3 / 40
プロローグ
3話 レールから外れた人生
しおりを挟む
そして一年近くが経つ。
ローランは変わらずアリーヌへ勉学を教え、血反吐を吐きながら魔法を鍛え、剣術で負け続けていた。
実力は縮まっている。だが勝てない。そんなもどかしい状況も数ヶ月となる。
それでもローランが諦めず、鍛錬を怠らなかったのは、プライドよりも意地が勝っているからだった。
今のローランに残っているものはない。
家は次男が継ぐことになった。婚約は破棄された。学院を辞めさせられていないのは、家に戻したくないからだ。
しかし、それでもまだ機会はある。
それは、この一年の成長を見せる、統合演習だった。
遠方の森へ赴き、魔獣を狩る実戦形式の演習。ここで結果を残せば、ローランの評価はまた上がるはずだった。
森の近くに野営地を作り終えると、ローランは深い森を睨みつける。
そんな彼の隣に、なにも気負った様子の無いアリーヌが近づいて来た。
この一年で身なりも整い、顔色も良くなったアリーヌには、健康的な魅力がある。つまり、磨けば光る原石だったということだ。
アリーヌは他の男子生徒から見られていることに気づいていたが、少しの興味も持たぬままローランに話しかける。
「がんばろうね、ローラン」
一等級冒険者だったアリーヌの様子は能天気にも見える。
ローランは笑顔を作らず、真剣な表情で言った。
「勝負をしよう、アリーヌ・アルヌール」
この1年、君としか呼んで来なかったローランに、初めて名前で呼ばれたことに気を良くしながら、アリーヌは笑顔で答える。
「どんな勝負?」
「より良い評価を出したほうが勝者だ」
「うん、いいよ。やろっか」
躊躇いなく受けたアリーヌへ、不退転の覚悟を決めていたローランは、これが最後かもしれないと、ずっと疑問に思っていたことを問うことにした。
「君のことを調査した」
「……そっか。じゃあ、全部知ってるんだ」
苦笑いを浮かべるアリーヌ。
「なぜ君は騎士を目指した。すでに十分な立場を有していたんじゃないのか?」
アリーヌは少し悲し気な表情を見せながら、その質問に答えた。
「中央の騎士は、助けに来てくれないんだよね。食事も水も、物資も届けてくれない。自分たちは温かいご飯を食べているのにさ」
国内の有事には騎士が動く。しかし、遠くなればなるほどそれは難しい。
大きな町であれば、近隣に滞在している騎士が来てくれることもあるだろう。だが、全てを救うことはできない。
金のある村は冒険者を雇う。だが、金のない村は、全てを捨てて逃げるか、ただ滅ぶしかない。
「辺境にいる騎士は、中央にいる騎士よりずっと強い。でも、もっとたくさんの騎士を送ってくれれば、もっともっと強い騎士が増えて、もっともっとたくさんの人が助けられるよね。わたしは、中央の騎士を変えたいから騎士になることを決めた」
どこか遠くを見ているアリーヌの話は、ローランは初めて聞くことばかりだ。
しかし、それは事実だろうなとも思っていた。
中央にいる騎士の役目は、王都や王族、貴族を守ること。好き好んで辺境へ赴く者などほとんどいない。
青臭い理想を語るアリーヌの姿は眩しい。
言葉に詰まっているローランへ、今度は彼女モジモジとしながら問う。
「ねぇ、わたしも1つお願いしてもいい?」
「内容によるな」
「……今度、一緒に出掛けない? 2人で」
アリーヌにとってローランは、平民をバカにしないどころか、自分を助けてくれ、優しくしてくれる理想の人だ。
自分との試合を断ったこともない。勉強だって教えてくれる。勝つために、アリーヌを超える努力を重ねていることだって知っている。
そんな相手に16歳の少女が、淡い恋心を抱くのは決して不思議なことではなかった。
高鳴る胸を押さえながら返答を待っていると、ローランは優しく笑う。
「考えておこう」
パァッとアリーヌは明るい顔を見せる。
だがローランは、一緒に出かけるどころか、考えるつもりすら毛頭ない。
彼の頭の中にあるのは、この演習でアリーヌに勝つことだけだった。
数日間行われる統合演習。
1つの班に、正騎士1人、準騎士1人、生徒が4人の編成。
