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呪いの公衆電話1
呪いの公衆電話6
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「灯台…灯台…待ってこの町に灯台なんてあったっけ……?!」
『佐瑠女さん、一旦落ち着いて。』
あわあわと慌てふためくミヤビを律月が止める。
『灯台は海の近くだから建のいるあたりから行くのが一番近い。』
「わ、分かった…!」
ミヤビは事前に打ち合わせておいた“作戦”を頭の中でぐるぐるとめぐらせる。
作戦の内容はこう。
最初に神万町をざっくりと三つに分割して、それぞれミヤビ、建、律月の三人がそこに散らばる。
⇩
“探し物”のある場所に近い所にいる人が探し物を探しにいき、見つけたら仲間にトランシーバーで連絡。
⇩
見つけた人とは別の場所にいる人が、公衆電話に電話をかけてナニカから新しい“探し物”を教えてもらう。
探し物を探し出した人は鬼から逃げる。
電話の向こうの相手の顔が分からない以上、倒すのは簡単じゃない。
つまり、鬼から“逃げ切る”。
向こうの出してくるお題の探し物を全てクリアする。
『こちら八陀です。今、鬼が建様の方に向かっています。』
(建くん…!!)
画面に鬼役と思われる何かの映像が映された。
(こ、これって……!)
『……過去に“物鬼”に参加して、逃げきれなかった人達は鬼の仲間になる……』
「鬼の仲間ってこういうことなの…!?」
画面には、甘野エリスなど、ミヤビも学校で見たことのある人達がフラフラと建の方に走っていた。
その目はうつろで、まるで何かに操られているみたいだ。
ごくりとトランシーバーごしでも、律月が息をのむのが分かった。
『ダメだ。これじゃ、どの人が本物の“鬼”で祓えばいいのか分からない……!』
「建くん……!!」
《……灯台発見!誰か公衆電話で電話して!》
その瞬間、建が叫ぶ。
(……そういえば近くに公衆電話があったはず)
幼い頃お姉ちゃんとお母さんに電話した記憶がある。
一本道を走っていくと、電話ボックスを見つけた。
「あった……」
緑色の公衆電話。
ボックスの扉を開き、受話器をとる。
緊張で、番号のボタンを押す手がガタガタと震える。
(早く…早くしないと)
プルルルル プルルルル
ガチャリ
『んふふふっ。やぁだ。もう見ぃつけちゃったのねぇ。早いのねぇ』
「あなたは……あなたは一体誰なの…?どうしてこんなことを…。」
『それは言わないお約束。…………次の探し物はね、“桜”よ。よぉい始めっ!』
それきりぷつりと通話が切れる。
「皆聞こえる?次の探し物は……“桜”。」
『桜…!?』
《……十一月は桜の季節じゃないよね…。》
困惑の色が広がる。桜といえば四月の花であるはずだ。
「もしかして桜がよく見える場所とか…。」
『物鬼だから場所とか…?』
《……………縁結びの木。》
『そうか、縁結びの木は昔からカップルが縁結びのため、木にお互いの名前を書いた紙を巻きつけに来るんだ。』
「だから……なんで桜?」
『紙の色が桜色で、それが桜に見えることから年中咲く桜ともいわれている。』
多分トランシーバーの向こうで今律月は手を顎にあてていると思う。
「…それはどこらへんにあるの?」
『…町の東。ちょうど今、佐瑠女さんのいるあたりだ。』
どきんっと大きく心臓がはねる。
(私に……出来るのかな。私に……)
相手はミヤビ一人よりもずっと力を持つ存在だ。
いまにもがっくりと足がすくんでしまいそうである。
(いつもは私一人だけど今回は律月くんや建くんがいる。…絶対に、絶対に失敗できないんだ。)
そう思い始めると、少し頭がクラクラしてきた。
《危なくなったら、すぐに俺が行く。》
『僕も全力でサポートするよ』
「二人ともっ………うん。私行ってくる。案内よろしく!」
ミヤビはだっと縁結びの木の方に走る。
『そう。そこをまっすぐ行って。』
「次はっ…!?」
『右に曲がって』
ミヤビが息を切らせながら走っていると、トランシーバーに大きな声が響いた。
『こちら因幡よ!ついに鬼が姿を現したわ!』
因幡のカメラに映るのは、白いワンピースと帽子を被った女の子。ミヤビ達よりも年は少し幼く見えた。
フラフラとよろめきながら夜道を一人歩いている。クツをはいておらず、裸足なのでとても寒そうだ。
左手の薬指にきらりと指輪が光る。見た所、この子は逃げ切れずに鬼の仲間にされてしまった人ではなさそう。
女の子はふふふと肩をゆらしながら小さく笑っている。
『面白いなぁ。楽しいなぁ。しゅうちゃんも一緒に遊べたらいいのになぁ。』
女の子はぴたりと立ち止まり、月をあおぎ見る。
『イザヨイ様。本当にありがとう。私、今とっても幸せ。』
トランシーバーから流れてくる女の子の声はザザザザと、ところどころ聞こえずらい。
(待って、イザヨイ様……ってあの時も…)
ミヤビが化け物に首を締めつけられたあの時もたしか化け物は“イザヨイ様”とつぶやいていた。
(イザヨイ様って一体、何者なの……!?)
そう思っていた矢先、目の前に桜のような木が見え始めた。
その瞬間、ふと背筋にゾワリと嫌な感じの感覚が走った。
『あらっ?鬼が消えたわ!?』
因幡が驚いたように声を上げる。
『ミヤビ様の十メートルほど先に……鬼がおります…。』
《ミヤビっ!?》
『佐瑠女さん…!?』
ゆれる白いワンピース。雪のように真っ白な手は風でいまにも飛んでいきそうな帽子を押さえている。
長い黒髪は月明かりにてらされてキラキラと輝く。なにやら不思議な雰囲気を持った女の子である。
(この子…。さっきトランシーバーの画面に映っていた子だ…。)
ミヤビはごくりと息をのむ。
もしかしたら自分も捕まって、鬼の仲間にされてしまうのかもしれない。
すると女の子はすっと両手を前に出した。
『あのね、アタシね、あなたと仲良くなりたいの』
ぐるぐると頭の中にいつまでも響くような恐ろしい声。
「お願い…。そこをどいて」
『だから、こっちに来て?』
「ごめんね。でも、でもいけない。」
『なんで、なんで、なんで、なんで、なんで?』
女の子の声は固まって動けなくなるくらい怖い声だったけれど、どこか悲しさを持っていた。
「ごめん。」
『ーー佐瑠女さん!返事をして』
トランシーバーから律月の声が流れる。
『…っそう………。』
そう言うと、女の子は透けるようにスッと消えていった。
女の子が消えた後もミヤビはその場でしばらく一人ポカンとしていた。
《ミヤビ、大丈夫なら返事しろ!クソッ、今行く。》
「あ、建くん。私なら大丈夫だよ。」
《大丈夫なわけないだろ……》
「あと、桜見つけたから電話よろしく!」
《……了解》
トランシーバーをポケットに入れ、桜の木にかけってみる。
木にかかるたくさんの桜色の紙。いままでいろんな男女が縁結びをしに来たのだろう。
それらは、風にあおられフワフワとゆれる。
紙を間近でよく見てみると、紙の表に男女の名前が書かれていた。
その裏には、二人の将来の夢が記されている。
マイホームが欲しい。結婚したい。一緒に旅行に行きたい。
などそれぞれの紙にたくさんの願いが書かれている。
ふとその中の一つが風に吹かれ、はらりと木から落ちた。
ミヤビはそれを手にとってみてみる。
紙が木につけられた時代は1944.11.6。
名前は夜読修介、 物延愛子。
(……まだ、小学生の子が書いたような字だな。)
“二人で灯台に行きたい。桜を見たい。”
「…灯台、桜。」
よく見ると、今度は大人の書くようなきれいな文字で小さく、あと一つ書き加えられている。
“もう一度、いつもの場所で待ってる。”
「いつもの、場所……?」
『建、佐瑠女さん、聞こえる…?!最後の探し物は“古い指輪”だ。』
《古い指輪…?!》
「私わかるかも。指輪のありか。」
『それ、本当?!佐瑠女さん」
《どこなの!?》
「それじゃあ今から律月くんの家に集合ね!」
『佐瑠女さん、一旦落ち着いて。』
あわあわと慌てふためくミヤビを律月が止める。
『灯台は海の近くだから建のいるあたりから行くのが一番近い。』
「わ、分かった…!」
ミヤビは事前に打ち合わせておいた“作戦”を頭の中でぐるぐるとめぐらせる。
作戦の内容はこう。
最初に神万町をざっくりと三つに分割して、それぞれミヤビ、建、律月の三人がそこに散らばる。
⇩
“探し物”のある場所に近い所にいる人が探し物を探しにいき、見つけたら仲間にトランシーバーで連絡。
⇩
見つけた人とは別の場所にいる人が、公衆電話に電話をかけてナニカから新しい“探し物”を教えてもらう。
探し物を探し出した人は鬼から逃げる。
電話の向こうの相手の顔が分からない以上、倒すのは簡単じゃない。
つまり、鬼から“逃げ切る”。
向こうの出してくるお題の探し物を全てクリアする。
『こちら八陀です。今、鬼が建様の方に向かっています。』
(建くん…!!)
