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第四章
65:王女と王女
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「テラミス=ディーネ=ヴァールハイト……?」
錬は魔石銃を下げてつぶやく。
赤いドレスの王女――テラミスはニヤリと笑った。
「それ、魔石銃と言ったかしら? という事はあなたが噂の大賢者様?」
「大賢者かどうかはわかりませんが、魔石銃を作ったのは俺です」
「そう。じゃああなた、わたくしのところへ来ない?」
「何……?」
テラミスは妖艶な笑みを浮かべた。
「わたくしの奴隷になりなさいと言っているの」
「お姉様、何を――」
「愚妹は黙ってなさい!」
「っ!」
いきなり怒鳴られジエットが萎縮する。
以前聞かされた話の通り、姉妹仲は良くないようだ。
「レン、あなたの英知は国宝にも優る。わたくしの奴隷になりなさい。そうすれば可愛がってあげるわよ?」
「……申し訳ありませんが、お断りします」
「王女であるわたくしが直々に言っているのよ? それを断るつもり?」
「ええ。俺はジエットのために戦うと決めているので」
その返答に、テラミスは錬の顔をまじまじと見つめる。予想に反してより強く興味が惹かれたようだ。
「ふぅん……そう。まぁいいわ。断られたのは面白くないけれど、主人に忠実な奴隷は嫌いじゃない」
テラミスが宝玉を突き出すと、その表面がうっすら光を帯びた。
それに呼応するように岩石の巨人が動きだし、その剛腕を振りかぶる。
「だったら力尽くで奪い取るしかないわねッ!」
「待ってくださいお姉様!」
だがジエットは錬を守るように前に出た。
「私はあなたと戦うつもりはないんです! 矛を収めてください!」
「甘ちゃんねぇ。そんな事言ってると蹴落とされちゃうわよ?」
「蹴落とされる……?」
「まだわからないの? しょうがないわね……。かわいそうだからおバカさんなあなたにもわかるように教えてあげるわ」
岩石巨人の手に座り、テラミスはジエットを見下ろした。
「お父様が亡くなられた今、王位継承争いは始まっている。すでに他の王子王女は大多数が殺されたわ。今生き残っているのはわたくしと、ジエッタニアと、それからハーヴィンお兄様くらいじゃないかしらね」
「……どうしてそんな事に?」
「ハーヴィンお兄様の仕業に決まっているじゃない。これはわたくしの予想だけれど、お父様を暗殺したのもゴーン男爵じゃないと思うわ。ランドールお兄様を殺した暗殺者どももハーヴィンお兄様の差し金って噂があるくらいだし」
「そんな……」
顔面蒼白でジエットが後ずさる。
これから交流していくはずだった父王は殺され、弔う暇もなく王子王女達が争い始めるなど、ジエットも想定してはいなかったのだろう。
その上ジエットの味方であるランドール第一王子までハーヴィンが手に掛けたなどと聞かされれば、落ち着いてなどいられない。
(社長……何を企んでるんだ?)
考えていたその時、倒れていた刺客の一人が空に向けて炎の魔法を放った。
どこかにいるであろう仲間へ場所を知らせたのだろう。
「もう、面倒くさいわねぇ……」
「がぁっ!?」
目覚めた刺客に巨腕の一撃をお見舞いし、テラミスは嘆息する。
「邪魔が入ったみたいだから、後はあなた達にお任せするわ」
テラミスがそう言うと、岩石巨人は横倒しになった竜車を軽々と起こした。
(誰か乗ってる……?)
