偽りの神人 ~神造七代の反逆と創世~

ゆー

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最終章 神造七代の創生

アザゼルとルシファー(2)

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 現在、塔の破壊をアザゼルとルシファーの二人が負うことに。

 先んじて行動に起こす。夏目たちが悪神の注意を引きつけている間に、二人はそれぞれ内部と外部に分かれた。内部にはアザゼルが、外部からはルシファーが配置につく。



「これはまた……。気に入らない内装だな」



 内部の壁画には、悪神の偉業を称えるための絵が描かれ不愉快極まりない。他にも、供え物までが用意されていた。



「…………」



 内部構造を軽く調べるアザゼル。ピラミッド型のように上へ行けば行くほど、狭くなっている。この世界と並行世界を繋げるための術式が幾重にも施され、更には別の術式が完成すれば鉄壁を誇る防衛も備えるようだ。

 他にも、塔を中心に地脈を通して日本列島を創り変える準備も平行して行われているのが確認できた。



「やってくれる……!」



 壁画、塔の壁を、奴隷として拉致った人間にさせていたようだ。それが分かり、アザゼルは鼻で笑った。

 そして、思念伝達で外に待機しているルシファーに言う。



『ルシファー、聞こえるか?』

『ええ。聞こえてるわ』

『同時に破壊するぞ』

『ふふっ。派手にいきましょうか』



 そう返答が返ってくる。二人は、内部と外部から同時に魔法陣を展開させていく。その数は、ゆうに百を越えていく。その全てが破壊のための陣だ。

 塔の全体を包み込むように、百を超える陣を展開させ大地には一際大きい陣、建設途中だが一番高い箇所にも同じく一際でかい陣。



「殺られた恨みの一部、ここで返してやる。俺たちから奪ったこと、後悔しろ!」



 再興不可能なまでに破壊するつもりでいる二人。地と天から、アザゼルとルシファーの怒りや憎悪、恨みなどを込めて練り上げていく。

 そうして、完成した陣を同時に発動させた。全ての陣は、輝きを放ち爆発を起こす。ドガァーンッ、ドゴォーンッ、といった轟音を響かせ。

 完全ではない防衛では、二人の破壊の力の前では意味がなく、地割れを起こし壁は穴を空け、地と天からは互いの力の奔流によって耐え切れず崩れ落ちる。



 ――あ、あのカラス共がぁああああああああああああっ!!



 その様を遠くから見えた悪神の声が聞こえた気がした。そのあと、アザゼルは内部から離脱しルシファーと合流。



「さて、ルシファー。最後の仕上げといくか!」

「ええ、アザゼル!」



 倒壊していく塔へ、光の剣と魔力の塊を容赦なく放つ。木っ端微塵へ、塔の面影などなく完膚なきまでに破壊し尽くす。

 アザゼルは、



「この様を眺めながら酒でも呑みたいものだな」



 と、軽口を叩く。そんな彼に、ルシファーが笑みを浮かべながら言う。



「それなら、全てが片づいたあと晩酌に付き合ってあげるわ」

「ははっ! そりゃあいい! じゃあ、さっさと終わらせるか」

「そうね。こんなクソったれな戦いは早く終わらせるべきよ」



 二人は、長年の恨みを少しは晴れ悪神と戦っているであろう紅たちと合流するため動く。

 夏目たちは、すでに次元の狭間に行っているだろうと考えながら。
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