複数の班に分けられ、彼らは演習を行っていた。
ローランとアリーヌの班は別だが、すでに1年生の中でも別格でおり、2人の活躍は正騎士たちの中でも話題となっていた。
「ローラン・ル・クローゼーの実力は確かなものだ。勇者と喧伝されていただけのことはある」
「しかし、なぜここまで評価が悪い。彼は貴族の誇りだ」
「アリーヌ・アルヌールはもっと素晴らしい」
「平民でも関係ない。彼女の評価はもっと上げるべきだ」
美しさと強さを兼ね添えている2人の騎士候補生。
演習で正しく実力を評価され始めていたが、それを知らないローランに余裕はない。
「勝たなければならない。必ず勝て。そうすればまた、あの道へ戻れるかもしれない」
ズレてしまったレールを正すべく、ローランは足掻く。
そんな普段とは違う鬼気迫る姿に、危うさを感じていたのはアリーヌだけだった。
野営地に戻って来たローランの姿を見つけたアリーヌは、すぐに傍へ駆け寄る。
「ね、ねぇ、ローラン。大丈夫? 無理しすぎてない?」
ローランは弱弱しく笑顔を作り、強い瞳で答える。
「問題無い。まだ俺はやれる」
「でも、少しは休まないと……」
「大丈夫だ。自分のことは自分が一番よく分かっているからな」
アリーヌの心からの気遣いは、今のローランには少しも届かない。
この数日に、ローランは人生を賭けていた。
ローランは変わらずアリーヌへ勉学を教え、血反吐を吐きながら魔法を鍛え、剣術で負け続けていた。
実力は縮まっている。だが勝てない。そんなもどかしい状況も数ヶ月となる。
それでもローランが諦めず、鍛錬を怠らなかったのは、プライドよりも意地が勝っているからだった。
今のローランに残っているものはない。
家は次男が継ぐことになった。婚約は破棄された。学院を辞めさせられていないのは、家に戻したくないからだ。
しかし、それでもまだ機会はある。
それは、この一年の成長を見せる、統合演習だった。
遠方の森へ赴き、魔獣を狩る実戦形式の演習。ここで結果を残せば、ローランの評価はまた上がるはずだった。
森の近くに野営地を作り終えると、ローランは深い森を睨みつける。
そんな彼の隣に、なにも気負った様子の無いアリーヌが近づいて来た。
この一年で身なりも整い、顔色も良くなったアリーヌには、健康的な魅力がある。つまり、磨けば光る原石だったということだ。
アリーヌは他の男子生徒から見られていることに気づいていたが、少しの興味も持たぬままローランに話しかける。
「がんばろうね、ローラン」
一等級冒険者だったアリーヌの様子は能天気にも見える。
ローランは笑顔を作らず、真剣な表情で言った。
「勝負をしよう、アリーヌ・アルヌール」
この1年、君としか呼んで来なかったローランに、初めて名前で呼ばれたことに気を良くしながら、アリーヌは笑顔で答える。
「どんな勝負?」
「より良い評価を出したほうが勝者だ」
「うん、いいよ。やろっか」
躊躇いなく受けたアリーヌへ、不退転の覚悟を決めていたローランは、これが最後かもしれないと、ずっと疑問に思っていたことを問うことにした。
「君のことを調査した」
「……そっか。じゃあ、全部知ってるんだ」
苦笑いを浮かべるアリーヌ。
「なぜ君は騎士を目指した。すでに十分な立場を有していたんじゃないのか?」
アリーヌは少し悲し気な表情を見せながら、その質問に答えた。
「中央の騎士は、助けに来てくれないんだよね。食事も水も、物資も届けてくれない。自分たちは温かいご飯を食べているのにさ」
国内の有事には騎士が動く。しかし、遠くなればなるほどそれは難しい。
大きな町であれば、近隣に滞在している騎士が来てくれることもあるだろう。だが、全てを救うことはできない。
金のある村は冒険者を雇う。だが、金のない村は、全てを捨てて逃げるか、ただ滅ぶしかない。
「辺境にいる騎士は、中央にいる騎士よりずっと強い。でも、もっとたくさんの騎士を送ってくれれば、もっともっと強い騎士が増えて、もっともっとたくさんの人が助けられるよね。わたしは、中央の騎士を変えたいから騎士になることを決めた」
どこか遠くを見ているアリーヌの話は、ローランは初めて聞くことばかりだ。
しかし、それは事実だろうなとも思っていた。
中央にいる騎士の役目は、王都や王族、貴族を守ること。好き好んで辺境へ赴く者などほとんどいない。
青臭い理想を語るアリーヌの姿は眩しい。
言葉に詰まっているローランへ、今度は彼女モジモジとしながら問う。
「ねぇ、わたしも1つお願いしてもいい?」
「内容によるな」
「……今度、一緒に出掛けない? 2人で」
アリーヌにとってローランは、平民をバカにしないどころか、自分を助けてくれ、優しくしてくれる理想の人だ。
自分との試合を断ったこともない。勉強だって教えてくれる。勝つために、アリーヌを超える努力を重ねていることだって知っている。
そんな相手に16歳の少女が、淡い恋心を抱くのは決して不思議なことではなかった。
高鳴る胸を押さえながら返答を待っていると、ローランは優しく笑う。
「考えておこう」
パァッとアリーヌは明るい顔を見せる。
だがローランは、一緒に出かけるどころか、考えるつもりすら毛頭ない。
彼の頭の中にあるのは、この演習でアリーヌに勝つことだけだった。
数日間行われる統合演習。
1つの班に、正騎士1人、準騎士1人、生徒が4人の編成。
複数の班に分けられ、彼らは演習を行っていた。
ローランとアリーヌの班は別だが、すでに1年生の中でも別格でおり、2人の活躍は正騎士たちの中でも話題となっていた。
「ローラン・ル・クローゼーの実力は確かなものだ。勇者と喧伝されていただけのことはある」
「しかし、なぜここまで評価が悪い。彼は貴族の誇りだ」
「アリーヌ・アルヌールはもっと素晴らしい」
「平民でも関係ない。彼女の評価はもっと上げるべきだ」
美しさと強さを兼ね添えている2人の騎士候補生。
演習で正しく実力を評価され始めていたが、それを知らないローランに余裕はない。
「勝たなければならない。必ず勝て。そうすればまた、あの道へ戻れるかもしれない」
ズレてしまったレールを正すべく、ローランは足掻く。
そんな普段とは違う鬼気迫る姿に、危うさを感じていたのはアリーヌだけだった。
野営地に戻って来たローランの姿を見つけたアリーヌは、すぐに傍へ駆け寄る。
「ね、ねぇ、ローラン。大丈夫? 無理しすぎてない?」
ローランは弱弱しく笑顔を作り、強い瞳で答える。
「問題無い。まだ俺はやれる」
「でも、少しは休まないと……」
「大丈夫だ。自分のことは自分が一番よく分かっているからな」
アリーヌの心からの気遣いは、今のローランには少しも届かない。
この数日に、ローランは人生を賭けていた。
12
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
無自覚人たらしマシュマロ令嬢、王宮で崇拝される ――見た目はぽっちゃり、中身は只者じゃない !
恋せよ恋
ファンタジー
富豪にして美食家、オラニエ侯爵家の長女ステファニー。
もっちり体型から「マシュマロ令嬢」と陰口を叩かれる彼女だが、
本人は今日もご機嫌に美味しいものを食べている。
――ただし、この令嬢、人のオーラが色で見える。
その力をひけらかすこともなく、ただ「気になるから」と忠告した結果、
不正商会が摘発され、運気が上がり、気づけば周囲には信奉者が増えていく。
十五歳で王妃に乞われ、王宮へ『なんでも顧問』として迎えられたステファニー。
美食を愛し、人を疑わず、誰にでも礼を尽くすその姿勢は、
いつの間にか貴族たちの心を掴み、王子たちまで惹きつけていく。
これは、
見た目はぽっちゃり、されど中身は只者ではないマシュマロ令嬢が、
無自覚のまま王宮を掌握していく、もっちり系・人たらし王宮譚。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 エール📣いいね❤️励みになります!
🔶表紙はAI生成画像です🤖
【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる