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二章
誰が洗うんだ!!
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勝亦の視線の先にはシステマがあった。だがあれは恐らく試験機ですらない。硝子のケースに入った人形のごとく、展示してあるだけだ。部屋の片隅に置かれたそのケースをしばし眺めてから目を戻す。
「お前があれが2wayでないと気付いたのも驚きだが」
「あ、ああ。そのことか」
小声で訊かれて俺は頭をかいた。実は開発部長に指摘されてからずっと考えていたんだ、と俺は素直に白状した。別に新商品のあのシステマを実際に使ったわけじゃない。そう付け足すと勝亦の奴はだろうな、と笑いやがった。くそ。なんかむかつく。
勝亦が机に乗った液晶画面に向き直る。奴はおもむろに机の引出しを開けた。何するんだ、と俺が見守る中、勝亦がヘッドホン型のインターフェイスを装着する。っておい。珍しい光景に俺は思わず勝亦に声をかけた。だが勝亦は俺の呼びかけにも反応しない。
通常、開発部の連中は標準型インターフェイスを使用しない。なぜかと言えば、奴らのスキルだとキーボード入力の方が速いからだ。キーボードにマウス、かつてパーソナルコンピュータが全盛期を迎えた頃の機器が、この部署では当り前に活躍しているのだ。
「いいからこれを着けろ」
差し出されたもう一つのインターフェイスを俺はおっかなびっくりで手に取った。座れ、と言われて仕方なく勝亦の隣の空席に腰掛ける。何なんだよ、一体。そうぼやく俺に勝亦は言った。
「能戸は慣れていないだろうからな。いいか、それを着けたら動くなよ」
身動き一つするなという意味ではないらしい。立ち上がってうろついたりするなってことだろ。なるほど、了解。要するに勝亦は俺がびびって動くのを恐れてるんだな。幾ら機械に疎い俺でも、そんなに驚く筈がねえだろが。俺は思わず勝亦に言い返した。すると勝亦がそうか、とやけに重々しく頷く。
ひんやりとした硬質な感触のインターフェイスを装着する。音楽を聴いたりするためのヘッドホンに形は似てるけどな。金属っぽい環が頭をぐるっと一回りしてるところがちょっと違う。これがシステマ専用のインターフェイスだ。何でも脳に直接働きかけるとからしいが、生憎と俺は普段はこんなもん使わない。使い方は簡単。ちょっとした訓練で誰でも使えるようになる。それは俺もよく知ってるんだけどな。どうもシステマと脳波で繋がるってのが不気味でな。出来る限りこいつは使わないようにしてるんだ。
「それは出力専用だからな。大丈夫だとは思うが慌てるなよ」
勝亦がそう言ってふっと遠くを見る。なるほど。動画の類でも見せるつもりなのかな。勝亦も心配性だな。俺が動画ごときでびびるとでも……。
「うお!?」
思わず叫んだ俺は何度か瞬きをした。その場の光景が一気に切り替わったからだ。だが瞬き程度では目の前の光景は消えてくれない。何だっていきなり外の風景なんだよ! しかも昼間ってどういうことだ!
「動くなと言っただろう。座れ」
いつの間にか俺は立ち上がってたらしい。勝亦の声がした後、何かが肩に触れる。だがその感触のみで自分の身体がどうにかなったとは到底、思えない。何てったって俺は街のど真ん中、アスファルトの上に一人で立ってるんだよ。周囲には何もなし。でも微かに風が吹いてるのが判る。
肌に当たる風を感じて漸く、俺はこれがシステマを介して見せられてる光景だってことに気が付いた。
「これが何だよ」
俺は平静を装って訊ねた。どうやら俺の声そのものは勝亦に届いているらしい。すぐに返事がくる。
「それはテスト用の立体映像だ」
ははあん、なるほど。これがそうなのか。俺は感心して思わず頷いた。
システマはインターフェイスを通して使用者の脳波を読む。いや、これは言い方が悪いな。使用者側がセレクトした情報をシステマに読みこませているんだ。システマが勝手に使用者の意思を読むことはあり得ない。これは入力操作の大前提だ。そうでなければシステマはどこまでを命令と取ればいいか判らず、混乱してしまう。
インターフェイスを用いて入力者はシステマに必要十分な意志を伝える。それに応じてシステマは動き、様々な働きをする。そのシステムを利用したごく簡単な例がIDカードかな。あれは持ち主の脳波パターンを読んでカードを介して個人照合を行うっていうシステムだ。本人であるという確認が出来るだけでいいので、カード所有者が意志をカードに読ませる必要はない。持ってるだけで自動的に個人照合が出来るってわけだな。
おっと、話が逸れた。つまりはだな。システマが何故これだけ世間に受け入れられているかと言えば、この便利さにある訳だ。インターフェイスさえ着けてさえいれば簡単にシステマを使用することが出来る。入力しながら歩くことも可能だが、望むなら入力と同時に出力も可能ってことだ。その気になりゃ、実際に口を開けなくても考えるだけで電話だってかけられる。しかも相手の声は直接頭の中に聞こえてくるって方法でな。
ちなみにシステマを使ったからって今の俺みたいな状況に陥ることはまずない。勝亦が言ったようにこれはテスト用のデモデータなんだよ。通常、日常生活等を著しく脅かす出力設定は出来ない。悪用されれば犯罪が増えそうだしな。あらかじめシステマにはそういった抑制機能が付けられてるんだよ。
つまりだな。人の視覚や聴覚、触覚と言った様々な感覚から脳に送られる信号を、システマは出力の際にちょっと書き換えちまうんだな。まあ、判り易く言えば感覚を直に人の頭に叩き込んでるってことだ。
「例が悪いな。もう少し複雑なのじゃないと」
「ちょっと待て。これって録画じゃないのか」
確かに見知らぬ街の中に一人立ってるって光景は凄いとは思うが、でもこれって録画映像だろう? そんなことを考えていた俺にあっさりと勝亦が言う。
「何を言ってる。ただの録画再生だと判らないじゃないか。これはテスト用だって言っただろ。システマがリアルタイムで演算して作り上げた映像だ」
どうでもいいが、いないはずの勝亦の声が聞こえるってのも気色悪いな。しかも近くから聞こえるもんで、俺は思わず周辺を探しちまった。だがやっぱり誰もいない。くそ、どうせ出力させるなら可愛らしい女の子の声にでもしやがれ。
それまで風の音しか聞こえなかった俺の耳に、少しずつ別の音が聞こえ始める。木の葉の擦れあう音、道を走る車の音、人のざわめき。街らしい音が揃ったところで今度は何もなかったところに木々やビルが陽炎のように現れる。舗道に街路樹が植わり、道を車が走る。歩道橋、信号、それから歩く人々が徐々に生まれる光景の中で、俺は唖然と目を見張っていた。
これが録画ならわかる。話に聞いただけだが、システマは人の脳波に介入してこの手の動画を出力出来るってことは俺も知っていた。が、舗道に立つ俺を歩いてる人が避けてくんだよ。当たったところで感触はないかも知れないが、避けてるってことは……確かに勝亦の言う通り、システマはリアルタイムで演算してこの光景を作り出してるんだろう。
「これが一台の限界だ。処理速度は今の通り」
淡々とした勝亦の声に俺は我に返った。いかん。つい、見とれちまった。実体の俺は多分、ぼおっとした顔で椅子に座ってるだけなんだろ。んでも、俺の目の前に広がる光景は現実以外の何物でもなかった。ゲームや映画等でこういった効果を使用する計画があるって話は聞いたことがあるが、こりゃ幾らなんでもやばいだろ。現実と幻想が区別つかなくなっちまいそうだ。風が吹けばきっちり服の裾ははためくし、木の葉は揺れる。車が吹き付けた風だって感じることが出来る。
「一台で処理させた速度は覚えたな? これをだな」
そう言って勝亦がしばし黙る。見てろよ、と言われて俺は注意深く周囲の様子を伺った。現れた時と同様、今度は景色が少しずつ消えていく。人が消え、車が消え、ビルが消え、街路樹が消える。あらゆる建造物が消えた後、聞こえていた音が消える。最後に残ったのはアスファルトの何もない路面と空だけだ。
いくぞ、という勝亦の声の後、俺の耳に途切れていた街の音が聞こえ始めた。それと同時に消えていた光景が再構築される。……え? 音と同時? 驚く俺を余所に、さっきまで目の前に広がっていた光景があっという間に現れる。
「速い……」
「これがいま、お前の売ってる新商品の処理速度だ」
淡々とした勝亦の声に俺は思わず顔をほころばせた。やっぱり凄いじゃないか。そんな思いを込めて周囲を見回す。先ほどと同じような光景が俺の周りに広がってる。感じる風や音も全ては現実のようだ。
