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盗賊団
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商人が目を覚ますと、止まった荷車の中だった。すぐ後ろには、見慣れたマギドの塀が見える。荷車の荷物の無事を確認した後、商人はため息をついた。冒険者達の殺気が忘れられられそうになく、ひどく憂鬱だった。
依頼から帰ったアルト達はマギドに入ってすぐのところに商人を置いて、足早にギルドへ向かった。それも帰路であったことが原因だった。
1時間ほど前、アルト達は猛暑の中をいつものようにダッシュの雨をかぶりながら歩いていた。
「おいダッシュ、止まれ」
突然バルカスが小さくダッシュに制止を促す。
馬を操れるのがダッシュだけだったため、ダッシュが馬を引いていた。
ダッシュは即座に馬を止め、周囲を探る。そしてすぐに全員が、遠く前の木の裏に人の気配を感じた。
「数は8だな。まだこっちに気づいてないみてぇだが、どうする?」
「そんなことまで分かるなんて、すごいです!私、言われるまで全然気づきませんでした」
マリーの声が少し大きがったので、3人は揃って人差し指を立てると、マリーはやってしまったと口元を押さえた。
「まぁ、気づかないのが普通さ。バルカスの身体のスペックは常軌を逸してるからね」
ーそういえば、バルカスは頭の悪さも人間離れしているし、人間らしいところが1つもないな。
そんなどうでもいいことを考えていたアルトだが、思い直して、すぐに作戦を考え始めた。
「作戦を考えた。ダッシュは馬に乗ったまま直進してくれ。僕たち3人は敵がダッシュに気を取られている間に背後から倒す」
アルトが作戦を説明すると、3人は黙って頷いき、行動を始めた。
アルト、バルカス、マリーは気配を断ち、敵が視認できる位置に待機する。少しすると、敵はダッシュの方に気づき、剣を手にした。
やはり盗賊である。中には女性の姿もあった。
アルト達は、ダッシュに集中している盗賊の背後に忍び寄り、順番に剣で腹部を殴り倒す。盗賊は呻き声をあげ、地面に転がった。
「おいおい、こいつら弱えな」
バルカスが拍子抜けして言った。
「そうなの?」
アルトには、普通盗賊がどの程度戦えるものなのかわからなかった。
「ああ、超弱え。盗賊ってのは護衛がいても、倒せるか、最低逃げられるくらいには鍛えてるもんだぜ」
「たしかに、これではまるで武装した一般人です。ちょっと不自然だと思います」
マリーもバルカスに同意する。
ーうーん、そんなに不審がる事か?単に初心者ってだけじゃないのか?
アルトが考えてるうちに、馬を止めたダッシュが合流した。ダッシュは事情をマリーに伺っている。
しばらく考えたが、やはり考えてもわからないので、転がっている人達に聞いてみることにした。
「ちょっといいかな?」
アルトは、1人の男に話しかけるが、男はまだ呻き声を上げている。
「君たちって、盗賊であってるよね?」
問いかけるも返事がない。喋れる力はのこっていないようだった。
「仕方ないな」
アルトはそう言って、ほかの人のところへ歩み寄る。
「ちょっといいかな?」
話しかけたのは、アルトが倒した女性だった。彼女は他の人に比べて、軽傷のようだ。
別にそうするつもりはなかったが、殴る瞬間、アルトは無意識に手加減をしてしまったのだ。
「命を助けてくれるなら、なんでも話します」
女はまだ若いのに、張りのない、暗い声で答えた。
「いいよ。正直に言ってくれたらね」
アルトは、話しやすいように、出来るだけ軽い口調で言った。
「わかりました。話します」
やはり女の声は暗い。
「じゃあまず、君たちは盗賊であってるよね?」
「ええ。でも全員1月ほど前に盗賊を始めたばかりです」
