ランブルビースト ~獣が強くて人類滅亡の危機なのでビッチがセックスで戦います~【東京編】

扶桑のイーグル

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冷たくてねばねばするもの

66体目 会敵したらスライムだった件2

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「出撃だ」

「えーっと、なになに?」

「……スライム? レモン、見たことある?」

 赤色灯の点灯と同時にXpadの着信に気づいた緑が出撃を告げると、恋バナにゲームにと好き勝手やっていた他の四人+一匹も出撃要請の概要を読みはじめた。
 画面には荒獣の名前と特徴、サポートの戦力、そして出撃するハンターは選別中であることが表示されていた。

「スライムってあのネトネトしたやつですよね? 私は見たことありません……」

「ねばねば!? みどりんねばねばになっちゃうの!?」

「ヌメヌメしているのはちょっと生理的に無理ですわ……うっ……」

 荒獣の名前が「スライム」となっている事で大多数は嫌な予感を抱き、一人だけ期待と興奮を隠そうともせず両手を振り回して騒ぐ。
 自分が行くかもしれないとか、緑は行かないかもしれないとか、そういった可能性は頭に無いらしい。もっとも、ねばねばになるのは誰でも良さそうだが。

「……つーか今思ったけど、なんであんたも私の部屋にいんのよ」

「あら、何か問題がございまして?」

 菜々が挑発的な言葉をかけると、顔色を悪くしていた鈴谷はすぐにいつもの飄々とした様子を取り戻した。

「いや問題は無いけどさあ……なんか馴れ馴れしくない?」

「お仲間でしょう? いいじゃないですの、新作ゲームをやったって」

「さてはあんたそのために……」

 菜々が言いかけた瞬間、Xpadが震え更なる通知が来たことを知らせた。緑が人選を読み上げる。

「言い合ってる暇は無い。出撃の人選が決まった。菜々、鈴谷、レモンの三人だ」

 新型とはいえ、中位であることから一流ハンター二人で対応可能と判断したようだ。レモンは補助の役割らしい。

「よっし、リハビリには丁度いい相手ね!」

「初めての中位荒獣……腕試しといきますわよ」

「……ちょ、ちょっと待った! レモンだけかい!? 僕は!?」

 菜々が勢い良く立ち上がり鈴谷はやる気を見せるが、楽だけは違った。
 緑の持つXpadの画面に顔を近づけ睨む。

「残念だが、お前の名前は載ってない」

「そんな! 新型の荒獣を相手に、初陣のレモンを僕なしで……いくら練習してるからって言っても身体はカムカムだ! 抗議する!」

 憤慨する楽を、緑は肩を強く押して元の姿勢に戻した。

「楽……不安は分かるが、そんな時間は無いことくらい分かってるはずだ。すぐに出撃しないといけない」

「いいやダメだ! 僕が代わりに……だっ!?」

 いきなり背中に紅葉を付けられ驚く楽。
 後ろを見ると眉をひそめ頬をふくらませているが口の端が上がっているという、怒っているのか嬉しいのかよく分からない表情をしたレモンが楽の顔を見上げていた。

「楽様! 心配してくれるのは嬉しいですけど、少しは信頼もして欲しいです!」

「れ、レモン……?」

「毎夜楽様からいただく愛情で私は強くなってます。その成果を見せますので! 安心して待っていてください! ……ね? 行ってきます」

 さらりと恥ずかしい事を言われて赤くなる楽の頬にキスをし、菜々、鈴谷と共に部屋を出ていく。
 楽はゆでダコのように赤くなってドアが閉まったあともその先をぼんやりと見つめていたが、自分を取り囲むニヤニヤとしたいやらしい視線に気づくと何も言えずに両手で顔を覆い隠した。




 三人は装甲車らしい硬いシートの上に腰を下ろす。金属製の重いハッチが油圧により驚くほど軽々しく閉じていく。強い光が息を潜め、薄暗闇が跋扈する。
 そのハッチが閉まるか閉まらないかの内に菜々がお喋りを始めた。

「随分カッコイイこと言ってきたじゃないの」

 ニヤッと笑って隣に座っているレモンを小突く。それに対してレモンは照れ臭そうに笑い返した。暗く振動する車内にいても、ふにゃふにゃとした声のせいで顔の赤さが容易に想像できるというものだ。

「本心を伝えたまで、ですよ」

「両想いなんですのね。このくらい従順な子をメイドとして雇いたいですわ」

 向かいに座った鈴谷は少し羨ましそうに、自分で自分の言葉に頷いた。
 果たしてレモンが本当に従順かはともかく、彼女についていけるメイドが一人いればかなりの助けになることは間違いない。

「アンタもメイドでしょ……」

「私は格好だけですわ。この服は本来の姿であるヴィクトリアン型(午後)が基礎となっていますが、要所々々は動きやすさや戦闘力を考慮しフレンチ、クラシカル、スチームパンク型などの構造を採用していますの。よろしくて?」

 菜々は軽い気持ちで突っ込んだのだが、専門用語の嵐に会って潔く退却する。しかし、一つだけ突っかかる単語があった。

「あっはいごめんなさい分かりました……って、戦闘力?」

「戦闘力」

 鈴谷ははっきり戦闘力と言った。ハンターに求められるのは闘力であり、殴る蹴るなどの物理的な攻撃手段は求められない。
 聞き間違いだとしても、メイド服で性闘力が上がるという理屈はおかしい。

「いる?」

「いりますわ」

「なんで?」

「なんでもですの」

 更なる質問の答えは、それ以上の追及は無意味と見た菜々は少し面倒臭そうに手を後ろで組んだ。

「ふーん。ま、良いけどね。それにしてもその傘邪魔じゃないの? メイドって傘差してたっけ」

「これこそ私には必要ですのよ。下位殲滅能力なら誰にも負けないと言った秘密ですわ」

 目が暗闇に慣れてきたようで、胸元に傘を抱き寄せる鈴谷の様子が見える。無骨な取手を撫でる様は、まるで愛玩動物に接しているようだ。

「へー。ぜんっぜん分かんないわあ」

「私の戦闘を見てくだされば良くてよ」

「いいわ、見てあげる。ていうか最初からそのつもりだし」

「見てる余裕があればの話ですが」

 棘のある言葉。どうにも彼女達はプライドと自信のせいで煽り合いが止まらない。

「……んー? 馴れ馴れしい上に生意気ぃ? もっかいぶちのめしてあげよっか?」

 車内はたったの一言二言で一触即発の状態になってしまうが、レモンの制止で収まる。

「やっ、やめてください! なんで今から一緒に戦うのにケンカになるんですか」

「う、え……あ、ああ、ごめんなさい……」

「私も一言余計でしたわね。失礼」

 二人とも罰が悪そうな顔をして俯く。そのまま暫く揺られるに任せていたが、菜々が沈黙に耐えられなくなり話題を振ろうと口を開いた。

「ねえ……」

 その瞬間、装甲車が音を立てて急に止まり菜々は舌を噛んでしまった。乱暴な運転に怒り、車内に据え付けられた無線機を手に取って叫ぶ。

「いっ……たあ~! 何やってんのよ下手糞!」

『前方にスライム! 何体もいます!』

 菜々の声に反論するかのように室内無線が立て、ハッチが開き始めた。

「複数……? 報告と違います!」

「真偽は自分の目で確かめるんですわよ!」

 事前に得ていた情報と違う話を聞いて異常を感じ、慎重にならざるを得ない二人。それを尻目に、真っ先に飛び出したのは鈴谷であった。
 操縦手の言う通り前方に見える複数の小さいスライムに傘の先端を向け、姿勢を保持したまま傘の柄に付いたリングを指先で回す。

 傘は大きく開き視界の大部分を遮るが、くすんだ緑色の布地に挟まれた伸縮性のある液晶防弾ガラスが一定の視界を確保した。

「携行式傘型軽トーチカシステム『ポリトス』展開。ミリ波レーダー起動、HUD表示。射撃準備良し……燃え尽きなさい!」

 防弾ガラスに表示された多数の緑線と羅列がスライムを捉え、照準を付けた。ロックオンしたことを示すバイブレーションが傘の柄を小刻みに揺らす。

 鈴谷が柄に付いたトリガーを引くと先端から炎が噴出する。火のついたガソリンは拡散することなく長距離を飛び、スライムにまとわりついた。
 スライムは火が付くと、それを落とそうと暴れ回るが、一度付いたガソリンはガムのように離れない。
 次第に動きが鈍くなり最期は地面に力なくべちゃりと広がった。

「スライムと聞いて火炎放射器に換装してきたのは正解でしたわね!」

「ちょっ……何その傘!?」

「凄いです……凄まじいです」

 予想もしなかった攻撃に、二人とも思わず目が丸くなる。

「お父様が装備庁に作らせたオーダーメイド品ですわ! 名付けてポリトス! 人が持てる武器なら対応できますのよ! さあ燃えなさい! 燃え尽きなさい! 私の戦果になると良いですわ!」

 鈴谷は尚も笑いながら火炎放射を行いスライムを崩壊させていく。が、いかんせん相手の数は多い。
 そこへジャッジャッジャッ…と水濡れた金属音が加わる。三人を運んできた装甲車が遠距離にいるスライムに激しい攻撃を浴びせ始めたのだ。
 そこら中で40mm砲弾が炸裂し、爆炎を上げてスライムを焼いては千切る。だがそれでもなお、じりじりと押されていた。

