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家族旅行 ~アマルトゥス王国~
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朝、ダイニングに入ると、そこにはお母様とお兄様、そしてお父様がコーヒー片手にくつろいでいた。
「おはようございます、お父様。……帰られていたのですね?」
「うむ。 おはよう、リシェリア」
父様はカップを置いて、穏やかに微笑んだ。 相変わらず貫禄あるなぁ、朝から。
「書類の手続きは全部終わった。 今日くらいは、家族でのんびり過ごせそうだ」
「まあ、それは嬉しいですわ!」
お母様もパッと表情が明るくなる。 テーブルの空気が、ぱぁっと春めいて見えた気がする。
「明日はご両親にご挨拶の日ですものね。 今日は家族そろって、どこか出かけましょう」
「どこかって……観光、ですか?」
なんとなく嫌な予感がして尋ねると、隣で兄様が苦笑い。
「うーん。 観光っていうか、ちょっと“お勉強寄り”かな」
「えっ……お勉強……?」
自由時間の響きに期待していた私は、ちょっと肩がしょんぼり。
「そんなに堅苦しいものではないぞ。 たとえばこの国の歴史に関係のある場所や、古い教会跡などだ。聖教国セレスティアとの繋がりも改めて知っておいた方が良い」
父様が真面目な顔で言う。
「そうですわね。 特に教会の跡地などは、巡礼地としても意味のある場所ですし」
お母様が柔らかく続ける。
あ~~~、あるよね、こういう“せっかくだから文化的にも学びを”みたいなやつ!
前世でも京都行ってお寺見て回ったなぁ。 途中から何がどのお寺だったか全部ごっちゃになったけど。
「リシェリアさんも、以前は聖女に興味を持たれていたでしょう?」
「……ええ。 確かに、ちょっとだけ、行ってみたいなって思ったことは、ありますけど……」
なんで知ってるの!? それ言ったことなかったのに!?
お母様は微笑んだまま、まるでお見通しって感じで頷くし。
「じゃあ今日は、家族みんなで修道院跡とか教会跡に行きましょう。 そのあと広場とか市場も寄れたらいいですわね」
お母様の提案に、私は思わず大きくうなずいた。
「はい。 ……楽しみにしています、お母様」
とにかく今日は、家族でお出かけだ!
ちょっと修学旅行っぽいけど、こういうの、けっこう好きかもしれない。
朝食を終えて、午前中のうちに支度を整えると、私たちは街の少し外れにある教会跡を目指して出発した。
一応「お勉強寄り」ってことだったけど──そこまで身構えるものじゃなかった。
馬車の揺れに揺られながら、私は窓の外を眺めていた。
「ほら見て、あの壁の模様、昨日のアート通りにも似てない?」
「この辺りのは地元の子どもたちが遊びで描いたものらしいけど、なかなか面白いよな」
「この国って子供まで芸術家なのかしら……」
そんな会話をしながら、ゆるやかな坂を越えたところで、突然視界が開けた。
苔むした石の門に、風にさらされた白い回廊の跡。なんだか急に「聖なる場所感」が増してきた。
「ここが、初代聖女が神託を受けた場所のひとつなのだそうです」
お母様が静かな声で解説を始めると、空気がすっ……と引き締まる。
「昔はアマルトゥス王国の修道院でしたが、後に聖教国セレスティアとして独立しまして……その縁で、今では巡礼地として大切にされているのです」
「国が分かれた……って、ここからですか?」
私は苔むした床に盛り上がっている、ピカピカに磨き上げられた丸い紋様みたいな場所を見つめる。
おそらくそれが“神託スポット”なんだろう。
なんとなく立ってみたくなったけど、たぶん怒られるのでやめておいた。
「アマルトゥス王国と聖教国セレスティアは、今も信仰面では強く繋がっているのよ。 疫病の時にも、聖女を派遣してくださったのは、そのおかげですわ」
──あ、そういえばロドルフォ叔父様も言ってたっけ。 聖女が何人か来て、整えてくれたって。
「……あれ? もしかして、その疫病って……」
私がぽそっとつぶやいたその時だった。
びゅう、と風が吹いて──
修道院の奥の、小さな礼拝堂の方で……なんだろう、光? 霞? 何かがふわっと揺れた気がした。
気のせいかな? でも、なんだか心臓の奥がヒュッとするような──不思議な感じ。
「……?」
「どうしたの? 顔色、ちょっと変だったよ」
兄様に気づかれて、あわてて笑って誤魔化す。
「う、ううん。 ちょっと風が強かっただけ!」