破損したドアの向こうには、額から血を流す侍女らしき少女が見える。
「メリナ、さっさと起きなさい。いつまで寝ているの?」
「う……申し訳ありませんテラミス様……」
「謝罪なんてどうでもいいわ。それより竜車を走らせるわよ」
「はい……ですが、騎竜がやられてしまいました」
「そんなものどうとでもなるわ」
テラミスは宝玉をかざす。すると岩石巨人が崩落し、その中から岩の騎竜が姿を現した。
岩の騎竜はまるで本物の騎竜のようにヒョコヒョコと歩き、竜車の前に立つ。
「これで走れるわね」
「な、なんだそりゃ!? そんなのずるいぞ!」
声を荒げるパムに、テラミスは冷たい目を向ける。
「王国の秘宝だもの。これくらいできて当然でしょう? それより自分の身の心配でもしていなさいな」
言われて王宮へ続く道を見ると、騎竜にまたがる十数人の黒服達が遠目に見えた。
先ほどの信号弾を受けて集まって来たのだ。
「それではジエッタニア、ごきげんよう。次会う時まであなたが生きているかはわからないけれど」
「お姉様……」
テラミスはそれに応える事なく、岩の騎竜を走らせる。
「俺達も逃げるぞ! いちいち相手にしてられない!」
錬達は急いで竜車へ乗り込み、王立魔法学園へ向けて移動するのだった。
***
岩の騎竜に竜車を引かせながら、第四王女テラミス=ディーネ=ヴァールハイトはため息を漏らした。
すぐ隣には、ハンカチで額の血を拭う侍女メリナがいる。
「テラミス様……お怪我はありませんか?」
「ないわ」
素っ気なく答えると、メリナは心から安堵したように息をついた。
「ご無事で何よりです」
「あんな刺客どもなんて、いくら来ようと敵じゃないわ。今のわたくしには生ける宝玉『エムトハの魔術師』があるもの」
「そうですね。さすがはテラミス様でございます」
「おべっかは結構よ」
ムスッとしながら言う。
メリナはいつでもどこでもテラミスを持ち上げるような事しか言わない。それが不愉快でたまらないのだ。
「そんな事より、あのレンという少年奴隷。あれが欲しいわ」
「少年奴隷……でございますか? それでしたら私が幾人か見繕っておきますが」
「そうじゃないの。レンが欲しいと言っているのよ」
「あの少年奴隷個人を、ですか……?」
テラミスは破損した窓から錬とやり合った場所へ目を向ける。
「あれは魔力なしの大賢者と呼ばれている奴隷よ。彼が持つ英知はこの世界のすべてを見通すとまで言われているわ。あの子を手に入れられれば、ハーヴィンお兄様にだって勝てるかもしれない」
「そんなにすごい少年には見えませんでしたが……」
「あら、珍しく否定的じゃない」
「……!」
メリナは血相を変えて頭を下げた。
「も、申し訳ございません!」
「いいのよ。いつもいつも肯定ばかりじゃつまらないもの」
虹色の宝玉を通して景色を見ながら、口角を上げて小さく笑う。
「何としてでもレンを手に入れてやるわ。そしてわたくしが次代の女王になってみせる」
少しばかり上機嫌にテラミスはそうつぶやいた。
錬は魔石銃を下げてつぶやく。
赤いドレスの王女――テラミスはニヤリと笑った。
「それ、魔石銃と言ったかしら? という事はあなたが噂の大賢者様?」
「大賢者かどうかはわかりませんが、魔石銃を作ったのは俺です」
「そう。じゃああなた、わたくしのところへ来ない?」
「何……?」
テラミスは妖艶な笑みを浮かべた。
「わたくしの奴隷になりなさいと言っているの」
「お姉様、何を――」
「愚妹は黙ってなさい!」
「っ!」
いきなり怒鳴られジエットが萎縮する。
以前聞かされた話の通り、姉妹仲は良くないようだ。
「レン、あなたの英知は国宝にも優る。わたくしの奴隷になりなさい。そうすれば可愛がってあげるわよ?」
「……申し訳ありませんが、お断りします」
「王女であるわたくしが直々に言っているのよ? それを断るつもり?」
「ええ。俺はジエットのために戦うと決めているので」
その返答に、テラミスは錬の顔をまじまじと見つめる。予想に反してより強く興味が惹かれたようだ。
「ふぅん……そう。まぁいいわ。断られたのは面白くないけれど、主人に忠実な奴隷は嫌いじゃない」
テラミスが宝玉を突き出すと、その表面がうっすら光を帯びた。
それに呼応するように岩石の巨人が動きだし、その剛腕を振りかぶる。
「だったら力尽くで奪い取るしかないわねッ!」
「待ってくださいお姉様!」
だがジエットは錬を守るように前に出た。
「私はあなたと戦うつもりはないんです! 矛を収めてください!」
「甘ちゃんねぇ。そんな事言ってると蹴落とされちゃうわよ?」
「蹴落とされる……?」
「まだわからないの? しょうがないわね……。かわいそうだからおバカさんなあなたにもわかるように教えてあげるわ」
岩石巨人の手に座り、テラミスはジエットを見下ろした。
「お父様が亡くなられた今、王位継承争いは始まっている。すでに他の王子王女は大多数が殺されたわ。今生き残っているのはわたくしと、ジエッタニアと、それからハーヴィンお兄様くらいじゃないかしらね」
「……どうしてそんな事に?」
「ハーヴィンお兄様の仕業に決まっているじゃない。これはわたくしの予想だけれど、お父様を暗殺したのもゴーン男爵じゃないと思うわ。ランドールお兄様を殺した暗殺者どももハーヴィンお兄様の差し金って噂があるくらいだし」
「そんな……」
顔面蒼白でジエットが後ずさる。
これから交流していくはずだった父王は殺され、弔う暇もなく王子王女達が争い始めるなど、ジエットも想定してはいなかったのだろう。
その上ジエットの味方であるランドール第一王子までハーヴィンが手に掛けたなどと聞かされれば、落ち着いてなどいられない。
(社長……何を企んでるんだ?)
