21 / 105
第二章
21:ノーラ
しおりを挟む
「ここです」
連れて行かれた場所は木造家屋で、その前に木で組まれた簡素な屋台があった。
炭火の上には三匹の小魚が刺さった串が数本置かれ、食指をそそる香りを漂わせている。その場でさばいているらしく、生きた小魚がバケツの中で何匹も泳いでいた。一匹一匹は小さいが、新鮮な上に脂がのっていてとてもおいしそうだ。
「あら、おかえりなさい。早かったわね」
店主の女性はノーラの姿を見るなり、串を回す手を止めた。
「た、ただいま……」
「この子達は? ノーラのお友達?」
「それは……その……」
恥ずかしそうに目をそらすノーラ。そんな彼女と店主を見比べ、錬は尋ねる。
「家族の人?」
「はい……お母さんです」
「そうなんだ。あ、塩焼き串が欲しいんですけど」
「はいよ、一本小銅貨一枚だよ。ノーラのお友達ならオマケでもう一本付けてあげようかねぇ」
「もう、お母さん! いつもそんなだから儲からないんじゃない」
「だってノーラがお友達を連れて来るのなんて初めてだからねぇ。もしかして家庭教師を頼まれたってのはその子らかい?」
「そ、そうだけど……」
ノーラの母は錬とジエットの顔を交互に見つめ、首輪とジエットの熊耳に目を留めると嬉しそうに笑った。
「せっかく来たんだ。うちでお茶でも飲んでいきな」
「いえそんな、悪いですよ」
「子どもが遠慮なんかするもんじゃないよ。ほら、入った入った」
半ば押し込められるようにして、錬達はノーラの家へお邪魔する事となった。
家の中は質素な内装だった。
部屋は一つしかなく、あるのは少ない食器が置かれた棚と服掛けのみ。窓も煮炊きするためのかまどもない。
錬とジエットが床に座っていると、ノーラが湯気の立つポットを手に戻ってきた。
「狭くてすみません……」
「そんな事ないよ。奴隷小屋よりずっときれいで素敵なお部屋だよ」
「奴隷小屋と比べたら何だって素敵な部屋になるんじゃないか……?」
怒ってないかとノーラを見るが、しかし目が合っても微笑むだけで何とも思っていないようだ。
「二人とも苦労していたみたいですね」
「まぁな。鉱山じゃ散々な目にあったよ」
「それ、伯爵様も同じ事思ってるんじゃないかなぁ? レンってばおかしな魔法具をいっぱい作って毎日びっくりさせてたし」
「毎日ノルマを上げまくってきたあいつが悪い」
「ふふっ」
ノーラは小さく笑いながら木のコップに茶を注ぎ、錬とジエットの前に置いてくれる。その笑顔にまったく嫌味を感じないのは、彼女が錬達に偏見を持っていないからなのだろう。
「そういえば気になってたんだが、奴隷以外で俺達に偏見を持たないのは、俺の知る限り学園長と君と、君のお母さんだけだ。何か理由でもあるのか?」
「……あたしのお母さん、元奴隷なんです」
意外な答えに、錬とジエットは顔を見合わせた。
「お母さんは魔力がないんですけど、昔色々あって魔力持ちのお父さんと結婚して、それであたしが生まれたそうです。魔力なしへの偏見がないのはたぶん、育った環境が大きいでしょう」
「お父さんは今仕事中?」
錬の問いかけで、ノーラの表情に陰が差した。
「お父さんはもういません。あたしが七歳の頃に亡くなりました」
「それは……ごめん……」
頭を下げる錬に、しかしノーラは首を振って応える。
「いえ、いいんです。五年も前の事なので」
「そうか……。でもなるほど。苦学生だとは思っていたけど、それが理由か」
「はい。この五年間、お母さんは女手一つで育ててくれたんですけど、魔力なしの元奴隷を雇ってくれるところなんてないので苦労してました。お父さんが遺してくれたこの家がなかったら野垂れ死んでいたかもしれません。今はお店で売れないような小さい川魚を安く仕入れて屋台で売って、何とか食いつないでいる状況です」
錬は今食べている川魚の塩焼き串を見る。
小振りではあるが、一匹一匹ていねいにワタが処理されていた。値段を考えると薄利多売だろうが、数を売るとなると大変だろう。
「でも、幸いあたしには魔力があります」
ノーラはガウンの裾を握り締める。
「魔力持ちと魔力なしの間の子のせいか、あたしの生まれ持った魔力量は微々たるものでした……。それでも、あるとないとでは雲泥の差です。だからこの貧困生活を抜け出すために、お金を稼いでたくさん勉強して、王立魔法学園に入学したんです。将来王宮仕えになって、お母さんに楽をさせたいから」
「なるほど。それは何としてでもがんばらないといけないな」
「そうだね……。絶対にやり遂げなくちゃ」
ジエットはまるで自分事のように言う。彼女も己の使命を思い返し、込み上げるものがあったのだろう。
「そういえば二人はお金を持っているみたいですけど、働いているんですか?」
「いや、これは学園長がくれたお金だ。まだ銀貨七枚くらい残ってるけど、今後の事を考えると無駄遣いはできない。どこか働ける場所があればいいんだけど」