うまくごまかせた、はず。 たぶん。
修道院跡をひととおり見て回ったあと、私たちは再び馬車に乗り込み、丘を下ってもうひとつの目的地──古い教会へと向かった。
ここは、かつてこの地域の中心的な礼拝所として使われていた場所で、今でも週末には地元の人が静かに祈りを捧げるらしい。
建物自体は何度も改修されているようだったけれど、どこか昔の名残が漂っていた。
「中へ入る前に、少しだけ説明をしておきましょうか」
お母様が歩きながら話し始める。
「この教会は、聖教国セレスティアが成立する前──まだこの土地がアマルトゥス王国の一部だったころから続く礼拝所ですの。 初代聖女が“最初の奇跡”を起こした場所として知られています」
「最初の奇跡って、回復の魔法のことですか?」
私が思わずたずねると、お母様は少しだけ首を振った。
「いえ、このときの奇跡は浄化だったと言われています。 地に満ちた瘴気を祓い、病に伏せていた人々を救ったと──」
「浄化……?」
「ええ。病を癒すというより、その根本にある“穢れ”そのものを祓う力。 聖女の中でも限られた者にしか備わらない、特別な能力ですわ」
「……」
なんだか急に、背筋が伸びた。
浄化という響きが、なぜだか心にひっかかったのだ。
中へ入ると、そこには静けさと柔らかな光が満ちていた。
木製の長椅子が整然と並び、祭壇にはシンプルな十字と、かすかに香の匂いが残るキャンドルが置かれている。
「わあ……」
私は自然と声を漏らしていた。
煌びやかな装飾があるわけではないのに、なぜか胸の奥がじんわりと温かくなる。
──不思議な空間だった。
「リシェリアさん、祈ってみますか?」
お母様にそっと促され、私は祭壇の前に立つ。
祈る内容なんて、特に決めていなかった。
でも、なんとなく──“家族が元気で過ごせますように”とだけ、心の中でつぶやいた。
教会を後にして、帰り道の途中──
「ほら、あれが聖女の泉だよ」
兄様が指差した先には、小さな泉。 というか、あれ井戸では?
「……ちっちゃいですね」
「伝説のスケール感とはだいぶ違うな」
そんな感想をこぼしていたら、お母様がやわらかく笑った。
「昔はここの水を飲むと一年は病気にならないと言われてたのですよ」
そう言われると、泉の水がなんだか神秘的に見えてくる。
だけどやっぱり、ちょっと水が緑色っぽい気が……いや、見なかったことにしよう。
そんな小さな発見を重ねながら、馬車はゆっくりとホテルへ戻っていった。
今日はちょっぴり勉強っぽくて、でもやっぱり楽しい一日だった──。
「おはようございます、お父様。……帰られていたのですね?」
「うむ。 おはよう、リシェリア」
父様はカップを置いて、穏やかに微笑んだ。 相変わらず貫禄あるなぁ、朝から。
「書類の手続きは全部終わった。 今日くらいは、家族でのんびり過ごせそうだ」
「まあ、それは嬉しいですわ!」
お母様もパッと表情が明るくなる。 テーブルの空気が、ぱぁっと春めいて見えた気がする。
「明日はご両親にご挨拶の日ですものね。 今日は家族そろって、どこか出かけましょう」
「どこかって……観光、ですか?」
なんとなく嫌な予感がして尋ねると、隣で兄様が苦笑い。
「うーん。 観光っていうか、ちょっと“お勉強寄り”かな」
「えっ……お勉強……?」
自由時間の響きに期待していた私は、ちょっと肩がしょんぼり。
「そんなに堅苦しいものではないぞ。 たとえばこの国の歴史に関係のある場所や、古い教会跡などだ。聖教国セレスティアとの繋がりも改めて知っておいた方が良い」
父様が真面目な顔で言う。
「そうですわね。 特に教会の跡地などは、巡礼地としても意味のある場所ですし」
お母様が柔らかく続ける。
あ~~~、あるよね、こういう“せっかくだから文化的にも学びを”みたいなやつ!
前世でも京都行ってお寺見て回ったなぁ。 途中から何がどのお寺だったか全部ごっちゃになったけど。
「リシェリアさんも、以前は聖女に興味を持たれていたでしょう?」
「……ええ。 確かに、ちょっとだけ、行ってみたいなって思ったことは、ありますけど……」
なんで知ってるの!? それ言ったことなかったのに!?
お母様は微笑んだまま、まるでお見通しって感じで頷くし。
「じゃあ今日は、家族みんなで修道院跡とか教会跡に行きましょう。 そのあと広場とか市場も寄れたらいいですわね」
お母様の提案に、私は思わず大きくうなずいた。
「はい。 ……楽しみにしています、お母様」
とにかく今日は、家族でお出かけだ!