「凄いじゃないか。二台だからだろ? これがお前の言ってた2wayじゃないのか?」
もしかして俺は勘違いをしていたのだろうか。そんなことを思いつつ、俺は勝亦に訊ねた。だが浮かれた俺とは違い、勝亦は酷く冷静に答えた。
「二台で一度に処理させるから、速度は格段に上がる。まあ、そのために専用に書き換えたソフトを入れているんだけど」
疲れたようなため息をついて勝亦が言う。じゃ、別に問題なんてねえんじゃん。気楽に言った俺に勝亦はしばし何も言わなかった。俺が苛立ち紛れに声をかけたところでようやく反応する。
「車酔いのような状態になるかも知れないけど我慢してくれ」
そう勝亦は前置きした。続いて俺の見ていた光景が溶けて消える。なるほど、二台だと消えるのも速いってことか。少しずつ消えてたさっきとは違い、今度は瞬く間に上から下へと景色は消えた。
ほんの束の間、俺の視界は暗転した。続いて俺の目に見えたのは静かなオフィスの光景だった。勝亦もいる。椅子に深く腰掛けていた俺はおもむろにインターフェイスを外そうとした。そこで思わず顔をしかめる。多分、慣れてないからだろう。ちょっと頭がぐらっとするな。
ゆっくりとインターフェイスを外して勝亦に差し出す。だが勝亦は受け取ろうとしない。おい、と声をかけると勝亦はまだ使うから持っておけと言った。折り畳んでポケットにでも突っ込んでおけばいいか。
「今のようにシステマを使うには、同期という作業が必要になる。もちろんそれはシステマが勝手に判断するよう、あらかじめプログラムされてはいるけど、一台の時と同じソフトは使えない」
何がまずいのか、俺にはこの時点では全く理解出来なかった。二台で一台の仕事だろ? どこが2wayじゃないんだよ。立派にその通りになってるじゃないか。そう不満を言った俺に勝亦が言う。
「そう。お前もそう思うだろう? 客がそう思うようにな」
勝亦がゆらりと立ち上がり、インターフェイスを外して顎をしゃくる。俺は促されるままに勝亦について歩いた。勝亦が向かったのは、開発一課の部屋の奥、薄い壁に仕切られた向こう側だ。確かいつもならお偉いさんのいる場所じゃなかったっけか。
とある机に寄った勝亦が引出しから何かを取り上げる。ただのカード? 俺はまじまじと勝亦の手元を見た。だがどんなに目を凝らしても白いカードの表面に何かが書かれているようには見えない。
「行こう」
白衣のポケットに真っ白なカードを突っ込んで勝亦が歩き出す。何なんだよ、一体! 俺は訳が判らないまま、勝亦に従って部屋を出た。
エレベーターホールまで大人しくついて歩いてから、俺は顔面が痛くなるくらいに目いっぱい眉を寄せて勝亦を睨みつけた。だが勝亦は知らん顔でエレベーターのボタンを押す。よくよく気分を晴らさせてくれねえ奴だ。どうしてこう、頭脳労働する奴ってのは持って回った言い方するかな。俺は早いとこすっきりしたいんだがな。
そう思う心のどこかで俺は期待もしていた。これでこの間見たあのシステマをもう一度見ることが出来る。そう考えてしまってから俺は慌てて首を振った。なに考えてんだ、俺は。たかがシステマ、わざわざ見たいなんて思うわけがねえだろ。そう思い直してから俺はエレベーターに乗り込んだ。
四十二階でエレベーターの扉が開く。やっぱ予想通りだなんて呑気に考えてた俺はエレベーターを降りて訝りに眉を寄せた。あれ? ここってこの間と違わねえ? 通路は前みたいに青白くないし、しかもいきなりエレベーターから降りたところで九十度左折だぞ。絶対、この間と違うだろ。ここ。そう訊ねた俺に勝亦は言った。複数並ぶエレベーターの向かって一番右端の一基がここに繋がっているのだという。そういえばこの間とは乗ったエレベーターが違ってたな。
「ああ、あんまり離れるなよ。ここは見学室直通路と違って、専用IDがないと通れないんだ」
俺の心の叫びに気付いたような不気味なタイミングで勝亦が振り返る。離れかけてた俺は慌てて勝亦に駆け寄った。
「専用って、さっきのカードか?」
「そう」
頷いて勝亦が片手を上げる。その手にはいつの間にかさっきの白いカードが握られていた。よくよく見れば勝亦が時折、左右に手を動かしているのが判る。って、あれ? でもガードボックスが見えないぞ?