画面に鬼役と思われる何かの映像が映された。
(こ、これって……!)
『……過去に“物鬼”に参加して、逃げきれなかった人達は鬼の仲間になる……』
「鬼の仲間ってこういうことなの…!?」
画面には、甘野エリスなど、ミヤビも学校で見たことのある人達がフラフラと建の方に走っていた。
その目はうつろで、まるで何かに操られているみたいだ。
ごくりとトランシーバーごしでも、律月が息をのむのが分かった。
『ダメだ。これじゃ、どの人が本物の“鬼”で祓えばいいのか分からない……!』
「建くん……!!」
《……灯台発見!誰か公衆電話で電話して!》
その瞬間、建が叫ぶ。
(……そういえば近くに公衆電話があったはず)
幼い頃お姉ちゃんとお母さんに電話した記憶がある。
一本道を走っていくと、電話ボックスを見つけた。
「あった……」
緑色の公衆電話。
ボックスの扉を開き、受話器をとる。
緊張で、番号のボタンを押す手がガタガタと震える。
(早く…早くしないと)
プルルルル プルルルル
ガチャリ
『んふふふっ。やぁだ。もう見ぃつけちゃったのねぇ。早いのねぇ』
「あなたは……あなたは一体誰なの…?どうしてこんなことを…。」
『それは言わないお約束。…………次の探し物はね、“桜”よ。よぉい始めっ!』
それきりぷつりと通話が切れる。
「皆聞こえる?次の探し物は……“桜”。」
『桜…!?』
《……十一月は桜の季節じゃないよね…。》
困惑の色が広がる。桜といえば四月の花であるはずだ。
「もしかして桜がよく見える場所とか…。」
『物鬼だから場所とか…?』
《……………縁結びの木。》
『そうか、縁結びの木は昔からカップルが縁結びのため、木にお互いの名前を書いた紙を巻きつけに来るんだ。』
「だから……なんで桜?」
『紙の色が桜色で、それが桜に見えることから年中咲く桜ともいわれている。』
多分トランシーバーの向こうで今律月は手を顎にあてていると思う。
「…それはどこらへんにあるの?」
『…町の東。ちょうど今、佐瑠女さんのいるあたりだ。』
どきんっと大きく心臓がはねる。
(私に……出来るのかな。私に……)
相手はミヤビ一人よりもずっと力を持つ存在だ。
いまにもがっくりと足がすくんでしまいそうである。
(いつもは私一人だけど今回は律月くんや建くんがいる。…絶対に、絶対に失敗できないんだ。)
そう思い始めると、少し頭がクラクラしてきた。
《危なくなったら、すぐに俺が行く。》
『僕も全力でサポートするよ』
「二人ともっ………うん。私行ってくる。案内よろしく!」
ミヤビはだっと縁結びの木の方に走る。
『そう。そこをまっすぐ行って。』
「次はっ…!?」
『右に曲がって』
ミヤビが息を切らせながら走っていると、トランシーバーに大きな声が響いた。
『こちら因幡よ!ついに鬼が姿を現したわ!』
因幡のカメラに映るのは、白いワンピースと帽子を被った女の子。ミヤビ達よりも年は少し幼く見えた。
フラフラとよろめきながら夜道を一人歩いている。クツをはいておらず、裸足なのでとても寒そうだ。
左手の薬指にきらりと指輪が光る。見た所、この子は逃げ切れずに鬼の仲間にされてしまった人ではなさそう。
女の子はふふふと肩をゆらしながら小さく笑っている。
『面白いなぁ。楽しいなぁ。しゅうちゃんも一緒に遊べたらいいのになぁ。』
女の子はぴたりと立ち止まり、月をあおぎ見る。
『イザヨイ様。本当にありがとう。私、今とっても幸せ。』
トランシーバーから流れてくる女の子の声はザザザザと、ところどころ聞こえずらい。
(待って、イザヨイ様……ってあの時も…)
ミヤビが化け物に首を締めつけられたあの時もたしか化け物は“イザヨイ様”とつぶやいていた。
(イザヨイ様って一体、何者なの……!?)