ちょっと修学旅行っぽいけど、こういうの、けっこう好きかもしれない。
朝食を終えて、午前中のうちに支度を整えると、私たちは街の少し外れにある教会跡を目指して出発した。
一応「お勉強寄り」ってことだったけど──そこまで身構えるものじゃなかった。
馬車の揺れに揺られながら、私は窓の外を眺めていた。
「ほら見て、あの壁の模様、昨日のアート通りにも似てない?」
「この辺りのは地元の子どもたちが遊びで描いたものらしいけど、なかなか面白いよな」
「この国って子供まで芸術家なのかしら……」
そんな会話をしながら、ゆるやかな坂を越えたところで、突然視界が開けた。
苔むした石の門に、風にさらされた白い回廊の跡。なんだか急に「聖なる場所感」が増してきた。
「ここが、初代聖女が神託を受けた場所のひとつなのだそうです」
お母様が静かな声で解説を始めると、空気がすっ……と引き締まる。
「昔はアマルトゥス王国の修道院でしたが、後に聖教国セレスティアとして独立しまして……その縁で、今では巡礼地として大切にされているのです」
「国が分かれた……って、ここからですか?」
私は苔むした床に盛り上がっている、ピカピカに磨き上げられた丸い紋様みたいな場所を見つめる。
おそらくそれが“神託スポット”なんだろう。
なんとなく立ってみたくなったけど、たぶん怒られるのでやめておいた。
「アマルトゥス王国と聖教国セレスティアは、今も信仰面では強く繋がっているのよ。 疫病の時にも、聖女を派遣してくださったのは、そのおかげですわ」
──あ、そういえばロドルフォ叔父様も言ってたっけ。 聖女が何人か来て、整えてくれたって。
「……あれ? もしかして、その疫病って……」
私がぽそっとつぶやいたその時だった。
びゅう、と風が吹いて──
修道院の奥の、小さな礼拝堂の方で……なんだろう、光? 霞? 何かがふわっと揺れた気がした。
気のせいかな? でも、なんだか心臓の奥がヒュッとするような──不思議な感じ。
「……?」
「どうしたの? 顔色、ちょっと変だったよ」
兄様に気づかれて、あわてて笑って誤魔化す。
「う、ううん。 ちょっと風が強かっただけ!」
うまくごまかせた、はず。 たぶん。
修道院跡をひととおり見て回ったあと、私たちは再び馬車に乗り込み、丘を下ってもうひとつの目的地──古い教会へと向かった。
ここは、かつてこの地域の中心的な礼拝所として使われていた場所で、今でも週末には地元の人が静かに祈りを捧げるらしい。
建物自体は何度も改修されているようだったけれど、どこか昔の名残が漂っていた。
「中へ入る前に、少しだけ説明をしておきましょうか」
お母様が歩きながら話し始める。
「この教会は、聖教国セレスティアが成立する前──まだこの土地がアマルトゥス王国の一部だったころから続く礼拝所ですの。 初代聖女が“最初の奇跡”を起こした場所として知られています」
「最初の奇跡って、回復の魔法のことですか?」
私が思わずたずねると、お母様は少しだけ首を振った。
「いえ、このときの奇跡は浄化だったと言われています。 地に満ちた瘴気を祓い、病に伏せていた人々を救ったと──」
「浄化……?」
「ええ。病を癒すというより、その根本にある“穢れ”そのものを祓う力。 聖女の中でも限られた者にしか備わらない、特別な能力ですわ」
「……」
なんだか急に、背筋が伸びた。
浄化という響きが、なぜだか心にひっかかったのだ。
中へ入ると、そこには静けさと柔らかな光が満ちていた。
木製の長椅子が整然と並び、祭壇にはシンプルな十字と、かすかに香の匂いが残るキャンドルが置かれている。
「わあ……」
私は自然と声を漏らしていた。
煌びやかな装飾があるわけではないのに、なぜか胸の奥がじんわりと温かくなる。
──不思議な空間だった。
「リシェリアさん、祈ってみますか?」
お母様にそっと促され、私は祭壇の前に立つ。
祈る内容なんて、特に決めていなかった。
でも、なんとなく──“家族が元気で過ごせますように”とだけ、心の中でつぶやいた。
教会を後にして、帰り道の途中──
「ほら、あれが聖女の泉だよ」
兄様が指差した先には、小さな泉。 というか、あれ井戸では?
「……ちっちゃいですね」
「伝説のスケール感とはだいぶ違うな」
そんな感想をこぼしていたら、お母様がやわらかく笑った。
「昔はここの水を飲むと一年は病気にならないと言われてたのですよ」
そう言われると、泉の水がなんだか神秘的に見えてくる。
だけどやっぱり、ちょっと水が緑色っぽい気が……いや、見なかったことにしよう。
そんな小さな発見を重ねながら、馬車はゆっくりとホテルへ戻っていった。
今日はちょっぴり勉強っぽくて、でもやっぱり楽しい一日だった──。
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