「多いですわ……ダメージ無しで倒せる相手ではないようですわね!」

 鈴谷はポリトスを横に振り抜き、火炎をまき散らしながら苦々しげに叫んだ。

「なに寝ぼけたこと言ってんのよ! 武器で倒せるならそっちの方が良いんだからしっかりしてよね!」

「ちょっと! 他力本願すぎますわよ!」

「覚悟はするようですね……」

 騒ぐ二人をよそに、レモンは早くも腹をくくった。吐く息は震えているが、この場の誰よりも目が座っている。

「くっそ……こっちくんな! しっしっ!」

「……あなた、さては単にスライムが嫌いなだけでは?」

 スライムがいよいよという距離まで迫る。何度も蹴飛ばされながら菜々の足に絡みつき、上へ上へと登ってくる。
 ひんやりとしたゼリー体が太ももを撫でた。つい手を上げてしまうような不快感に、目に涙を浮かべる。
 上げた手も行き場は無く、そのまま弱々しい拳を作って顔の横でプルプルと震えるに留まった。肩をすくめて気味悪い感触に耐える。

「ひいやああ……」

「情けない声を出すんじゃありませんのよ!」

「だって冷たくてヌルってしてて気持ち悪いのよお……」

「う、わ、私の足にも絡みついてきました」

 スライムはレモンにも襲い掛かる。足から股へと這い上がり、吸いつくと細かく震えだした。まるでモーターでも入っているかのように、かなり激しく。
 粘性体が空気を弾く湿った音が鳴り響く。皮膚の表面だけが細かくくすぐられ、驚いた高い声を出してしまう。

「ああっ!? ……んん! ……ひゃああんっ!」

「きゃん! ……ん~っ! やああ……!」

 股で震えるだけではなく、膣内にその柔軟な体を挿入していく。もちろん振動は保ったままだ。
 ゾワゾワと気持ち悪くてくすぐったいばかりではなく、性感帯にジワリと染み込むようような快楽が脳を甘く揺する。
 脚から力が抜けていき、腰を折ってもだえる事しかできない。レモンは早くも地面にへたり込んでしまい、自分の体重でスライムを膣奥へと流し込んでしまう。

「あああああああっ! こいつ……やああああっ!」

「んきゅうううううう! きゃひいいいいんっ!」

「頑張るんですわよ! 気をしっかり保って……きゃあっ!?」

 ついに奮戦していた鈴谷の足にも取りつき、全員が振動責めを受ける状態になってしまう。

 快感神経が共振を起こし、身体の奥まで粉のような快楽が浸透してくる。熱運動が快感を不規則に撹拌させ、少しずつ着実に甘い低周波を流し込んでくる。
 振動に耐えきれなくなった秘孔から蜜が流れ出した。

「あああああああ! これっ……ダメぇ! 駄目ですわあ!」

「あんたこそ……おぉ! ……気ぃ……保ちなさいよ! ああああ!」

「げ、限界ですぅ! イクっ! イっちゃいますううう! は……ああああああああああああああああああっっっっっっっっっっ!」

 一足先にレモンが絶頂を迎える。愛液は全て吸収され、股についているスライムが大きくなった。同時になぜだかは分からないが一旦は責めが止まり、ほんの少しだけレモンは快楽から逃れた。

「レモ……ン……あくっ! ……大丈夫……くうぅっ!」

「はーっ! はーっ……こ、このくらいじゃまだまだ死んだりは……ひっ!? やあああああああああ!」

 先よりも一際大きい振動がレモンを襲う。生体バイブレーションの音が周囲に響き渡った。愛液を吸収したスライムはパワーアップし、攻撃力を増したのだ。
 一度イって感度の上がった膣はすぐにドロドロと、青梅のような香りが閉じ込められた体液を垂れ流す。
 下半身が蕩け、股を開いた格好で地面に転がり耐えるしかなかった。

 しかも……。

「っ……そ、そう言えばあのスライム達はどこに行きましたの……?」

 火炎放射とグレネード掃射の合わせ技でも捌ききれなかったスライムが、装甲車の周りで蠢いているものを除いて全て姿を消している。まさか。

 嫌な予感は的中した。鈴谷が疑問に思った瞬間、建物の影からスライムが姿を表したのだ。女体化した姿で。
 スライムはぽたぽたと水を零しながらも、顕現した脚でゆっくりこちらに歩いてくる。顕現した顔の唇をわずかに歪めながら。

「……!」

「や、やばい……いぃっ!」

「はあうううっ! またあっ! また来ますっ! やだっ! やああっ! あああああああっっっっ!」

 レモンは勃起した陰茎も同時に刺激され、二度目の絶頂で精液も出してしまう。腰のあたりを覆っていた快感が全て引き抜かれ、力が入らない。
 引きはがすことも攻撃することもできない相手にただただなぶられる。
 菜々と鈴谷はまだ一度もイッてないものの、脳髄を甘く揺さぶる振動快感を受けていて動ける状況ではない。

 大量のスライムを取り込んで強い力を得ているだろう、コアを持つ本体がゆっくりと確実に近づいていた。
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