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第二章
24:魔獣の核石
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魔獣研究会の部屋は、自由研究会のすぐ隣にあった。
入り口のドアは黒く薄汚れており、何かの爪痕らしき傷が無数に見られる。近付いてみれば、うっすら獣臭も感じられた。
「いかにもな雰囲気だね……」
「あぁ。まさかすぐ横に魔獣がいたとは……。でもそれにしては鳴き声も何も聞こえなかったが」
「魔獣はもういませんよ。今は誰も管理していませんから」
「ノーラさんが管理してるんじゃないのか?」
「あたしは幽霊会員なんです」
ノーラが鍵を開けてノブを回すと、軋みながらドアが開いた。
壁際には棚が設置され、空っぽの檻がたくさん並んでいる。ノーラの言った通り魔獣はいなさそうだ。
「会長なのに幽霊会員って事は、活動してないのか?」
「はい……。ここに入学してすぐの頃、卒業した先輩からお願いされたんです。歴史ある勉強会を、このまま廃会にするわけにはいかないから、名前を貸して欲しいって……」
「それで了承したのか」
「子どもの頃に何度かお世話になった方でしたし、魔獣にはあたしも興味あったので。それにここも昔はそれなりに成果を上げて、人々の生活に役立ってきた勉強会なんです。魔獣の生態に関する知識は、それらが生息する場所で危険を避けたり、討伐や捕獲したりするのに必要ですから」
「そんな有用そうな勉強会がどうして廃れたんだ?」
「……スタンピードって知ってますか?」
錬とジエットが顔を見合わせる。どうやらジエットも知らないようだ。
「スタンピードというのは、動物や魔獣の群れが暴走する現象です。王都周辺だと魔獣の多くは魔樹の森にいるんですけど、そこの生き物達がここ数年、散発的にスタンピードを起こすせいで森に入れなくなったんです」
ノーラは机の引き出しからファイルを取り出した。
どうやら研究日誌のようだ。様々な生物の絵と日付、それから考察が毎ページ書かれている。それをパラパラとめくり、芋虫のような絵を見せてくる。
「これは?」
「砂蟲です。人差し指くらいの大きさで、土に潜って死骸を食べる無害な生物です。スタンピードが起きる原因は不明ですけど、発生直前に土の中から一斉に這い出てくるので、前兆を知らせる益虫とされていますね。ちなみに、小さいですけどこれも魔獣なんですよ」
「ずいぶん詳しいな。幽霊会員とは思えないぞ」
「お父さんが生前ハンターをやっていたので。魔獣に関する知識はそれなりにあるつもりです」
ノーラは木箱の一つに手を突っ込み、中の土をごそごそと漁る。
「これが砂蟲の核石です」
渡されたのは、数粒の小さな鉱物だった。
大きさはゴマくらいで金緑色をしており、石というより金属のような見た目だ。
「魔獣はいないんじゃ?」
「さすがに生きている個体はいませんよ。でも砂蟲を飼っていた箱があったので」
「なるほど、死骸から採ったのか。しかし小さいな……くしゃみしたら失くしそうだ」
「元が小さな砂蟲の核石ですから」
「それもそうか……。まぁ手に入ったんだからとにかく実験しよう」
錬達は自由研究会へと戻り、机に材料を並べる。
構成は単純で、明るい魔石、銅線と木の板で作った簡易的なスイッチ、核石、暗いクズ魔石を輪にして繋ぐだけだ。輪の中心には銅線を一本立て、杖代わりとする。
核石は吹けば飛ぶほどのサイズなので作業がしづらいが、それでも何とか接続を終え、スイッチに指をあてがった。
「……いくぞ?」
ごくり、と二人が喉を鳴らす。
彼女らがうなずくのを見て、錬はゆっくりとスイッチを入れ――
「!」
その瞬間、立てていた銅線の先に棒状の氷が集まった。
核石が小さいため魔力の量が少なかったのだろう。生成された氷の棒はとても小さい。
だがそれでも魔法はたしかに発動した。核石は属性詞の役割を果たす素材だったのだ。
「成功だ!」
「おお~!」
ジエットとノーラが小さく拍手をする。
「氷ができたって事は、水属性なのかな?」
「いえ、おそらく土属性ですね。周りに土や石が少ない時には氷ができやすいです。魔獣が詠唱せずに魔法を使えるのは謎とされていましたけど、もしかしてレンさんが作ったような核石の回路が体内にあるからなのかも。これ、何気にすごい発見なんじゃ……?」
ノーラが感心した様子でつぶやく。
「すごい発見って事は、成果になるんじゃない?」
「なると思います。これはすごいですよ」
二人して喜んでいるが、しかし成果としては弱い気がしなくもない。
「たしかにこれも成果だが、俺達の敵は多いんだ。もっと圧倒的な、誰が相手だろうと有無を言わさぬ成果でないと何を言われるかわかったもんじゃない」
最低限の自衛手段を持つ事で、初めて対等な交渉ができる――錬はこれまでそう思っていた。
だが最低限ではだめなのだ。
人権を持たない奴隷達には、身を守る程度の力では足りない。相手を完膚なきまでに叩きのめすほどの力を持って、初めて格上の敵と話し合える。それはルード=バエナルド伯爵とのやりとりで身をもって思い知らされた。
技術は力だ。無力な奴隷が強大な魔法使いに並び得る、唯一とも言える対抗手段。今回の危機を乗り越えた先に、奴隷制度の廃止は成るだろう。
ならば何としてもここで失敗するわけにはいかない。あと一押し、誰もが認めざるを得ない、それこそ世紀の大発明と言われるほどの成果を――
「……待てよ?」
錬はふと閃き、材料箱から鉄釘を一本取り出した。
「どうしたの?」
「ちょっと思い付いた事を試す」
新たに作った魔石回路の並びは、明るい魔石、鉄釘、火炎石、暗い魔石だ。
「……何も起きないね」
「それはまぁ、鉄は魔力を通しませんから」
当然とばかりにノーラはうなずく。
「そうだな。鉄釘を間に入れた火炎石回路は魔力が流れず、動作しない。でもここで鉄釘の前に核石回路を置いて起動すると――」
「あっ!?」
パチッと小さな火花が飛び、ジエットとノーラが瞠目した。
「爆発……しましたね」
「そう、爆発した。つまりこれはスイッチだ」
「スイッチ……?」
二人は不思議そうに机の魔石回路を眺める。
「何が起きているんですか……?」
「核石回路で鉄釘に魔力を付与した」
「付与……?」
「ノーラさん言ってたろ? ふわっと魔法を使うと、付与魔法として使えるって」
紙に鉄釘の絵を描き、錬は説明する。
「鉄は魔力を通さない。でも魔法を付与する事で、鉄も魔力を通すようになるんじゃないかと思ったんだ」
結果は期待通り、スイッチとしての役目を果たす事ができた。
「そしてこのスイッチを使えば、とてもすごい事ができるようになる」
「……というと?」
錬は机に身を乗り出し、不敵な笑みで答えた。
「コンピュータが作れる!」
入り口のドアは黒く薄汚れており、何かの爪痕らしき傷が無数に見られる。近付いてみれば、うっすら獣臭も感じられた。
「いかにもな雰囲気だね……」
「あぁ。まさかすぐ横に魔獣がいたとは……。でもそれにしては鳴き声も何も聞こえなかったが」
「魔獣はもういませんよ。今は誰も管理していませんから」
「ノーラさんが管理してるんじゃないのか?」
「あたしは幽霊会員なんです」
ノーラが鍵を開けてノブを回すと、軋みながらドアが開いた。
壁際には棚が設置され、空っぽの檻がたくさん並んでいる。ノーラの言った通り魔獣はいなさそうだ。
「会長なのに幽霊会員って事は、活動してないのか?」
「はい……。ここに入学してすぐの頃、卒業した先輩からお願いされたんです。歴史ある勉強会を、このまま廃会にするわけにはいかないから、名前を貸して欲しいって……」
「それで了承したのか」
「子どもの頃に何度かお世話になった方でしたし、魔獣にはあたしも興味あったので。それにここも昔はそれなりに成果を上げて、人々の生活に役立ってきた勉強会なんです。魔獣の生態に関する知識は、それらが生息する場所で危険を避けたり、討伐や捕獲したりするのに必要ですから」
「そんな有用そうな勉強会がどうして廃れたんだ?」
「……スタンピードって知ってますか?」
錬とジエットが顔を見合わせる。どうやらジエットも知らないようだ。
「スタンピードというのは、動物や魔獣の群れが暴走する現象です。王都周辺だと魔獣の多くは魔樹の森にいるんですけど、そこの生き物達がここ数年、散発的にスタンピードを起こすせいで森に入れなくなったんです」
ノーラは机の引き出しからファイルを取り出した。
どうやら研究日誌のようだ。様々な生物の絵と日付、それから考察が毎ページ書かれている。それをパラパラとめくり、芋虫のような絵を見せてくる。
「これは?」
「砂蟲です。人差し指くらいの大きさで、土に潜って死骸を食べる無害な生物です。スタンピードが起きる原因は不明ですけど、発生直前に土の中から一斉に這い出てくるので、前兆を知らせる益虫とされていますね。ちなみに、小さいですけどこれも魔獣なんですよ」
「ずいぶん詳しいな。幽霊会員とは思えないぞ」
「お父さんが生前ハンターをやっていたので。魔獣に関する知識はそれなりにあるつもりです」
ノーラは木箱の一つに手を突っ込み、中の土をごそごそと漁る。
「これが砂蟲の核石です」
渡されたのは、数粒の小さな鉱物だった。
大きさはゴマくらいで金緑色をしており、石というより金属のような見た目だ。
「魔獣はいないんじゃ?」
「さすがに生きている個体はいませんよ。でも砂蟲を飼っていた箱があったので」
「なるほど、死骸から採ったのか。しかし小さいな……くしゃみしたら失くしそうだ」
「元が小さな砂蟲の核石ですから」
「それもそうか……。まぁ手に入ったんだからとにかく実験しよう」
錬達は自由研究会へと戻り、机に材料を並べる。
構成は単純で、明るい魔石、銅線と木の板で作った簡易的なスイッチ、核石、暗いクズ魔石を輪にして繋ぐだけだ。輪の中心には銅線を一本立て、杖代わりとする。
核石は吹けば飛ぶほどのサイズなので作業がしづらいが、それでも何とか接続を終え、スイッチに指をあてがった。
「……いくぞ?」
ごくり、と二人が喉を鳴らす。
彼女らがうなずくのを見て、錬はゆっくりとスイッチを入れ――
「!」
その瞬間、立てていた銅線の先に棒状の氷が集まった。
核石が小さいため魔力の量が少なかったのだろう。生成された氷の棒はとても小さい。
だがそれでも魔法はたしかに発動した。核石は属性詞の役割を果たす素材だったのだ。
「成功だ!」
「おお~!」
ジエットとノーラが小さく拍手をする。
「氷ができたって事は、水属性なのかな?」
「いえ、おそらく土属性ですね。周りに土や石が少ない時には氷ができやすいです。魔獣が詠唱せずに魔法を使えるのは謎とされていましたけど、もしかしてレンさんが作ったような核石の回路が体内にあるからなのかも。これ、何気にすごい発見なんじゃ……?」
ノーラが感心した様子でつぶやく。
「すごい発見って事は、成果になるんじゃない?」
「なると思います。これはすごいですよ」
二人して喜んでいるが、しかし成果としては弱い気がしなくもない。
「たしかにこれも成果だが、俺達の敵は多いんだ。もっと圧倒的な、誰が相手だろうと有無を言わさぬ成果でないと何を言われるかわかったもんじゃない」
最低限の自衛手段を持つ事で、初めて対等な交渉ができる――錬はこれまでそう思っていた。
だが最低限ではだめなのだ。
人権を持たない奴隷達には、身を守る程度の力では足りない。相手を完膚なきまでに叩きのめすほどの力を持って、初めて格上の敵と話し合える。それはルード=バエナルド伯爵とのやりとりで身をもって思い知らされた。
技術は力だ。無力な奴隷が強大な魔法使いに並び得る、唯一とも言える対抗手段。今回の危機を乗り越えた先に、奴隷制度の廃止は成るだろう。
ならば何としてもここで失敗するわけにはいかない。あと一押し、誰もが認めざるを得ない、それこそ世紀の大発明と言われるほどの成果を――
「……待てよ?」
錬はふと閃き、材料箱から鉄釘を一本取り出した。
「どうしたの?」
「ちょっと思い付いた事を試す」
新たに作った魔石回路の並びは、明るい魔石、鉄釘、火炎石、暗い魔石だ。
「……何も起きないね」
「それはまぁ、鉄は魔力を通しませんから」
当然とばかりにノーラはうなずく。
「そうだな。鉄釘を間に入れた火炎石回路は魔力が流れず、動作しない。でもここで鉄釘の前に核石回路を置いて起動すると――」
「あっ!?」
パチッと小さな火花が飛び、ジエットとノーラが瞠目した。
「爆発……しましたね」
「そう、爆発した。つまりこれはスイッチだ」
「スイッチ……?」
二人は不思議そうに机の魔石回路を眺める。
「何が起きているんですか……?」
「核石回路で鉄釘に魔力を付与した」
「付与……?」
「ノーラさん言ってたろ? ふわっと魔法を使うと、付与魔法として使えるって」
紙に鉄釘の絵を描き、錬は説明する。
「鉄は魔力を通さない。でも魔法を付与する事で、鉄も魔力を通すようになるんじゃないかと思ったんだ」
結果は期待通り、スイッチとしての役目を果たす事ができた。
「そしてこのスイッチを使えば、とてもすごい事ができるようになる」
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「コンピュータが作れる!」
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