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第四章
74:別離
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「ファラガの笛が……四属性の魔法具!?」
ジエットの声で、教室にいる皆の間に動揺が広がった。
混乱に呑まれないよう一度深呼吸し、錬は努めて冷静に答える。
「三属性の障壁魔法を一撃で貫いたんだ、そう考えるのが妥当だろう」
「そんな……あれで防げないなら、何をやっても防げないじゃない……」
「それはそうだが、たぶんあれは威嚇射撃だ。当てるつもりなら建物を狙ってる」
ハーヴィンの目的はあくまで錬の身柄なのだろう。下手に校舎を破壊して死なせないよう、あえて人のいない中庭を撃ったのだ。それだけ前世の知識を重要視しているという事でもある。
だがファラガの笛の大火力があれば、膠着状態を打ち破る事も可能なはずだ。王都の被害を無視すれば聖堂騎士団ごと滅ぼす事さえできるかもしれない。
その上で今後の方針を決める必要がある。
(どうする……?)
戦うには分が悪い。カインツら百名ほどが加わったとはいえ、戦力差は歴然なのだ。
この状況で利用できる手札は二つ。
挟み撃ちしている両軍が敵同士である事。そして両軍ともに錬を狙っている事である。
「……撤退しよう」
「撤退って、どこへ?」
「エスリ先生の領地はどうです?」
錬が水を向けると、エスリはうなずいた。
「大丈夫よ。領主である父も領民達も、わたくしに賛同してくれているわ。王都とは隣接しているから竜車を使えば半日もかからない」
「だが撤退と言っても両軍に挟まれているぞ。どうするのだ?」
カインツの問いに、錬は強い口調で答えた。
「俺を差し出す」
「レン!? どういう事……っ!?」
「ハーヴィン王太子とテラミス王女は、どちらも俺を狙ってここに来た。だったらそのどちらかへ俺を差し出し、その見返りにジエットをローズベル公爵領へ逃がすという手が使える」
「そんなのダメだよっ!」
ジエットは錬の袖を握り締める。
「レンを置いていくくらいならここで戦う!」
「君を支持してくれている皆を死なせるつもりか? ここで無駄死にするより、態勢を整えてから戦った方がいい」
「だ、だけど……」
「聞け!」
錬は彼女の両肩をつかみ、正面から向き合う。
「ジエット、君は王女だろ? いずれこの国を治めるつもりがあるなら、目的と手段を履き違えるな。ここは一旦俺を人質にし、皆を撤退させる。俺がいない間は君が仲間を導け。それが今できる最善の手だ」
「でもそれじゃ、レンは……?」
「連中が俺の知識を奪い合っているというなら、殺されはしないさ。うまく切り抜けてまた合流しよう」
涙を堪らえるように唇を噛み、ジエットはうなずく。
納得はしてはいないようだが理解はしてくれたようだ。
(さて、そうなるとどちらの軍と交渉するかが問題だな……)
ハーヴィンとは前世からの知り合いだが、これまで何人もの人間を暗殺し、ゴーン男爵という仲間を見捨てた経歴がある。こちらは無しだろう。
となると、やはりテラミスだ。
テラミス王女がどういう人物かはわからないが、少なくとも仲間を殺したという話は聞かないし、この学園を襲撃する際にも王国民へ配慮する行動が見られた。話を持ちかけるなら聖堂騎士団側しかない。
「俺は今からテラミス王女のところへ交渉しに行く。カインツ、ジエットの事はお前に任せたぞ」
レンが言うと、カインツは不機嫌そうに眉根を寄せた。
「前にもこんな事があったな……」
「今度は一緒に残るとか言うなよ?」
「誰が言うものか」
言って錬を睨み付け、拳を突き出してくる。
「いいだろう、貴様の提案に乗ってやる。だが勝手に死ぬ事はこの僕が許さん。必ず生きて帰って来い」
「約束だ」
カインツと拳をぶつけ合い、錬は背を向けた。
錬が正門へ姿を現すと、聖堂騎士団に緊張が走った。
騎士達がそろって錬に杖剣を向け、一挙手一投足を警戒している。
「何者だ! 使者ならば名を名乗れ!」
恐怖を握り潰すように拳を固め、錬は深呼吸を一つして口を開いた。
「……俺の名は錬! あんた達が大賢者と呼ぶ者だ!」
「大賢者だと!?」
「あんな子どもだったのか……!?」
