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第二章
20:買い物
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「監視……ですか?」
人気のない廊下の隅で、ノーラは言った。
目の前にはカインツ=シャルドレイテの他、三人のワンド達がいる。休み時間に突然呼び出されたのだ。
「亜人奴隷二人の動向を我々に教えるだけだ。難しい事はなかろう?」
「で、でも……何のためにですか……?」
「貴様が知る必要はない」
冷たくあしらわれてノーラはうつむく。
カインツらの考えはわからないが、ロクでもない理由なのは容易に想像がつく。情報を流せば、錬やジエットが何らかの不利益を被る可能性が非常に高い。
「あのっ……カインツ様!」
「なんだ」
憎悪の目を向けられ、思わずたじろぐ。言おうとしていた言葉も喉の奥に引っ込んでしまった。
ノーラは過去に一度、カインツに逆らった事がある。平民が貴族に逆らえばどうなるか身をもって知っているのだ。
(こんな事して欲しくない……あたしもやりたくない……けど……)
拒絶すればこの先、王都で生きていくのは難しくなる。それが嫌ならやるしかない。
胸の空気を絞り出すようにして、ノーラは力なくうなずいた。
「わかり……ました……」
***
放課後、ジエットやノーラと共に錬は街中へ繰り出した。
王都というだけあって活気があり、行き交う人々や竜車と何度もすれ違う。素朴な綿の服を着た者がもっとも多く、次にボロを着た獣人奴隷をちらほらと見かける。
「貴族はあんまりいないんだな」
「……王都の外周は平民街ですからね」
震える声でノーラが答える。そこには不安や怯えといった負の感情が錬の目からも見て取れた。
「ノーラさん、大丈夫か?」
「な、何がですか……?」
「いや、なんか落ち着きなさそうだし。ひょっとしてまだ試験の事を気にしてたりする?」
「あ……えっと……そ、そうですね。家に帰ったらお母さんに怒られるかもしれませんし」
慌てて取り繕ったようにしか見えなかったが、それきり暗い顔が消え失せたので追求するタイミングを逸してしまった。
(……まぁいいか。言いたくなれば教えてくれるだろう)
それ以上追求するのはやめ、錬は話題を変える事にした。
「さっきの話だけど、貴族はどこに住んでるんだ?」
「王都にいる貴族なら、あっちの貴族街ですね」
ノーラが指差す先には、堅固な城壁で囲まれた城があった。平民街も外壁で守られているが、それよりも頑丈そうだ。
「貴族街には以前行った事がありますけど、服や装飾品のお店が多かったです。それに対して平民街では食べ物と雑貨のお店が多いですね」
「需要を反映してるわけか」
「その需要、すごくわかる」
屋台で売られている焼いた果実を見ながらよだれを垂らすジエットである。
「……買わないぞ?」
「あ~……」
石畳が敷き詰められた大通りを歩き、左右に立ち並ぶ屋台や商店を物色する。
すると、焼きが施された木製看板に白い塗料で人のような形のマークが描かれている事に気が付いた。
「服を売ってる店の看板が皆同じだけど、系列店なのか?」
「いえ、あれはゴーン商会の商品を取り扱うための許可証のようなものです」
「ゴーン商会?」
「王都最大手の服飾店です。安価を売りにしているからおすすめですよ」
「へぇ、安いのは助かるな。このシャツなんかいいじゃないか。値段は……銀貨三枚!?」
「安いでしょう?」
平然とノーラに言われ、錬は苦渋に顔を歪めた。
「う、うーん……これで安いのか?」
「ゴーン商会以外だと大銀貨数枚からですし、かなり安いと思いますよ」
「そういうものなのか……」
高度な機械などなさそうなこの世界において、糸を紡ぐのも布を織るのもすべて手作業となる。ならばこのくらいの値段で当たり前なのかもしれない。
「古着で良かったらもう少し安いものもありますけど。これなんてどうです?」
ノーラは継ぎ接ぎだらけのシャツを見せてくる。値札は銀貨二枚と書かれていた。
「着替えは諦めよう……。金がいくらあっても足りない」
そんな世知辛い世の中に錬が打ちのめされていた時、ジエットが隣の雑貨店から駆け寄ってきた。
「レン、銅の針金が売ってたよ!」
「どれどれ……一巻き大銅貨三枚!? 意外と安いな! 二巻きもらおう!」
「鉄釘も見つけたよ! 一本鉄貨二枚だって!」
「ほんとか!? これでいちいち手作りしなくて済むな! 百本買おう!」
