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ゆずれないもの
63.
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「もうヤダ!イオ嫌い!!…ボソッ(好きだけど)」
最近上手く物事がいかない。
初めてあった時はまだ僕のことだけを好きと言ってくれてたイオが、弟の為に僕から離れていってしまった。
「わかってるけど、、、」
僕はもう1番じゃないの??
フレドリックのあらかさまに落ち込んだ態度にこちらまでため息が漏れそうだ。
マルルはフレドリックになんて声をかけたらいいかわからなくなってきてた。
(アニキはなにか考えがあってわざとフレドリック様を突き放しているんだろう。
だってあのベタ惚れのアニキだよ?
いくらヤナを構っていても、フレドリック様の朝の支度と寝る時の支度、寝付くまでの付き添いを譲らなかったアニキがだよ????)
何だこの矛盾…。
「マルル…。」
「はい?」
「僕ね、悪い子だと思う?」
「…ッッ!」
今まではこういう対応はイオの仕事だったのに。
「えっと…。」
ちらとフレドリックを見ると、彼の目には微かだがもうすることは決まっているような意思が感じ取れた。
これは誤魔化したりしないで言った方がいいだろう。
「フレドリック様。人に嬉しいことをされた時はなんて言いますか?」
「ありがとう?」
「初めて会う人と友だちになりたい時は?」
「…お友達になってほしい。」
ぐはっ!かわいい/////
じゃなくて、
「んん!それじゃあ人を傷つけた時は?」
「……ごめんね。」
マルルはニコッと笑った。
「人として、アニキはフレドリック様にそれを求めたんだと思いますよ。
フレドリック様はヤナに謝りに行けますか?」
「うん。」
なんだかやっと決意がかたまった。
さて、出かける支度をしようとマルルは部屋をでようとした。
「ねぇ、マルル。」
フレドリックに呼ばれて振り向く。
「あ、ありがとう。それとね、僕のことフレディって呼んでもいいよ?」
マルルは驚きのあまり一瞬かたまってしまたが、持ち前の反射神経で精神を持ち直した。
「こちらこそありがとうございます。では、私は馬車の支度をしてきますね。フレディ様。」
バタン。
扉がしまった途端その場にマルルは崩れた。
「推しが尊い…」
最近上手く物事がいかない。
初めてあった時はまだ僕のことだけを好きと言ってくれてたイオが、弟の為に僕から離れていってしまった。
「わかってるけど、、、」
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マルルはフレドリックになんて声をかけたらいいかわからなくなってきてた。
(アニキはなにか考えがあってわざとフレドリック様を突き放しているんだろう。
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「ありがとう?」
「初めて会う人と友だちになりたい時は?」
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「人として、アニキはフレドリック様にそれを求めたんだと思いますよ。
フレドリック様はヤナに謝りに行けますか?」
「うん。」
なんだかやっと決意がかたまった。
さて、出かける支度をしようとマルルは部屋をでようとした。
「ねぇ、マルル。」
フレドリックに呼ばれて振り向く。
「あ、ありがとう。それとね、僕のことフレディって呼んでもいいよ?」
マルルは驚きのあまり一瞬かたまってしまたが、持ち前の反射神経で精神を持ち直した。
「こちらこそありがとうございます。では、私は馬車の支度をしてきますね。フレディ様。」
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扉がしまった途端その場にマルルは崩れた。
「推しが尊い…」
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