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第三十二夜 大太郎法師─ダイダラボッチ─
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中学生の時。
学校の遠足で、富士山を眺め富士五湖をめぐる遠足。
当時の僕は怪異に対処する力が弱かったため、祖父がくれた御守りを常にに持っていた。
日本一の山。富士山。
僕は富士山ができたとされる、伝説が気になっていた。
この山を作ったと言うダイダラボッチの話だ。
日本や世界でも見られる、巨人伝説。
僕は怪異に悩まされてはいたが、なかには助けてくれたり、仲良くなれる妖怪もいたので、ダイダラボッチもそうではないかと思っていた。
祖父曰く。
巨人が国造りの神の末裔だ、なんて話は日本に限ったもんじゃねぇ。
日本じゃ基本的には人に悪さはしねぇがな。
「逆の奴」に気をつけろ。奴らはいつのまにか足元にいるぞ。
林道をみんなで歩いていると、いきなり足元に激痛が走った。
驚いて足元を見ると、そこには3cmくらいの小人が群がっていた。
手に小さな針を持ち、僕の足を深く刺し貫いてくる。
他の生徒や先生に、小人の姿は見えない。
僕が祖父からもらった御守りを握りしめると、目の前に巨大な塊が落ちてきた。
すぐには理解できなかったけど空を仰ぐように見上げると、巨大な足であることがわかった。
ダイダラボッチ?
その巨大な足の出現に、小人たちは慌てたようにいなくなる。
僕が再び見あげると、巨大な足はすでに消えていた。
ダイダラボッチが助けてくれた。
人間に優しい妖しはいるんだ!
僕は嬉しくなって、でも足の痛みもありそこで意識を手放した。
僕は足の怪我で入院していた時。
見ようとして、縁窓のふちに小人がいるのを見つけた。
金縛りにあう僕に、小人は嫌な笑みを浮かべて話し出す。
─お前、大太郎法師が助けてくれたと思ってんだろ?
その通りだ。実際小人たちを追い払ってくれたんだ。
─俺たちからすりゃ、お前たちこそが大太郎法師さ。
僕たち人間が?
─そして大太郎法師からすれば、お前たちも小人なのさ。
僕らはダイダラボッチに悪いことはしてない!
─悪い悪くないじゃない。いること自体が嫌なのさ。勝手に自分の家に上がられたら、追い出すだろ?それと同じさ。
小人の領域に入り込んだ僕たち。
ダイダラボッチの住処に入り込んだ僕たち。
怪異からすれば、どちらも迷惑な存在でしかない。
─勘違いすんな。俺らが人間と仲良くするのは、自分に利がある時だけさ。
利益がなければ殺すこともある。
大太郎法師も、俺たち一寸法師もな。
学校の遠足で、富士山を眺め富士五湖をめぐる遠足。
当時の僕は怪異に対処する力が弱かったため、祖父がくれた御守りを常にに持っていた。
日本一の山。富士山。
僕は富士山ができたとされる、伝説が気になっていた。
この山を作ったと言うダイダラボッチの話だ。
日本や世界でも見られる、巨人伝説。
僕は怪異に悩まされてはいたが、なかには助けてくれたり、仲良くなれる妖怪もいたので、ダイダラボッチもそうではないかと思っていた。
祖父曰く。
巨人が国造りの神の末裔だ、なんて話は日本に限ったもんじゃねぇ。
日本じゃ基本的には人に悪さはしねぇがな。
「逆の奴」に気をつけろ。奴らはいつのまにか足元にいるぞ。
林道をみんなで歩いていると、いきなり足元に激痛が走った。
驚いて足元を見ると、そこには3cmくらいの小人が群がっていた。
手に小さな針を持ち、僕の足を深く刺し貫いてくる。
他の生徒や先生に、小人の姿は見えない。
僕が祖父からもらった御守りを握りしめると、目の前に巨大な塊が落ちてきた。
すぐには理解できなかったけど空を仰ぐように見上げると、巨大な足であることがわかった。
ダイダラボッチ?
その巨大な足の出現に、小人たちは慌てたようにいなくなる。
僕が再び見あげると、巨大な足はすでに消えていた。
ダイダラボッチが助けてくれた。
人間に優しい妖しはいるんだ!
僕は嬉しくなって、でも足の痛みもありそこで意識を手放した。
僕は足の怪我で入院していた時。
見ようとして、縁窓のふちに小人がいるのを見つけた。
金縛りにあう僕に、小人は嫌な笑みを浮かべて話し出す。
─お前、大太郎法師が助けてくれたと思ってんだろ?
その通りだ。実際小人たちを追い払ってくれたんだ。
─俺たちからすりゃ、お前たちこそが大太郎法師さ。
僕たち人間が?
─そして大太郎法師からすれば、お前たちも小人なのさ。
僕らはダイダラボッチに悪いことはしてない!
─悪い悪くないじゃない。いること自体が嫌なのさ。勝手に自分の家に上がられたら、追い出すだろ?それと同じさ。
小人の領域に入り込んだ僕たち。
ダイダラボッチの住処に入り込んだ僕たち。
怪異からすれば、どちらも迷惑な存在でしかない。
─勘違いすんな。俺らが人間と仲良くするのは、自分に利がある時だけさ。
利益がなければ殺すこともある。
大太郎法師も、俺たち一寸法師もな。
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