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最終章 神造七代の創生
中編 偽りの神人VS機械仕掛けの悪神(1)
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並行世界へとやって来た俺こと、逢真夏目と美哉や相棒たちは、この街で一番目立つタワーを目指し直矢の案内のもと歩く。
「ここか」
「うん。この最上階にいるよ、お父さん」
俺の呟きに直矢が答えてくれた。
さて、足踏みしている場合ではない。行くか、と辿り着いたタワー内部へ。敵を警戒して進むが、機械人形の姿はなく階段で最上階へ。
急ぎたい気持ちはむろんあったが、焦ってもいいことはないとはやる気持ちを抑え込み、ひたすら上を目指し上がっていく。
そうして、遂に最上階へ。そこに、もう見飽きた存在が鎮座していた。俺たちが来るのを待っていた悪神。
「よぞく、ここまで辿り着いたと、褒めてやろう」
あ? なに上から目線で言ってるんだ。あちら側の分身も、態度といい言動が気に食わなかったが、こっちのオリジナルも気に入らないな。まあ、オリジナルがこんな奴だから、分身も同じなんだろうが。
「だが、今度こそ一番邪魔な貴様だけは殺す」
俺を指して言う悪神。これに、俺も笑って言い返す。
「それは、俺のセリフだ悪神。貴様こそ、ここで死ね」
俺は、相棒たちに念話で指示を出す。
『お前たちは、影から出てくるだろう相手を任せる。オリジナルは俺が殺る』
『主よ、悪神だけではないのか?』
『ああ。影から何か生み出す気みたいだ』
『ふむ。よかろう、我輩たちに任せよ』
そうフェンリルと話していると俺の読み通り、悪神は自身の影から頭が三つある地獄の番犬ケルベロスを生み出す。肉体は腐敗し、吐息は毒と酸が混じり、全身から稲妻を走らせていた。
「美哉、気をつけろ」
「分かっていますよ。夏目こそ、十分に気をつけてくださいね」
「ああ」
美哉たちは頷き、行動に起こす。ヨルムンガンドと合体し、戦闘態勢を取る俺へ悪神の攻撃が襲う。
八本の腕による連続の殴打。しかし、その攻撃を俺は見切り躱して懐へ潜り込む。そして、蒼炎を纏う右手の手刀が悪神の機体に深く抉り貫く。引き抜くと同時にヘルの能力の一部を行使し、氷結させ修復の妨害に出る。が、やはり神と名乗るだけあって氷結も貫いた穴も、何もなかったかのように元のまま。
チッ……、面倒な力だ。やはりオリジナルが持つあの本によって攻撃を受けなかった、という出来事に書き換えられたか。
悪神の背後に、ページを開いた状態で宙に浮く一冊の本。もう一つ、空中に浮かぶ幾重にも歯車が絡み合う球体。
この二つが、直矢の言っていた『世界の出来事』と『地球の歯車』なのだと理解する。悪神は、剣を生み出し斬り掛かる。
「無駄な足掻きだと知れ!」
その刀身には猛毒をたっぷりと塗られて、俺の肉体を傷つけることも可能だろう。刃が皮膚を掠り内部に入り込む猛毒だが、ヨルムンガンドによる神通力が中和させ逆に飲み込む。
『ボクだって毒を扱うんだよ! このくらい簡単だもんね!』
ヨルムンガンドの意思で、俺の体を護り治癒させ猛毒の効果もなくす。おまけに、斬りつけられる度に鱗の強度が増していく。
そして、ヨルムンガンドが叫ぶ。
『それに、夏目を傷つける奴はボクが許さないぞ!』
と。その言動は、俺から見れば嬉しく心強い半身だ。
尻尾をヨルムンガンドが動かし剣戟と応戦、俺は腕を拳一つで悪神が振るう剣をへし折る。反撃にと蒼炎を自在に操り、剣諸共に腕の肘から先を燃やし尽くす。
「ぬぅっ!?」
「俺たちを簡単に殺れると思うなよ」
「人間と蛇風情が!」
悪神はつかさず、『世界の出来事』を行使して機体を修復というよりも、俺の攻撃を受けない、傷一つないという事情に書き換える。
「チッ」
それは厄介で、埒が明かないことに舌打ちをする俺だが、悪神の反応で勝機があると考えた。悪神が、見るからに焦っているのが分かったからだ。
あれだ、俺という存在がこれほどまでに脅威な存在になっているとは予想外だったのだろう。『世界の出来事』を使わなければ、自らの機体の損傷が激しく自力では修復不可能。
初めて見る表情が強張っている悪神の内心を、俺が言い当てる。
「俺が脅威か? まあ、そうだろうな。その本を使わなければ、己の機体を修復できず、何度も破壊されるからな。どうだ? 格下だと思っていた俺に破壊され、野望を潰され、殺されるかもしれない恐怖を与えられる気分は?」
「――――ッ!?」
そう馬鹿にし告げる。図星だったようで、三つの目が大きく開き徐々に血走る。その表情は、怒りと屈辱で歪む。
くくっ、ははははっ! その顔が見たかった! 今まで、貴様が優位に立ち俺たちなどゴミとしか見ていない、思っていなかった貴様が今度は逆の立場にんるんだよ!
