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最終章
6-4 間延びした声の来訪者
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今、この室内の空気は悪い。澱んでいるわけではないので、窓を開いて換気しても意味は無い。
単純に、面子が問題なのだ。
勇者みたいな女子高生と、人間の王子、魔王、魔王の弟、魔王の右腕、四枚羽の有翼人。
彼女はどう見ても天使だが、天使という単語を使ってはならない。天使とは神の使者であり、彼らはそんな偉い存在ではないと、エルたちが怒り出すからだ。
まぁハッキリ言おう。室内の空気は悪いどころではなく最悪だ。
エルたちはずっと相手を睨んでいるし、それに対して彼女が笑みを返しているので、煽っているような状況だった。
一体どうなるのかと、ただ口を噤んで待つ。
コホンと、一人が咳払いをした。ヘクトル様だ。
「仕方ない。ここは僕が仕切らせてもらっても?」
「えぇ、わたくしは構いませぇん」
「チッ、吾も了承してやろう」
エルが良いと言った以上、不満はあれど文句を言うつもりはないのだろう。ベーヴェも口を出すことはなく、アグラさんはそもそもエルの隣で膝を抱えて小さくなっていた。
一応だろうか。ヘクトル様がこちらを見てくれたので、大丈夫ですよと、親指と人差し指でオッケーと丸を作る。精一杯のジェスチャーだった。
しかし、ヘクトル様はまるで違うこととして受け取ったようだ。
「勇者様は、協力したいのならばまず、誠意として金を出せと――」
「言ってません! 大丈夫です、問題ありませんって意味ですから!」
これだから異世界は大変なのである。迂闊に丸を作ってはいけないと学んだ。
全員の了承を得たことで、ヘクトル様が司会進行を始める。とはいえ、ホワイトボードなどがあるわけでもなく、彼だけが立っており、全員が彼を見ているような状況だ。
「では、自己紹介から――」
「大丈夫ですぅ。皆さんの名前は知っていますぅ。……わたくしの名前はサリュ。現在、天使たちの代表をしていますぅ」
即座にエルが反応する。
「なにが天使だ。有翼人だろ」
「……申し訳ありませぇん。では、有翼人とお呼びくださぃ」
反論もせず、素直に認めたことが気に入らなかったのだろう。エルは大きな舌打ちをした。
ヘクトル様が手を一つ叩き、また注目を集める。
「サリュ様。すでにお分かりだとは思いますが、あなたがたに対して、良き感情を抱いているものは少ない。それを踏まえた上で、我々への提案を述べてください」
「分かりましたぁ」
そう、この室内はわたし以外の全員が彼女の敵だ。エルたちは殺気を放っているし(アグラさんは除く)、ヘクトル様だって冷たい対応をしていた。あまりにもひどいエルたちの態度に口を出さないのは、彼にも思うところがあるからだろう。
しかし、彼女は気にした様子も見せず、手を前で合わせ、静かに頭を下げた。
「どうか、お力を貸してくださぃ。《災厄》を倒すことは、我々だけでは困難ですぅ」
「断る。後、間延びした話し方が腹立つ」
「そう仰られるとはぁ……話し方は関係なくないですかぁ? みんなは可愛いと言ってくれてますぅ!」
「いい歳して恥ずかしいと思わないのか? 可愛いと言っているやつらも、内心苦笑いに決まっているだろう」
「そんなことありませんからぁ!」
致命的に相性が悪いのは分かるが、これでは話が進まない。なのにヘクトル様は、口を押えながら壁を叩きつつ笑っていた。司会がこれではどうしようもない。
一人狼狽えていると、扉がノックされる。好機とばかりに、わたしは扉へ駆け寄って開いた。
「失礼――」
「なにがあったの? そう、分かったわ! じゃあ、一旦会議は休憩にします!」
僅か数分にして、この大事な会議を一度切り上げることになった。
三人を部屋に残し、エルと二人で別室へ。どうやら、また彼女の体が戻って来たようだ。
体を埋め込んでいるようにしか見えないが、そのたびにエルは成長している。今では、わたしと同じくらいの歳に見えた。
そんなほぼ同年代に見える年上のエルに対し、わたしは今まで通りに敬語も使わず話しかけた。
「あのね、エル。相手が気に入らないことは分かっているけれど、話だけでも聞いてあげましょうよ」
「……分かってはいるのだが、見ているだけで腹が立ってな」
「えぇ、そうよね。完全に分かっているとは言えないけれど、あなたの気持ちも分かるわ。でも、あぁして一人で出向いてくれたのよ? 殺されても仕方ないと、覚悟をしながら赴いた相手の気持ちを――」
「逆だ」
「え?」
言ったことの意味が分からず、固まってしまう。
わたしがその意味を問うよりも早く、エルが口を開いた。
「一人でも勝てると思ったから、一人で来たのだ」
「ま、またまた」
さすがにそれはと思ったのだが、彼女の声色からして本気なようだ。
つまり、あのサリュという有翼人は、協力を申し出てはいるが、あの場にいる全員を相手取っても、いやそれどころか、下手したら城内にいる全員を敵に回しても勝てる自信があるということになる。
背筋が冷たくなり、彼女の温和な表情が、とても恐ろしいものに思えて来た。
しかし、それでもと。わたしは一度頭を振った後、彼女に言った。
「でも、話は聞きましょう。だって、彼女だけが……ラックスさんの居場所を知っているんだもの」
そう、彼女はもしかしたら、ラックスさんと出会っているかもしれない。居場所を知っているどころか、保護か、監禁している可能性もある。
だから、話を聞きたい。お願いと、エルに訴えかけた。
「……分かっている。少し冷静さを失っていた。戻った後はちゃんと話を聞こう」
「ありがとう、エル」
落ち着きを取り戻してくれたようなので、共に部屋へ戻る。
そして、話し合いを再開した。
「先ほどの続きを。協力を申し出た、それを拒否した。という展開になっているが、まずは彼女の話を聞くべきだと思われる。……どうかな、魔王様?」
「構わん。吾も勇者に言われ、そうすべきだと思い直したところだ」
「えっ!?」
突然自分の名前が出され、あたふたしてしまう。
だがサリュは、深々と頭を下げた。
「ありがとうございますぅ、勇者様」
「いえ、あの……はい」
どうにもむずがゆいものを感じ、体をくねらせてしまう。
「で、《災厄》とはなにかを教えろ。それと、協力する理由と、こちらへのメリットとデメリットもだ」
「かしこまりましたぁ」
間延びした声で、サリュは説明を始めた。
「まず、我々天使……有翼人にはいくつかの派閥がありましたぁ。しかし、現在は一つになっていますぅ。その理由は、三つあった大きな派閥のうち二つのトップが消えたからですぅ。一つは、《災厄》となった者たちですぅ。《災厄》は数人の有翼人たちを内包した存在が暴走しているものですぅ。そしてもう一つの派閥は、《災厄》によって上層部が皆殺しにあいましたぁ」
「……なら、あなただけ得をしたわけですよね? どうして殺されなかったんですか?」
ベーヴェの質問に、サリュが苦笑いを返す。
「仰る通りですが、理由は分かりませぇん。ただ我々だけでは対処できないと判断したため、あらゆる方々に協力を申し出ることが最善だと判断いたしましたぁ」
「なるほど。自分らのミスへ対処しきれないため、手を貸してほしい。そういうことでよろしいですかね?」
「はい、なにも間違っておりませぇん」
ヘクトル様の問いに対しても、一切の否定をしない。サリュは自分たちの非を完全に認めていた。
驚いていると、彼女はまたも頭を下げる。
「そちら側へのメリットは、《災厄》を倒した後、有翼人はあなた方へ降伏いたしますぅ。もちろん、皆殺しにするなどと言われれば抵抗いたしますが、無理のない要求でしたら全て呑みますぅ」
彼女の考えが読めない。話からするに、《災厄》を倒せずに困っていることは間違いない。
しかし、魔族や人間相手であれば、戦っても勝てる、と言っているようにも思える。分からない。
「都合が良すぎるな。どうしてそこまで下手に出る」
「簡単なことですぅ。一部のものたちが地上に干渉し、まるで神のごとく振舞っていたという事実が発覚したからですぅ」
「……罪を償いたい、と?」
「はぃ。今までのことを償い、未来のことを考えたいと思っていますぅ」
わたしには、人の心が読めるわけではない。
しかし、彼女の顔に嘘は感じられず、本気でそう言っているように思えた。
単純に、面子が問題なのだ。
勇者みたいな女子高生と、人間の王子、魔王、魔王の弟、魔王の右腕、四枚羽の有翼人。
彼女はどう見ても天使だが、天使という単語を使ってはならない。天使とは神の使者であり、彼らはそんな偉い存在ではないと、エルたちが怒り出すからだ。
まぁハッキリ言おう。室内の空気は悪いどころではなく最悪だ。
エルたちはずっと相手を睨んでいるし、それに対して彼女が笑みを返しているので、煽っているような状況だった。
一体どうなるのかと、ただ口を噤んで待つ。
コホンと、一人が咳払いをした。ヘクトル様だ。
「仕方ない。ここは僕が仕切らせてもらっても?」
「えぇ、わたくしは構いませぇん」
「チッ、吾も了承してやろう」
エルが良いと言った以上、不満はあれど文句を言うつもりはないのだろう。ベーヴェも口を出すことはなく、アグラさんはそもそもエルの隣で膝を抱えて小さくなっていた。
一応だろうか。ヘクトル様がこちらを見てくれたので、大丈夫ですよと、親指と人差し指でオッケーと丸を作る。精一杯のジェスチャーだった。
しかし、ヘクトル様はまるで違うこととして受け取ったようだ。
「勇者様は、協力したいのならばまず、誠意として金を出せと――」
「言ってません! 大丈夫です、問題ありませんって意味ですから!」
これだから異世界は大変なのである。迂闊に丸を作ってはいけないと学んだ。
全員の了承を得たことで、ヘクトル様が司会進行を始める。とはいえ、ホワイトボードなどがあるわけでもなく、彼だけが立っており、全員が彼を見ているような状況だ。
「では、自己紹介から――」
「大丈夫ですぅ。皆さんの名前は知っていますぅ。……わたくしの名前はサリュ。現在、天使たちの代表をしていますぅ」
即座にエルが反応する。
「なにが天使だ。有翼人だろ」
「……申し訳ありませぇん。では、有翼人とお呼びくださぃ」
反論もせず、素直に認めたことが気に入らなかったのだろう。エルは大きな舌打ちをした。
ヘクトル様が手を一つ叩き、また注目を集める。
「サリュ様。すでにお分かりだとは思いますが、あなたがたに対して、良き感情を抱いているものは少ない。それを踏まえた上で、我々への提案を述べてください」
「分かりましたぁ」
そう、この室内はわたし以外の全員が彼女の敵だ。エルたちは殺気を放っているし(アグラさんは除く)、ヘクトル様だって冷たい対応をしていた。あまりにもひどいエルたちの態度に口を出さないのは、彼にも思うところがあるからだろう。
しかし、彼女は気にした様子も見せず、手を前で合わせ、静かに頭を下げた。
「どうか、お力を貸してくださぃ。《災厄》を倒すことは、我々だけでは困難ですぅ」
「断る。後、間延びした話し方が腹立つ」
「そう仰られるとはぁ……話し方は関係なくないですかぁ? みんなは可愛いと言ってくれてますぅ!」
「いい歳して恥ずかしいと思わないのか? 可愛いと言っているやつらも、内心苦笑いに決まっているだろう」
「そんなことありませんからぁ!」
致命的に相性が悪いのは分かるが、これでは話が進まない。なのにヘクトル様は、口を押えながら壁を叩きつつ笑っていた。司会がこれではどうしようもない。
一人狼狽えていると、扉がノックされる。好機とばかりに、わたしは扉へ駆け寄って開いた。
「失礼――」
「なにがあったの? そう、分かったわ! じゃあ、一旦会議は休憩にします!」
僅か数分にして、この大事な会議を一度切り上げることになった。
三人を部屋に残し、エルと二人で別室へ。どうやら、また彼女の体が戻って来たようだ。
体を埋め込んでいるようにしか見えないが、そのたびにエルは成長している。今では、わたしと同じくらいの歳に見えた。
そんなほぼ同年代に見える年上のエルに対し、わたしは今まで通りに敬語も使わず話しかけた。
「あのね、エル。相手が気に入らないことは分かっているけれど、話だけでも聞いてあげましょうよ」
「……分かってはいるのだが、見ているだけで腹が立ってな」
「えぇ、そうよね。完全に分かっているとは言えないけれど、あなたの気持ちも分かるわ。でも、あぁして一人で出向いてくれたのよ? 殺されても仕方ないと、覚悟をしながら赴いた相手の気持ちを――」
「逆だ」
「え?」
言ったことの意味が分からず、固まってしまう。
わたしがその意味を問うよりも早く、エルが口を開いた。
「一人でも勝てると思ったから、一人で来たのだ」
「ま、またまた」
さすがにそれはと思ったのだが、彼女の声色からして本気なようだ。
つまり、あのサリュという有翼人は、協力を申し出てはいるが、あの場にいる全員を相手取っても、いやそれどころか、下手したら城内にいる全員を敵に回しても勝てる自信があるということになる。
背筋が冷たくなり、彼女の温和な表情が、とても恐ろしいものに思えて来た。
しかし、それでもと。わたしは一度頭を振った後、彼女に言った。
「でも、話は聞きましょう。だって、彼女だけが……ラックスさんの居場所を知っているんだもの」
そう、彼女はもしかしたら、ラックスさんと出会っているかもしれない。居場所を知っているどころか、保護か、監禁している可能性もある。
だから、話を聞きたい。お願いと、エルに訴えかけた。
「……分かっている。少し冷静さを失っていた。戻った後はちゃんと話を聞こう」
「ありがとう、エル」
落ち着きを取り戻してくれたようなので、共に部屋へ戻る。
そして、話し合いを再開した。
「先ほどの続きを。協力を申し出た、それを拒否した。という展開になっているが、まずは彼女の話を聞くべきだと思われる。……どうかな、魔王様?」
「構わん。吾も勇者に言われ、そうすべきだと思い直したところだ」
「えっ!?」
突然自分の名前が出され、あたふたしてしまう。
だがサリュは、深々と頭を下げた。
「ありがとうございますぅ、勇者様」
「いえ、あの……はい」
どうにもむずがゆいものを感じ、体をくねらせてしまう。
「で、《災厄》とはなにかを教えろ。それと、協力する理由と、こちらへのメリットとデメリットもだ」
「かしこまりましたぁ」
間延びした声で、サリュは説明を始めた。
「まず、我々天使……有翼人にはいくつかの派閥がありましたぁ。しかし、現在は一つになっていますぅ。その理由は、三つあった大きな派閥のうち二つのトップが消えたからですぅ。一つは、《災厄》となった者たちですぅ。《災厄》は数人の有翼人たちを内包した存在が暴走しているものですぅ。そしてもう一つの派閥は、《災厄》によって上層部が皆殺しにあいましたぁ」
「……なら、あなただけ得をしたわけですよね? どうして殺されなかったんですか?」
ベーヴェの質問に、サリュが苦笑いを返す。
「仰る通りですが、理由は分かりませぇん。ただ我々だけでは対処できないと判断したため、あらゆる方々に協力を申し出ることが最善だと判断いたしましたぁ」
「なるほど。自分らのミスへ対処しきれないため、手を貸してほしい。そういうことでよろしいですかね?」
「はい、なにも間違っておりませぇん」
ヘクトル様の問いに対しても、一切の否定をしない。サリュは自分たちの非を完全に認めていた。
驚いていると、彼女はまたも頭を下げる。
「そちら側へのメリットは、《災厄》を倒した後、有翼人はあなた方へ降伏いたしますぅ。もちろん、皆殺しにするなどと言われれば抵抗いたしますが、無理のない要求でしたら全て呑みますぅ」
彼女の考えが読めない。話からするに、《災厄》を倒せずに困っていることは間違いない。
しかし、魔族や人間相手であれば、戦っても勝てる、と言っているようにも思える。分からない。
「都合が良すぎるな。どうしてそこまで下手に出る」
「簡単なことですぅ。一部のものたちが地上に干渉し、まるで神のごとく振舞っていたという事実が発覚したからですぅ」
「……罪を償いたい、と?」
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