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ジャングル・クエスト
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翌日、政府直轄のクエストのスタートの日になる。
今回のクエストは政府の代表者としてジャングルの少数民族たちと触れ合う懇親会をするということだった、条件として相手の伝統の漁の仕事を手伝うというものだった。
理由は、おとといの夜のことだった……
おとといの夜、教会のベンチで寝ようとした時のこと……
シュウゥゥゥゥゥゥ
ベルの手元に青い手紙のようなものが突然現れる。 その内容を見るとすぐに幸乃を起こし手紙のことを説明する。
その手紙は「エターナル・レター」というらしく普通の手紙と違い永遠に一枚の手紙でやりとりできる代わりに1人の相手としか連絡できないとのこと。 そして差し出し人を見ると奈美からだった。
「え!!ちょっとヤバいかも!!」
その内容に幸乃は驚く、なんとすでに幸乃の企画は放送をしているがどこか地味で人気が出ていないらしい、何でも地味でハプニングが無く単調だとか……
この番組、「モザイクは夜」じたいに視聴者達にはこのことをおかしいと判断しなくなるよう認識魔法をかけているため、普・通・の・こ・と・を・や・っ・て・い・て・は・視聴者達は驚かないのである。
そして幸乃は考え始めしばしの間沈黙する、そして何かを覚悟した幸乃は口を開き始める。
(わかったわ、やればいいでしょ!!)
そうして選んだ企画がこれだった、秘境地帯でいろいろな体験をするとなれば面白いハプニングが出来るかもしれないと考えこのクエストに選んだのだった。
馬車で南へ半日ほど進む。
「ジャングルになってきたね……」
幸乃のひとりごとの通り、街を出発した直後は草原地帯を通り過ぎて行くような風景だったが2、3時間もすると広葉樹が生い茂るジャングルの中を馬車は進むようになった。
周りを見ていると手のひらくらいに多い大型蜘蛛やシカ、猿など動植物が多く見られるようになっていった。 花もラフレシアのように直径が90cmにもなりそうな巨大な物も出現し始めた。 そしてカメラを回し始めて幸乃はナレーションし始める。
「見て見て、あの花、1メートルくらいあるよ、すごいでしょそれにピンクと赤の模様が本当にきれい、後あそこ、シカやサル、かわいい~~」
そんな珍しい動物を見るたび最初の方は幸乃はベルとリルカに話しかけていった。
「あ、あれが猿ですか、始めてみました」
「へぇ、珍しい動物ですね」
リルカとベルも最初は興味津津に反応するがカメラを回し終えた後半になると疲れてきたのか両者も幸乃もうたた寝をしながら馬車は道を進んでいった。
※
3時間程してそして3人は馬車を降りる、シェルリが再びカメラを回し始める。
そこには古びたレンガを積み重ねただけのストレンセと比べればはるかに昔ながらの藁でできた家が連なっておりその藁の家では一つの夫婦に対し5~6人ほどの子供がいて幸乃たちが隙間から覗いてみると皆が笑顔で手を振ってくる。 それに答えるように3人は笑って手を振って返す。 時折藁の家の入口に野菜や魚を並べて商売をしている人もいて豊かではないが活気があり人々はみな明るい、そんな印象だった。
道端には誰かが飼育しているヤギや牛が放し飼いにされており、3人は珍しそうにその動物たちを見る。
その村は幸乃の世界で言えばアフリカの伝統的な農村地帯をそのまま具現化したような村だった。
そこには黒い肌のまるでアフリカ系の肌をしたような黒人のような人たちが10人ほどいた。
長身で眼鏡をかけ、坊主頭の20代後半の男性が3人にあいさつをする。
「ようこそストール・スレットへ、私が依頼主のレーマンスだ」
そう言いながら彼は3人と握手をする。
「食事を今作っているところだ、長旅でおなかすいたろう、もう少しで出来るよ」
その間幸乃達はここまでの道のりなど彼らと世間話を始める。 そして10分ほどで料理が出来上がる
料理の盛り付けや皿などを用意して準備を全員で行い食事に準備が終わると……
「──おぉ」
幸乃は思わず声を漏らす、初めてみた料理に……
「これが今日の食事だ、まずは召しあがってくれ」
レーマンスの誘導に幸乃達は従い料理を召し上がる。 ここでの食事はイモや雑穀を主食としているようでまずここでの伝統的な作物、茶色で手のひらサイズ、細長い形状を持つイモ類のキャッサバやトウモロコシがよくつかわれていた。
キャッサバを解毒しゆで上げ、ゆでたキャッサバを杵きねと臼うすを使用して餅状にした料理、「フフ」 それをあらかじめ作っておいたシチューの中に入れた物が今日の食事だった。
「ではいただきます」
そう言うと村人や彼らが食事を始める。
「あ、なまらおいしい」
幸乃はそう話しながら食べ進む。
「はい、初めてですこの味は、おいしいです」
リルカも同調する。
食事はキャッサバのフフとクリームシチュー、それを貝、魚、エビなどを発酵させた調味料をベースにナツメヤシの油でコクをやバオバブの葉やタリマンドで酸味を加え奥行きの深い味付けになっていた。
食事をしながら幸乃達はこの後のことを話し始める。
まず手を上げ話はじめたのはベルだった。
「何で政府のイベントなのに冒険者が来ることになっているのでしょうか?政府の関係者を来させる似が筋だと思うのですが?」
「いい質問だねえ」
笑顔でレーマンスが言葉を返す、そして理由を話し始める。
話によるとこのイベントは最初はベルの言う通り政府の関係者と行っていたらしい。 しかし、政府も宗教対立や内乱でその対応に追われ、人が出せなくなったこと。
政府の人間ばかり接していたので一般層から私たちの存在が忘れ去られてしまってきているという事。 また、冒険者の中でこの辺りストール・スレットは都市部から遠すぎて不便というのもありクエストの依頼を出してもここに来る冒険者がなかなか来ないので、冒険者やギルドととこの村に接点を作りたかった事が理由らしい。
やがて彼らは食事を終え、3人は満足げな表情をする。
今回のクエストは政府の代表者としてジャングルの少数民族たちと触れ合う懇親会をするということだった、条件として相手の伝統の漁の仕事を手伝うというものだった。
理由は、おとといの夜のことだった……
おとといの夜、教会のベンチで寝ようとした時のこと……
シュウゥゥゥゥゥゥ
ベルの手元に青い手紙のようなものが突然現れる。 その内容を見るとすぐに幸乃を起こし手紙のことを説明する。
その手紙は「エターナル・レター」というらしく普通の手紙と違い永遠に一枚の手紙でやりとりできる代わりに1人の相手としか連絡できないとのこと。 そして差し出し人を見ると奈美からだった。
「え!!ちょっとヤバいかも!!」
その内容に幸乃は驚く、なんとすでに幸乃の企画は放送をしているがどこか地味で人気が出ていないらしい、何でも地味でハプニングが無く単調だとか……
この番組、「モザイクは夜」じたいに視聴者達にはこのことをおかしいと判断しなくなるよう認識魔法をかけているため、普・通・の・こ・と・を・や・っ・て・い・て・は・視聴者達は驚かないのである。
そして幸乃は考え始めしばしの間沈黙する、そして何かを覚悟した幸乃は口を開き始める。
(わかったわ、やればいいでしょ!!)
そうして選んだ企画がこれだった、秘境地帯でいろいろな体験をするとなれば面白いハプニングが出来るかもしれないと考えこのクエストに選んだのだった。
馬車で南へ半日ほど進む。
「ジャングルになってきたね……」
幸乃のひとりごとの通り、街を出発した直後は草原地帯を通り過ぎて行くような風景だったが2、3時間もすると広葉樹が生い茂るジャングルの中を馬車は進むようになった。
周りを見ていると手のひらくらいに多い大型蜘蛛やシカ、猿など動植物が多く見られるようになっていった。 花もラフレシアのように直径が90cmにもなりそうな巨大な物も出現し始めた。 そしてカメラを回し始めて幸乃はナレーションし始める。
「見て見て、あの花、1メートルくらいあるよ、すごいでしょそれにピンクと赤の模様が本当にきれい、後あそこ、シカやサル、かわいい~~」
そんな珍しい動物を見るたび最初の方は幸乃はベルとリルカに話しかけていった。
「あ、あれが猿ですか、始めてみました」
「へぇ、珍しい動物ですね」
リルカとベルも最初は興味津津に反応するがカメラを回し終えた後半になると疲れてきたのか両者も幸乃もうたた寝をしながら馬車は道を進んでいった。
※
3時間程してそして3人は馬車を降りる、シェルリが再びカメラを回し始める。
そこには古びたレンガを積み重ねただけのストレンセと比べればはるかに昔ながらの藁でできた家が連なっておりその藁の家では一つの夫婦に対し5~6人ほどの子供がいて幸乃たちが隙間から覗いてみると皆が笑顔で手を振ってくる。 それに答えるように3人は笑って手を振って返す。 時折藁の家の入口に野菜や魚を並べて商売をしている人もいて豊かではないが活気があり人々はみな明るい、そんな印象だった。
道端には誰かが飼育しているヤギや牛が放し飼いにされており、3人は珍しそうにその動物たちを見る。
その村は幸乃の世界で言えばアフリカの伝統的な農村地帯をそのまま具現化したような村だった。
そこには黒い肌のまるでアフリカ系の肌をしたような黒人のような人たちが10人ほどいた。
長身で眼鏡をかけ、坊主頭の20代後半の男性が3人にあいさつをする。
「ようこそストール・スレットへ、私が依頼主のレーマンスだ」
そう言いながら彼は3人と握手をする。
「食事を今作っているところだ、長旅でおなかすいたろう、もう少しで出来るよ」
その間幸乃達はここまでの道のりなど彼らと世間話を始める。 そして10分ほどで料理が出来上がる
料理の盛り付けや皿などを用意して準備を全員で行い食事に準備が終わると……
「──おぉ」
幸乃は思わず声を漏らす、初めてみた料理に……
「これが今日の食事だ、まずは召しあがってくれ」
レーマンスの誘導に幸乃達は従い料理を召し上がる。 ここでの食事はイモや雑穀を主食としているようでまずここでの伝統的な作物、茶色で手のひらサイズ、細長い形状を持つイモ類のキャッサバやトウモロコシがよくつかわれていた。
キャッサバを解毒しゆで上げ、ゆでたキャッサバを杵きねと臼うすを使用して餅状にした料理、「フフ」 それをあらかじめ作っておいたシチューの中に入れた物が今日の食事だった。
「ではいただきます」
そう言うと村人や彼らが食事を始める。
「あ、なまらおいしい」
幸乃はそう話しながら食べ進む。
「はい、初めてですこの味は、おいしいです」
リルカも同調する。
食事はキャッサバのフフとクリームシチュー、それを貝、魚、エビなどを発酵させた調味料をベースにナツメヤシの油でコクをやバオバブの葉やタリマンドで酸味を加え奥行きの深い味付けになっていた。
食事をしながら幸乃達はこの後のことを話し始める。
まず手を上げ話はじめたのはベルだった。
「何で政府のイベントなのに冒険者が来ることになっているのでしょうか?政府の関係者を来させる似が筋だと思うのですが?」
「いい質問だねえ」
笑顔でレーマンスが言葉を返す、そして理由を話し始める。
話によるとこのイベントは最初はベルの言う通り政府の関係者と行っていたらしい。 しかし、政府も宗教対立や内乱でその対応に追われ、人が出せなくなったこと。
政府の人間ばかり接していたので一般層から私たちの存在が忘れ去られてしまってきているという事。 また、冒険者の中でこの辺りストール・スレットは都市部から遠すぎて不便というのもありクエストの依頼を出してもここに来る冒険者がなかなか来ないので、冒険者やギルドととこの村に接点を作りたかった事が理由らしい。
やがて彼らは食事を終え、3人は満足げな表情をする。
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