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April
揺るぎない忠誠心②
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「……ふぅ。おみそれしました」
先に声を上げたのは副会長さんの方だった。降参とばかりに両手を上げて頭を振る。その漫画みたいな緩い動作に、場の空気が緩和するのが肌で感じられた。
彼は指の腹で眼鏡のブリッジを押し上げると、先ほどまでの意地の悪い笑みとは全然違う、苦笑いを浮かべた。
「本当に、Dクラスの中邨くんに対する忠誠心はすごいですね。羨ましくなるくらいです。……彼がもし、父方の家督ではなく、母方の家督を継ぐことになっていたのなら、生徒会役員入り──あるいは生徒会長を務めていても不思議はなかったでしょうね。まぁ実際にそのような状況だったなら、生徒会より風紀を選んだ可能性が極めて高いでしょうけれど」
そこで一呼吸置いて、副会長さんの視線が保くんに向けられる。
「ともあれ。風紀であろうが、生徒会であろうが、彼がもしも今の立場ではなくそのような高い地位にいたとしたら、果たして貴方は今と同じように彼を崇拝していたのでしょうかね?」
少し茶化すような口ぶり。嫌味で言っているわけではなく、ただ尋ねただけ、というニュアンスだ。
保くんにもそれがわかったのか、一度息を吐くと元の淡々とした口調でその質問に答えた。
「あの人があの人である限り、どんな立場であろうと俺はついていく」
「……本当、素晴らしい忠誠心ですよね。あるいは厄介というべきか」
呆れたように笑みを溢す副会長さんの意見に、俺も同意だった。
マジですごい忠誠心だ。ここまでとは思っていなかったし、さっき主従がどうのって言ったけど、「いつの時代の主従関係ですか?」って聞きたくなるレベル。まぁ、悪いことではないんだけどさ。
それに、副会長さんがさっき言っていたことが本当なら、ナギの背後がヤクザじゃなければ生徒会役員か風紀だったんじゃないかってことですよね? それはとっても見てみたかったかもしれない。……あ、でもそうなると全然王道じゃなくなるのか。だったら王道学園モノとしての面白みはなかったわけで。うーん、難しいな……。
ま、どうせ考えたところで、バ会長も生徒会役員たちも変わんないし、ナギがヤクザさんなのも変わんない。全部たらればのお話だもんな。
とりあえず、今は自重しようか、俺。
またもや妄想に走っていた思考を整理しようと、瞼を伏せてふぅ……、と一息吐いた、その時。
「すみませんね《女神様》。貴方を蔑ろにしてしまっていましたね」
「ファ?」
突如話しかけられて、口から変な音が出た。やっば、何だよ「ファ?」って。
俺としたことが、保くんがいるからって気を抜きすぎていた。目の前にいるのは、警察チームの中でも最大規模と言われる〔生徒会グループ〕のボス。どういう状態だったかは定かじゃないが、ナギたちをも捕まえた相手だ。
しかも背後にも警察たちが集まってきている。そういえばかなり人数も増えている気がする。誰かが応援を呼んだのかもしれない。
それでも一定の距離を保っているのは、ボスである副会長さんの指示待ちだろうか?
……ん? ってことは、これ全部〔生徒会グループ〕メンバー? この場だけで20人近くいそうな気がするのは、俺だけ? え、ちょっと待って。それってさっきよりもかなり無理ゲーじゃありません……?
