ少し不満気になる夏目だった。
ちなみにだが紅も所有しており、天羽々斬と天叢雲剣。どちらも、八岐大蛇と深く関係している剣だ。
こうして、夏目以外に渡った神器。
手渡された神器を全員が扱えるようになるため、恒例の特訓と底上げが始まった。
一応、春人の許可はもらっている。
現在、部室には部員以外に春人や真冬、陽菜たちも集まっている。全員と四音が揃い、アザゼルは特訓メニューをみんなに伝える。
「さて、全員に特訓をつけるぞ。まず、紅は夏目の特訓相手として。美哉、燐、春人、真冬には俺がつく。桜と陽菜には四音がつくことになる。四音、二人のことは任せた」
「ええ。分かったわ」
紅が夏目につく理由は簡単だ。彼も同じく元来の神通力を扱える上に、八岐大蛇の能力を完全に引き出し制御できるため。
今以上に、夏目には神獣の力を引き出すために紅自らが教える運びへと。
美哉たち三人も同じ理由。博識なアザゼルであれば、巫女の能力を最大限に引き出すことも神殺しである二人の強化も可能だろう。
桜と陽菜の両名は、支援がメインになるだろうとそのために四音が教える。
「そこでだ。お前たちに、とっておきの武具を用意した」
そう言い、手元に陣を展開させ武器をそれぞれに手渡す。
「まず、燐にはこいつだ」
燐には〝魔剣ダーインスレイヴ〟。――一度、鞘から抜いてしまうと生き血を浴びて完全に吸うまで鞘に収まらないといわれた魔剣の代表格の一つ。漆黒の鞘に刀身は赤黒い。
「桜にはこれだな」
桜には〝スヤマンタカ〟。――持ち主が善人だとよく守護し、悪人だと滅ぼす力があるとされる神器。ヒンドゥー教の主神ヴィシュヌが、身につけていた宝石で手首を飾るとされる。結界をより強固にする補助役割を担うため、両手に嵌められるよにした腕輪。
「陽菜には」
陽菜には〝ククルカンの宝石〟。――マヤ神話創造神ククルカンが持つ空気を操る力を持つ宝石。左右の中指に嵌められるようした指輪、中央には碧色の宝石が埋め込まれている。離れた一からでも仲間へ癒やしの能力が及ぶよう、空気を操り治癒の力を届ける役割を担うため。
「で、春人。お前さんにはこれだ」
春人には〝ヤールングレイプル〟。――鉄の手袋の意、北欧神話の神トールが保有する鉄製の手袋であり、神獣の業火をより扱えるようにするため。
「真冬にはこいつが合うはずだ」
真冬には〝デュランダル〟。――『ローランの歌』によれば黄金の柄の中には、聖ピエール(聖ペテロ)の歯、聖バジル(聖バシリウス)の血、パリ市の守護聖人である聖ドニ(聖ディオニュシウス)の毛髪、聖母マリアの衣服の一部ら聖遺物が納められている。作中では、『切れ味の鋭さデュランダルに如くもの無し』とローランが誇るほどの切れ味を見せる。そして、ロンスヴァルの谷で敵に襲われ瀕死の状態となったローランが、デュランダルが敵の手に渡ることを恐れて岩(もしくは大理石)に叩きつけて折ろうとするが、剣は岩を両断して折れなかったというエピソードが有名。
「最後、美哉にはこいつを渡す」
美哉には〝グングニル〟。――北欧神話の主神オーディンが持つ槍。グングニルの性質について『その槍は正しい場所にとまったままでいない』と説明されている。この文の意味については、『決して的を外さない』と『敵を貫いた後に自動的に手元に戻る』との二通りの解釈がある。また、この槍を向けた軍勢には必ず勝利をもたらす。グングニルの穂先は、しばしばルーン文字が記される場所の一つとされている。
各々の能力の強化や補助と役割に合う武具をルシファーが探し、アザゼルが細かい調整を施し用意した優れもの。
ただ、一人。アザゼルから渡されていない夏目が訊く。
「あ、あれ? 俺にはないの?」
「ああ、お前さんにはなしだ。お前さんの力は、契約する神獣の絆と信頼、そして神通力。今の夏目じゃ、神器はその邪魔になる可能性が高い。今はまだ早い、紅のように完全に扱えるようになってからだな」
「ええー……」
と、言われ少し不満気になる夏目だった。
ちなみにだが紅も所有しており、天羽々斬と天叢雲剣。どちらも、八岐大蛇と深く関係している剣だ。
こうして、夏目以外に渡った神器。
手渡された神器を全員が扱えるようになるため、恒例の特訓と底上げが始まった。
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