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第五話
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第五話
「この‥‥馬鹿者が!」
フレス王国謁見室。
隣国アクシメリア訪問から帰国したフレス王国国王マクセナ・フレスと王妃レイルル・フレスは、帰国早々聞かされた出来事に憤慨。第一王子バルトナートを謁見室に呼び出した。
「聖女メルリアを追放? しかも原初の島に! お前は何を考えておる!」
「お言葉ですが、アレは聖女などではございません。皆を騙した悪女です!」
「悪女だと?」
マクセナ眉間に、これ以上ない程寄せられたシワが、ピクリと動く。
それからバルトナートは意気揚々と、メルリアの「悪事」を訴えた。
皆の前では聖女として振舞っていたが、家では姉であるレシアナを虐げていた事。
メルリアの功績の半分以上はレシアナの提案であり、その才能と美貌を疎んでいた事等々。
「本物の聖女とは、レシアナの様に心優しい者です! だから私は、彼女を妃に迎えたいと思っております!」
鼻息を荒くしながら言い放つバルトナート。すると、静かに立ち上がったのは王妃レイルルだった。
「馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど‥‥ここまでとは思っていませんでした」
「母上もそう思われますか!」
つかつかとバルトナートに歩み寄った王妃が、思い切り彼を引っ叩いた。
「へぶっ⁉ な、なにを」
あまりの力強さに床に尻もちを着いたバルトナートは、初めての衝撃に混乱した。
「馬鹿はお前です! メェちゃんは、いずれ私の娘に欲しいと思っていたのに!」
「メ、メェ、ちゃん?」
「国外追放に原初の森? しかも、船の上から落としたそうね」
「で、ですが、アレは無事で」
「無事かどうかは関係ありません。罪の無い女性に魔法封じの手枷を付けたあげく、海に落とすなんて‥‥衛兵! この馬鹿を捕らえなさい!」
謁見室の隅に控えていた衛兵たちが素早くバルトナートを拘束すると、突然謁見室の扉が勢いよく開かれた。
「レシアナ!」
「バルトナートさまぁ! ちょっと! 未来の王に何するのよ!」
レシアナはバルトナートに駆け寄り、衛兵を引きはがそうとするが、衛兵はびくともしない。
「レシアナ・カルフォード。其方の入室を許可した覚えはないが?」
「国王陛下! 全て、メリアナのせいなのです! 我が妹は私を妬み、酷い仕打ちを」
被害者は自分だと、そしてバルトナートはそんな自分を助けてくれたのだと訴えるメリアナ。そんな彼女を、冷たい目で見降ろす王妃。
「妬み? 其方のどこに、彼女よりも秀でた物があると? 大方、そのメローナで篭絡させただけであろう」
「なっ⁉」
「しかも、其方をイジメた? 国の為に尽くしてくれた‥‥そんなメェちゃんに、其方の様な者にかまっておる暇なんぞ無いわ!」
「ひぃ!」
王妃の迫力に押し負けたレシアナが、自分のドレスの裾を踏み、床に尻もちを着いた。その反動で、レシアナのドレスから二つの物が飛び出してきた。
その二つの物はぺショリと床に落ちると、なんとも言えない微妙な空気が謁見室を満たした。
「き、きゃぁぁぁあ!」
叫び声をあげて胸元を必死で抑えるレシアナと、落ちた二つの物を交互に見るバルトナート。
「レシアナ‥‥?」
「こ、これは、その‥‥ち、違うの!」
王城に勤めるメイドを買収して情報を得ていた父から、陛下とバルトナートが謁見すると連絡が来たレシアナは、慌てて身支度を整えて城へと駆け付けた。
慌て過ぎた結果、所定の位置に収まっていなかった二つの物が、尻もちを着いた衝撃で飛び出てしまった。
「はぁ~‥‥もう良い。二人を牢へ」
呆然とするバルトナートと、ドレスを押さえる事に必死なレシアナは、揃って衛兵に連れていかれた。
「原初の島だなんて、メェちゃんが心配だわ。捜索隊を出せないかしら?」
「犠牲者が増えるだけだろうな」
「そんな‥‥」
「彼女なら、きっと大丈夫」
心配そうな王妃に寄りそう国王。
メルリアは度々城を訪れて(バルトナートに無駄に呼び出されて無駄な文句を言われる)おり、その度に王と王妃にお茶に誘われていた。バルトナートとは違い、下手をすると寝食を忘れるメルリアを心配しての配慮であった。
本来であれば第一王子と聖女の婚姻話が出てもよさそうだが、止めていたのは他でもないこの二人である。実の娘の様に可愛がっているメルリアに、バルトナートでは不足だと考えての事だった。
後日、聖女暗殺未遂及び聖女に冤罪を掛けた罪により、バルトナートは王位継承権を剥奪。
カルフォード家は一連の騒動に加担したとして神官長の座を追われ、地方にある山奥の教会へと左遷された。
「ちょっとバルトナート! もっと食べ物持ってきなさいよね!」
「はぁ⁉ だったらお前が村に言ってこいよ!」
「この私に物乞いをしろっていうの⁉」
「文句があるなら、畑でも耕したらいいだろう!」
「そんな事して、柔肌に傷でもついたらどうするのよ!」
「なにが柔肌だ!」
娘婿と仲良く暮らしましたとさ。
*
「それでは、調理を開始しましょう」
「ニャ」
「ピヨ」
家に帰って来た私達は、早速今日の収穫を使って料理する事にしました。
今まではポーチに備蓄しておいたスープとパンで過ごしてきましたが、食事の度にシロさんが微妙な顔になっていました。
猫は本来、狩りをして食事をする動物です。やはり肉等があった方が良いのでしょうか。
まぁ、肉、無いですけど‥‥。
『はぁ~、これでやっとまともな食事をとってくれる』
『そんなに酷かったの?』
『ほぼ具の無い薄いスープと、パン。それを、三度毎食だ』
『はぁ⁉ 人間ってもっと色々食べるんじゃないの? 私が前に人間の国を見に行った時なんて、テーブルに乗らないくらいにお皿が置かれていたわよ?』
『いや、それは王族とかだろう。だが、平民でも三食同じではないな。余程の貧困ならば別だが』
ニャーニャー、ピヨピヨと、何やら会話をしているシロさんとピヨさん。癒される光景です。
『でも、メリアナが着ている服って教会の物じゃない? 清貧が流行った時代もあるけど、ここ数百年はそんな事聞いた事ないし』
『彼女程の力があるなら、良い暮らしができるはずなんだが』
さて、お肉の代わりになるとトウドウさんの本に書いてあったキノコを取り出します。
丸太かと思う太さのキノコを、先ずは輪切りに。おや、思ったよりも柔らかい。
『それに、ここに人が住むなんて何百年ぶりかしら』
『‥‥そうだな』
本には、「適当な厚さに切って焼く」とだけ書いてある。
トウドウさんはその‥‥大らかな性格の方だったようです。
試しに一口大に切って、焼いてみた。
「色、匂い、良さそうですね」
キノコ類は本当に気を付けなければ。とは言え、私には殆どの毒物は効きません。
耐性をつける為と、どんなキノコがどんな毒を持っているのか、どんな症状にはどの治癒魔法が有効なのかを知る為にありとあらゆるキノコを食べて‥‥何故でしょう、暑くもないのに冷たい汗が出ます。
「ピヨ?」
「ニャ?」
「なんでもありません」
いつの間にかじっと見られていました。
気を取り直して、一切れ食べてみました。
腐敗臭、無し。身体の異変、無し。程よい弾力で上質なお肉の様です。
「遅効性の毒があるかもしれないので、少し待ち」
そこまで言いかけて、ピヨさんがお皿の上に残っていた焼きキノコをついばんでしまいました。
「ピヨさん。毒見がまだ終わっていません。ぺっしてください」
『やっぱり、美味しい! 焼くだけでも違うわよねぇ! 自分でやると炭にしちゃうのよ』
『あ! まだメェが終わってないって言ってるだろう』
結局、ピヨさんは飲み込んでしまいました。
「大丈夫ですか?」
「ピヨ『大丈夫よ』」
「ニャ~『食い意地のはった駄鳥が』」
「ピヨ『誰がダチョウよ』!」
喧嘩が始まってしまいました。
そう言えば、まだ残っていたはず。
「お二人とも、喧嘩を止めて頂けるのなら、こちらを差し上げます」
ポーチから、二枚の焼き菓子を取り出しました。以前、飼い犬と同じ物が食べてみたいと言うとある貴族のご婦人に依頼され、味にもこだわって作った代物です。
「ピヨ『しょうがないわね』」
「ニャ『ふん』」
仲直りはしていないようですが、喧嘩は止まりました。焼き菓子を一枚ずつあげると、二人とも喜んで食べてくれました。
さて、料理再開です。
「この‥‥馬鹿者が!」
フレス王国謁見室。
隣国アクシメリア訪問から帰国したフレス王国国王マクセナ・フレスと王妃レイルル・フレスは、帰国早々聞かされた出来事に憤慨。第一王子バルトナートを謁見室に呼び出した。
「聖女メルリアを追放? しかも原初の島に! お前は何を考えておる!」
「お言葉ですが、アレは聖女などではございません。皆を騙した悪女です!」
「悪女だと?」
マクセナ眉間に、これ以上ない程寄せられたシワが、ピクリと動く。
それからバルトナートは意気揚々と、メルリアの「悪事」を訴えた。
皆の前では聖女として振舞っていたが、家では姉であるレシアナを虐げていた事。
メルリアの功績の半分以上はレシアナの提案であり、その才能と美貌を疎んでいた事等々。
「本物の聖女とは、レシアナの様に心優しい者です! だから私は、彼女を妃に迎えたいと思っております!」
鼻息を荒くしながら言い放つバルトナート。すると、静かに立ち上がったのは王妃レイルルだった。
「馬鹿だ馬鹿だと思っていたけれど‥‥ここまでとは思っていませんでした」
「母上もそう思われますか!」
つかつかとバルトナートに歩み寄った王妃が、思い切り彼を引っ叩いた。
「へぶっ⁉ な、なにを」
あまりの力強さに床に尻もちを着いたバルトナートは、初めての衝撃に混乱した。
「馬鹿はお前です! メェちゃんは、いずれ私の娘に欲しいと思っていたのに!」
「メ、メェ、ちゃん?」
「国外追放に原初の森? しかも、船の上から落としたそうね」
「で、ですが、アレは無事で」
「無事かどうかは関係ありません。罪の無い女性に魔法封じの手枷を付けたあげく、海に落とすなんて‥‥衛兵! この馬鹿を捕らえなさい!」
謁見室の隅に控えていた衛兵たちが素早くバルトナートを拘束すると、突然謁見室の扉が勢いよく開かれた。
「レシアナ!」
「バルトナートさまぁ! ちょっと! 未来の王に何するのよ!」
レシアナはバルトナートに駆け寄り、衛兵を引きはがそうとするが、衛兵はびくともしない。
「レシアナ・カルフォード。其方の入室を許可した覚えはないが?」
「国王陛下! 全て、メリアナのせいなのです! 我が妹は私を妬み、酷い仕打ちを」
被害者は自分だと、そしてバルトナートはそんな自分を助けてくれたのだと訴えるメリアナ。そんな彼女を、冷たい目で見降ろす王妃。
「妬み? 其方のどこに、彼女よりも秀でた物があると? 大方、そのメローナで篭絡させただけであろう」
「なっ⁉」
「しかも、其方をイジメた? 国の為に尽くしてくれた‥‥そんなメェちゃんに、其方の様な者にかまっておる暇なんぞ無いわ!」
「ひぃ!」
王妃の迫力に押し負けたレシアナが、自分のドレスの裾を踏み、床に尻もちを着いた。その反動で、レシアナのドレスから二つの物が飛び出してきた。
その二つの物はぺショリと床に落ちると、なんとも言えない微妙な空気が謁見室を満たした。
「き、きゃぁぁぁあ!」
叫び声をあげて胸元を必死で抑えるレシアナと、落ちた二つの物を交互に見るバルトナート。
「レシアナ‥‥?」
「こ、これは、その‥‥ち、違うの!」
王城に勤めるメイドを買収して情報を得ていた父から、陛下とバルトナートが謁見すると連絡が来たレシアナは、慌てて身支度を整えて城へと駆け付けた。
慌て過ぎた結果、所定の位置に収まっていなかった二つの物が、尻もちを着いた衝撃で飛び出てしまった。
「はぁ~‥‥もう良い。二人を牢へ」
呆然とするバルトナートと、ドレスを押さえる事に必死なレシアナは、揃って衛兵に連れていかれた。
「原初の島だなんて、メェちゃんが心配だわ。捜索隊を出せないかしら?」
「犠牲者が増えるだけだろうな」
「そんな‥‥」
「彼女なら、きっと大丈夫」
心配そうな王妃に寄りそう国王。
メルリアは度々城を訪れて(バルトナートに無駄に呼び出されて無駄な文句を言われる)おり、その度に王と王妃にお茶に誘われていた。バルトナートとは違い、下手をすると寝食を忘れるメルリアを心配しての配慮であった。
本来であれば第一王子と聖女の婚姻話が出てもよさそうだが、止めていたのは他でもないこの二人である。実の娘の様に可愛がっているメルリアに、バルトナートでは不足だと考えての事だった。
後日、聖女暗殺未遂及び聖女に冤罪を掛けた罪により、バルトナートは王位継承権を剥奪。
カルフォード家は一連の騒動に加担したとして神官長の座を追われ、地方にある山奥の教会へと左遷された。
「ちょっとバルトナート! もっと食べ物持ってきなさいよね!」
「はぁ⁉ だったらお前が村に言ってこいよ!」
「この私に物乞いをしろっていうの⁉」
「文句があるなら、畑でも耕したらいいだろう!」
「そんな事して、柔肌に傷でもついたらどうするのよ!」
「なにが柔肌だ!」
娘婿と仲良く暮らしましたとさ。
*
「それでは、調理を開始しましょう」
「ニャ」
「ピヨ」
家に帰って来た私達は、早速今日の収穫を使って料理する事にしました。
今まではポーチに備蓄しておいたスープとパンで過ごしてきましたが、食事の度にシロさんが微妙な顔になっていました。
猫は本来、狩りをして食事をする動物です。やはり肉等があった方が良いのでしょうか。
まぁ、肉、無いですけど‥‥。
『はぁ~、これでやっとまともな食事をとってくれる』
『そんなに酷かったの?』
『ほぼ具の無い薄いスープと、パン。それを、三度毎食だ』
『はぁ⁉ 人間ってもっと色々食べるんじゃないの? 私が前に人間の国を見に行った時なんて、テーブルに乗らないくらいにお皿が置かれていたわよ?』
『いや、それは王族とかだろう。だが、平民でも三食同じではないな。余程の貧困ならば別だが』
ニャーニャー、ピヨピヨと、何やら会話をしているシロさんとピヨさん。癒される光景です。
『でも、メリアナが着ている服って教会の物じゃない? 清貧が流行った時代もあるけど、ここ数百年はそんな事聞いた事ないし』
『彼女程の力があるなら、良い暮らしができるはずなんだが』
さて、お肉の代わりになるとトウドウさんの本に書いてあったキノコを取り出します。
丸太かと思う太さのキノコを、先ずは輪切りに。おや、思ったよりも柔らかい。
『それに、ここに人が住むなんて何百年ぶりかしら』
『‥‥そうだな』
本には、「適当な厚さに切って焼く」とだけ書いてある。
トウドウさんはその‥‥大らかな性格の方だったようです。
試しに一口大に切って、焼いてみた。
「色、匂い、良さそうですね」
キノコ類は本当に気を付けなければ。とは言え、私には殆どの毒物は効きません。
耐性をつける為と、どんなキノコがどんな毒を持っているのか、どんな症状にはどの治癒魔法が有効なのかを知る為にありとあらゆるキノコを食べて‥‥何故でしょう、暑くもないのに冷たい汗が出ます。
「ピヨ?」
「ニャ?」
「なんでもありません」
いつの間にかじっと見られていました。
気を取り直して、一切れ食べてみました。
腐敗臭、無し。身体の異変、無し。程よい弾力で上質なお肉の様です。
「遅効性の毒があるかもしれないので、少し待ち」
そこまで言いかけて、ピヨさんがお皿の上に残っていた焼きキノコをついばんでしまいました。
「ピヨさん。毒見がまだ終わっていません。ぺっしてください」
『やっぱり、美味しい! 焼くだけでも違うわよねぇ! 自分でやると炭にしちゃうのよ』
『あ! まだメェが終わってないって言ってるだろう』
結局、ピヨさんは飲み込んでしまいました。
「大丈夫ですか?」
「ピヨ『大丈夫よ』」
「ニャ~『食い意地のはった駄鳥が』」
「ピヨ『誰がダチョウよ』!」
喧嘩が始まってしまいました。
そう言えば、まだ残っていたはず。
「お二人とも、喧嘩を止めて頂けるのなら、こちらを差し上げます」
ポーチから、二枚の焼き菓子を取り出しました。以前、飼い犬と同じ物が食べてみたいと言うとある貴族のご婦人に依頼され、味にもこだわって作った代物です。
「ピヨ『しょうがないわね』」
「ニャ『ふん』」
仲直りはしていないようですが、喧嘩は止まりました。焼き菓子を一枚ずつあげると、二人とも喜んで食べてくれました。
さて、料理再開です。
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