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家族旅行 ~アマルトゥス王国~
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「緊張してるの、リシェリア?」
朝の支度を終えた私に、兄様がからかうように声をかけてきた。
「う、ううん? してないわよ?」
……してる。めちゃくちゃしてる。 だって今日は、ついに──
「お祖父様とお祖母様にご挨拶する日ですものね」
お母様が優しく微笑みながら、私の背中を軽く押した。
迎えの馬車に揺られてたどり着いたのは、王都の一角にある由緒ある離宮だった。
高い生垣に囲まれた静かな屋敷。 門の内側には、上品な石畳の道がまっすぐ伸びている。
その玄関先に立っていたのが──
「ようこそ、我が孫たち。 会えて嬉しいよ」
白髪で人懐こい笑顔を浮かべたお祖父様。
名前はヘルメス・アルディア……じゃなっかった、ヘルメス・アマルトゥス。
つい先日お父様に当主を譲り、アマルトゥスになったんだっけ。
お祖父様は、どこか愉快でおどけた雰囲気をまとった人だった。
「はじめまして、リシェリアと申します。 本日はお目にかかれて光栄です」
礼儀正しく挨拶したつもりだったけど──そのとき、隣の人物に気づいた瞬間、何かが変わった。
「まあまあ、緊張しなくて大丈夫よ。 私たちはお客さまじゃなくて、家族なんですから」
にこやかに言ったのは、お祖母様。 セシリア・アマルトゥス。
ふんわりした物腰と、慈愛に満ちた瞳。
けれど、その言葉と同時に──
ズン……!
何かが、私の内側に落ちた。
え──?
空気が揺れた? 違う。
空間が軋んだ? それでもない。
一瞬、視界が白く霞んだ。
脳が信号を処理できていない。
何か巨大なものに“存在”そのものを押しつぶされるような──そんな錯覚。
……息が、できない……。
足元がふらついて、視界が回転する。
「リシェリアッ!」
兄様の声が聞こえたのは、ほんの一瞬だけだった。
──次に目を覚ましたとき、私は応接室のふかふかのソファに横たえられていた。
* * *
目を開けた私にいち早く声をかけてくれたのはお母様だった。
「リシェリアさん、大丈夫?」
「……うん。 ごめんなさい、びっくりさせちゃって」
兄様が心配そうに近づいてきて、そっと私の手を握る。
「倒れるなんて、本当にびっくりしたよ。 急にどうしちゃったの?」
そこに医師が現れて、簡単な診察を行った。
「ごく軽い失神ですね。 身体自体には異常はありません。ただ……」
医師は少し言葉を選びながら、説明を続けた。
「この子は魔力過敏体質のようです。 外部の強い魔力に非常に反応しやすい。 あまりにも強い魔力が近くにあると、こうして過剰反応を起こしてしまうのでしょう」
「……それは、日常生活に支障が?」
お父様が眉をひそめる。
「ええ。 強い魔力に触れた場合は、失神、過呼吸、幻覚などの症状も起こりうるでしょう」
ええっ、そんな?! 私、どうなっちゃうの?!
内心慌てふためいていたら、ロドルフォ叔父様が、ふっと立ち上がった。
「ちょっと待ってて。 思い当たるものがある。 少しだけ時間をもらえるかな」
「ロドルフォさん?」
「昔、そういうのを倉庫で見た記憶がある。 ちょっと母さんに聞いてくるね」
そう言い残すと、叔父様は軽やかに部屋を出ていった。
その間、私はベッドではなくソファの上で毛布に包まれていた。
近くにはお父様とお母様が座り、私の顔色を何度も確認してくれていた。
「お祖母様の魔力……そんなに、強かったんですね」
私が呟くと、お母様はやわらかく頷いた。
「ええ、お義母様は子供のころから聖女候補と呼ばれるほどの力を持っていらっしゃったの」
「聖女候補……」
それって、万が一、私が聖セレスティア女学院に言ってたら、危なかったんだ。
周りが強い魔力持ってる人だらけになってたからね。
良かった、適正無しで……。
やがて──
「お待たせ、ちょっと探すのに手間取っちゃったけど」
叔父様が戻ってきた。
その手には、小さな革張りの箱。
「ネックレス型の魔力遮断具。 この小さな黒い石が魔力の波を吸収して分散してくれる。 おまけに可愛いから、ファッション的にもOK」
細い銀のチェーンに、リング状になった植物のツタ。
小さな黒い宝石が七つ、まるで夜空に浮かぶ星みたいにちりばめられている。
左上には丸い青白い月と、小さなウサギのモチーフが寄り添うようにあしらわれていた。
「……かわいい……これを、私に?」
「うん。 君にはこれが必要だと思ってね」
差し出されたペンダントを、私は両手でそっと受け取った。
「ありがとうございます、ロドルフォ叔……お兄様」
胸元で光を受けて静かに輝く銀のネックレス。
これがあれば、私は普通でいられる。
──そう思ったら、ちょっとだけ、安心した。
服の襟元から、銀のチェーンをそっと引き出して確認する。
本当にこれで大丈夫なのかな?