考えていたその時、倒れていた刺客の一人が空に向けて炎の魔法を放った。
どこかにいるであろう仲間へ場所を知らせたのだろう。
「もう、面倒くさいわねぇ……」
「がぁっ!?」
目覚めた刺客に巨腕の一撃をお見舞いし、テラミスは嘆息する。
「邪魔が入ったみたいだから、後はあなた達にお任せするわ」
テラミスがそう言うと、岩石巨人は横倒しになった竜車を軽々と起こした。
(誰か乗ってる……?)
破損したドアの向こうには、額から血を流す侍女らしき少女が見える。
「メリナ、さっさと起きなさい。いつまで寝ているの?」
「う……申し訳ありませんテラミス様……」
「謝罪なんてどうでもいいわ。それより竜車を走らせるわよ」
「はい……ですが、騎竜がやられてしまいました」
「そんなものどうとでもなるわ」
テラミスは宝玉をかざす。すると岩石巨人が崩落し、その中から岩の騎竜が姿を現した。
岩の騎竜はまるで本物の騎竜のようにヒョコヒョコと歩き、竜車の前に立つ。
「これで走れるわね」
「な、なんだそりゃ!? そんなのずるいぞ!」
声を荒げるパムに、テラミスは冷たい目を向ける。
「王国の秘宝だもの。これくらいできて当然でしょう? それより自分の身の心配でもしていなさいな」
言われて王宮へ続く道を見ると、騎竜にまたがる十数人の黒服達が遠目に見えた。
先ほどの信号弾を受けて集まって来たのだ。
「それではジエッタニア、ごきげんよう。次会う時まであなたが生きているかはわからないけれど」
「お姉様……」
テラミスはそれに応える事なく、岩の騎竜を走らせる。
「俺達も逃げるぞ! いちいち相手にしてられない!」
錬達は急いで竜車へ乗り込み、王立魔法学園へ向けて移動するのだった。
***
岩の騎竜に竜車を引かせながら、第四王女テラミス=ディーネ=ヴァールハイトはため息を漏らした。
すぐ隣には、ハンカチで額の血を拭う侍女メリナがいる。
「テラミス様……お怪我はありませんか?」
「ないわ」
素っ気なく答えると、メリナは心から安堵したように息をついた。
「ご無事で何よりです」
「あんな刺客どもなんて、いくら来ようと敵じゃないわ。今のわたくしには生ける宝玉『エムトハの魔術師』があるもの」
「そうですね。さすがはテラミス様でございます」
「おべっかは結構よ」
ムスッとしながら言う。
メリナはいつでもどこでもテラミスを持ち上げるような事しか言わない。それが不愉快でたまらないのだ。
「そんな事より、あのレンという少年奴隷。あれが欲しいわ」
「少年奴隷……でございますか? それでしたら私が幾人か見繕っておきますが」
「そうじゃないの。レンが欲しいと言っているのよ」
「あの少年奴隷個人を、ですか……?」
テラミスは破損した窓から錬とやり合った場所へ目を向ける。
「あれは魔力なしの大賢者と呼ばれている奴隷よ。彼が持つ英知はこの世界のすべてを見通すとまで言われているわ。あの子を手に入れられれば、ハーヴィンお兄様にだって勝てるかもしれない」
「そんなにすごい少年には見えませんでしたが……」
「あら、珍しく否定的じゃない」
「……!」
メリナは血相を変えて頭を下げた。
「も、申し訳ございません!」
「いいのよ。いつもいつも肯定ばかりじゃつまらないもの」
虹色の宝玉を通して景色を見ながら、口角を上げて小さく笑う。
「何としてでもレンを手に入れてやるわ。そしてわたくしが次代の女王になってみせる」
少しばかり上機嫌にテラミスはそうつぶやいた。
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