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第六章 機械仕掛けの神
悪神の降臨12(4)
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「はっ」と鼻で笑い悪神を小馬鹿にして憎悪、恨み、殺意を向け言い放つのはアザゼル。
「随分、デカイ態度だな。創られた機械の存在で、身の程を弁えないのは貴様だろうが! 己の欲のため父たる神を殺し、従わない者、人形になることを拒否した俺の部下を皆殺しにてよ! それでも飽き足らず星を欲し、神々が星と人の子を観測し続けるために生み出した道具の分際で!」
初めて見るアザゼルの激高する姿を。大切な部下を悪神に殺され、棲んでいた場所さえ奪われ、追いやられ多くものを失った堕天使の長。
それは、四音ことルシファーも同じだった。
「神に反逆? 馬鹿を言わないで。お前は神ではなく、ただの機械仕掛けの存在でしょう。先に反逆したのはお前よ。天界を滅ぼし、その次は神から離反しそれでも各々で自由に生きる悪魔や堕天使の世界さえも消滅させて」
ルシファーの頭の中で様々な記憶が蘇る。楽しかったことも、嬉しいこと、悲しいこと、争いばかりだったがそれでも良いことも、悪いことも数え切れないほど経験してきた。
だから、アザゼルに続き彼女も怒りと共に恨みを込めた言葉を吐く。
「わたしの仲間を、旧友を……。意見が食い違い何度も衝突して、在り方が真逆でそれでも時に語らい笑い合った。そんな旧知の仲のミカエルを殺したお前を、わたしは許さない! 愚かで死ぬのはお前の方よ!」
二人の哀しみも、痛みも、憎しみ、恨みは、夏目たちには理解できない。それほど永く、失った痛みに耐え続けているのだから。
総督と魔王の怒りを受けても悪神は「くだらない」の一言で吐き捨て六本の腕が伸びる。
手の平に光の野球ボールサイズの球体が生まれ、危険と察知したアザゼルが全員に叫ぶ。
「お前たち散れ!」
夏目たちはその場から四方へ散らばった。
球体は、ついさっきまで立っていた場所を抉り溶かす。酸のようにドロドロと土が溶け、煙を上げる。
散った夏目たちを羽虫を見るかのように見渡し告げた。
「いいだろう。少しは余興になるだろう」
と、口にし機体が宙に浮く。そして六本の手から光線が放たれ、空洞の天井や壁に当たり地鳴りを起こしながら土壁が岩となり落下。
「ちょっ!? 手からビームとか、神っていうかロボットだろ!」
叫びながら落下する岩を躱す夏目。
頭上から落下してくる岩を躱し、紅が最初に悪神へ神通力を使った一発の打撃が胴体にめり込む。
「ちっ! 弱いか!」
舌打ちと共に、手から伝わる感触に吠える紅。殴ったインパクトで機体がくの字になるが、その体勢で留まり顔を上げ口が大きく開かれる。
「なっ!?」
喉の奥から火炎放射が吹かれ、紅の上半身を炎が飲み込む。
「紅!?」
夏目が紅の名を叫んだ瞬間に、彼は火炎から離脱し衣服が燃えただけで体は無傷の姿に安堵する。
「まさか、火炎放射まであの機体に積んでいるとは予想外だよ。これじゃあ、迂闊に近づくのは危険だ」
紅は、焦げを叩き落とし睨みつけた。悪神の攻撃手段の一つが分かったならばと、今度は真冬と美哉の二人が動く。
デュランダルを大振りに構え縦に振り落とし、聖剣から放たれる聖なるオーラによる一振り。
美哉は、グングニルを悪神の胸元に狙いを定め真っ直ぐ神気を纏う槍を投げ飛ばした。
どちらの攻撃も機体に当たり、デュランダルのオーラは腕を半分持っていき、グングニルは胸元を貫く。
火花を散らす機体だったが、それはすぐに元通りに直っていく。
「はあ!? なんだよ、あの回復力は!?」
その現象に驚く夏目たち、アザゼルと四音は舌打ち。
逆再生の如く受けた傷はなく腕も復活。
背後から燐が攻撃に出た。ありったけの炎の塊をぶつけ、それだけで意味がないことは承知だからこそ炎を受けた瞬間に、燐は魔剣ダーインスレイヴを鞘から抜き、気合の声と共に斬り掛かる。頭から真っ二つにする勢いで。
「はあああっ!」
――燐だけ特訓の場にいなかったのには訳がある。
何故かはアザゼルと四音にも分からないのだが、燐とダーインスレイヴの相性が非常に良かった。
一度、鞘から抜けば生き血を吸うまでは収まらない。ということで有名なはずが、燐の手であれば素直に鞘へ収まってしまう。それ以外にも、炎を血の代わりに吸い刀身から鞭のように炎のうねりを生み出す。
おまけに一撃の威力が桁外れで、一振りすれば一軒家を木っ端微塵にしてしまうことも判明。そのため特訓の場には呼ばなかったのだ――。
ダーインスレイヴの一撃を受けた悪神の機体は、見事に頭から真っ二つになり宙から地面に落下。
燐も地面に着地し、ダーインスレイヴを鞘へ収める。
まさかの燐の攻撃に、夏目は開いた口が塞がらない。
あんな強力な一撃を放つとは思っていなかった。
(燐が知らない間にめっちゃ強くなってる……!)
内心で驚く。しかし、悪神の機体は真っ二つにったそれぞれが起き上がり高笑い。
「くくっ! ははははははははっ! 我に死の概念などない! 無意味と知れ!」
またしても機体は元通りとなり、宙に浮き無傷で復活してみせるのだった。
「おいおい……。マジか……」
「主よ、この絡繰りを解明しなければ、何度やったとしても同じ結果であろう」
そうフェンリルがこぼす。
誰もが悪神を見上げ険しい顔つきに。
「随分、デカイ態度だな。創られた機械の存在で、身の程を弁えないのは貴様だろうが! 己の欲のため父たる神を殺し、従わない者、人形になることを拒否した俺の部下を皆殺しにてよ! それでも飽き足らず星を欲し、神々が星と人の子を観測し続けるために生み出した道具の分際で!」
初めて見るアザゼルの激高する姿を。大切な部下を悪神に殺され、棲んでいた場所さえ奪われ、追いやられ多くものを失った堕天使の長。
それは、四音ことルシファーも同じだった。
「神に反逆? 馬鹿を言わないで。お前は神ではなく、ただの機械仕掛けの存在でしょう。先に反逆したのはお前よ。天界を滅ぼし、その次は神から離反しそれでも各々で自由に生きる悪魔や堕天使の世界さえも消滅させて」
ルシファーの頭の中で様々な記憶が蘇る。楽しかったことも、嬉しいこと、悲しいこと、争いばかりだったがそれでも良いことも、悪いことも数え切れないほど経験してきた。
だから、アザゼルに続き彼女も怒りと共に恨みを込めた言葉を吐く。
「わたしの仲間を、旧友を……。意見が食い違い何度も衝突して、在り方が真逆でそれでも時に語らい笑い合った。そんな旧知の仲のミカエルを殺したお前を、わたしは許さない! 愚かで死ぬのはお前の方よ!」
二人の哀しみも、痛みも、憎しみ、恨みは、夏目たちには理解できない。それほど永く、失った痛みに耐え続けているのだから。
総督と魔王の怒りを受けても悪神は「くだらない」の一言で吐き捨て六本の腕が伸びる。
手の平に光の野球ボールサイズの球体が生まれ、危険と察知したアザゼルが全員に叫ぶ。
「お前たち散れ!」
夏目たちはその場から四方へ散らばった。
球体は、ついさっきまで立っていた場所を抉り溶かす。酸のようにドロドロと土が溶け、煙を上げる。
散った夏目たちを羽虫を見るかのように見渡し告げた。
「いいだろう。少しは余興になるだろう」
と、口にし機体が宙に浮く。そして六本の手から光線が放たれ、空洞の天井や壁に当たり地鳴りを起こしながら土壁が岩となり落下。
「ちょっ!? 手からビームとか、神っていうかロボットだろ!」
叫びながら落下する岩を躱す夏目。
頭上から落下してくる岩を躱し、紅が最初に悪神へ神通力を使った一発の打撃が胴体にめり込む。
「ちっ! 弱いか!」
舌打ちと共に、手から伝わる感触に吠える紅。殴ったインパクトで機体がくの字になるが、その体勢で留まり顔を上げ口が大きく開かれる。
「なっ!?」
喉の奥から火炎放射が吹かれ、紅の上半身を炎が飲み込む。
「紅!?」
夏目が紅の名を叫んだ瞬間に、彼は火炎から離脱し衣服が燃えただけで体は無傷の姿に安堵する。
「まさか、火炎放射まであの機体に積んでいるとは予想外だよ。これじゃあ、迂闊に近づくのは危険だ」
紅は、焦げを叩き落とし睨みつけた。悪神の攻撃手段の一つが分かったならばと、今度は真冬と美哉の二人が動く。
デュランダルを大振りに構え縦に振り落とし、聖剣から放たれる聖なるオーラによる一振り。
美哉は、グングニルを悪神の胸元に狙いを定め真っ直ぐ神気を纏う槍を投げ飛ばした。
どちらの攻撃も機体に当たり、デュランダルのオーラは腕を半分持っていき、グングニルは胸元を貫く。
火花を散らす機体だったが、それはすぐに元通りに直っていく。
「はあ!? なんだよ、あの回復力は!?」
その現象に驚く夏目たち、アザゼルと四音は舌打ち。
逆再生の如く受けた傷はなく腕も復活。
背後から燐が攻撃に出た。ありったけの炎の塊をぶつけ、それだけで意味がないことは承知だからこそ炎を受けた瞬間に、燐は魔剣ダーインスレイヴを鞘から抜き、気合の声と共に斬り掛かる。頭から真っ二つにする勢いで。
「はあああっ!」
――燐だけ特訓の場にいなかったのには訳がある。
何故かはアザゼルと四音にも分からないのだが、燐とダーインスレイヴの相性が非常に良かった。
一度、鞘から抜けば生き血を吸うまでは収まらない。ということで有名なはずが、燐の手であれば素直に鞘へ収まってしまう。それ以外にも、炎を血の代わりに吸い刀身から鞭のように炎のうねりを生み出す。
おまけに一撃の威力が桁外れで、一振りすれば一軒家を木っ端微塵にしてしまうことも判明。そのため特訓の場には呼ばなかったのだ――。
ダーインスレイヴの一撃を受けた悪神の機体は、見事に頭から真っ二つになり宙から地面に落下。
燐も地面に着地し、ダーインスレイヴを鞘へ収める。
まさかの燐の攻撃に、夏目は開いた口が塞がらない。
あんな強力な一撃を放つとは思っていなかった。
(燐が知らない間にめっちゃ強くなってる……!)
内心で驚く。しかし、悪神の機体は真っ二つにったそれぞれが起き上がり高笑い。
「くくっ! ははははははははっ! 我に死の概念などない! 無意味と知れ!」
またしても機体は元通りとなり、宙に浮き無傷で復活してみせるのだった。
「おいおい……。マジか……」
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誰もが悪神を見上げ険しい顔つきに。
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