「じゃあ、もう一回ご挨拶してみようか」
叔父様が笑いながら扉を開けてくれて──
通された応接室には、父様とお母様が既に待っていて、その向こうに──
「まあ、もう大丈夫なのね。よかったわ、リシェリアちゃん」
お祖母様がにこやかに手を振ってくれた。 さっきと同じ優しい声。 けれど今度は、体がふわっと軽い。
あ……大丈夫みたい。
さっきまであんなに圧を感じたのに、今は普通に立っていられる。
あのとき倒れたのが嘘みたい。
「ご心配をおかけしました。 あらためまして、リシェリアと申します。 本日はお目にかかれて嬉しいです」
ちゃんと立って、ちゃんと挨拶できた。
お祖母様がふわふわとした笑顔で答える。
「うんうん、よく来たね。 私はセシリア・アマルトゥス。 お祖母ちゃんでいいわよ」
お祖父様がぱっと手を広げて笑った。
「ワシがヘルメスお祖父ちゃんだよ。 男前だろう? 息子より三倍はイケてると思わんかね?」
お母様の後ろで、お父様がものすごく無言の圧を放っていたけれど、気づかないふりでスルーされていた。
普段見せないこういう空気って、なんだかちょっと面白い。
「では、せっかくですし、皆さんそろって昼食にいたしましょうか」
お祖母様の提案に、私たちは揃って席についた。
長いテーブルに並ぶのは、どれも手の込んだお料理ばかり。
見た目もきれいで、お皿も豪華で、でもどこか家庭的なあたたかさもある。
「リシェリアちゃん、これはね、母さんの考えたレシピなんだよ」
ロドルフォ叔、兄様がこっそり教えてくれた。
「……えっ、そうなんですか?」
「料理を考えるのが趣味なんだ。 あ、でも全部プロの料理人に任せてるから安心してね」
「安心って……?」
「だって母さん、レシピ通り作っても、たまに失敗するんだ。 どういう訳か知らないけど」
なんて言いながら、ロドルフォお兄様が私の皿に料理を取りわけてくれた。 やさしい。
このペンダント、大事にしなきゃ
私は胸元に手を当てて、そっとそう思った。
最初はちょっとドタバタしたけど、みんなどお話出来て、挨拶兼食事会は無事に終わった。
これで今回の家族旅行の目的は全て終わってしまった……。
色々あったけど、明日はもう帰らなきゃいけないのが、残念……。
朝の支度を終えた私に、兄様がからかうように声をかけてきた。
「う、ううん? してないわよ?」
……してる。めちゃくちゃしてる。 だって今日は、ついに──
「お祖父様とお祖母様にご挨拶する日ですものね」
お母様が優しく微笑みながら、私の背中を軽く押した。
迎えの馬車に揺られてたどり着いたのは、王都の一角にある由緒ある離宮だった。
高い生垣に囲まれた静かな屋敷。 門の内側には、上品な石畳の道がまっすぐ伸びている。
その玄関先に立っていたのが──
「ようこそ、我が孫たち。 会えて嬉しいよ」
白髪で人懐こい笑顔を浮かべたお祖父様。
名前はヘルメス・アルディア……じゃなっかった、ヘルメス・アマルトゥス。
つい先日お父様に当主を譲り、アマルトゥスになったんだっけ。
お祖父様は、どこか愉快でおどけた雰囲気をまとった人だった。
「はじめまして、リシェリアと申します。 本日はお目にかかれて光栄です」
礼儀正しく挨拶したつもりだったけど──そのとき、隣の人物に気づいた瞬間、何かが変わった。
「まあまあ、緊張しなくて大丈夫よ。 私たちはお客さまじゃなくて、家族なんですから」
にこやかに言ったのは、お祖母様。 セシリア・アマルトゥス。
ふんわりした物腰と、慈愛に満ちた瞳。
けれど、その言葉と同時に──
ズン……!
何かが、私の内側に落ちた。
え──?
空気が揺れた? 違う。
空間が軋んだ? それでもない。
一瞬、視界が白く霞んだ。
脳が信号を処理できていない。
何か巨大なものに“存在”そのものを押しつぶされるような──そんな錯覚。
……息が、できない……。
足元がふらついて、視界が回転する。
「リシェリアッ!」
兄様の声が聞こえたのは、ほんの一瞬だけだった。
──次に目を覚ましたとき、私は応接室のふかふかのソファに横たえられていた。
* * *
目を開けた私にいち早く声をかけてくれたのはお母様だった。
「リシェリアさん、大丈夫?」
「……うん。 ごめんなさい、びっくりさせちゃって」
兄様が心配そうに近づいてきて、そっと私の手を握る。
「倒れるなんて、本当にびっくりしたよ。 急にどうしちゃったの?」
そこに医師が現れて、簡単な診察を行った。
「ごく軽い失神ですね。 身体自体には異常はありません。ただ……」
医師は少し言葉を選びながら、説明を続けた。
「この子は魔力過敏体質のようです。 外部の強い魔力に非常に反応しやすい。 あまりにも強い魔力が近くにあると、こうして過剰反応を起こしてしまうのでしょう」
「……それは、日常生活に支障が?」
お父様が眉をひそめる。
「ええ。 強い魔力に触れた場合は、失神、過呼吸、幻覚などの症状も起こりうるでしょう」
ええっ、そんな?! 私、どうなっちゃうの?!
内心慌てふためいていたら、ロドルフォ叔父様が、ふっと立ち上がった。
「ちょっと待ってて。 思い当たるものがある。 少しだけ時間をもらえるかな」
「ロドルフォさん?」
「昔、そういうのを倉庫で見た記憶がある。 ちょっと母さんに聞いてくるね」
そう言い残すと、叔父様は軽やかに部屋を出ていった。
その間、私はベッドではなくソファの上で毛布に包まれていた。
近くにはお父様とお母様が座り、私の顔色を何度も確認してくれていた。
「お祖母様の魔力……そんなに、強かったんですね」
私が呟くと、お母様はやわらかく頷いた。
「ええ、お義母様は子供のころから聖女候補と呼ばれるほどの力を持っていらっしゃったの」
「聖女候補……」
それって、万が一、私が聖セレスティア女学院に言ってたら、危なかったんだ。
周りが強い魔力持ってる人だらけになってたからね。
良かった、適正無しで……。
やがて──
「お待たせ、ちょっと探すのに手間取っちゃったけど」
叔父様が戻ってきた。
その手には、小さな革張りの箱。
「ネックレス型の魔力遮断具。 この小さな黒い石が魔力の波を吸収して分散してくれる。 おまけに可愛いから、ファッション的にもOK」
細い銀のチェーンに、リング状になった植物のツタ。
小さな黒い宝石が七つ、まるで夜空に浮かぶ星みたいにちりばめられている。
左上には丸い青白い月と、小さなウサギのモチーフが寄り添うようにあしらわれていた。
「……かわいい……これを、私に?」
「うん。 君にはこれが必要だと思ってね」
差し出されたペンダントを、私は両手でそっと受け取った。
「ありがとうございます、ロドルフォ叔……お兄様」
胸元で光を受けて静かに輝く銀のネックレス。
これがあれば、私は普通でいられる。
──そう思ったら、ちょっとだけ、安心した。
服の襟元から、銀のチェーンをそっと引き出して確認する。
本当にこれで大丈夫なのかな?
「じゃあ、もう一回ご挨拶してみようか」
叔父様が笑いながら扉を開けてくれて──
通された応接室には、父様とお母様が既に待っていて、その向こうに──
「まあ、もう大丈夫なのね。よかったわ、リシェリアちゃん」
お祖母様がにこやかに手を振ってくれた。 さっきと同じ優しい声。 けれど今度は、体がふわっと軽い。
あ……大丈夫みたい。
さっきまであんなに圧を感じたのに、今は普通に立っていられる。
あのとき倒れたのが嘘みたい。
「ご心配をおかけしました。 あらためまして、リシェリアと申します。 本日はお目にかかれて嬉しいです」
ちゃんと立って、ちゃんと挨拶できた。
お祖母様がふわふわとした笑顔で答える。
「うんうん、よく来たね。 私はセシリア・アマルトゥス。 お祖母ちゃんでいいわよ」
お祖父様がぱっと手を広げて笑った。
「ワシがヘルメスお祖父ちゃんだよ。 男前だろう? 息子より三倍はイケてると思わんかね?」
お母様の後ろで、お父様がものすごく無言の圧を放っていたけれど、気づかないふりでスルーされていた。
普段見せないこういう空気って、なんだかちょっと面白い。
「では、せっかくですし、皆さんそろって昼食にいたしましょうか」
お祖母様の提案に、私たちは揃って席についた。
長いテーブルに並ぶのは、どれも手の込んだお料理ばかり。
見た目もきれいで、お皿も豪華で、でもどこか家庭的なあたたかさもある。
「リシェリアちゃん、これはね、母さんの考えたレシピなんだよ」
ロドルフォ叔、兄様がこっそり教えてくれた。
「……えっ、そうなんですか?」
「料理を考えるのが趣味なんだ。 あ、でも全部プロの料理人に任せてるから安心してね」
「安心って……?」
「だって母さん、レシピ通り作っても、たまに失敗するんだ。 どういう訳か知らないけど」
なんて言いながら、ロドルフォお兄様が私の皿に料理を取りわけてくれた。 やさしい。
このペンダント、大事にしなきゃ
私は胸元に手を当てて、そっとそう思った。
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