女の答えにアルト以外は驚いた。
「盗賊って、君たちは盗賊団に属してないのかい?」
「もちろん盗賊団です。武器も彼らにもらいました」
女は驚愕したダッシュの問いに、静かに答える。
「盗賊団って?」
アルトは知らない単語について尋ねた。
「盗賊団とは、非常に統率のとれた盗賊の集まりさ。盗賊は大体この組織に入っていて、協力や情報の共有をしている。新人の育成も徹底していて、新人だけで荷馬車を襲わせることなんてまずないよ」
ー盗賊達は彼女達を捨て駒として使った?でも、帰ってきたらラッキー程度なのに、武装させるのか?いや、メリットがない。
「私たちはベスの出身です」
アルトは、女が話し始めたので、とりあえず耳を傾ける。
「ご存知の通り、ベスは火石の産地です。火石は掘っても掘ってもなくならず、私たちは裕福でした。そんな時、雨が降り、川が氾濫しました。火石の取れるところは、深い谷のようになっていたんですけど、そこに水が流れ込みました」
「そんで火石が全部ダメになったってことか」
「ちょっと待ってください。火石っていつから掘ってるんですか?」
マリーが口を挟む。
「私の先祖は、300年以上前に火石を掘りに移住したって聞いてますけど」
女は不審そうに答えた。
「では、雨はどのくらい降りましたか?」
「すいません。あまり覚えてないです」
それを聞いたマリーは何かを確信したような顔になった。
「やっぱりおかしいです。記憶に残らないような雨で300年無事だった火石がダメになるはずがありません」
アルトは、言われてみれば確かにそうだと思った。
「自然に起こったことじゃないなら誰が、何のためにやったんだ?」
バルカスは考えている風に腕を組んで聞く。
「この規模のことができる集団は限られているよ」
「帝国とか?」
アルトがダッシュにそう聞いたのは、適当に思いついたという理由だった。そもそもアルトには帝国の知識はほとんどない。
「そんなわけないよ。国境では厳重な監視が行われてるからね。王国と帝国では人の行き来はない」
「うーん、じゃあやっぱ盗賊団?ベスの人をそそのかして利用しようとしたとか」
アルトは他の可能性を挙げる。こっちの案は、さっきより自信があった。
マリーは、アルトの言葉を腕を組んで考える。少しして、閃いたように顔を上げた。
「川の氾濫から何日で盗賊団はきましたか?」
何かを思いついたマリーは女に問う。
「夜に川が氾濫して、私たちは次の日の朝に気づきました。彼らはその日の夜に訪ねてきました」
「それでは、ベスの何人が盗賊に入りましたか?」
マリーは勢いよく質問を続ける。
「1000人ぐらいです。子供や老人、その面倒を見る人以外のほとんどです」
「装備は全員に配られたのですか?」
「はい。入団してすぐ全員分が配られました」
アルトとダッシュは、ここまで言われてようやく質問の意味がわかった。盗賊団の動きが早すぎるのだ。訪問自体は盗賊団の情報網をもってすれば、不可能ではない。しかし、流石に装備は無理だ。つまり盗賊団は、ベスの火石がダメになることを知っていて、事前にベスの住人用の装備を用意していたのだ。
「盗賊団が犯人か。たしかにそれ以外に考えられない。活動範囲を広げようってことだね」
ダッシュが確信したように頷く。
「1000人って言やぁ、相当だもんな。バラバラに散られたら捕まえんのも一苦労だ」
「これは早く報告しなければいけませんね。ベスの二の舞になる街が出るかもしれませんし」
3人は解決した雰囲気で話している。
しかし、とアルトは考え直した。
ーさっきも考えた通り、盗賊団にはメリットがない。活動範囲を広めるにしても、教育係をつけない理由がない。盗賊は金銭目的で行動するものだと思っていたが、今回は明らかに違う。逆に金を支払っているはずだ。大量の金を払ってまで盗賊が成し遂げたかったことはなんだ?
「そういや、最近護衛の依頼も増えたよな」
バルカスたちの会話は続いている。
「はい。依頼料がかかる分、物価は上昇しています。火石はもう手がつけられない値段ですし、最近は不満を耳にすることも多いです」
その瞬間、アルトにはすべてがつながった気がした。
「盗賊団はスパイか」
アルトが呟くと3人は同時に振り向いた。
依頼から帰ったアルト達はマギドに入ってすぐのところに商人を置いて、足早にギルドへ向かった。それも帰路であったことが原因だった。
1時間ほど前、アルト達は猛暑の中をいつものようにダッシュの雨をかぶりながら歩いていた。
「おいダッシュ、止まれ」
突然バルカスが小さくダッシュに制止を促す。
馬を操れるのがダッシュだけだったため、ダッシュが馬を引いていた。
ダッシュは即座に馬を止め、周囲を探る。そしてすぐに全員が、遠く前の木の裏に人の気配を感じた。
「数は8だな。まだこっちに気づいてないみてぇだが、どうする?」
「そんなことまで分かるなんて、すごいです!私、言われるまで全然気づきませんでした」
マリーの声が少し大きがったので、3人は揃って人差し指を立てると、マリーはやってしまったと口元を押さえた。
「まぁ、気づかないのが普通さ。バルカスの身体のスペックは常軌を逸してるからね」
ーそういえば、バルカスは頭の悪さも人間離れしているし、人間らしいところが1つもないな。
そんなどうでもいいことを考えていたアルトだが、思い直して、すぐに作戦を考え始めた。
「作戦を考えた。ダッシュは馬に乗ったまま直進してくれ。僕たち3人は敵がダッシュに気を取られている間に背後から倒す」
アルトが作戦を説明すると、3人は黙って頷いき、行動を始めた。
アルト、バルカス、マリーは気配を断ち、敵が視認できる位置に待機する。少しすると、敵はダッシュの方に気づき、剣を手にした。
やはり盗賊である。中には女性の姿もあった。
アルト達は、ダッシュに集中している盗賊の背後に忍び寄り、順番に剣で腹部を殴り倒す。盗賊は呻き声をあげ、地面に転がった。
「おいおい、こいつら弱えな」
バルカスが拍子抜けして言った。
「そうなの?」
アルトには、普通盗賊がどの程度戦えるものなのかわからなかった。
「ああ、超弱え。盗賊ってのは護衛がいても、倒せるか、最低逃げられるくらいには鍛えてるもんだぜ」
「たしかに、これではまるで武装した一般人です。ちょっと不自然だと思います」
マリーもバルカスに同意する。
ーうーん、そんなに不審がる事か?単に初心者ってだけじゃないのか?
アルトが考えてるうちに、馬を止めたダッシュが合流した。ダッシュは事情をマリーに伺っている。
しばらく考えたが、やはり考えてもわからないので、転がっている人達に聞いてみることにした。
「ちょっといいかな?」
アルトは、1人の男に話しかけるが、男はまだ呻き声を上げている。
「君たちって、盗賊であってるよね?」
問いかけるも返事がない。喋れる力はのこっていないようだった。
「仕方ないな」
アルトはそう言って、ほかの人のところへ歩み寄る。
「ちょっといいかな?」
話しかけたのは、アルトが倒した女性だった。彼女は他の人に比べて、軽傷のようだ。
別にそうするつもりはなかったが、殴る瞬間、アルトは無意識に手加減をしてしまったのだ。
「命を助けてくれるなら、なんでも話します」
女はまだ若いのに、張りのない、暗い声で答えた。
「いいよ。正直に言ってくれたらね」
アルトは、話しやすいように、出来るだけ軽い口調で言った。
「わかりました。話します」
やはり女の声は暗い。
「じゃあまず、君たちは盗賊であってるよね?」
「ええ。でも全員1月ほど前に盗賊を始めたばかりです」
女の答えにアルト以外は驚いた。
「盗賊って、君たちは盗賊団に属してないのかい?」
「もちろん盗賊団です。武器も彼らにもらいました」
女は驚愕したダッシュの問いに、静かに答える。
「盗賊団って?」
アルトは知らない単語について尋ねた。
「盗賊団とは、非常に統率のとれた盗賊の集まりさ。盗賊は大体この組織に入っていて、協力や情報の共有をしている。新人の育成も徹底していて、新人だけで荷馬車を襲わせることなんてまずないよ」
ー盗賊達は彼女達を捨て駒として使った?でも、帰ってきたらラッキー程度なのに、武装させるのか?いや、メリットがない。
「私たちはベスの出身です」
アルトは、女が話し始めたので、とりあえず耳を傾ける。
「ご存知の通り、ベスは火石の産地です。火石は掘っても掘ってもなくならず、私たちは裕福でした。そんな時、雨が降り、川が氾濫しました。火石の取れるところは、深い谷のようになっていたんですけど、そこに水が流れ込みました」
「そんで火石が全部ダメになったってことか」
「ちょっと待ってください。火石っていつから掘ってるんですか?」
マリーが口を挟む。
「私の先祖は、300年以上前に火石を掘りに移住したって聞いてますけど」
女は不審そうに答えた。
「では、雨はどのくらい降りましたか?」
「すいません。あまり覚えてないです」
それを聞いたマリーは何かを確信したような顔になった。
「やっぱりおかしいです。記憶に残らないような雨で300年無事だった火石がダメになるはずがありません」
アルトは、言われてみれば確かにそうだと思った。
「自然に起こったことじゃないなら誰が、何のためにやったんだ?」
バルカスは考えている風に腕を組んで聞く。
「この規模のことができる集団は限られているよ」
「帝国とか?」
アルトがダッシュにそう聞いたのは、適当に思いついたという理由だった。そもそもアルトには帝国の知識はほとんどない。
「そんなわけないよ。国境では厳重な監視が行われてるからね。王国と帝国では人の行き来はない」
「うーん、じゃあやっぱ盗賊団?ベスの人をそそのかして利用しようとしたとか」
アルトは他の可能性を挙げる。こっちの案は、さっきより自信があった。
マリーは、アルトの言葉を腕を組んで考える。少しして、閃いたように顔を上げた。
「川の氾濫から何日で盗賊団はきましたか?」
何かを思いついたマリーは女に問う。
「夜に川が氾濫して、私たちは次の日の朝に気づきました。彼らはその日の夜に訪ねてきました」
「それでは、ベスの何人が盗賊に入りましたか?」
マリーは勢いよく質問を続ける。
「1000人ぐらいです。子供や老人、その面倒を見る人以外のほとんどです」
「装備は全員に配られたのですか?」
「はい。入団してすぐ全員分が配られました」
アルトとダッシュは、ここまで言われてようやく質問の意味がわかった。盗賊団の動きが早すぎるのだ。訪問自体は盗賊団の情報網をもってすれば、不可能ではない。しかし、流石に装備は無理だ。つまり盗賊団は、ベスの火石がダメになることを知っていて、事前にベスの住人用の装備を用意していたのだ。
「盗賊団が犯人か。たしかにそれ以外に考えられない。活動範囲を広げようってことだね」
ダッシュが確信したように頷く。
「1000人って言やぁ、相当だもんな。バラバラに散られたら捕まえんのも一苦労だ」
「これは早く報告しなければいけませんね。ベスの二の舞になる街が出るかもしれませんし」
3人は解決した雰囲気で話している。
しかし、とアルトは考え直した。
ーさっきも考えた通り、盗賊団にはメリットがない。活動範囲を広めるにしても、教育係をつけない理由がない。盗賊は金銭目的で行動するものだと思っていたが、今回は明らかに違う。逆に金を支払っているはずだ。大量の金を払ってまで盗賊が成し遂げたかったことはなんだ?
「そういや、最近護衛の依頼も増えたよな」
バルカスたちの会話は続いている。
「はい。依頼料がかかる分、物価は上昇しています。火石はもう手がつけられない値段ですし、最近は不満を耳にすることも多いです」
その瞬間、アルトにはすべてがつながった気がした。
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