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April
私立天照学園生徒会役員①
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内開きの豪華絢爛な扉が、豪快に開く。
逆光の中、静かな食堂に響く、靴の音。
現れたのはもちろん。
この天照学園が誇る生徒会役員様御一行である。
まず入ってきたのは、天照学園高等部生徒会会長、御門秀吉先輩。
遠くからでも感じられる、この圧迫されるような威圧感。隠しきれないオーラには、自分への自信で満ち溢れているのが分かる。
それもそのはず。校内の【抱かれたいランキング】は堂々の1位。
お家柄もトップクラスなので、意見する人も少ないためか、傍若無人唯我独尊な俺様男に成長したらしい。
陽希達によれば、長年学園のトップに君臨する王様で、本当にみんなから《王様》と呼ばれているらしい。なんかいろいろすげぇな。
そんな《王様》の半歩後ろを美しく凛とした所作で歩くのは、生徒会副会長である、姫川貴那。
陽希や桜花ちゃんとクラスメートの2年生。
【抱きたいランキング】では、《女王様》である桜花ちゃんに次いで2位らしい。代わりに【抱かれたいランキング】では、桜花ちゃんより上の順位だ。
可愛らしい桜花ちゃんとは異なり、細い銀縁眼鏡がとても良く似合う大和撫子な美人。タイプが違うとどっちが上とか決めづらいよな~、わかる。
そんな大和撫子な副会長さんに、チワワくんたちがつけた別名は《姫様》。
名前からも取ってきてるんだろう。まぁ妥当だとは思う。どちらかと言うと“お妃様”っぽさが強いけど。
副会長さんに続いたのは、会計の綾瀬澪。彼も2年生。
【抱かれたいランキング】では3位に位置し、【抱きたいランキング】の方でも20位以内にはランクインしている二刀流。
可愛らしくてかっこいい、いわゆる醤油顔系のイケメン。そして、そのルックスを最大限に生かした立ち居振る舞い。つまりチャラ男。もしくは正統派ホスト。
どんな時もチワワくんたちを魅了する彼は、《貴公子様》というニックネームで親しまれている。
これ、本当に不思議だった。《王様》《姫様》ときて、なぜ“王子様”では無いのか……。初めの頃は結構悩んだものだった。
結論を言うと、学園に“王子様”が多すぎるらしい。だって、陽希ですら“王子様”なのだ。“残念”ではあるけど。
誰のことを言っているのか分からなくなったために、『インフルエンサーなチワワくん達が変えたのでは?』とのこと。情報元はナギなので、多分合ってる。
まぁ、チワワでない俺たちからすると、《貴公子様》などではなく、ただのチャラ男にしか見えないのだが。
さて。そんな生徒会の中でもトップの3人の登場から数秒。
少し距離を置いて入ってきたのは、書記の成宮賢心先輩。そして、全く同じ顔をした双子庶務、朝比奈椛くんと楓くん。
眠そうに欠伸をしている書記の先輩を双子の2人がそれぞれに手を引っ張っている。何その美味しい状況、最高。もっとやれ。
朝比奈兄弟は一卵性の双子。
みんなが悩むのが面白いのか何なのか、見た目も口調もほぼ同じにしているため、見分けるのはかなり難しい。
可愛らしい童顔で背丈もほかの役員たちと比べると小さめ。【抱きたいランキング】に同票で4位にランクインしている。
明るくいたずらっ子な2人はいつも一緒。どこでも一緒。見ている側からすると、とにかく目の保養な仲睦まじさだ。
生徒会役員の中で唯一の1年生であるため、大変可愛がられて甘やかされている様子。その気持ちはとてもよく分かる。
書記の成宮先輩は、話すのが苦手なのか口数が少ない。
“けんしん”という名前も相まって、何だかもふもふした大型犬を連想させる。こちらも癒し要員。
王道学園ものを読んでいると、〈わんこ書記〉と表現されるがまさにその通り。先輩じゃなかったらすぐにでもなでなでしたい。
そんな〈わんこ書記〉さんだが、男らしく逞しい体型をしていらっしゃるので、【抱かれたいランキング】では6位にランクインしている。
つまり皆さん、抱擁力に期待してらっしゃるわけですね。わかります。
〈双子庶務〉と〈わんこ書記〉は、苗字や役職+様付けで呼ばれることが多いみたいだ。
ニックネームのような別名で呼ばれるのは、各ランキングトップ3のみらしい。学園お得意の暗黙のルールだ。
そして最後。
前の6人とは違い、おずおずと入ってきたのは、生徒会役員補佐の篠原琥珀くん。実はクラスメートだったりする。
【抱かれたいランキング】ではギリギリ10位以内に入らず、11位だった。陽希が言うには、本当に僅差だったらしい。
代々御門家に仕える執事の家系で、生徒会役員たちのSPやボディーガードのような存在。
とは言うものの、どちらかと言うと美人系の青年で、表情を表に出さないクールなところがかっこいいと評判だったりする。
生徒会役員全員が食堂に集結したことで、食堂内は大変な騒ぎになった。
男子校とは思えない黄色い歓声と、低い地響きのような唸り声が混ざり合い、何とも言えない音になる。
慌てて耳を塞いだが、なんかもう既に頭がガンガンする。
こんなに離れているのに、なんて攻撃力……。むしろ、渦中にいる人達が大丈夫なのはなんでだ。日常すぎて、耳がおかしくなってるんじゃないか。
ちらりと陽希やナギを見る。彼らは平然としている。慣れって恐ろしい。
逆光の中、静かな食堂に響く、靴の音。
現れたのはもちろん。
この天照学園が誇る生徒会役員様御一行である。
まず入ってきたのは、天照学園高等部生徒会会長、御門秀吉先輩。
遠くからでも感じられる、この圧迫されるような威圧感。隠しきれないオーラには、自分への自信で満ち溢れているのが分かる。
それもそのはず。校内の【抱かれたいランキング】は堂々の1位。
お家柄もトップクラスなので、意見する人も少ないためか、傍若無人唯我独尊な俺様男に成長したらしい。
陽希達によれば、長年学園のトップに君臨する王様で、本当にみんなから《王様》と呼ばれているらしい。なんかいろいろすげぇな。
そんな《王様》の半歩後ろを美しく凛とした所作で歩くのは、生徒会副会長である、姫川貴那。
陽希や桜花ちゃんとクラスメートの2年生。
【抱きたいランキング】では、《女王様》である桜花ちゃんに次いで2位らしい。代わりに【抱かれたいランキング】では、桜花ちゃんより上の順位だ。
可愛らしい桜花ちゃんとは異なり、細い銀縁眼鏡がとても良く似合う大和撫子な美人。タイプが違うとどっちが上とか決めづらいよな~、わかる。
そんな大和撫子な副会長さんに、チワワくんたちがつけた別名は《姫様》。
名前からも取ってきてるんだろう。まぁ妥当だとは思う。どちらかと言うと“お妃様”っぽさが強いけど。
副会長さんに続いたのは、会計の綾瀬澪。彼も2年生。
【抱かれたいランキング】では3位に位置し、【抱きたいランキング】の方でも20位以内にはランクインしている二刀流。
可愛らしくてかっこいい、いわゆる醤油顔系のイケメン。そして、そのルックスを最大限に生かした立ち居振る舞い。つまりチャラ男。もしくは正統派ホスト。
どんな時もチワワくんたちを魅了する彼は、《貴公子様》というニックネームで親しまれている。
これ、本当に不思議だった。《王様》《姫様》ときて、なぜ“王子様”では無いのか……。初めの頃は結構悩んだものだった。
結論を言うと、学園に“王子様”が多すぎるらしい。だって、陽希ですら“王子様”なのだ。“残念”ではあるけど。
誰のことを言っているのか分からなくなったために、『インフルエンサーなチワワくん達が変えたのでは?』とのこと。情報元はナギなので、多分合ってる。
まぁ、チワワでない俺たちからすると、《貴公子様》などではなく、ただのチャラ男にしか見えないのだが。
さて。そんな生徒会の中でもトップの3人の登場から数秒。
少し距離を置いて入ってきたのは、書記の成宮賢心先輩。そして、全く同じ顔をした双子庶務、朝比奈椛くんと楓くん。
眠そうに欠伸をしている書記の先輩を双子の2人がそれぞれに手を引っ張っている。何その美味しい状況、最高。もっとやれ。
朝比奈兄弟は一卵性の双子。
みんなが悩むのが面白いのか何なのか、見た目も口調もほぼ同じにしているため、見分けるのはかなり難しい。
可愛らしい童顔で背丈もほかの役員たちと比べると小さめ。【抱きたいランキング】に同票で4位にランクインしている。
明るくいたずらっ子な2人はいつも一緒。どこでも一緒。見ている側からすると、とにかく目の保養な仲睦まじさだ。
生徒会役員の中で唯一の1年生であるため、大変可愛がられて甘やかされている様子。その気持ちはとてもよく分かる。
書記の成宮先輩は、話すのが苦手なのか口数が少ない。
“けんしん”という名前も相まって、何だかもふもふした大型犬を連想させる。こちらも癒し要員。
王道学園ものを読んでいると、〈わんこ書記〉と表現されるがまさにその通り。先輩じゃなかったらすぐにでもなでなでしたい。
そんな〈わんこ書記〉さんだが、男らしく逞しい体型をしていらっしゃるので、【抱かれたいランキング】では6位にランクインしている。
つまり皆さん、抱擁力に期待してらっしゃるわけですね。わかります。
〈双子庶務〉と〈わんこ書記〉は、苗字や役職+様付けで呼ばれることが多いみたいだ。
ニックネームのような別名で呼ばれるのは、各ランキングトップ3のみらしい。学園お得意の暗黙のルールだ。
そして最後。
前の6人とは違い、おずおずと入ってきたのは、生徒会役員補佐の篠原琥珀くん。実はクラスメートだったりする。
【抱かれたいランキング】ではギリギリ10位以内に入らず、11位だった。陽希が言うには、本当に僅差だったらしい。
代々御門家に仕える執事の家系で、生徒会役員たちのSPやボディーガードのような存在。
とは言うものの、どちらかと言うと美人系の青年で、表情を表に出さないクールなところがかっこいいと評判だったりする。
生徒会役員全員が食堂に集結したことで、食堂内は大変な騒ぎになった。
男子校とは思えない黄色い歓声と、低い地響きのような唸り声が混ざり合い、何とも言えない音になる。
慌てて耳を塞いだが、なんかもう既に頭がガンガンする。
こんなに離れているのに、なんて攻撃力……。むしろ、渦中にいる人達が大丈夫なのはなんでだ。日常すぎて、耳がおかしくなってるんじゃないか。
ちらりと陽希やナギを見る。彼らは平然としている。慣れって恐ろしい。
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