「こっちは魔石があるよ!」
「おお! 小さいのは小銀貨一枚からか! よし、五つ買うぞ!」
「服よりそっちの方が盛り上がるんですね」
ノーラの生暖かい眼差しを受けながら、錬とジエットは雑貨店で大はしゃぎするのだった。
「いやぁ、買った買った」
雑貨店で買った麦藁のバッグを下げ、錬は学園を目指して歩いていく。
バッグの中身は魔石や銅線に鉄釘の他、ナイフに金槌にノコギリといった工具、それから木のコップやスプーンなどの雑貨がぎっしり詰め込まれている。しめて銀貨二枚相当の買い物だ。これだけあればしばらく困らないだろう。
そんな中、ふと半獣少女の姿が見えない事に気付いた。
「あれ? ジエットはどこ行った?」
「そういえば……」
二人できょろきょろと辺りを探す。するとノーラが通りの端を指差した。
「あそこです。さっき通った屋台の前にいます」
「何やってんだ、まったく……」
安堵の息をついて、錬はジエットのところまで歩いていく。
「ちゃんと付いて来ないとだめだろ。迷子になるぞ」
「おなかへったぁ……」
肉汁が滴る焼き串の前で腹の虫を鳴かせている。よほど食べたいのだろう。
その気持ちは錬もわからないではなかった。
味付けは塩と香草のみだが、一口ステーキかというほど分厚い肉が串に五つも刺さっているし、炭火焼きの香りも胃袋に訴えかけてくる。
「しょうがない奴だな……。おっちゃん、これいくら?」
「一本銅貨四枚だよ」
(えぇっと、小銅貨二枚百円の安い芋計算でいくと……肉串一本千円!? たっけぇ……!)
見た目通りの値段に食欲が引っ込んでしまった。
「舌がとろけるうまさだよ。買うかい?」
「いえ、やめときます。ジエット、いくぞ」
「うぅぅ……」
ジエットは名残惜しそうに屋台の前にかじりつく。熊獣人の腕力でがっちりつかんでいるため、錬がいくら引っ張ってもまったく動かない。
「寮で夕食が出るだろ。それまで我慢だ!」
「匂いだけ! 買わなくていいから匂いだけ!」
「か、買わねぇならあっち行ってくんねぇかな……?」
店主のおじさんは口元をひくつかせながら苦笑いしている。
その様子を見ていたノーラが、錬の肩を指でつついた。
「あの……川魚の塩焼き串なら安いお店がありますよ」
「……いくら?」
「一本小銅貨一枚です」
「ぜひお願いします!」
人気のない廊下の隅で、ノーラは言った。
目の前にはカインツ=シャルドレイテの他、三人のワンド達がいる。休み時間に突然呼び出されたのだ。
「亜人奴隷二人の動向を我々に教えるだけだ。難しい事はなかろう?」
「で、でも……何のためにですか……?」
「貴様が知る必要はない」
冷たくあしらわれてノーラはうつむく。
カインツらの考えはわからないが、ロクでもない理由なのは容易に想像がつく。情報を流せば、錬やジエットが何らかの不利益を被る可能性が非常に高い。
「あのっ……カインツ様!」
「なんだ」
憎悪の目を向けられ、思わずたじろぐ。言おうとしていた言葉も喉の奥に引っ込んでしまった。
ノーラは過去に一度、カインツに逆らった事がある。平民が貴族に逆らえばどうなるか身をもって知っているのだ。
(こんな事して欲しくない……あたしもやりたくない……けど……)
拒絶すればこの先、王都で生きていくのは難しくなる。それが嫌ならやるしかない。
胸の空気を絞り出すようにして、ノーラは力なくうなずいた。
「わかり……ました……」
***
放課後、ジエットやノーラと共に錬は街中へ繰り出した。
王都というだけあって活気があり、行き交う人々や竜車と何度もすれ違う。素朴な綿の服を着た者がもっとも多く、次にボロを着た獣人奴隷をちらほらと見かける。
「貴族はあんまりいないんだな」
「……王都の外周は平民街ですからね」
震える声でノーラが答える。そこには不安や怯えといった負の感情が錬の目からも見て取れた。
「ノーラさん、大丈夫か?」
「な、何がですか……?」
「いや、なんか落ち着きなさそうだし。ひょっとしてまだ試験の事を気にしてたりする?」
「あ……えっと……そ、そうですね。家に帰ったらお母さんに怒られるかもしれませんし」
慌てて取り繕ったようにしか見えなかったが、それきり暗い顔が消え失せたので追求するタイミングを逸してしまった。
(……まぁいいか。言いたくなれば教えてくれるだろう)
それ以上追求するのはやめ、錬は話題を変える事にした。
「さっきの話だけど、貴族はどこに住んでるんだ?」
「王都にいる貴族なら、あっちの貴族街ですね」
