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一方的な戦い
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幸乃は叫ぶ、なぜ一般人を苦しめるのか、何故こんなことをするのか? あなたにはここで苦しんでいる人たちの声が聞こえないのか? すると高らかな笑い声を上げながら言葉を返し始める。
「決まっているさ、楽しいからだよ、たまらないぜ、圧倒的な強さで傷ついた命乞いをする奴を圧倒的な力でいたぶる、これ以上の娯楽は私にはないね、民? 知らないね」
これが彼の本性だった、幼いころから才能に恵まれた半面それがもとで魑魅魍魎の貴族たちの権力争いに利用された彼にとって唯一の楽しみが貴族たちの誰にも目につかないところで弱者たちをいたぶることだった。 そんなことを自信満々に叫ぶ姿に幸乃はあきれ果てゴミを見る表情で彼を見つめる
「もういいわ、始めましょ……」
「天をかける力、守護の想いに共鳴しその輝きで光を与えよ・聖槍アグラヴェイン」
一方エドゥアルドはさっきの決闘から魔道兵器
マギガ・デバイス
を所持していたのでその兵器を幸乃に向ける、それは黒と茶色のマスケット銃で先端に10cmほどの刃物がついていた。
「行かせてもらう!!」
エドゥアルドがそう叫び間合いを詰める。
そして目にもとまらぬ速さで自身の銃を剣のように扱い攻撃する。 その速さは並の冒険者なら速すぎて対応できずそれだけで勝負が決まってしまうほどだった、しかし幸乃はその速さに対応し攻撃を防ぐ。
(この人攻撃が早い、けど……)
エドゥアルドが再び目にもとまらぬ速さで接近し自身の銃剣を振り下ろす。すると幸乃はそれを防ぐとそのまま体を反転させる、そこには攻撃を防がれ無防備となっていた彼の体があった。
(ベルちゃんの方がよっぽど強かった!!)
そう、幸乃にとってはこの程度の速さは未体験ではなかった、日頃ベルとの模擬戦の方がずっと速い攻撃で隙もなく強かった。
「ガトリング・ウォーター」
そしてエドゥアルドの無防備な体にマシンガンの様な水鉄砲の攻撃を浴びせる。 吹き飛ぶその胴体、場は予想外の展開にざわめきだす。 その反応にベルはにやりと微笑しながら心の中で反応する。
(幸乃さんならこのくらい当然です、別に大したことじゃありません)
幸乃は吹き飛んでいるエドゥアルドにたいして追撃するため距離を詰め接近する、勝負を決めるために……
「ガトリング・ウォーター」
再び接近した距離から攻撃する幸乃、しかし──
「守護せよ、サプレッサー・シールド」
これに対してエドゥアルドがすぐに体勢を立て直し術式を発動、彼の周りに守護結界が発動し幸乃に攻撃は届かなかった。
すると一端彼が後方に下がりゆっくりと口を開き始める──
「流石だよ、その帽子を付けているだけのことはあるね……」
「なによ、この帽子に何の因縁があるっていうのよ!!」
「ここからは、本気で行かせてもらおう……」
彼がそう囁く、すると──
「消えた?」
エドゥアルドの姿が消えた、幸乃は思わず驚き周りをきょろきょろとみる、次の瞬間──
「ロード・エンシェント・スピン」
幸乃の体を魔術を伴った攻撃が貫通する、その痛みで幸乃はひるむ。
「ぐはっ」
今度は背後からの攻撃、痛みに耐えながら幸乃は困惑する、そこにベルが観客席の前に飛び出し叫ぶ。
「幸乃さん、恐らくこれが彼の戦い方です。 自身の体を透明にさせて敵から攻撃を受けない中で一方的に痛めつけるのがやり方なのでしょう!! 違いますか?エドゥアルド」
それに対しエドゥアルドは姿を消したまま叫ぶ。
「そんなところだな、これからがお楽しみの始まりだぜ!!」
「ひどすぎるわ……」
シャレーが思わず囁く、そんなシャレーの声もむなしくエドゥアルドは幸乃に攻撃を続けていく。
これが彼のやり方だった、自分は安全なところから術式を放ちその一方的に敵を痛めつけている姿をここの観客に見せものにして見せて興奮と熱狂を誘っていた。
観客からは人気の的となり、この場を盛り上げさせ、それで収益を上げて自らの隠し財産を増やしていくやり方だった。
「ひゃああああああああああああ最高だぜぇ!!無抵抗な相手をいたぶるのはよォ!!!」
幸乃に大雨のような銃撃を浴びせながら、彼は自慢げに大声で叫び始める。
「これが特権ってやつさ!!貴族のよォ!!俺は選ばれし存在なんだよ!!快楽でたまらねえんだよ、俺が安全なところから傷一つ負わずに、相手をボコボコにしていたぶっているのがよォ!!」
幸乃もなんとか障壁を張ってダメージを軽減していくが流石に見えないうえにどこから銃弾が来るかわからない状況では完全には対処できずまな板の上の鯉のように一方的に攻撃を受けボロボロだった。
シャレーはボロボロになっていく幸乃を見て心の底から心配そうに涙目になりながら叫び始める。
「もうやめて、幸乃ちゃん、もういいよ!!」
「幸乃ちゃん、本当に頑張ったと思う、だからもうやめて、もう見てられないよ」
「駄目だよ、シャレーちゃん」
今にも倒れそうになるくらいボロボロの中、何とかひねり出すようにして言葉をしゃべり始める。
「どんなに頑張ったって、ここで戦わなかったら誰も救えない、孤児院にいる子たちだって、貧しい暮らしをしている人たちだって、だから戦わなくっちゃ」
「だから、どんなに相手が強くたって闘わなきゃ、勝たなきゃ!!そうでしょ!!シェレー!!」
満身創痍で今にも倒れそうになりながら懸命に幸乃は叫ぶ。
「だから、なまら決心したわ……」
全身に銃弾のダメージを浴び、痛みで目をつぶりそうになる幸乃、しかしそんな折れそうになる心と戦いいまだ立ち上がる……
全ては……みんなのために!!
「あんたを、みんなの上に立つ人間なんて絶対に認めない!!」
「決まっているさ、楽しいからだよ、たまらないぜ、圧倒的な強さで傷ついた命乞いをする奴を圧倒的な力でいたぶる、これ以上の娯楽は私にはないね、民? 知らないね」
これが彼の本性だった、幼いころから才能に恵まれた半面それがもとで魑魅魍魎の貴族たちの権力争いに利用された彼にとって唯一の楽しみが貴族たちの誰にも目につかないところで弱者たちをいたぶることだった。 そんなことを自信満々に叫ぶ姿に幸乃はあきれ果てゴミを見る表情で彼を見つめる
「もういいわ、始めましょ……」
「天をかける力、守護の想いに共鳴しその輝きで光を与えよ・聖槍アグラヴェイン」
一方エドゥアルドはさっきの決闘から魔道兵器
マギガ・デバイス
を所持していたのでその兵器を幸乃に向ける、それは黒と茶色のマスケット銃で先端に10cmほどの刃物がついていた。
「行かせてもらう!!」
エドゥアルドがそう叫び間合いを詰める。
そして目にもとまらぬ速さで自身の銃を剣のように扱い攻撃する。 その速さは並の冒険者なら速すぎて対応できずそれだけで勝負が決まってしまうほどだった、しかし幸乃はその速さに対応し攻撃を防ぐ。
(この人攻撃が早い、けど……)
エドゥアルドが再び目にもとまらぬ速さで接近し自身の銃剣を振り下ろす。すると幸乃はそれを防ぐとそのまま体を反転させる、そこには攻撃を防がれ無防備となっていた彼の体があった。
(ベルちゃんの方がよっぽど強かった!!)
そう、幸乃にとってはこの程度の速さは未体験ではなかった、日頃ベルとの模擬戦の方がずっと速い攻撃で隙もなく強かった。
「ガトリング・ウォーター」
そしてエドゥアルドの無防備な体にマシンガンの様な水鉄砲の攻撃を浴びせる。 吹き飛ぶその胴体、場は予想外の展開にざわめきだす。 その反応にベルはにやりと微笑しながら心の中で反応する。
(幸乃さんならこのくらい当然です、別に大したことじゃありません)
幸乃は吹き飛んでいるエドゥアルドにたいして追撃するため距離を詰め接近する、勝負を決めるために……
「ガトリング・ウォーター」
再び接近した距離から攻撃する幸乃、しかし──
「守護せよ、サプレッサー・シールド」
これに対してエドゥアルドがすぐに体勢を立て直し術式を発動、彼の周りに守護結界が発動し幸乃に攻撃は届かなかった。
すると一端彼が後方に下がりゆっくりと口を開き始める──
「流石だよ、その帽子を付けているだけのことはあるね……」
「なによ、この帽子に何の因縁があるっていうのよ!!」
「ここからは、本気で行かせてもらおう……」
彼がそう囁く、すると──
「消えた?」
エドゥアルドの姿が消えた、幸乃は思わず驚き周りをきょろきょろとみる、次の瞬間──
「ロード・エンシェント・スピン」
幸乃の体を魔術を伴った攻撃が貫通する、その痛みで幸乃はひるむ。
「ぐはっ」
今度は背後からの攻撃、痛みに耐えながら幸乃は困惑する、そこにベルが観客席の前に飛び出し叫ぶ。
「幸乃さん、恐らくこれが彼の戦い方です。 自身の体を透明にさせて敵から攻撃を受けない中で一方的に痛めつけるのがやり方なのでしょう!! 違いますか?エドゥアルド」
それに対しエドゥアルドは姿を消したまま叫ぶ。
「そんなところだな、これからがお楽しみの始まりだぜ!!」
「ひどすぎるわ……」
シャレーが思わず囁く、そんなシャレーの声もむなしくエドゥアルドは幸乃に攻撃を続けていく。
これが彼のやり方だった、自分は安全なところから術式を放ちその一方的に敵を痛めつけている姿をここの観客に見せものにして見せて興奮と熱狂を誘っていた。
観客からは人気の的となり、この場を盛り上げさせ、それで収益を上げて自らの隠し財産を増やしていくやり方だった。
「ひゃああああああああああああ最高だぜぇ!!無抵抗な相手をいたぶるのはよォ!!!」
幸乃に大雨のような銃撃を浴びせながら、彼は自慢げに大声で叫び始める。
「これが特権ってやつさ!!貴族のよォ!!俺は選ばれし存在なんだよ!!快楽でたまらねえんだよ、俺が安全なところから傷一つ負わずに、相手をボコボコにしていたぶっているのがよォ!!」
幸乃もなんとか障壁を張ってダメージを軽減していくが流石に見えないうえにどこから銃弾が来るかわからない状況では完全には対処できずまな板の上の鯉のように一方的に攻撃を受けボロボロだった。
シャレーはボロボロになっていく幸乃を見て心の底から心配そうに涙目になりながら叫び始める。
「もうやめて、幸乃ちゃん、もういいよ!!」
「幸乃ちゃん、本当に頑張ったと思う、だからもうやめて、もう見てられないよ」
「駄目だよ、シャレーちゃん」
今にも倒れそうになるくらいボロボロの中、何とかひねり出すようにして言葉をしゃべり始める。
「どんなに頑張ったって、ここで戦わなかったら誰も救えない、孤児院にいる子たちだって、貧しい暮らしをしている人たちだって、だから戦わなくっちゃ」
「だから、どんなに相手が強くたって闘わなきゃ、勝たなきゃ!!そうでしょ!!シェレー!!」
満身創痍で今にも倒れそうになりながら懸命に幸乃は叫ぶ。
「だから、なまら決心したわ……」
全身に銃弾のダメージを浴び、痛みで目をつぶりそうになる幸乃、しかしそんな折れそうになる心と戦いいまだ立ち上がる……
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