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最終章
6-2 暗黒大陸でやるべきこと
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浮遊大陸が落下し、一時的に世界中の争いが止まった。
それも当然だろう。天高く飛んでいたものが、突然落ちた。なにかが起きたと思うのは自然なことだった。
後は予定通りに彼女が話を進める。伊達に聖女とは呼ばれていない。サリュならば、必ず成功させるはずだ。
しかし、まだいくつか問題が残っている。それを解決させるため、俺は仮面を被った後、暗黒大陸へ向かうことにした。
操作にも慣れた片翼の翼で、ただ空を加速していく。
主たちの改造を受けた俺には、様々な能力が付与されている。そのうちの一つが、標的がどこにいるかを把握できる、というものだった。
現在、彼女たちは話し合いの真っただ中だ。状況を把握する必要もあるが、協定を結ぶためだろう。
……もしかしたら、俺を助けるためかもしれない。
そんなことを考え、少し感傷的になっているなと、目的地の上空で振り払った。
眼下には、戦線を下げて警戒態勢をとっている魔王軍。標的である魔貴族と、ベーヴェに教えてもらった彼と同じ派閥の魔族。赤い布を腕に巻いている魔族たちを確認した。
では、と急降下を始める。この世界で、空からの攻撃を警戒している者はいない。
俺はそのまま落下することで魔貴族を踏み潰して殺し、四散した左腕を拾い上げた後、興味無さそうなフリをしながら、ベーヴェの部下がいる方向へ放り投げた。
誰もが茫然としている中、勇敢な誰かが「攻撃しろ!」と叫ぶ。だがそれよりも早く、俺は空へ飛び立っていた。
情報の伝達は魔法で簡単に行える。すぐに情報を共有するのはベーヴェの派閥だけだろう。
自分たちのトップである魔貴族が殺された。
敵は空から降って来た。
そんな戯言を、恥も外聞もなく広げることはできない。やつを見つけて敵討ちを、と考えるのが魔族の普通だ。
しかし、追いつかれるようなことはない。
優位性を保ったまま、一人、また一人と魔貴族を始末する。魔王の体を宿した魔貴族については、天使たちも危険視していたようだ。お陰で、探す手間が省けて良い。殺せない者は、神の箱で幽閉し
た。
こうして魔王軍に所属している、魔王の体を保有していた魔貴族へ奇襲を仕掛けて殺すという作業を終わらせた後、暗黒大陸を立ち去ることにした。次の工程へ移らなければならない。忙しいな。
ふと、こちらへ急速に接近しているものへ気付く。魔王では無い。ベーヴェでも無い。彼女やヘクトル様は飛べないため、その二人でも無い。
接近してきたものを、目で捉える。それは……一本の槍だった。
このまま受けてもいいのだが、なにか嫌な予感がする。俺は槍を手で受け止めることにした。
身体能力はこれ以上ないほどに改造されているため、流れ星のような勢いで放たれた槍でも、多少手間取りながらも受け止められる。だが、それこそが相手の狙いだったらしい。
槍の先には鎖がついており、その上を誰かが駆けている。……アグラだ。
さすがに彼女の動向までは気を配っていなかったな、と反省する。槍を手放してもいいのだが、恐らくは――。
「ハアアアアアアアアアアアッ!」
想像通り、先に鎖から飛んだ彼女は、両手で握りしめた大剣を振り下ろした。手に持っていた槍で、彼女の剣を受ける。
どうせ彼女は空を飛べない。振り払えば落下する。
槍を大きく振るい、剣で受けた彼女ごと払い落した。
立ち去ろうと思ったのだが、ここで考えが変わる。彼女は使えるな、と。
「くそっ!」
あの高さから難なく着地をし、こちらを睨みつけている彼女の前へ、ゆっくりと降りる。不可解だと、アグラの顔が語っていた。
戦う必要も無い。もし必要があるのならば、空から一方的に攻撃すればいい。それが彼女にも分かっているからこそ、顔は疑問で歪んでいた。
武器は……この槍以外を使うのはマズいな。神の箱内にある物は、ほとんどがアグラの屋敷で譲り受けたものだ。正体がバレてしまえば、余計なことを考えさせてしまうかもしれない。
一級品と思しき槍を振って試していると、アグラが憤怒の表情で叫ぶ。
「我が同朋を殺していたことは分かっている! 有翼人……ともなにか違うな。お前は何者だ!」
長い銀髪、白い仮面、灰色の片翼、白色の服。
誰が見たとしても、何者かなど分からないだろう。唯一の難点である右目の紫色も、仮面で隠されている。
無言で佇んでいたことにより、彼女が鼻を鳴らした。
「答える気は無いようだな」
戦闘開始だと言わんばかりに、アグラが剣を振る。――途端、目の前に彼女が持っているのと同じ剣が、複数浮かびあがった。
魔剣か、と身構える。刻まれた知識を探れば、該当するものがあった。
名はツヴァンツィヒ。二十に分裂する魔剣だ。
「では、四肢を切り落としてから話を聞くことにしよう」
アグラの、苛烈な攻撃が始まった。
槍一本で、十九の自在に動く剣と、彼女の剣技へ対抗することはできない。
身体能力の高さからギリギリ避けてはいる。だが代わりに、空へは飛びたてぬよう、しっかり押さえ込まれていた。
一進一退ではない。明らかにこちらが不利であり、彼女がなにかを狙っていることもうかがい知れた。
しかし、対策はとらない。予定より追い込まれてはいるが、これでいいと笑みを浮かべ――後方からなにかが突き刺さった。
なにか、などと考えるまでもない。ツヴァンツィヒが刺さったのだ。四本の魔剣は、彼女の宣言通りに四肢を貫いていた。
アグラは素早く残りの剣で俺を囲い込み、自分の持つ一本を喉元へ向けた。
「目的はなんだ。言わぬのであれば殺す。……勘だが、お前は危険だ」
その直感は当たっているぞ、と胸中で思う。
俺は予定通りに、彼女へ目的を告げた。
「――我が名は『災厄』。浮遊大陸を墜落させ、全ての生命を処分するものだ」
「……」
眉根を寄せたアグラは、少しだけ思考した後、剣を横へ振り切った。殺したほうが良い、と判断したのだろう。
間違っていないが、一つだけ間違っている。
それは――。
「なっ!?」
すでにアグラでは、俺を殺すことができない、ということだ。
ただ首を撫でただけの剣へ、彼女が驚愕の表情を浮かべる。だがその隙を突き、前へ飛び出した。
「くっ」
俺を囲っていた剣たちが、この身を突き刺そうと翔ける。だが貫くことはできず、皮膚に阻まれ止まっていた。
勝てないことが分かったのか。アグラは胸元から出した球を地面へ叩きつける。煙幕が周囲を包んだ。
しかし、今の俺にこんなものは効果が無い。逃げ出そうとしていたアグラの後頭部を掴み、地面へ叩きつけた。
一度、二度、と彼女を叩きつける。苦悶の声一つ上げないところは、さすがとしか言いようが無かった。
アグラが気を失ったのを確認した後、手を放す。そして刺さっていた四本の剣を抜き……彼女の四肢へと返した。
「――っがああああああああああああああああああああああ!」
激痛で目を覚まさせられたのだ。叫ぶのは当然だろう。
俺は彼女の頭を踏みながら伝えた。
「同じ攻撃は通じない。この身は不死であり最強だ。……伝えろ、お前の仲間たちに。終わりは近い、とな。少しは足掻いてもらわねば、面白みが無いというものだ」
「殺す! 必ず殺す! どんなことをしてでも必ずだ! 忘れるな! 我が名を、アグラという名を脳裏に刻んでおけ!」
「……悪いが、雑魚に興味は無い」
怒りに満ちていたアグラの瞳が陰る。恐らく、産まれてから初めてのことだったのだろう。
雑魚などと貶められたことは。
これで、準備はまた一つ進んだ。
俺は満足し、その場から立ち去った。
……呻き声一つ上げず、ただ涙を流していたアグラを見ないようにしながら。
それも当然だろう。天高く飛んでいたものが、突然落ちた。なにかが起きたと思うのは自然なことだった。
後は予定通りに彼女が話を進める。伊達に聖女とは呼ばれていない。サリュならば、必ず成功させるはずだ。
しかし、まだいくつか問題が残っている。それを解決させるため、俺は仮面を被った後、暗黒大陸へ向かうことにした。
操作にも慣れた片翼の翼で、ただ空を加速していく。
主たちの改造を受けた俺には、様々な能力が付与されている。そのうちの一つが、標的がどこにいるかを把握できる、というものだった。
現在、彼女たちは話し合いの真っただ中だ。状況を把握する必要もあるが、協定を結ぶためだろう。
……もしかしたら、俺を助けるためかもしれない。
そんなことを考え、少し感傷的になっているなと、目的地の上空で振り払った。
眼下には、戦線を下げて警戒態勢をとっている魔王軍。標的である魔貴族と、ベーヴェに教えてもらった彼と同じ派閥の魔族。赤い布を腕に巻いている魔族たちを確認した。
では、と急降下を始める。この世界で、空からの攻撃を警戒している者はいない。
俺はそのまま落下することで魔貴族を踏み潰して殺し、四散した左腕を拾い上げた後、興味無さそうなフリをしながら、ベーヴェの部下がいる方向へ放り投げた。
誰もが茫然としている中、勇敢な誰かが「攻撃しろ!」と叫ぶ。だがそれよりも早く、俺は空へ飛び立っていた。
情報の伝達は魔法で簡単に行える。すぐに情報を共有するのはベーヴェの派閥だけだろう。
自分たちのトップである魔貴族が殺された。
敵は空から降って来た。
そんな戯言を、恥も外聞もなく広げることはできない。やつを見つけて敵討ちを、と考えるのが魔族の普通だ。
しかし、追いつかれるようなことはない。
優位性を保ったまま、一人、また一人と魔貴族を始末する。魔王の体を宿した魔貴族については、天使たちも危険視していたようだ。お陰で、探す手間が省けて良い。殺せない者は、神の箱で幽閉し
た。
こうして魔王軍に所属している、魔王の体を保有していた魔貴族へ奇襲を仕掛けて殺すという作業を終わらせた後、暗黒大陸を立ち去ることにした。次の工程へ移らなければならない。忙しいな。
ふと、こちらへ急速に接近しているものへ気付く。魔王では無い。ベーヴェでも無い。彼女やヘクトル様は飛べないため、その二人でも無い。
接近してきたものを、目で捉える。それは……一本の槍だった。
このまま受けてもいいのだが、なにか嫌な予感がする。俺は槍を手で受け止めることにした。
身体能力はこれ以上ないほどに改造されているため、流れ星のような勢いで放たれた槍でも、多少手間取りながらも受け止められる。だが、それこそが相手の狙いだったらしい。
槍の先には鎖がついており、その上を誰かが駆けている。……アグラだ。
さすがに彼女の動向までは気を配っていなかったな、と反省する。槍を手放してもいいのだが、恐らくは――。
「ハアアアアアアアアアアアッ!」
想像通り、先に鎖から飛んだ彼女は、両手で握りしめた大剣を振り下ろした。手に持っていた槍で、彼女の剣を受ける。
どうせ彼女は空を飛べない。振り払えば落下する。
槍を大きく振るい、剣で受けた彼女ごと払い落した。
立ち去ろうと思ったのだが、ここで考えが変わる。彼女は使えるな、と。
「くそっ!」
あの高さから難なく着地をし、こちらを睨みつけている彼女の前へ、ゆっくりと降りる。不可解だと、アグラの顔が語っていた。
戦う必要も無い。もし必要があるのならば、空から一方的に攻撃すればいい。それが彼女にも分かっているからこそ、顔は疑問で歪んでいた。
武器は……この槍以外を使うのはマズいな。神の箱内にある物は、ほとんどがアグラの屋敷で譲り受けたものだ。正体がバレてしまえば、余計なことを考えさせてしまうかもしれない。
一級品と思しき槍を振って試していると、アグラが憤怒の表情で叫ぶ。
「我が同朋を殺していたことは分かっている! 有翼人……ともなにか違うな。お前は何者だ!」
長い銀髪、白い仮面、灰色の片翼、白色の服。
誰が見たとしても、何者かなど分からないだろう。唯一の難点である右目の紫色も、仮面で隠されている。
無言で佇んでいたことにより、彼女が鼻を鳴らした。
「答える気は無いようだな」
戦闘開始だと言わんばかりに、アグラが剣を振る。――途端、目の前に彼女が持っているのと同じ剣が、複数浮かびあがった。
魔剣か、と身構える。刻まれた知識を探れば、該当するものがあった。
名はツヴァンツィヒ。二十に分裂する魔剣だ。
「では、四肢を切り落としてから話を聞くことにしよう」
アグラの、苛烈な攻撃が始まった。
槍一本で、十九の自在に動く剣と、彼女の剣技へ対抗することはできない。
身体能力の高さからギリギリ避けてはいる。だが代わりに、空へは飛びたてぬよう、しっかり押さえ込まれていた。
一進一退ではない。明らかにこちらが不利であり、彼女がなにかを狙っていることもうかがい知れた。
しかし、対策はとらない。予定より追い込まれてはいるが、これでいいと笑みを浮かべ――後方からなにかが突き刺さった。
なにか、などと考えるまでもない。ツヴァンツィヒが刺さったのだ。四本の魔剣は、彼女の宣言通りに四肢を貫いていた。
アグラは素早く残りの剣で俺を囲い込み、自分の持つ一本を喉元へ向けた。
「目的はなんだ。言わぬのであれば殺す。……勘だが、お前は危険だ」
その直感は当たっているぞ、と胸中で思う。
俺は予定通りに、彼女へ目的を告げた。
「――我が名は『災厄』。浮遊大陸を墜落させ、全ての生命を処分するものだ」
「……」
眉根を寄せたアグラは、少しだけ思考した後、剣を横へ振り切った。殺したほうが良い、と判断したのだろう。
間違っていないが、一つだけ間違っている。
それは――。
「なっ!?」
すでにアグラでは、俺を殺すことができない、ということだ。
ただ首を撫でただけの剣へ、彼女が驚愕の表情を浮かべる。だがその隙を突き、前へ飛び出した。
「くっ」
俺を囲っていた剣たちが、この身を突き刺そうと翔ける。だが貫くことはできず、皮膚に阻まれ止まっていた。
勝てないことが分かったのか。アグラは胸元から出した球を地面へ叩きつける。煙幕が周囲を包んだ。
しかし、今の俺にこんなものは効果が無い。逃げ出そうとしていたアグラの後頭部を掴み、地面へ叩きつけた。
一度、二度、と彼女を叩きつける。苦悶の声一つ上げないところは、さすがとしか言いようが無かった。
アグラが気を失ったのを確認した後、手を放す。そして刺さっていた四本の剣を抜き……彼女の四肢へと返した。
「――っがああああああああああああああああああああああ!」
激痛で目を覚まさせられたのだ。叫ぶのは当然だろう。
俺は彼女の頭を踏みながら伝えた。
「同じ攻撃は通じない。この身は不死であり最強だ。……伝えろ、お前の仲間たちに。終わりは近い、とな。少しは足掻いてもらわねば、面白みが無いというものだ」
「殺す! 必ず殺す! どんなことをしてでも必ずだ! 忘れるな! 我が名を、アグラという名を脳裏に刻んでおけ!」
「……悪いが、雑魚に興味は無い」
怒りに満ちていたアグラの瞳が陰る。恐らく、産まれてから初めてのことだったのだろう。
雑魚などと貶められたことは。
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