ノーラが指差す先には、堅固な城壁で囲まれた城があった。平民街も外壁で守られているが、それよりも頑丈そうだ。
「貴族街には以前行った事がありますけど、服や装飾品のお店が多かったです。それに対して平民街では食べ物と雑貨のお店が多いですね」
「需要を反映してるわけか」
「その需要、すごくわかる」
屋台で売られている焼いた果実を見ながらよだれを垂らすジエットである。
「……買わないぞ?」
「あ~……」
石畳が敷き詰められた大通りを歩き、左右に立ち並ぶ屋台や商店を物色する。
すると、焼きが施された木製看板に白い塗料で人のような形のマークが描かれている事に気が付いた。
「服を売ってる店の看板が皆同じだけど、系列店なのか?」
「いえ、あれはゴーン商会の商品を取り扱うための許可証のようなものです」
「ゴーン商会?」
「王都最大手の服飾店です。安価を売りにしているからおすすめですよ」
「へぇ、安いのは助かるな。このシャツなんかいいじゃないか。値段は……銀貨三枚!?」
「安いでしょう?」
平然とノーラに言われ、錬は苦渋に顔を歪めた。
「う、うーん……これで安いのか?」
「ゴーン商会以外だと大銀貨数枚からですし、かなり安いと思いますよ」
「そういうものなのか……」
高度な機械などなさそうなこの世界において、糸を紡ぐのも布を織るのもすべて手作業となる。ならばこのくらいの値段で当たり前なのかもしれない。
「古着で良かったらもう少し安いものもありますけど。これなんてどうです?」
ノーラは継ぎ接ぎだらけのシャツを見せてくる。値札は銀貨二枚と書かれていた。
「着替えは諦めよう……。金がいくらあっても足りない」
そんな世知辛い世の中に錬が打ちのめされていた時、ジエットが隣の雑貨店から駆け寄ってきた。
「レン、銅の針金が売ってたよ!」
「どれどれ……一巻き大銅貨三枚!? 意外と安いな! 二巻きもらおう!」
「鉄釘も見つけたよ! 一本鉄貨二枚だって!」
「ほんとか!? これでいちいち手作りしなくて済むな! 百本買おう!」
「こっちは魔石があるよ!」
「おお! 小さいのは小銀貨一枚からか! よし、五つ買うぞ!」
「服よりそっちの方が盛り上がるんですね」
ノーラの生暖かい眼差しを受けながら、錬とジエットは雑貨店で大はしゃぎするのだった。
「いやぁ、買った買った」
雑貨店で買った麦藁のバッグを下げ、錬は学園を目指して歩いていく。
バッグの中身は魔石や銅線に鉄釘の他、ナイフに金槌にノコギリといった工具、それから木のコップやスプーンなどの雑貨がぎっしり詰め込まれている。しめて銀貨二枚相当の買い物だ。これだけあればしばらく困らないだろう。
そんな中、ふと半獣少女の姿が見えない事に気付いた。
「あれ? ジエットはどこ行った?」
「そういえば……」
二人できょろきょろと辺りを探す。するとノーラが通りの端を指差した。
「あそこです。さっき通った屋台の前にいます」
「何やってんだ、まったく……」
安堵の息をついて、錬はジエットのところまで歩いていく。
「ちゃんと付いて来ないとだめだろ。迷子になるぞ」
「おなかへったぁ……」
肉汁が滴る焼き串の前で腹の虫を鳴かせている。よほど食べたいのだろう。
その気持ちは錬もわからないではなかった。
味付けは塩と香草のみだが、一口ステーキかというほど分厚い肉が串に五つも刺さっているし、炭火焼きの香りも胃袋に訴えかけてくる。
「しょうがない奴だな……。おっちゃん、これいくら?」
「一本銅貨四枚だよ」
(えぇっと、小銅貨二枚百円の安い芋計算でいくと……肉串一本千円!? たっけぇ……!)
見た目通りの値段に食欲が引っ込んでしまった。
「舌がとろけるうまさだよ。買うかい?」
「いえ、やめときます。ジエット、いくぞ」
「うぅぅ……」
ジエットは名残惜しそうに屋台の前にかじりつく。熊獣人の腕力でがっちりつかんでいるため、錬がいくら引っ張ってもまったく動かない。
「寮で夕食が出るだろ。それまで我慢だ!」
「匂いだけ! 買わなくていいから匂いだけ!」
「か、買わねぇならあっち行ってくんねぇかな……?」
店主のおじさんは口元をひくつかせながら苦笑いしている。
その様子を見ていたノーラが、錬の肩を指でつついた。
「あの……川魚の塩焼き串なら安いお店がありますよ」
「……いくら?」
「一本小銅貨一枚です」
「ぜひお願いします!」
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