「IDチェック、どうやってしてるんだよ」
「ボックスが埋め込み型なんだ。ほら」
そう言って勝亦が足を止める。俺は指差された方を見た。なるほど。確かに小さな黒い点が壁に打ってある。どうやらこの点のあるところがポイントらしい。よくよく見れば左右の壁のあちこちにその点がある。
「このカードで通れるのは二人まで。ああ、言っておくが能戸のIDもエレベーターを降りたところでチェックされてるからな。変な気を起こすなよ」
淡々と言って勝亦がまた歩き出す。変な気ってどういう意味だよ、とぼやきつつも俺は言われた通りに勝亦について歩いた。まったく、相変わらずマイペースな奴。
案内された部屋はこの間とは違い、透明な壁張りの外からも丸見えってのじゃなかった。硝子のでかい窓はあるが、ごくごく真っ当な普通の部屋。ちょうど俺のマンションのリビングくらいの広さか? でかい窓の向こうに見えるのは、こないだ見たのと同じ光景だ。だが見学室よりこの部屋の方がはるかに卵型のケースに近い。しかもドアなんてついてるから、直接にケースの並んでるとこまで行ける。
……というか、行ったんだけどな。二人して。ずらっと卵型のケースの並んでるとこまで。ケースが並んでる空間の手前には廊下が渡してあって、間近にシステマを見ることが出来るって寸法だ。ずらりと並ぶケースだけでも壮観だが、実際に間近に寄るとその光景に迫力すら感じてしまう。たかが硝子窓、たかが壁。なのに間に一枚あるだけで随分と見え方って変わるもんなんだな。
先に勝亦が移動させたおかげでTwins RC1のケースが二つ、部屋のまん前に来てる。俺はまじまじとそのケースを覗きこんだ。……やっぱ、凄い。横向いて膝抱えて丸くなってるシステマは、少女にしか見えない。綺麗な横顔が青い液体の中に沈んでる。もう片方のケースに横たわってるシステマも、これまた少年にしか見えない。Twinsの名前は伊達じゃねえな。二台のシステマの面立ちはとてもよく似ていた。
でも俺は開発は嫌だって心底思ったな。感動なんてあったもんじゃねえ。ケースから起きたと同時にこいつらときたら……。
俺だって多少は期待もしていた。青い液体に満たされた卵型のケースから、まるでお伽噺みたいに優雅にシステマが起き上がる。なんてなことをちょっと思ったりもしてたんだよ。人魚姫かいばら姫、それとも白雪姫でもいいかな。まるで海から生まれたばかりって感じのイメージって言うか、とにかく幻想的なものを俺は心のどこかで期待してたんだよ。
なのに現実はどうだ。ケースを覆ってた透明な板が音を立ててケースの内側にずれる。身体を丸めて横たわってたシステマが静かに目を開けてむくっと上半身起こした直後……どろどろと口から鼻から青いのを吐き出しやがったんだよ! 開きっぱなしの口や鼻から垂れ流される青い液体……青だぞ、青! 鮮やかなオーシャンブルーの……うああ、見たくねえ! せめて俯くとか口許隠すとかないのか! 特に女性型の方のお前!
「吐くな!」
「吐くなって……能戸、それは無理な注文だろう」
休止中のシステマは胃や肺を溶液で満たされてるんだぞ。勝亦のそんな忠告なんざどうでもいい。俺はケースの中で身を起こした二台のシステマを指差して喚いた。ケースに上半身起こしたシステマはまだ口や鼻からどろどろと青いものを垂れ流してる。
「だから吐くなって言ってるんだ!」
「無茶を言うなよ」
後ろから呆れたように勝亦が言う。俺は怒りに震えながら振り返った。
「じゃあ、機械か何かで吸い出せ! 見苦しい! 掃除機はないのか、掃除機は!」
「見なきゃいいだろう」
「ああ、そうする!」
俺は怒りに任せて勝亦とシステマに背を向けた。背中越しに文句を垂れる俺によっぽど呆れたのか、勝亦は黙っている。しばらく後、もういいぞと言われて俺は恐る恐る振り返った。
二台で一台。そう勝亦が説明した例のシステマ……Twins RC1が俺たちの立ってる廊下に並ぶ。こうして見てもはっきりと判る。こいつら、やっぱりリリースされたのとは違う。なにが違うって見た目からもうはっきりと違うんだよ。このTwins RC1は俺たちと大差ないサイズだ。歳で言えば十五、六歳ってとこか? しかもおまけに丸裸ときてる。俺は舌打ちをして並んだ二台のシステマから目を逸らした。嫌がる勝亦から剥がした白衣を手早く女性型のシステマに着せる。次いで俺は持ってたジャケットを男性型のシステマに投げつけた。顔面に向かって投げたジャケットをシステマが器用に受け止める。……あれ? えらく動きがスムーズじゃないか?
「とりあえず洗浄しないとな」
「待て。それはつまり」
「シャワールームくらいあるぞ?」
当り前の顔で勝亦が言う。俺は慌てて言い返した。うわ、自分で判るぞ。俺、絶対赤くなってる。
「誰が洗うんだよ!」
「……なにを期待してる、なにを。そのくらいのことは出来る程度に自律しているに決まってるだろう」
呆れたように言って勝亦が二台のシステマを連れて歩き出す。待て! 俺を置いてくな!