「でも魔力なしの働き口はそうそうないんじゃない? すぐ見つかるならノーラちゃんのお母さんも困らなかっただろうし」
「そうなんだよなぁ……。どうすっかな」
腕を組んで考え込むも、世間の常識すら知らない中で名案が浮かぶわけもなし。
だがノーラには心当たりがあったようだ。
「それなら勉強会を結成してはどうでしょう?」
「勉強会?」
「勉強会というのは、学園から毎月活動資金をもらって魔法の研究をする集まりです」
「そういやノルマン先生もそんな事言ってたな。たしか勉強会の顧問で忙しいとか何とか」
ノーラはうなずいた。
「勉強会は新しい魔法を編み出したり、斬新な使い方を研究したりなど、相応のテーマがないといけません。でもレンさんなら変わった事をしているみたいなので、案外すんなり通るかもしれませんよ」
「なるほど、それはいいな。というよりそれしかないんじゃないか?」
「そうだね。私達にはピッタリかも」
ジエットもうんうんとうなずいてくれる。
「だったらノーラちゃんも一緒にやらない?」
「……勉強会ですか?」
「うん! 三人でやればきっとすごいものが作れるよ!」
ノーラはうつむいた。何かを迷うように指をいじっている。
「だめかな?」
「興味はあるんですけど、その……勉強会にはすでに入っているので……」
「あ~……そっか。それはしょうがないね」
「せっかく誘ってくれたのにすみません……」
申し訳なさそうに頭を下げられ、ジエットは一人あわあわしている。
錬は苦笑し、彼女に助け舟を出した。
「俺達にはノーラさんが必要だからな。ジエットも頼りにしてるんだ」
「あたしが必要……ですか?」
「そうだ。入会は無理でも、時々でいいから遊びに来てもらえると嬉しい。どうかな?」
「そ、それくらいでしたらぜひ」
恥ずかしそうに頬を染めてにっこりと微笑むその表情に、思わず錬の胸が高鳴る。
その反応をすかさず察知し、ジエットが腕に抱き付いてきた。
「……あげないよ?」
「えっ?」
「む~……」
餌を守る子犬のようにジト目で口を尖らせるジエットである。
「ええっと……まぁともかく、いい話を聞かせてくれてありがとう。魚の串焼きも一本オマケしてもらったし、このお礼はいずれ必ず」
「い、いえ……ちゃんと報酬を受け取っていますから」
ノーラはふっと目を逸らす。
その顔に一瞬、陰が差したように錬には思えた。
連れて行かれた場所は木造家屋で、その前に木で組まれた簡素な屋台があった。
炭火の上には三匹の小魚が刺さった串が数本置かれ、食指をそそる香りを漂わせている。その場でさばいているらしく、生きた小魚がバケツの中で何匹も泳いでいた。一匹一匹は小さいが、新鮮な上に脂がのっていてとてもおいしそうだ。
「あら、おかえりなさい。早かったわね」
店主の女性はノーラの姿を見るなり、串を回す手を止めた。
「た、ただいま……」
「この子達は? ノーラのお友達?」
「それは……その……」
恥ずかしそうに目をそらすノーラ。そんな彼女と店主を見比べ、錬は尋ねる。
「家族の人?」
「はい……お母さんです」
「そうなんだ。あ、塩焼き串が欲しいんですけど」
「はいよ、一本小銅貨一枚だよ。ノーラのお友達ならオマケでもう一本付けてあげようかねぇ」
「もう、お母さん! いつもそんなだから儲からないんじゃない」
「だってノーラがお友達を連れて来るのなんて初めてだからねぇ。もしかして家庭教師を頼まれたってのはその子らかい?」
「そ、そうだけど……」
ノーラの母は錬とジエットの顔を交互に見つめ、首輪とジエットの熊耳に目を留めると嬉しそうに笑った。
「せっかく来たんだ。うちでお茶でも飲んでいきな」
「いえそんな、悪いですよ」
「子どもが遠慮なんかするもんじゃないよ。ほら、入った入った」
半ば押し込められるようにして、錬達はノーラの家へお邪魔する事となった。
家の中は質素な内装だった。
部屋は一つしかなく、あるのは少ない食器が置かれた棚と服掛けのみ。窓も煮炊きするためのかまどもない。
錬とジエットが床に座っていると、ノーラが湯気の立つポットを手に戻ってきた。
「狭くてすみません……」
「そんな事ないよ。奴隷小屋よりずっときれいで素敵なお部屋だよ」
「奴隷小屋と比べたら何だって素敵な部屋になるんじゃないか……?」
怒ってないかとノーラを見るが、しかし目が合っても微笑むだけで何とも思っていないようだ。
「二人とも苦労していたみたいですね」
「まぁな。鉱山じゃ散々な目にあったよ」
「それ、伯爵様も同じ事思ってるんじゃないかなぁ? レンってばおかしな魔法具をいっぱい作って毎日びっくりさせてたし」
「毎日ノルマを上げまくってきたあいつが悪い」
「ふふっ」
ノーラは小さく笑いながら木のコップに茶を注ぎ、錬とジエットの前に置いてくれる。その笑顔にまったく嫌味を感じないのは、彼女が錬達に偏見を持っていないからなのだろう。
「そういえば気になってたんだが、奴隷以外で俺達に偏見を持たないのは、俺の知る限り学園長と君と、君のお母さんだけだ。何か理由でもあるのか?」
「……あたしのお母さん、元奴隷なんです」
意外な答えに、錬とジエットは顔を見合わせた。
「お母さんは魔力がないんですけど、昔色々あって魔力持ちのお父さんと結婚して、それであたしが生まれたそうです。魔力なしへの偏見がないのはたぶん、育った環境が大きいでしょう」
「お父さんは今仕事中?」
錬の問いかけで、ノーラの表情に陰が差した。
「お父さんはもういません。あたしが七歳の頃に亡くなりました」
「それは……ごめん……」
頭を下げる錬に、しかしノーラは首を振って応える。
「いえ、いいんです。五年も前の事なので」
「そうか……。でもなるほど。苦学生だとは思っていたけど、それが理由か」
「はい。この五年間、お母さんは女手一つで育ててくれたんですけど、魔力なしの元奴隷を雇ってくれるところなんてないので苦労してました。お父さんが遺してくれたこの家がなかったら野垂れ死んでいたかもしれません。今はお店で売れないような小さい川魚を安く仕入れて屋台で売って、何とか食いつないでいる状況です」
錬は今食べている川魚の塩焼き串を見る。
小振りではあるが、一匹一匹ていねいにワタが処理されていた。値段を考えると薄利多売だろうが、数を売るとなると大変だろう。
「でも、幸いあたしには魔力があります」
ノーラはガウンの裾を握り締める。
「魔力持ちと魔力なしの間の子のせいか、あたしの生まれ持った魔力量は微々たるものでした……。それでも、あるとないとでは雲泥の差です。だからこの貧困生活を抜け出すために、お金を稼いでたくさん勉強して、王立魔法学園に入学したんです。将来王宮仕えになって、お母さんに楽をさせたいから」
「なるほど。それは何としてでもがんばらないといけないな」
「そうだね……。絶対にやり遂げなくちゃ」
ジエットはまるで自分事のように言う。彼女も己の使命を思い返し、込み上げるものがあったのだろう。
「そういえば二人はお金を持っているみたいですけど、働いているんですか?」
「いや、これは学園長がくれたお金だ。まだ銀貨七枚くらい残ってるけど、今後の事を考えると無駄遣いはできない。どこか働ける場所があればいいんだけど」
「でも魔力なしの働き口はそうそうないんじゃない? すぐ見つかるならノーラちゃんのお母さんも困らなかっただろうし」
「そうなんだよなぁ……。どうすっかな」
腕を組んで考え込むも、世間の常識すら知らない中で名案が浮かぶわけもなし。
だがノーラには心当たりがあったようだ。
「それなら勉強会を結成してはどうでしょう?」
「勉強会?」
「勉強会というのは、学園から毎月活動資金をもらって魔法の研究をする集まりです」
「そういやノルマン先生もそんな事言ってたな。たしか勉強会の顧問で忙しいとか何とか」
ノーラはうなずいた。
「勉強会は新しい魔法を編み出したり、斬新な使い方を研究したりなど、相応のテーマがないといけません。でもレンさんなら変わった事をしているみたいなので、案外すんなり通るかもしれませんよ」
「なるほど、それはいいな。というよりそれしかないんじゃないか?」
「そうだね。私達にはピッタリかも」
ジエットもうんうんとうなずいてくれる。
「だったらノーラちゃんも一緒にやらない?」
「……勉強会ですか?」
「うん! 三人でやればきっとすごいものが作れるよ!」
ノーラはうつむいた。何かを迷うように指をいじっている。
「だめかな?」
「興味はあるんですけど、その……勉強会にはすでに入っているので……」
「あ~……そっか。それはしょうがないね」
「せっかく誘ってくれたのにすみません……」
申し訳なさそうに頭を下げられ、ジエットは一人あわあわしている。
錬は苦笑し、彼女に助け舟を出した。
「俺達にはノーラさんが必要だからな。ジエットも頼りにしてるんだ」
「あたしが必要……ですか?」
「そうだ。入会は無理でも、時々でいいから遊びに来てもらえると嬉しい。どうかな?」
「そ、それくらいでしたらぜひ」
恥ずかしそうに頬を染めてにっこりと微笑むその表情に、思わず錬の胸が高鳴る。
その反応をすかさず察知し、ジエットが腕に抱き付いてきた。
「……あげないよ?」
「えっ?」
「む~……」
餌を守る子犬のようにジト目で口を尖らせるジエットである。
「ええっと……まぁともかく、いい話を聞かせてくれてありがとう。魚の串焼きも一本オマケしてもらったし、このお礼はいずれ必ず」
「い、いえ……ちゃんと報酬を受け取っていますから」
ノーラはふっと目を逸らす。
その顔に一瞬、陰が差したように錬には思えた。
10
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる