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第二章
23:世紀の大発明を企画せよ
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「一ヶ月後、自由研究会は廃会される事が決まった」
設立からおよそ一週間。
放課後の勉強会室にて、ノルマン先生が錬に向かってそう言い放った。
ジエットもノーラも、いきなりの話に頭が付いていかず呆然としている。
「一ヶ月以内に何らかの成果を出さねば、君達の勉強会は取り潰される。その間、会費は支給されない」
金は出さないが結果を出せなど無茶苦茶だ。およそまともな扱いとは思えない。
錬は立ち上がり、ノルマン先生を睨み付けた。
「廃会って、なぜですか?」
「教員会議で反対者が多数出たのだ。魔力なしが魔法具の研究をするなどバカげていると」
「そのバカげた研究の成果である魔石銃で実技試験をクリアしたわけですが……」
「わ、私に言われても困る……」
ノルマン先生はバツが悪そうに顔をそらした。
この反応からして、彼自身は魔法具の研究ができる事を認めているのだろう。つまりは他の誰か、王立魔法学園の平民教師の意志をねじ伏せられる存在が後ろにいるという事だ。ならばここでノルマン先生を責めたところで意味はない。
「質問があります。なぜ一ヶ月後なんですか?」
「君達を擁護する者がいたからだ。廃会する前に猶予を与えるべきだと」
「学園長ですか?」
「……詳細は言えん。トラブルの種だからな」
もっともな話だ。議題の善し悪しはともかく、反対者が恨まれないような配慮は必要だろう。
「質問はそれだけかね?」
「もう一つだけ。成果とは具体的にどういうものですか? 魔石エンジンや魔石銃は成果と言えると思うんですが」
「それらの話も当然出たが、勉強会設立前からあったという事で棄却された。成果かどうかは教員会議で決められる。過半数の教師が認めれば可とされるだろう」
(出来レースもいいとこだな……)
錬はため息を漏らした。多数の先生達が廃会を支持している状況で過半数に認められるなど、ほとんど不可能な話に思える。
とはいえこれ以上文句を言っても時間を無駄にするだけだ。
「……わかりました」
「レン、いいの!?」
ジエットが不満を抑えずに叫ぶ。
「よくはないけど、仕方ない。ようは一ヶ月で先生達を全員黙らせるほどの成果を出せばいいんだ」
「そういう事だ。……がんばりたまえ」
ノルマン先生はドアを開けて出て行く。
その背を見送り、ノーラがつぶやいた。
「一ヶ月でどうするつもりですか?」
「さて、どうするか……」
色々な魔法具を作るのは可能だが、それが過半数の先生達に認められなければいけない。
「魔石エンジンを改良したって事じゃだめなのかな?」
ジエットが壁際に置かれた五気筒の星型魔石エンジンをポンポンと叩く。
自由研究会が発足してすぐに作った一台だ。銅線を使う事で魔石一つで動くようになり、金属部品のおかげで剛性も上がった。しかも購入した魔石のおかげで馬力も段違いになっている。これも一応成果と言えなくはない。
しかし――
「だめではないだろうけど、まず間違いなく難癖を付けられるだろうな……」
細かいバージョンアップをいくらしたところで、そもそも説明を聞いてくれないかもしれない。やるならトコトン、ケチの付けようがないものにすべきだ。
「とにかく応用が利くものを作った方がいいな。そのためにはできれば属性を増やしたいところだ」
「今使えるのって火属性しかないもんね……」
ジエットは頬杖をつき、火炎石を指で転がす。
「その辺の石じゃだめなの?」
「そこらにあるものは一通り試したよ。石ころ、木、木炭、鉄、銅、銀、水、野菜、血液、爪、歯。全部だめだった」
「血とか歯も試したんだ……」
「身近にあるものだからな」
そもそも火炎石がなぜ属性詞として機能するかがわからない以上、総当たりで試すほかないのだ。
どうしたものかと考えていると、何か思い付いたようにノーラが顔を上げた。
「そういえば、昔の魔法具には魔獣の核石が使われているらしいです」
「魔獣の核石……?」
「はい。魔獣というのは、魔力を持つ獣の総称です。魔獣は体内に核となる石を持っていて、かつてはそれを加工する事で魔法具を作っていたとか」
「魔法具か。そういや実物はまだ調べてなかったな」
「でも魔法具を持ってるのって王族や大貴族なんだよねぇ……」
ジエットは腕を組んで考え込んでいる。自分も王族という事は頭からすっぽり抜けているようである。
「それでしたら魔法具研究書の写本がありますよ。まだ途中ですけど、読みますか?」
鞄から出されたのは紐で綴られた紙束だ。整った手書きの文字がびっしり並んでいる。
「おお! 準備がいいな!」
「あ、あたしにもできる事はないか調べていたので……」
ノーラは照れたように紙束で口元を隠した。
写本によれば、古代の魔法具とは魔石の魔力で魔法を発動させる道具だそうだ。その内部には石板が入っており、石板表面には網目のように金箔が貼られている。核石は、金箔の間に無数に埋め込まれていると書いてあった。
「……絵も何もないからよくわからないけど、説明を読む限りでは電子基板みたいなものかな?」
「レン、わかるの?」
「まぁ何となく。でもなんでこの技術は失われたんだろう?」
「継承者がいなくなったというのが有力な説です。古代においても魔法具を作り出せたのは選ばれた一族だけで、時の権力者によって隠され続けてきたらしいですね」
「なるほど、秘伝の技術だったわけか」
前世の歴史においても、天候を予測する知識などは奇跡の力として権力者達により独占されていたらしい。魔法具の製造法もそういった類いの秘術だったのだろう。
「核石か……試してみる価値はあるな。街に売ってたりはしないのか?」
「売ってるところは見た事ないですね。餌になるので、騎竜や魔獣を飼育している貴族が集めたりはしているみたいですけど」
「騎竜って、竜車を引いてる奴か」
前世において馬がやっていた仕事を、この世界では騎竜が担っている。その騎竜も魔獣の一種であり、体内に核石を持っているようだ。
「騎竜っていくら?」
「安くて金貨一枚くらいだったかと」
「金貨一枚って事は……ワンランク上がるごとに五倍だから、銀貨でいうと百二十五枚相当か。買うのは難しそうだな……」
前世の価値基準でいうと、車を買うくらいの値段である。ここは大人しく野生の魔獣から採取するのが近道のようだ。
「ちなみに魔獣ってのはどういうのだ?」
「色々いますよ。魔力を持つ獣とは言いましたけど、虫や植物や肉の塊みたいなのもいますし、そもそも鉱物や影みたいな生き物に分類していいかもわからないものまで様々です」
「学園内に魔獣はいないのか? ペットで飼ってるとか研究してるとかで」
「いる事はいます。いた、と言った方がいいですけど」
「どこに?」
ノーラは壁を指差した。
「……壁の向こう?」
「あたし、魔獣研究会の会長なんです」
設立からおよそ一週間。
放課後の勉強会室にて、ノルマン先生が錬に向かってそう言い放った。
ジエットもノーラも、いきなりの話に頭が付いていかず呆然としている。
「一ヶ月以内に何らかの成果を出さねば、君達の勉強会は取り潰される。その間、会費は支給されない」
金は出さないが結果を出せなど無茶苦茶だ。およそまともな扱いとは思えない。
錬は立ち上がり、ノルマン先生を睨み付けた。
「廃会って、なぜですか?」
「教員会議で反対者が多数出たのだ。魔力なしが魔法具の研究をするなどバカげていると」
「そのバカげた研究の成果である魔石銃で実技試験をクリアしたわけですが……」
「わ、私に言われても困る……」
ノルマン先生はバツが悪そうに顔をそらした。
この反応からして、彼自身は魔法具の研究ができる事を認めているのだろう。つまりは他の誰か、王立魔法学園の平民教師の意志をねじ伏せられる存在が後ろにいるという事だ。ならばここでノルマン先生を責めたところで意味はない。
「質問があります。なぜ一ヶ月後なんですか?」
「君達を擁護する者がいたからだ。廃会する前に猶予を与えるべきだと」
「学園長ですか?」
「……詳細は言えん。トラブルの種だからな」
もっともな話だ。議題の善し悪しはともかく、反対者が恨まれないような配慮は必要だろう。
「質問はそれだけかね?」
「もう一つだけ。成果とは具体的にどういうものですか? 魔石エンジンや魔石銃は成果と言えると思うんですが」
「それらの話も当然出たが、勉強会設立前からあったという事で棄却された。成果かどうかは教員会議で決められる。過半数の教師が認めれば可とされるだろう」
(出来レースもいいとこだな……)
錬はため息を漏らした。多数の先生達が廃会を支持している状況で過半数に認められるなど、ほとんど不可能な話に思える。
とはいえこれ以上文句を言っても時間を無駄にするだけだ。
「……わかりました」
「レン、いいの!?」
ジエットが不満を抑えずに叫ぶ。
「よくはないけど、仕方ない。ようは一ヶ月で先生達を全員黙らせるほどの成果を出せばいいんだ」
「そういう事だ。……がんばりたまえ」
ノルマン先生はドアを開けて出て行く。
その背を見送り、ノーラがつぶやいた。
「一ヶ月でどうするつもりですか?」
「さて、どうするか……」
色々な魔法具を作るのは可能だが、それが過半数の先生達に認められなければいけない。
「魔石エンジンを改良したって事じゃだめなのかな?」
ジエットが壁際に置かれた五気筒の星型魔石エンジンをポンポンと叩く。
自由研究会が発足してすぐに作った一台だ。銅線を使う事で魔石一つで動くようになり、金属部品のおかげで剛性も上がった。しかも購入した魔石のおかげで馬力も段違いになっている。これも一応成果と言えなくはない。
しかし――
「だめではないだろうけど、まず間違いなく難癖を付けられるだろうな……」
細かいバージョンアップをいくらしたところで、そもそも説明を聞いてくれないかもしれない。やるならトコトン、ケチの付けようがないものにすべきだ。
「とにかく応用が利くものを作った方がいいな。そのためにはできれば属性を増やしたいところだ」
「今使えるのって火属性しかないもんね……」
ジエットは頬杖をつき、火炎石を指で転がす。
「その辺の石じゃだめなの?」
「そこらにあるものは一通り試したよ。石ころ、木、木炭、鉄、銅、銀、水、野菜、血液、爪、歯。全部だめだった」
「血とか歯も試したんだ……」
「身近にあるものだからな」
そもそも火炎石がなぜ属性詞として機能するかがわからない以上、総当たりで試すほかないのだ。
どうしたものかと考えていると、何か思い付いたようにノーラが顔を上げた。
「そういえば、昔の魔法具には魔獣の核石が使われているらしいです」
「魔獣の核石……?」
「はい。魔獣というのは、魔力を持つ獣の総称です。魔獣は体内に核となる石を持っていて、かつてはそれを加工する事で魔法具を作っていたとか」
「魔法具か。そういや実物はまだ調べてなかったな」
「でも魔法具を持ってるのって王族や大貴族なんだよねぇ……」
ジエットは腕を組んで考え込んでいる。自分も王族という事は頭からすっぽり抜けているようである。
「それでしたら魔法具研究書の写本がありますよ。まだ途中ですけど、読みますか?」
鞄から出されたのは紐で綴られた紙束だ。整った手書きの文字がびっしり並んでいる。
「おお! 準備がいいな!」
「あ、あたしにもできる事はないか調べていたので……」
ノーラは照れたように紙束で口元を隠した。
写本によれば、古代の魔法具とは魔石の魔力で魔法を発動させる道具だそうだ。その内部には石板が入っており、石板表面には網目のように金箔が貼られている。核石は、金箔の間に無数に埋め込まれていると書いてあった。
「……絵も何もないからよくわからないけど、説明を読む限りでは電子基板みたいなものかな?」
「レン、わかるの?」
「まぁ何となく。でもなんでこの技術は失われたんだろう?」
「継承者がいなくなったというのが有力な説です。古代においても魔法具を作り出せたのは選ばれた一族だけで、時の権力者によって隠され続けてきたらしいですね」
「なるほど、秘伝の技術だったわけか」
前世の歴史においても、天候を予測する知識などは奇跡の力として権力者達により独占されていたらしい。魔法具の製造法もそういった類いの秘術だったのだろう。
「核石か……試してみる価値はあるな。街に売ってたりはしないのか?」
「売ってるところは見た事ないですね。餌になるので、騎竜や魔獣を飼育している貴族が集めたりはしているみたいですけど」
「騎竜って、竜車を引いてる奴か」
前世において馬がやっていた仕事を、この世界では騎竜が担っている。その騎竜も魔獣の一種であり、体内に核石を持っているようだ。
「騎竜っていくら?」
「安くて金貨一枚くらいだったかと」
「金貨一枚って事は……ワンランク上がるごとに五倍だから、銀貨でいうと百二十五枚相当か。買うのは難しそうだな……」
前世の価値基準でいうと、車を買うくらいの値段である。ここは大人しく野生の魔獣から採取するのが近道のようだ。
「ちなみに魔獣ってのはどういうのだ?」
「色々いますよ。魔力を持つ獣とは言いましたけど、虫や植物や肉の塊みたいなのもいますし、そもそも鉱物や影みたいな生き物に分類していいかもわからないものまで様々です」
「学園内に魔獣はいないのか? ペットで飼ってるとか研究してるとかで」
「いる事はいます。いた、と言った方がいいですけど」
「どこに?」
ノーラは壁を指差した。
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