「お前があれが2wayでないと気付いたのも驚きだが」
「あ、ああ。そのことか」
小声で訊かれて俺は頭をかいた。実は開発部長に指摘されてからずっと考えていたんだ、と俺は素直に白状した。別に新商品のあのシステマを実際に使ったわけじゃない。そう付け足すと勝亦の奴はだろうな、と笑いやがった。くそ。なんかむかつく。
勝亦が机に乗った液晶画面に向き直る。奴はおもむろに机の引出しを開けた。何するんだ、と俺が見守る中、勝亦がヘッドホン型のインターフェイスを装着する。っておい。珍しい光景に俺は思わず勝亦に声をかけた。だが勝亦は俺の呼びかけにも反応しない。
通常、開発部の連中は標準型インターフェイスを使用しない。なぜかと言えば、奴らのスキルだとキーボード入力の方が速いからだ。キーボードにマウス、かつてパーソナルコンピュータが全盛期を迎えた頃の機器が、この部署では当り前に活躍しているのだ。
「いいからこれを着けろ」
差し出されたもう一つのインターフェイスを俺はおっかなびっくりで手に取った。座れ、と言われて仕方なく勝亦の隣の空席に腰掛ける。何なんだよ、一体。そうぼやく俺に勝亦は言った。
「能戸は慣れていないだろうからな。いいか、それを着けたら動くなよ」
身動き一つするなという意味ではないらしい。立ち上がってうろついたりするなってことだろ。なるほど、了解。要するに勝亦は俺がびびって動くのを恐れてるんだな。幾ら機械に疎い俺でも、そんなに驚く筈がねえだろが。俺は思わず勝亦に言い返した。すると勝亦がそうか、とやけに重々しく頷く。
ひんやりとした硬質な感触のインターフェイスを装着する。音楽を聴いたりするためのヘッドホンに形は似てるけどな。金属っぽい環が頭をぐるっと一回りしてるところがちょっと違う。これがシステマ専用のインターフェイスだ。何でも脳に直接働きかけるとからしいが、生憎と俺は普段はこんなもん使わない。使い方は簡単。ちょっとした訓練で誰でも使えるようになる。それは俺もよく知ってるんだけどな。どうもシステマと脳波で繋がるってのが不気味でな。出来る限りこいつは使わないようにしてるんだ。
「それは出力専用だからな。大丈夫だとは思うが慌てるなよ」
勝亦がそう言ってふっと遠くを見る。なるほど。動画の類でも見せるつもりなのかな。勝亦も心配性だな。俺が動画ごときでびびるとでも……。
「うお!?」
思わず叫んだ俺は何度か瞬きをした。その場の光景が一気に切り替わったからだ。だが瞬き程度では目の前の光景は消えてくれない。何だっていきなり外の風景なんだよ! しかも昼間ってどういうことだ!
「動くなと言っただろう。座れ」
いつの間にか俺は立ち上がってたらしい。勝亦の声がした後、何かが肩に触れる。だがその感触のみで自分の身体がどうにかなったとは到底、思えない。何てったって俺は街のど真ん中、アスファルトの上に一人で立ってるんだよ。周囲には何もなし。でも微かに風が吹いてるのが判る。
肌に当たる風を感じて漸く、俺はこれがシステマを介して見せられてる光景だってことに気が付いた。
「これが何だよ」
俺は平静を装って訊ねた。どうやら俺の声そのものは勝亦に届いているらしい。すぐに返事がくる。
「それはテスト用の立体映像だ」
ははあん、なるほど。これがそうなのか。俺は感心して思わず頷いた。
システマはインターフェイスを通して使用者の脳波を読む。いや、これは言い方が悪いな。使用者側がセレクトした情報をシステマに読みこませているんだ。システマが勝手に使用者の意思を読むことはあり得ない。これは入力操作の大前提だ。そうでなければシステマはどこまでを命令と取ればいいか判らず、混乱してしまう。
インターフェイスを用いて入力者はシステマに必要十分な意志を伝える。それに応じてシステマは動き、様々な働きをする。そのシステムを利用したごく簡単な例がIDカードかな。あれは持ち主の脳波パターンを読んでカードを介して個人照合を行うっていうシステムだ。本人であるという確認が出来るだけでいいので、カード所有者が意志をカードに読ませる必要はない。持ってるだけで自動的に個人照合が出来るってわけだな。
おっと、話が逸れた。つまりはだな。システマが何故これだけ世間に受け入れられているかと言えば、この便利さにある訳だ。インターフェイスさえ着けてさえいれば簡単にシステマを使用することが出来る。入力しながら歩くことも可能だが、望むなら入力と同時に出力も可能ってことだ。その気になりゃ、実際に口を開けなくても考えるだけで電話だってかけられる。しかも相手の声は直接頭の中に聞こえてくるって方法でな。
ちなみにシステマを使ったからって今の俺みたいな状況に陥ることはまずない。勝亦が言ったようにこれはテスト用のデモデータなんだよ。通常、日常生活等を著しく脅かす出力設定は出来ない。悪用されれば犯罪が増えそうだしな。あらかじめシステマにはそういった抑制機能が付けられてるんだよ。
つまりだな。人の視覚や聴覚、触覚と言った様々な感覚から脳に送られる信号を、システマは出力の際にちょっと書き換えちまうんだな。まあ、判り易く言えば感覚を直に人の頭に叩き込んでるってことだ。
「例が悪いな。もう少し複雑なのじゃないと」
「ちょっと待て。これって録画じゃないのか」
確かに見知らぬ街の中に一人立ってるって光景は凄いとは思うが、でもこれって録画映像だろう? そんなことを考えていた俺にあっさりと勝亦が言う。
「何を言ってる。ただの録画再生だと判らないじゃないか。これはテスト用だって言っただろ。システマがリアルタイムで演算して作り上げた映像だ」
どうでもいいが、いないはずの勝亦の声が聞こえるってのも気色悪いな。しかも近くから聞こえるもんで、俺は思わず周辺を探しちまった。だがやっぱり誰もいない。くそ、どうせ出力させるなら可愛らしい女の子の声にでもしやがれ。
それまで風の音しか聞こえなかった俺の耳に、少しずつ別の音が聞こえ始める。木の葉の擦れあう音、道を走る車の音、人のざわめき。街らしい音が揃ったところで今度は何もなかったところに木々やビルが陽炎のように現れる。舗道に街路樹が植わり、道を車が走る。歩道橋、信号、それから歩く人々が徐々に生まれる光景の中で、俺は唖然と目を見張っていた。
これが録画ならわかる。話に聞いただけだが、システマは人の脳波に介入してこの手の動画を出力出来るってことは俺も知っていた。が、舗道に立つ俺を歩いてる人が避けてくんだよ。当たったところで感触はないかも知れないが、避けてるってことは……確かに勝亦の言う通り、システマはリアルタイムで演算してこの光景を作り出してるんだろう。
「これが一台の限界だ。処理速度は今の通り」
淡々とした勝亦の声に俺は我に返った。いかん。つい、見とれちまった。実体の俺は多分、ぼおっとした顔で椅子に座ってるだけなんだろ。んでも、俺の目の前に広がる光景は現実以外の何物でもなかった。ゲームや映画等でこういった効果を使用する計画があるって話は聞いたことがあるが、こりゃ幾らなんでもやばいだろ。現実と幻想が区別つかなくなっちまいそうだ。風が吹けばきっちり服の裾ははためくし、木の葉は揺れる。車が吹き付けた風だって感じることが出来る。
「一台で処理させた速度は覚えたな? これをだな」
そう言って勝亦がしばし黙る。見てろよ、と言われて俺は注意深く周囲の様子を伺った。現れた時と同様、今度は景色が少しずつ消えていく。人が消え、車が消え、ビルが消え、街路樹が消える。あらゆる建造物が消えた後、聞こえていた音が消える。最後に残ったのはアスファルトの何もない路面と空だけだ。
いくぞ、という勝亦の声の後、俺の耳に途切れていた街の音が聞こえ始めた。それと同時に消えていた光景が再構築される。……え? 音と同時? 驚く俺を余所に、さっきまで目の前に広がっていた光景があっという間に現れる。
「速い……」
「これがいま、お前の売ってる新商品の処理速度だ」
淡々とした勝亦の声に俺は思わず顔をほころばせた。やっぱり凄いじゃないか。そんな思いを込めて周囲を見回す。先ほどと同じような光景が俺の周りに広がってる。感じる風や音も全ては現実のようだ。
「凄いじゃないか。二台だからだろ? これがお前の言ってた2wayじゃないのか?」
もしかして俺は勘違いをしていたのだろうか。そんなことを思いつつ、俺は勝亦に訊ねた。だが浮かれた俺とは違い、勝亦は酷く冷静に答えた。
「二台で一度に処理させるから、速度は格段に上がる。まあ、そのために専用に書き換えたソフトを入れているんだけど」
疲れたようなため息をついて勝亦が言う。じゃ、別に問題なんてねえんじゃん。気楽に言った俺に勝亦はしばし何も言わなかった。俺が苛立ち紛れに声をかけたところでようやく反応する。
「車酔いのような状態になるかも知れないけど我慢してくれ」
そう勝亦は前置きした。続いて俺の見ていた光景が溶けて消える。なるほど、二台だと消えるのも速いってことか。少しずつ消えてたさっきとは違い、今度は瞬く間に上から下へと景色は消えた。
ほんの束の間、俺の視界は暗転した。続いて俺の目に見えたのは静かなオフィスの光景だった。勝亦もいる。椅子に深く腰掛けていた俺はおもむろにインターフェイスを外そうとした。そこで思わず顔をしかめる。多分、慣れてないからだろう。ちょっと頭がぐらっとするな。
ゆっくりとインターフェイスを外して勝亦に差し出す。だが勝亦は受け取ろうとしない。おい、と声をかけると勝亦はまだ使うから持っておけと言った。折り畳んでポケットにでも突っ込んでおけばいいか。
「今のようにシステマを使うには、同期という作業が必要になる。もちろんそれはシステマが勝手に判断するよう、あらかじめプログラムされてはいるけど、一台の時と同じソフトは使えない」
何がまずいのか、俺にはこの時点では全く理解出来なかった。二台で一台の仕事だろ? どこが2wayじゃないんだよ。立派にその通りになってるじゃないか。そう不満を言った俺に勝亦が言う。
「そう。お前もそう思うだろう? 客がそう思うようにな」
勝亦がゆらりと立ち上がり、インターフェイスを外して顎をしゃくる。俺は促されるままに勝亦について歩いた。勝亦が向かったのは、開発一課の部屋の奥、薄い壁に仕切られた向こう側だ。確かいつもならお偉いさんのいる場所じゃなかったっけか。
とある机に寄った勝亦が引出しから何かを取り上げる。ただのカード? 俺はまじまじと勝亦の手元を見た。だがどんなに目を凝らしても白いカードの表面に何かが書かれているようには見えない。
「行こう」
白衣のポケットに真っ白なカードを突っ込んで勝亦が歩き出す。何なんだよ、一体! 俺は訳が判らないまま、勝亦に従って部屋を出た。
エレベーターホールまで大人しくついて歩いてから、俺は顔面が痛くなるくらいに目いっぱい眉を寄せて勝亦を睨みつけた。だが勝亦は知らん顔でエレベーターのボタンを押す。よくよく気分を晴らさせてくれねえ奴だ。どうしてこう、頭脳労働する奴ってのは持って回った言い方するかな。俺は早いとこすっきりしたいんだがな。
そう思う心のどこかで俺は期待もしていた。これでこの間見たあのシステマをもう一度見ることが出来る。そう考えてしまってから俺は慌てて首を振った。なに考えてんだ、俺は。たかがシステマ、わざわざ見たいなんて思うわけがねえだろ。そう思い直してから俺はエレベーターに乗り込んだ。
四十二階でエレベーターの扉が開く。やっぱ予想通りだなんて呑気に考えてた俺はエレベーターを降りて訝りに眉を寄せた。あれ? ここってこの間と違わねえ? 通路は前みたいに青白くないし、しかもいきなりエレベーターから降りたところで九十度左折だぞ。絶対、この間と違うだろ。ここ。そう訊ねた俺に勝亦は言った。複数並ぶエレベーターの向かって一番右端の一基がここに繋がっているのだという。そういえばこの間とは乗ったエレベーターが違ってたな。
「ああ、あんまり離れるなよ。ここは見学室直通路と違って、専用IDがないと通れないんだ」
俺の心の叫びに気付いたような不気味なタイミングで勝亦が振り返る。離れかけてた俺は慌てて勝亦に駆け寄った。
「専用って、さっきのカードか?」
「そう」
頷いて勝亦が片手を上げる。その手にはいつの間にかさっきの白いカードが握られていた。よくよく見れば勝亦が時折、左右に手を動かしているのが判る。って、あれ? でもガードボックスが見えないぞ?
「IDチェック、どうやってしてるんだよ」
「ボックスが埋め込み型なんだ。ほら」
そう言って勝亦が足を止める。俺は指差された方を見た。なるほど。確かに小さな黒い点が壁に打ってある。どうやらこの点のあるところがポイントらしい。よくよく見れば左右の壁のあちこちにその点がある。
「このカードで通れるのは二人まで。ああ、言っておくが能戸のIDもエレベーターを降りたところでチェックされてるからな。変な気を起こすなよ」
淡々と言って勝亦がまた歩き出す。変な気ってどういう意味だよ、とぼやきつつも俺は言われた通りに勝亦について歩いた。まったく、相変わらずマイペースな奴。
案内された部屋はこの間とは違い、透明な壁張りの外からも丸見えってのじゃなかった。硝子のでかい窓はあるが、ごくごく真っ当な普通の部屋。ちょうど俺のマンションのリビングくらいの広さか? でかい窓の向こうに見えるのは、こないだ見たのと同じ光景だ。だが見学室よりこの部屋の方がはるかに卵型のケースに近い。しかもドアなんてついてるから、直接にケースの並んでるとこまで行ける。
……というか、行ったんだけどな。二人して。ずらっと卵型のケースの並んでるとこまで。ケースが並んでる空間の手前には廊下が渡してあって、間近にシステマを見ることが出来るって寸法だ。ずらりと並ぶケースだけでも壮観だが、実際に間近に寄るとその光景に迫力すら感じてしまう。たかが硝子窓、たかが壁。なのに間に一枚あるだけで随分と見え方って変わるもんなんだな。
先に勝亦が移動させたおかげでTwins RC1のケースが二つ、部屋のまん前に来てる。俺はまじまじとそのケースを覗きこんだ。……やっぱ、凄い。横向いて膝抱えて丸くなってるシステマは、少女にしか見えない。綺麗な横顔が青い液体の中に沈んでる。もう片方のケースに横たわってるシステマも、これまた少年にしか見えない。Twinsの名前は伊達じゃねえな。二台のシステマの面立ちはとてもよく似ていた。
でも俺は開発は嫌だって心底思ったな。感動なんてあったもんじゃねえ。ケースから起きたと同時にこいつらときたら……。
俺だって多少は期待もしていた。青い液体に満たされた卵型のケースから、まるでお伽噺みたいに優雅にシステマが起き上がる。なんてなことをちょっと思ったりもしてたんだよ。人魚姫かいばら姫、それとも白雪姫でもいいかな。まるで海から生まれたばかりって感じのイメージって言うか、とにかく幻想的なものを俺は心のどこかで期待してたんだよ。
なのに現実はどうだ。ケースを覆ってた透明な板が音を立ててケースの内側にずれる。身体を丸めて横たわってたシステマが静かに目を開けてむくっと上半身起こした直後……どろどろと口から鼻から青いのを吐き出しやがったんだよ! 開きっぱなしの口や鼻から垂れ流される青い液体……青だぞ、青! 鮮やかなオーシャンブルーの……うああ、見たくねえ! せめて俯くとか口許隠すとかないのか! 特に女性型の方のお前!
「吐くな!」
「吐くなって……能戸、それは無理な注文だろう」
休止中のシステマは胃や肺を溶液で満たされてるんだぞ。勝亦のそんな忠告なんざどうでもいい。俺はケースの中で身を起こした二台のシステマを指差して喚いた。ケースに上半身起こしたシステマはまだ口や鼻からどろどろと青いものを垂れ流してる。
「だから吐くなって言ってるんだ!」
「無茶を言うなよ」
後ろから呆れたように勝亦が言う。俺は怒りに震えながら振り返った。
「じゃあ、機械か何かで吸い出せ! 見苦しい! 掃除機はないのか、掃除機は!」
「見なきゃいいだろう」
「ああ、そうする!」
俺は怒りに任せて勝亦とシステマに背を向けた。背中越しに文句を垂れる俺によっぽど呆れたのか、勝亦は黙っている。しばらく後、もういいぞと言われて俺は恐る恐る振り返った。
二台で一台。そう勝亦が説明した例のシステマ……Twins RC1が俺たちの立ってる廊下に並ぶ。こうして見てもはっきりと判る。こいつら、やっぱりリリースされたのとは違う。なにが違うって見た目からもうはっきりと違うんだよ。このTwins RC1は俺たちと大差ないサイズだ。歳で言えば十五、六歳ってとこか? しかもおまけに丸裸ときてる。俺は舌打ちをして並んだ二台のシステマから目を逸らした。嫌がる勝亦から剥がした白衣を手早く女性型のシステマに着せる。次いで俺は持ってたジャケットを男性型のシステマに投げつけた。顔面に向かって投げたジャケットをシステマが器用に受け止める。……あれ? えらく動きがスムーズじゃないか?
「とりあえず洗浄しないとな」
「待て。それはつまり」
「シャワールームくらいあるぞ?」
当り前の顔で勝亦が言う。俺は慌てて言い返した。うわ、自分で判るぞ。俺、絶対赤くなってる。
「誰が洗うんだよ!」
「……なにを期待してる、なにを。そのくらいのことは出来る程度に自律しているに決まってるだろう」
呆れたように言って勝亦が二台のシステマを連れて歩き出す。待て! 俺を置いてくな!
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