~~婚約破棄から始まる天才少女と占星王女の天聖革命~~ 最強無敵の冷徹令嬢は最愛の王女様を救うため、世界をやり直すようです

静内燕

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3章

王立図書館

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 そして、私は──図書館へと向かっていった。
 王宮に一度戻ると、豪華な客室でメンデスと対面。
 メンデスにあいさつ。争いが続いているせいかメンタルが落ち込んでいてあまり元気がないみたいだった。

「無理しないでね。辛かったら相談して」


「あ、あ、ありがとうございます。でもみんなが必死に戦っているので。私だけ……」

 自分が足を引っ張っているのではないかと、罪悪感感じてるようにも思える。後、恐怖を感じている……のかな?

「本当なら、私だけがこんなところで何もしていないわけには行かないのですが……」

 俯きながら言っているメンデスの体が、震えていた。そして悲しそうな表情。
 ミシェウは、そんなメンデスを見て寄り添うように隣に移動。

「つまり、自分も力になりたいってこと?」

「は、は、はい……しかし私なんかがお役に立てるとは思えなくて」

 そんなメンデスにミシェウは両手を掴んで顔を近づけた。

「大丈夫、ミシェウちゃんだって役に立てるよ」

「私がですか? 戦えない私が、どうやって」



「じゃあさ、一緒に王立図書館。行かない? どうしても調べたいことがあってさ。協力、してよ」

「え」

 急な頼みにぽかんとなるメンデス。ちょっとこれじゃあ説明不足で何言ってるか理解できない。私が、ここに来た理由を説明。目的と、これから王立図書館でやること。

「これなら、メンデスちゃんも役に立てると思う。協力してくれない?」

「私からも、頼みたい。今は、一人でも多くの協力が必要なの」

 2人で頼み込んで──メンデスはしばらく悩んだ後迷いながらコクリと頷いてくれた。

「私が力になって、それでみんなが助かるというのなら」

「ありがと。じゃあ行きましょう」

 メンデスの表情が、少しだけ明るくなった。みんなの役に立てるという事が、影響しているみたい。

 そして、私たちは馬車で王立図書館へと向かった。


 中心街から馬車でしばらく進んだ場所。人気があまりない大きな山の中腹。
 小さな城とも思えるサイズの建物。

「あれが王立図書館です」

「ありがとう警備のお兄さん」

 アルルが右手をおでこに当ててみる。確かに、大きな建物というのはアルルの家を彷彿とさせる。


 街道沿いの道から明らかにあまり人が通らないであろう細い道へ。
 王立図書館の門にたどり着く。

 門には、数人の警備の人。クラウンのサインが入った許可証を見せて中に入る。

 中に入った瞬間、その初めて見る光景に思わず目を丸くしてしまった。

「何これ」

「本好きには、たまらないわね」

 アルルの言葉通りね。中は──無限に続く書籍。

 所々植物が生えていたり、見たこともない文字が描かれていたり。
 小さな水路のようなものが流れているところもある。透き通っていて、清流ともいえる水の流れ。

 ここ、どんな構造になっているの? そう考えていた時、背後から声が聞こえた。

「こんにちは」


 突然の声に私達全員がそっちを向く。そこには、長髪で黄緑色の髪の女性。
 深緑色のローブとロングスカートを履いていて、上品さと気品さ

 そして、耳が横に長い。確かあれ、エルフって言うんだっけ。
 どことなく落ち着いたような、表情がなくミステリアスな印象を受ける。

「ああ、ヘルメス。あなただったのね」



 アルルは彼女を知っているらしい、耳打ちして聞いてみる。

「どんな人なの?」

「この図書館の管理をしている人」

「こんな広い図書館を、1人で?」

 無限にある本。到底一人で管理なんてできないし、無理にしようとしたら植物は枯れて本や床はほこりまみれになってるはず。
 でも埃被っている様子もない。清潔感はあってきれいになっている。

「エルフ伝統の加護魔法で、この状態を維持しています」

「そうなのね。ちなみに、どれくらい前からここにいるの?」

「アルル、あなたが生まれる前。300年くらいここで生きているわ」

 エルフは──長寿種と言われて平均年齢が1,000歳で寿命がすごく長いんだっけ。
 だから、それくらい生きていても全くおかしくはない。


「ずっと、ここにいたのね」
「まあ、大体そんな感じです。いるだけでなく、時には世界中を旅して大切な書物や、焚書などで失いそうになりそうな資料を集めて、保管しているんですよ。大切なものを、失うことがないように。それが私の使命なのだと自負しております」

 ヘルメスが自身の胸に手を置きながら言う。誇りを持っているんだ。

「一緒に、探しましょう」

 そして、ミシェウは周囲を興味津々そうに見る。

「これ、全部読むとなったら何年かかるんだろう」

「まあ、何十年という時間が消し飛ぶのは間違いなしね」
 確かにそうだ。大きな建物に無限にある
 途方もない本。全部読むなんて到底できない。そんなことしてたら、戦況が変わってしまう。

「せめてさ、どこにどんな本があるか案内みたいなのはないの?」

「えーと。ここの動力源は、古代魔法なの。そこにアクセスして、願いを全員で魔力を込れば──魔力は答えてくれるわ」


「そうなんだヘルメス」

「そうすれば古代魔法は私たちの願いを指し示す。だから──その力をみんなでともせば、力が指し示してくれるの」


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