考えれば考えるほどネガティブになる思考を何とか繋ぎ止めるために、副会長さんの出方を伺うことに全神経を集中する。
副会長さんは始めの余裕を取り戻したらしく、少し芝居がかった口調で語りかけてきた。
「貴方がいるというのに、別の男とばかり話し込んでしまい。申し訳ございませんでした。気を悪くしないでくださいね」
そう言いながら、1歩1歩、俺たちに近づいてくる。
詰められた距離分離れるべく、俺たちも徐々に窓際に後退していく。
「……えっと~。なんか大いに勘違いしてらっしゃるみたいですが、そんな嫉妬全くこれっぽっちもしてませんよ。する理由もないし」
「ふふ。本当に優しいのですね。蒼葉は」
そう優しい声色で呟き、副会長さんは俺に向かって完璧な笑みを披露した。瞬間、警察の中から悲鳴が漏れて、複数人がバタバタと倒れるのが見えた。……おいおい、仲間を減らしてどうする。
ってか今、名前を呼ばれた? なんか背筋がぞわっとしたんですけど……。
「《姫様》が今、《女神様》のことをお名前でお呼びに……!」
「だよねだよね!? 聞き間違いかと思ったけどそうだよねっ!?」
「やっベぇ……俺こんな歴史的瞬間に立ち会っていいのか……? 明日死ぬんじゃねぇか……!?」
周りからそんな声が聞こえ出す。伝染するようにざわつきが増していき、警察たちがただの野次馬と化していく。
そんな生徒たちの様子を見て、ついに副会長さんが動き出した。
「さてと。時間もないことですし、そろそろ終わりにいたしましょうか」
その一言に、よく訓練されているうちの生徒たちは、水を打ったように静まり返った。視線は全て、副会長さんへと向けられている。
……それでいいのか警察たちよ。一応捕まえる対象は俺たちですよ。
「それではお二人とも。これだけの警察から貴方たちが逃げるなど最早不可能です。無駄な抵抗はやめて、大人しく捕まりなさい」
「え、嫌だ」
「最後まで抵抗するその姿、可愛らしくて終わらせてしまうのは勿体無いのですけどね」
思わず反射的に返してしまった返事で“可愛い”とか言われたんですけど、どうしたらいいですかね? こんな他愛もないやりとりで、またどこかから悲鳴が聞こえた気がするし。そんなことで倒れないでくれよ。早く耐性つけてください、心配になるから。
だって捕まんの嫌なんだよ。忘れかかってたけど、この結果って明日のペア組みにすっげぇ影響するんだからな。変なヤツとペアにならないためにも、ナギたちのためにも、捕まるわけにはいかないんだよ俺は。
だがしかし、距離を保つために後退し続けた結果、今俺の背後すぐには窓枠が。窓が開いてるから、これ以上下がると落ちてしまう。ここって何階だっけ? 確か階段は登った気がする。万事休すだ、どうしよう。
助けを求めて保くんを見上げてみる。相変わらず少ししか見えないその横顔は、これまた変わらず無表情だ。
仕方なく視線を正面に戻す。いつの間に、どこから取り出したのか踏み台に乗り、一段高いところにいる副会長さん。
衣擦れの音すら聞こえそうな静寂の中、瞼を閉じて佇む姿は大変美しい。けど、今の俺たちには、“嵐の前の静寂”って言葉がぴったりで。
ごくりと唾を飲み込んだ瞬間、副会長さんの長い睫毛が持ち上がった。
「皆の者、かかりなさい!」
そんな悪役臭漂う掛け声に呼応し、立っていた警察たちが一斉に俺たちの方に向かってくる。
ここまでか──。
そう思ってギュッと目を閉じたその時。
「……失礼します」
そんな声とともに、突然体が宙に浮いた。
驚きに瞼を開ける。眼前にあるのは、さっきまでの保くんの背中じゃない。
「ちょっ、えぇ!?」
「登れ!」
叫ばれて、慌てて目の前にあった壁を登る。降り立った場所は、部室棟の屋根の上だった。
嘘だろ? 俺、窓から体を持ち上げられたわけ? え。どんな腕力!?
じゃない! それよりも保くんが!
「保くん! 手を!」
上から声をかけ、思いっきり右手を伸ばす。何とか手は届く距離に見える。だが、とてもじゃないけど俺の腕力では保くんを持ち上げることはできない。しかも、登れるような造りの場所じゃないため、ここに通ずる階段なんかも存在しない。
つまり、保くんはもう上がってこられない。
その答えに行き着いて愕然とする。
確かに逃げたかった。ナギの分まで逃げないととは思った。だけどそれは、保くんの犠牲の上に成り立つわけじゃなくて……。でも、どうしたら……。どうしたら保くんを助けられる……?
