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第2章 牛すき焼きと甘い誘惑 料理屋「〇」黎明編2
ギルド受付嬢はすき焼きがお好き? 4
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今日は朝から仕込みが多い
特に牛肉料理のレシピに使うにあたり色々と仕込んでいく
日本にいた頃は、スーパーや商社に頼めば何でも手に入ったし、疑問にも思わないで使う食材がたくさんあったが…
此方の世界では、食材は豊富とはいえ、素材のままや本来の意味での使われ方までいかない状態で売っている物が多い
蒟蒻芋が売っていた時はこんにゃくがあるのかと期待したが、ただ毒のある芋(シュウ酸カルシウムが含まれるため)として怪しげな薬屋で売っていたしw
当然、俺はコンニャクが食べたくて蒟蒻芋を薄切りにし、乾燥、さらに細かい粉にして製粉を作っておいた
鉱石屋で石灰石を見つけ石灰水(シュウ酸の無毒化用)をつくり、製粉と混ぜ捏ねて固まったコンニャクを茹でてコンニャクを作ったり
自家製の突き出し型で糸こんにゃくを作っておいた
大豆や小豆等の豆類もたくさん売っているが煮て食べるだけで特に他に活用はされていない
俺はどうしても豆腐が食べたくて…
港で海水を手に入れて煮詰め、塩とにがりを自分で生成した
前日から豆を丁寧に洗い、選別した大豆を水に浸漬しておいた豆
これを粉砕、撹拌、いわゆるミキサーをかけた状態にした生呉(なまご)をつくり焦げ付かない様に火を通す
泡が出るので少し収まったら更に10分煮詰める…これを濾し絞って豆乳とおからに分ける
豆乳を75~80℃に温めてにがりをぬるま湯に溶いて優しく入れる
20~30分蒸したあと15分位で固まってくるので木型に晒し布を敷いておいて投入をいれ水分を抜く
この時点で寄せ豆腐の出来上がりだが、重しをのせてさらに水分を抜いたら豆腐の完成だ
豆腐を木綿豆腐や絹豆腐と分けて色々作ってみたが…
自家製の豆腐は驚くほど美味い!!
濃厚な豆の旨味と甘さがダイレクトに来る!奴(やっこ)でも十分だが…焼き豆腐も作っておく
正直、手間はかかる…かかるが美味い!手間と美味しさは比例するが・・・ここは異世界!
作って理解したら調合スキルの錬金術で簡単に同じものが出来たのだ!!ラッキー!すっごい時短できるようになった♡
というわけで…他の食材や、仕込みも一度作ってしまえば、時短できるのはかなりのメニューに応用できる
まぁ日本ならもはや作らなくてもレンジでチンで美味しいの食べれたりするけど・・・一度苦労して作ってみてほしい
特に豆腐は本当に美味しいのだ!!ミャオが初めて豆腐を食べた時なんか
「これは何なのにゃ!!新しいデザートなのにゃ!毎日食べたいにゃーーー♡」
とか言って興奮してたしなw
「ミャオ、今日のお勧めとお通しはもう覚えたかな?」
「えぇと…ウッドバードのお肉料理と・・・レッドブルのお肉料理と・・・おとーしがはややっこ?・・・」
少し怪しいが…
「オッケー冷奴な・・・美味しい食材が増えてきたからいっぱい食べて貰って喜んでもらおうな!」
「はいニャー♡」
お店の暖簾をかけ料理屋「〇」開店の時間だ!
「いらっしゃいませ!」「いらっしゃいませだにゃー!!」
最近は常連さんもちらほら見える様になってきたが、今日のお通しはみんなビックリする程良い反応だった
「マスターこれ…旨すぎる♡」
とリナさん
「トーフって何なの?!プディングなの?」
「上のネーギの刻みとジジャのすりおろしが良いアクセントだな!醤油っていうソースとも抜群だな」
等など他のお客様も・・・皆さんどんどん舌が肥えてきて来ていて・・・醤油の使い方も箸も上手に使える人も増えてきた
エールも良いけど…そろそろ酒のバリエーションも増やしていきたいな…美味しい日本酒も焼酎も…出したいな!…そして俺も呑みたいなぁ
なんてしみじみ懐かしんでいると…
「いらっしゃいませだにゃー」
入口を見るとリュカさんだった!
華やかなオーラを纏いご来店するだけで周りのお客様も目を奪われる
「いらっしゃいませ!リュカさん」
「約束通り来たぞえ♡マスター」
「ありがとうございます!お待ちしておりました!」
カウンターに案内されリナさんの隣に座る
「ほぅ…なかなか盛況じゃなw今日はマスターの倒したレッドブルを喰らうのが楽しみに来たのじゃ♡」
…サラッと倒したなんて言うから…冒険者の多い店内がざわざわする…リナさんもビックリしてるし…
「…いやぁあれはジンさんが!…俺はついて行っただけでぇ!!」大き目の声で慌てて隠そうとすると…入口が開き
「おうぅ!!マスター約束通りエールおごりに来たぞぉ!!レッドブルの報奨金はどうだったいw」ガハハハッ
とジンさんが騒がしく入ってきた…ジンさんタイミング悪いよ…泣
「おうリナ来てたんか!隣座るぞ…ってゲッ!!ボ…ねーちゃんもきてたんか!」
「何じゃ…儂がいてはいかんのか?!ジンよ」
「いやいや!いかんなんてことは無いですよ…たはは…ねーちゃんも人が悪いぜぇ」
「悪いのはお主の口と頭じゃろうが…またお主には教育が必要なのかの?」
「いや…あ…あれは勘弁して…いや…遠慮させていただきますデスはいーあ!マスターとねーちゃんと俺にエールを!!俺のおごりで!!」
「ふん!マスターに免じて今回は騙されてやろうかの・・・」
「あざーす!マスターありがとなガハハハッ」
「ジンさん・・・」この人はこういう人なんだと改めて理解した
「さて、マスター、今日の料理はお勧めで頼むぞえ♡」
「かしこまりました!ではレッドブルのハツ刺しとモツの煮込み…そしてすき焼きでいかがですかね?」
「うむ!全然聞いたこともない料理じゃ!楽しみじゃの・・・マスターそれでかまわんのじゃ♡」
ミャオがお通しとおしぼりを2人に渡し、エールを持ってくる
「カンパーイ!!」
ジンさんが音頭を取りリュカさんとジンさん、俺とリナさんも混じり乾杯する
「ほうぅ冷えたエールもええのぉお」
リュカさんも笑顔になり
「この冷奴…豆とはこれほどまで美味い物だったのか…これは他の料理も期待できそうじゃの♡」
スプーンでやっこを掬いながら食べ、期待に満ちた目でこちらを覗いたり、3人で話しながら料理を待つのであった
特に牛肉料理のレシピに使うにあたり色々と仕込んでいく
日本にいた頃は、スーパーや商社に頼めば何でも手に入ったし、疑問にも思わないで使う食材がたくさんあったが…
此方の世界では、食材は豊富とはいえ、素材のままや本来の意味での使われ方までいかない状態で売っている物が多い
蒟蒻芋が売っていた時はこんにゃくがあるのかと期待したが、ただ毒のある芋(シュウ酸カルシウムが含まれるため)として怪しげな薬屋で売っていたしw
当然、俺はコンニャクが食べたくて蒟蒻芋を薄切りにし、乾燥、さらに細かい粉にして製粉を作っておいた
鉱石屋で石灰石を見つけ石灰水(シュウ酸の無毒化用)をつくり、製粉と混ぜ捏ねて固まったコンニャクを茹でてコンニャクを作ったり
自家製の突き出し型で糸こんにゃくを作っておいた
大豆や小豆等の豆類もたくさん売っているが煮て食べるだけで特に他に活用はされていない
俺はどうしても豆腐が食べたくて…
港で海水を手に入れて煮詰め、塩とにがりを自分で生成した
前日から豆を丁寧に洗い、選別した大豆を水に浸漬しておいた豆
これを粉砕、撹拌、いわゆるミキサーをかけた状態にした生呉(なまご)をつくり焦げ付かない様に火を通す
泡が出るので少し収まったら更に10分煮詰める…これを濾し絞って豆乳とおからに分ける
豆乳を75~80℃に温めてにがりをぬるま湯に溶いて優しく入れる
20~30分蒸したあと15分位で固まってくるので木型に晒し布を敷いておいて投入をいれ水分を抜く
この時点で寄せ豆腐の出来上がりだが、重しをのせてさらに水分を抜いたら豆腐の完成だ
豆腐を木綿豆腐や絹豆腐と分けて色々作ってみたが…
自家製の豆腐は驚くほど美味い!!
濃厚な豆の旨味と甘さがダイレクトに来る!奴(やっこ)でも十分だが…焼き豆腐も作っておく
正直、手間はかかる…かかるが美味い!手間と美味しさは比例するが・・・ここは異世界!