そんな悪神を見て余計に笑みを深くする俺だった。
「ここか」
「うん。この最上階にいるよ、お父さん」
俺の呟きに直矢が答えてくれた。
さて、足踏みしている場合ではない。行くか、と辿り着いたタワー内部へ。敵を警戒して進むが、機械人形の姿はなく階段で最上階へ。
急ぎたい気持ちはむろんあったが、焦ってもいいことはないとはやる気持ちを抑え込み、ひたすら上を目指し上がっていく。
そうして、遂に最上階へ。そこに、もう見飽きた存在が鎮座していた。俺たちが来るのを待っていた悪神。
「よぞく、ここまで辿り着いたと、褒めてやろう」
あ? なに上から目線で言ってるんだ。あちら側の分身も、態度といい言動が気に食わなかったが、こっちのオリジナルも気に入らないな。まあ、オリジナルがこんな奴だから、分身も同じなんだろうが。
「だが、今度こそ一番邪魔な貴様だけは殺す」
俺を指して言う悪神。これに、俺も笑って言い返す。
「それは、俺のセリフだ悪神。貴様こそ、ここで死ね」
俺は、相棒たちに念話で指示を出す。
『お前たちは、影から出てくるだろう相手を任せる。オリジナルは俺が殺る』
『主よ、悪神だけではないのか?』
『ああ。影から何か生み出す気みたいだ』
『ふむ。よかろう、我輩たちに任せよ』
そうフェンリルと話していると俺の読み通り、悪神は自身の影から頭が三つある地獄の番犬ケルベロスを生み出す。肉体は腐敗し、吐息は毒と酸が混じり、全身から稲妻を走らせていた。
「美哉、気をつけろ」
「分かっていますよ。夏目こそ、十分に気をつけてくださいね」
「ああ」
美哉たちは頷き、行動に起こす。ヨルムンガンドと合体し、戦闘態勢を取る俺へ悪神の攻撃が襲う。
八本の腕による連続の殴打。しかし、その攻撃を俺は見切り躱して懐へ潜り込む。そして、蒼炎を纏う右手の手刀が悪神の機体に深く抉り貫く。引き抜くと同時にヘルの能力の一部を行使し、氷結させ修復の妨害に出る。が、やはり神と名乗るだけあって氷結も貫いた穴も、何もなかったかのように元のまま。
チッ……、面倒な力だ。やはりオリジナルが持つあの本によって攻撃を受けなかった、という出来事に書き換えられたか。
悪神の背後に、ページを開いた状態で宙に浮く一冊の本。もう一つ、空中に浮かぶ幾重にも歯車が絡み合う球体。
この二つが、直矢の言っていた『世界の出来事』と『地球の歯車』なのだと理解する。悪神は、剣を生み出し斬り掛かる。
「無駄な足掻きだと知れ!」
その刀身には猛毒をたっぷりと塗られて、俺の肉体を傷つけることも可能だろう。刃が皮膚を掠り内部に入り込む猛毒だが、ヨルムンガンドによる神通力が中和させ逆に飲み込む。
『ボクだって毒を扱うんだよ! このくらい簡単だもんね!』
ヨルムンガンドの意思で、俺の体を護り治癒させ猛毒の効果もなくす。おまけに、斬りつけられる度に鱗の強度が増していく。
そして、ヨルムンガンドが叫ぶ。
『それに、夏目を傷つける奴はボクが許さないぞ!』
と。その言動は、俺から見れば嬉しく心強い半身だ。
尻尾をヨルムンガンドが動かし剣戟と応戦、俺は腕を拳一つで悪神が振るう剣をへし折る。反撃にと蒼炎を自在に操り、剣諸共に腕の肘から先を燃やし尽くす。
「ぬぅっ!?」
「俺たちを簡単に殺れると思うなよ」
「人間と蛇風情が!」
悪神はつかさず、『世界の出来事』を行使して機体を修復というよりも、俺の攻撃を受けない、傷一つないという事情に書き換える。
「チッ」
それは厄介で、埒が明かないことに舌打ちをする俺だが、悪神の反応で勝機があると考えた。悪神が、見るからに焦っているのが分かったからだ。
あれだ、俺という存在がこれほどまでに脅威な存在になっているとは予想外だったのだろう。『世界の出来事』を使わなければ、自らの機体の損傷が激しく自力では修復不可能。
初めて見る表情が強張っている悪神の内心を、俺が言い当てる。
「俺が脅威か? まあ、そうだろうな。その本を使わなければ、己の機体を修復できず、何度も破壊されるからな。どうだ? 格下だと思っていた俺に破壊され、野望を潰され、殺されるかもしれない恐怖を与えられる気分は?」
「――――ッ!?」
そう馬鹿にし告げる。図星だったようで、三つの目が大きく開き徐々に血走る。その表情は、怒りと屈辱で歪む。
くくっ、ははははっ! その顔が見たかった! 今まで、貴様が優位に立ち俺たちなどゴミとしか見ていない、思っていなかった貴様が今度は逆の立場にんるんだよ!
そんな悪神を見て余計に笑みを深くする俺だった。
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