困惑に揺れる俺の視界に、保くんが現れた。彼は窘めるように首を横に振る。
「俺たちの分まで逃げてください。後少しっすから」
ほんの少しだけ、保くんの表情が綻んだ。
優しさの滲むその表情に驚いていると、彼の口が再度動く。
「早く行ってください」
少し強い口調のその声に我に返る。
そうだ。護ってくれたみんなのためにも、逃げないと。
「……ありがとう、保くん」
助けられない悔しさに唇を噛みつつ呟くと、俺は屋根の上を走り出した。
先に声を上げたのは副会長さんの方だった。降参とばかりに両手を上げて頭を振る。その漫画みたいな緩い動作に、場の空気が緩和するのが肌で感じられた。
彼は指の腹で眼鏡のブリッジを押し上げると、先ほどまでの意地の悪い笑みとは全然違う、苦笑いを浮かべた。
「本当に、Dクラスの中邨くんに対する忠誠心はすごいですね。羨ましくなるくらいです。……彼がもし、父方の家督ではなく、母方の家督を継ぐことになっていたのなら、生徒会役員入り──あるいは生徒会長を務めていても不思議はなかったでしょうね。まぁ実際にそのような状況だったなら、生徒会より風紀を選んだ可能性が極めて高いでしょうけれど」
そこで一呼吸置いて、副会長さんの視線が保くんに向けられる。
「ともあれ。風紀であろうが、生徒会であろうが、彼がもしも今の立場ではなくそのような高い地位にいたとしたら、果たして貴方は今と同じように彼を崇拝していたのでしょうかね?」
少し茶化すような口ぶり。嫌味で言っているわけではなく、ただ尋ねただけ、というニュアンスだ。
保くんにもそれがわかったのか、一度息を吐くと元の淡々とした口調でその質問に答えた。
「あの人があの人である限り、どんな立場であろうと俺はついていく」
「……本当、素晴らしい忠誠心ですよね。あるいは厄介というべきか」
呆れたように笑みを溢す副会長さんの意見に、俺も同意だった。
マジですごい忠誠心だ。ここまでとは思っていなかったし、さっき主従がどうのって言ったけど、「いつの時代の主従関係ですか?」って聞きたくなるレベル。まぁ、悪いことではないんだけどさ。
それに、副会長さんがさっき言っていたことが本当なら、ナギの背後がヤクザじゃなければ生徒会役員か風紀だったんじゃないかってことですよね? それはとっても見てみたかったかもしれない。……あ、でもそうなると全然王道じゃなくなるのか。だったら王道学園モノとしての面白みはなかったわけで。うーん、難しいな……。
ま、どうせ考えたところで、バ会長も生徒会役員たちも変わんないし、ナギがヤクザさんなのも変わんない。全部たらればのお話だもんな。
とりあえず、今は自重しようか、俺。
またもや妄想に走っていた思考を整理しようと、瞼を伏せてふぅ……、と一息吐いた、その時。
「すみませんね《女神様》。貴方を蔑ろにしてしまっていましたね」
「ファ?」
突如話しかけられて、口から変な音が出た。やっば、何だよ「ファ?」って。
俺としたことが、保くんがいるからって気を抜きすぎていた。目の前にいるのは、警察チームの中でも最大規模と言われる〔生徒会グループ〕のボス。どういう状態だったかは定かじゃないが、ナギたちをも捕まえた相手だ。
しかも背後にも警察たちが集まってきている。そういえばかなり人数も増えている気がする。誰かが応援を呼んだのかもしれない。
それでも一定の距離を保っているのは、ボスである副会長さんの指示待ちだろうか?
……ん? ってことは、これ全部〔生徒会グループ〕メンバー? この場だけで20人近くいそうな気がするのは、俺だけ? え、ちょっと待って。それってさっきよりもかなり無理ゲーじゃありません……?
考えれば考えるほどネガティブになる思考を何とか繋ぎ止めるために、副会長さんの出方を伺うことに全神経を集中する。
副会長さんは始めの余裕を取り戻したらしく、少し芝居がかった口調で語りかけてきた。
「貴方がいるというのに、別の男とばかり話し込んでしまい。申し訳ございませんでした。気を悪くしないでくださいね」
そう言いながら、1歩1歩、俺たちに近づいてくる。
詰められた距離分離れるべく、俺たちも徐々に窓際に後退していく。
「……えっと~。なんか大いに勘違いしてらっしゃるみたいですが、そんな嫉妬全くこれっぽっちもしてませんよ。する理由もないし」
「ふふ。本当に優しいのですね。蒼葉は」
そう優しい声色で呟き、副会長さんは俺に向かって完璧な笑みを披露した。瞬間、警察の中から悲鳴が漏れて、複数人がバタバタと倒れるのが見えた。……おいおい、仲間を減らしてどうする。
ってか今、名前を呼ばれた? なんか背筋がぞわっとしたんですけど……。
「《姫様》が今、《女神様》のことをお名前でお呼びに……!」
「だよねだよね!? 聞き間違いかと思ったけどそうだよねっ!?」
「やっベぇ……俺こんな歴史的瞬間に立ち会っていいのか……? 明日死ぬんじゃねぇか……!?」
周りからそんな声が聞こえ出す。伝染するようにざわつきが増していき、警察たちがただの野次馬と化していく。
そんな生徒たちの様子を見て、ついに副会長さんが動き出した。
「さてと。時間もないことですし、そろそろ終わりにいたしましょうか」
その一言に、よく訓練されているうちの生徒たちは、水を打ったように静まり返った。視線は全て、副会長さんへと向けられている。
……それでいいのか警察たちよ。一応捕まえる対象は俺たちですよ。
「それではお二人とも。これだけの警察から貴方たちが逃げるなど最早不可能です。無駄な抵抗はやめて、大人しく捕まりなさい」
「え、嫌だ」
「最後まで抵抗するその姿、可愛らしくて終わらせてしまうのは勿体無いのですけどね」
思わず反射的に返してしまった返事で“可愛い”とか言われたんですけど、どうしたらいいですかね? こんな他愛もないやりとりで、またどこかから悲鳴が聞こえた気がするし。そんなことで倒れないでくれよ。早く耐性つけてください、心配になるから。
だって捕まんの嫌なんだよ。忘れかかってたけど、この結果って明日のペア組みにすっげぇ影響するんだからな。変なヤツとペアにならないためにも、ナギたちのためにも、捕まるわけにはいかないんだよ俺は。
だがしかし、距離を保つために後退し続けた結果、今俺の背後すぐには窓枠が。窓が開いてるから、これ以上下がると落ちてしまう。ここって何階だっけ? 確か階段は登った気がする。万事休すだ、どうしよう。
助けを求めて保くんを見上げてみる。相変わらず少ししか見えないその横顔は、これまた変わらず無表情だ。
仕方なく視線を正面に戻す。いつの間に、どこから取り出したのか踏み台に乗り、一段高いところにいる副会長さん。
衣擦れの音すら聞こえそうな静寂の中、瞼を閉じて佇む姿は大変美しい。けど、今の俺たちには、“嵐の前の静寂”って言葉がぴったりで。
ごくりと唾を飲み込んだ瞬間、副会長さんの長い睫毛が持ち上がった。
「皆の者、かかりなさい!」
そんな悪役臭漂う掛け声に呼応し、立っていた警察たちが一斉に俺たちの方に向かってくる。
ここまでか──。
そう思ってギュッと目を閉じたその時。
「……失礼します」
そんな声とともに、突然体が宙に浮いた。
驚きに瞼を開ける。眼前にあるのは、さっきまでの保くんの背中じゃない。
「ちょっ、えぇ!?」
「登れ!」
叫ばれて、慌てて目の前にあった壁を登る。降り立った場所は、部室棟の屋根の上だった。
嘘だろ? 俺、窓から体を持ち上げられたわけ? え。どんな腕力!?
じゃない! それよりも保くんが!
「保くん! 手を!」
上から声をかけ、思いっきり右手を伸ばす。何とか手は届く距離に見える。だが、とてもじゃないけど俺の腕力では保くんを持ち上げることはできない。しかも、登れるような造りの場所じゃないため、ここに通ずる階段なんかも存在しない。
つまり、保くんはもう上がってこられない。
その答えに行き着いて愕然とする。
確かに逃げたかった。ナギの分まで逃げないととは思った。だけどそれは、保くんの犠牲の上に成り立つわけじゃなくて……。でも、どうしたら……。どうしたら保くんを助けられる……?
困惑に揺れる俺の視界に、保くんが現れた。彼は窘めるように首を横に振る。
「俺たちの分まで逃げてください。後少しっすから」
ほんの少しだけ、保くんの表情が綻んだ。
優しさの滲むその表情に驚いていると、彼の口が再度動く。
「早く行ってください」
少し強い口調のその声に我に返る。
そうだ。護ってくれたみんなのためにも、逃げないと。
「……ありがとう、保くん」
助けられない悔しさに唇を噛みつつ呟くと、俺は屋根の上を走り出した。
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