作って理解したら調合スキルの錬金術で簡単に同じものが出来たのだ!!ラッキー!すっごい時短できるようになった♡
というわけで…他の食材や、仕込みも一度作ってしまえば、時短できるのはかなりのメニューに応用できる
まぁ日本ならもはや作らなくてもレンジでチンで美味しいの食べれたりするけど・・・一度苦労して作ってみてほしい
特に豆腐は本当に美味しいのだ!!ミャオが初めて豆腐を食べた時なんか
「これは何なのにゃ!!新しいデザートなのにゃ!毎日食べたいにゃーーー♡」
とか言って興奮してたしなw
「ミャオ、今日のお勧めとお通しはもう覚えたかな?」
「えぇと…ウッドバードのお肉料理と・・・レッドブルのお肉料理と・・・おとーしがはややっこ?・・・」
少し怪しいが…
「オッケー冷奴な・・・美味しい食材が増えてきたからいっぱい食べて貰って喜んでもらおうな!」
「はいニャー♡」
お店の暖簾をかけ料理屋「〇」開店の時間だ!
「いらっしゃいませ!」「いらっしゃいませだにゃー!!」
最近は常連さんもちらほら見える様になってきたが、今日のお通しはみんなビックリする程良い反応だった
「マスターこれ…旨すぎる♡」
とリナさん
「トーフって何なの?!プディングなの?」
「上のネーギの刻みとジジャのすりおろしが良いアクセントだな!醤油っていうソースとも抜群だな」
等など他のお客様も・・・皆さんどんどん舌が肥えてきて来ていて・・・醤油の使い方も箸も上手に使える人も増えてきた
エールも良いけど…そろそろ酒のバリエーションも増やしていきたいな…美味しい日本酒も焼酎も…出したいな!…そして俺も呑みたいなぁ
なんてしみじみ懐かしんでいると…
「いらっしゃいませだにゃー」
入口を見るとリュカさんだった!
華やかなオーラを纏いご来店するだけで周りのお客様も目を奪われる
「いらっしゃいませ!リュカさん」
「約束通り来たぞえ♡マスター」
「ありがとうございます!お待ちしておりました!」
カウンターに案内されリナさんの隣に座る
「ほぅ…なかなか盛況じゃなw今日はマスターの倒したレッドブルを喰らうのが楽しみに来たのじゃ♡」
…サラッと倒したなんて言うから…冒険者の多い店内がざわざわする…リナさんもビックリしてるし…
「…いやぁあれはジンさんが!…俺はついて行っただけでぇ!!」大き目の声で慌てて隠そうとすると…入口が開き
「おうぅ!!マスター約束通りエールおごりに来たぞぉ!!レッドブルの報奨金はどうだったいw」ガハハハッ
とジンさんが騒がしく入ってきた…ジンさんタイミング悪いよ…泣
「おうリナ来てたんか!隣座るぞ…ってゲッ!!ボ…ねーちゃんもきてたんか!」
「何じゃ…儂がいてはいかんのか?!ジンよ」
「いやいや!いかんなんてことは無いですよ…たはは…ねーちゃんも人が悪いぜぇ」
「悪いのはお主の口と頭じゃろうが…またお主には教育が必要なのかの?」
「いや…あ…あれは勘弁して…いや…遠慮させていただきますデスはいーあ!マスターとねーちゃんと俺にエールを!!俺のおごりで!!」
「ふん!マスターに免じて今回は騙されてやろうかの・・・」
「あざーす!マスターありがとなガハハハッ」
「ジンさん・・・」この人はこういう人なんだと改めて理解した
「さて、マスター、今日の料理はお勧めで頼むぞえ♡」
「かしこまりました!ではレッドブルのハツ刺しとモツの煮込み…そしてすき焼きでいかがですかね?」
「うむ!全然聞いたこともない料理じゃ!楽しみじゃの・・・マスターそれでかまわんのじゃ♡」
ミャオがお通しとおしぼりを2人に渡し、エールを持ってくる
「カンパーイ!!」
ジンさんが音頭を取りリュカさんとジンさん、俺とリナさんも混じり乾杯する
「ほうぅ冷えたエールもええのぉお」
リュカさんも笑顔になり
「この冷奴…豆とはこれほどまで美味い物だったのか…これは他の料理も期待できそうじゃの♡」
スプーンでやっこを掬いながら食べ、期待に満ちた目でこちらを覗いたり、3人で話しながら料理を待つのであった
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