聖堂騎士団が困惑し、警戒を強める。
そんな彼らの中から、つるつる頭の大男が前に出てきた。
「我輩は聖堂騎士団団長、ゼノン=ゾルダートである! 貴殿がかの大賢者殿であるという証明はできるか?」
「テラミス王女殿下が俺の顔を知っている! 彼女と交渉がしたい!」
「よかろう! しばし待たれよ!」
ゼノンは近くの騎士に何事かを告げ、腕を組んで仁王立ちする。
そうしてしばらく待っているとテラミス王女が姿を現した。
黄金のような髪に宝石のあしらわれたティアラを付け、ドレスのような鎧をまとっている。彼女の手には虹色の宝玉も握られていた。
「お久しぶりね、レン。ようやくわたくしのモノになる気になったのかしら?」
「それは交渉次第だ。あなたが要求を受け入れてくれるなら、俺の身柄を引き渡そう」
テラミスの表情が怪訝に歪む。錬の考えを探っているのだろう。
「……要求とは何かしら?」
「ジエッタニア王女と仲間達が撤退するための道を空けて欲しい」
「ふぅん? あの愚妹はあなたを捨てて逃げるという選択をしたの?」
「違う。これは俺が判断した」
「愚妹が引き止めなかったのなら同じ事よ。交渉なんてせず、わたくしが無理やりあなたを捕まえるとは思わないのかしら?」
「できるものならやってみればいい。俺が丸腰でこの場へ来たとは思わない事だ」
「……」
テラミスの目に強い警戒の色が生まれる。
何しろ今の錬は大賢者と呼ばれているのだ。強力な隠し玉があるのではと疑うのは当然である。
実際のところ、この数の聖堂騎士達を錬一人で相手するのは難しい。簡単にやられる事がない程度の武装はしているが、技術の漏洩を防ぐため多属性魔法や魔光石関連の魔法具は一切身に付けていないのだ。
けれどそんな事はおくびにも出さず、錬は敵軍を鋭く睨み返す。戦えばそちらもただでは済まないぞと脅すように。
「あなたの提案を受け入れた場合の、こちらのメリットは?」
「俺の技術が手に入る」
「あなたがだんまりを決め込めば手に入らないと思うのだけれど?」
「その時は俺を殺せばいい。身柄を引き渡した後、俺の生殺与奪の権利はそちらの手にあるはずだ」
「……いいでしょう。その交渉、受け入れてもよろしくてよ。ただし条件があるわ」
「それは?」
「ジエッタニアとその配下達が撤退したのを確認した後、あなたの武装を完全に解除する事よ。持ち物はすべて没収し、服も着替えてもらう。その後は目隠しに手足の拘束をさせてもらうわ。それくらいしないと安心できないものね」
「わかった。それでいい」
「交渉成立ね」
テラミスが指をパチンと鳴らすと、騎士団長のゼノンが指示を飛ばす。それを受けて聖堂騎士達が一斉に移動し、正門前に道ができた。
「準備ができたなら合図をさせて欲しい」
テラミスがうなずくのを確認し、錬は空に向けて魔石銃を撃った。白い雲の浮かぶ青空に炎の輪が放たれ、それを機に竜車の群れが一斉に走り出す。
その様子を遠目に見ていると、一瞬ジエットと目があった。
竜車の窓から身を乗り出し、きらめく涙をこぼしていく。何かを叫ぶように口を動かしていたが、その声は聞き取れなかった。
(行ったか……)
錬は魔石銃を放り、ポーチを外して地面に落として両手を上げた。
すかさずやってきた聖堂騎士達に取り囲まれ、服を脱がされて縄と目隠しで拘束される。
(奴隷の首輪も取ってくれるんだな)
緊張感とは裏腹に、久しぶりの首元の開放感から錬は笑みが込み上げるのだった。
ジエットの声で、教室にいる皆の間に動揺が広がった。
混乱に呑まれないよう一度深呼吸し、錬は努めて冷静に答える。
「三属性の障壁魔法を一撃で貫いたんだ、そう考えるのが妥当だろう」
「そんな……あれで防げないなら、何をやっても防げないじゃない……」
「それはそうだが、たぶんあれは威嚇射撃だ。当てるつもりなら建物を狙ってる」
ハーヴィンの目的はあくまで錬の身柄なのだろう。下手に校舎を破壊して死なせないよう、あえて人のいない中庭を撃ったのだ。それだけ前世の知識を重要視しているという事でもある。
だがファラガの笛の大火力があれば、膠着状態を打ち破る事も可能なはずだ。王都の被害を無視すれば聖堂騎士団ごと滅ぼす事さえできるかもしれない。
その上で今後の方針を決める必要がある。
(どうする……?)
戦うには分が悪い。カインツら百名ほどが加わったとはいえ、戦力差は歴然なのだ。
この状況で利用できる手札は二つ。
挟み撃ちしている両軍が敵同士である事。そして両軍ともに錬を狙っている事である。
「……撤退しよう」
「撤退って、どこへ?」
「エスリ先生の領地はどうです?」
錬が水を向けると、エスリはうなずいた。
「大丈夫よ。領主である父も領民達も、わたくしに賛同してくれているわ。王都とは隣接しているから竜車を使えば半日もかからない」
「だが撤退と言っても両軍に挟まれているぞ。どうするのだ?」
カインツの問いに、錬は強い口調で答えた。
「俺を差し出す」
「レン!? どういう事……っ!?」
「ハーヴィン王太子とテラミス王女は、どちらも俺を狙ってここに来た。だったらそのどちらかへ俺を差し出し、その見返りにジエットをローズベル公爵領へ逃がすという手が使える」
「そんなのダメだよっ!」
ジエットは錬の袖を握り締める。
「レンを置いていくくらいならここで戦う!」
「君を支持してくれている皆を死なせるつもりか? ここで無駄死にするより、態勢を整えてから戦った方がいい」
「だ、だけど……」
「聞け!」
錬は彼女の両肩をつかみ、正面から向き合う。
「ジエット、君は王女だろ? いずれこの国を治めるつもりがあるなら、目的と手段を履き違えるな。ここは一旦俺を人質にし、皆を撤退させる。俺がいない間は君が仲間を導け。それが今できる最善の手だ」
「でもそれじゃ、レンは……?」
「連中が俺の知識を奪い合っているというなら、殺されはしないさ。うまく切り抜けてまた合流しよう」
涙を堪らえるように唇を噛み、ジエットはうなずく。
納得はしてはいないようだが理解はしてくれたようだ。
(さて、そうなるとどちらの軍と交渉するかが問題だな……)
ハーヴィンとは前世からの知り合いだが、これまで何人もの人間を暗殺し、ゴーン男爵という仲間を見捨てた経歴がある。こちらは無しだろう。
となると、やはりテラミスだ。
テラミス王女がどういう人物かはわからないが、少なくとも仲間を殺したという話は聞かないし、この学園を襲撃する際にも王国民へ配慮する行動が見られた。話を持ちかけるなら聖堂騎士団側しかない。
「俺は今からテラミス王女のところへ交渉しに行く。カインツ、ジエットの事はお前に任せたぞ」
レンが言うと、カインツは不機嫌そうに眉根を寄せた。
「前にもこんな事があったな……」
「今度は一緒に残るとか言うなよ?」
「誰が言うものか」
言って錬を睨み付け、拳を突き出してくる。
「いいだろう、貴様の提案に乗ってやる。だが勝手に死ぬ事はこの僕が許さん。必ず生きて帰って来い」
「約束だ」
カインツと拳をぶつけ合い、錬は背を向けた。
錬が正門へ姿を現すと、聖堂騎士団に緊張が走った。
騎士達がそろって錬に杖剣を向け、一挙手一投足を警戒している。
「何者だ! 使者ならば名を名乗れ!」
恐怖を握り潰すように拳を固め、錬は深呼吸を一つして口を開いた。
「……俺の名は錬! あんた達が大賢者と呼ぶ者だ!」
「大賢者だと!?」
「あんな子どもだったのか……!?」
聖堂騎士団が困惑し、警戒を強める。
そんな彼らの中から、つるつる頭の大男が前に出てきた。
「我輩は聖堂騎士団団長、ゼノン=ゾルダートである! 貴殿がかの大賢者殿であるという証明はできるか?」
「テラミス王女殿下が俺の顔を知っている! 彼女と交渉がしたい!」
「よかろう! しばし待たれよ!」
ゼノンは近くの騎士に何事かを告げ、腕を組んで仁王立ちする。
そうしてしばらく待っているとテラミス王女が姿を現した。
黄金のような髪に宝石のあしらわれたティアラを付け、ドレスのような鎧をまとっている。彼女の手には虹色の宝玉も握られていた。
「お久しぶりね、レン。ようやくわたくしのモノになる気になったのかしら?」
「それは交渉次第だ。あなたが要求を受け入れてくれるなら、俺の身柄を引き渡そう」
テラミスの表情が怪訝に歪む。錬の考えを探っているのだろう。
「……要求とは何かしら?」
「ジエッタニア王女と仲間達が撤退するための道を空けて欲しい」
「ふぅん? あの愚妹はあなたを捨てて逃げるという選択をしたの?」
「違う。これは俺が判断した」
「愚妹が引き止めなかったのなら同じ事よ。交渉なんてせず、わたくしが無理やりあなたを捕まえるとは思わないのかしら?」
「できるものならやってみればいい。俺が丸腰でこの場へ来たとは思わない事だ」
「……」
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「俺の技術が手に入る」
「あなたがだんまりを決め込めば手に入らないと思うのだけれど?」
「その時は俺を殺せばいい。身柄を引き渡した後、俺の生殺与奪の権利はそちらの手にあるはずだ」
「……いいでしょう。その交渉、受け入れてもよろしくてよ。ただし条件があるわ」
「それは?」
「ジエッタニアとその配下達が撤退したのを確認した後、あなたの武装を完全に解除する事よ。持ち物はすべて没収し、服も着替えてもらう。その後は目隠しに手足の拘束をさせてもらうわ。それくらいしないと安心できないものね」
「わかった。それでいい」
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テラミスが指をパチンと鳴らすと、騎士団長のゼノンが指示を飛ばす。それを受けて聖堂騎士達が一斉に移動し、正門前に道ができた。
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竜車の窓から身を乗り出し、きらめく涙をこぼしていく。何かを叫ぶように口を動かしていたが、その声は聞き取れなかった。
(行ったか……)
錬は魔石銃を放り、ポーチを外して地面に落として両手を上げた。
すかさずやってきた聖堂騎士達に取り囲まれ、服を脱がされて縄と目隠しで拘束される。
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