そう思っていた矢先、目の前に桜のような木が見え始めた。
その瞬間、ふと背筋にゾワリと嫌な感じの感覚が走った。
『あらっ?鬼が消えたわ!?』
因幡が驚いたように声を上げる。
『ミヤビ様の十メートルほど先に……鬼がおります…。』
《ミヤビっ!?》
『佐瑠女さん…!?』
ゆれる白いワンピース。雪のように真っ白な手は風でいまにも飛んでいきそうな帽子を押さえている。
長い黒髪は月明かりにてらされてキラキラと輝く。なにやら不思議な雰囲気を持った女の子である。
(この子…。さっきトランシーバーの画面に映っていた子だ…。)
ミヤビはごくりと息をのむ。
もしかしたら自分も捕まって、鬼の仲間にされてしまうのかもしれない。
すると女の子はすっと両手を前に出した。
『あのね、アタシね、あなたと仲良くなりたいの』
ぐるぐると頭の中にいつまでも響くような恐ろしい声。
「お願い…。そこをどいて」
『だから、こっちに来て?』
「ごめんね。でも、でもいけない。」
『なんで、なんで、なんで、なんで、なんで?』
女の子の声は固まって動けなくなるくらい怖い声だったけれど、どこか悲しさを持っていた。
「ごめん。」
『ーー佐瑠女さん!返事をして』
トランシーバーから律月の声が流れる。
『…っそう………。』
そう言うと、女の子は透けるようにスッと消えていった。
女の子が消えた後もミヤビはその場でしばらく一人ポカンとしていた。
《ミヤビ、大丈夫なら返事しろ!クソッ、今行く。》
「あ、建くん。私なら大丈夫だよ。」
《大丈夫なわけないだろ……》
「あと、桜見つけたから電話よろしく!」
《……了解》
トランシーバーをポケットに入れ、桜の木にかけってみる。
木にかかるたくさんの桜色の紙。いままでいろんな男女が縁結びをしに来たのだろう。
それらは、風にあおられフワフワとゆれる。
紙を間近でよく見てみると、紙の表に男女の名前が書かれていた。
その裏には、二人の将来の夢が記されている。
マイホームが欲しい。結婚したい。一緒に旅行に行きたい。
などそれぞれの紙にたくさんの願いが書かれている。
ふとその中の一つが風に吹かれ、はらりと木から落ちた。
ミヤビはそれを手にとってみてみる。
紙が木につけられた時代は1944.11.6。
名前は夜読修介、 物延愛子。
(……まだ、小学生の子が書いたような字だな。)
“二人で灯台に行きたい。桜を見たい。”
「…灯台、桜。」
よく見ると、今度は大人の書くようなきれいな文字で小さく、あと一つ書き加えられている。
“もう一度、いつもの場所で待ってる。”
「いつもの、場所……?」
『建、佐瑠女さん、聞こえる…?!最後の探し物は“古い指輪”だ。』
《古い指輪…?!》
「私わかるかも。指輪のありか。」
『それ、本当?!佐瑠女さん」
《どこなの!?》
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