7 / 42
しばし休息を・・
しおりを挟む
林檎を一生懸命すりおろす冷たい牛乳だと胃が驚いてしまうかもしれないので、人肌ぐらいに温めた牛乳ですりおろした林檎を浸す。高級だけどこんな時は惜しみ無く蜂蜜を投入し、よくかき混ぜれば出来上がり♪
ペロリと味見をすれば、ふむふむなかなかの出来に満足する。器に移してトレーに乗せこれを食べさせる者の元へと歩きだす。
起こさないようにそっと扉を開けば、彼はまだ苦しそうに呼吸をしている。額に乗せた濡れタオルはすでにぬるくなっており、慌てて冷たい水にタオルを浸らせ額に置いてあげる、心地好いのか一瞬顔がクニャリと笑顔になった。
彼の手は鱗に覆われ長い爪がどんな物でも引き裂いてしまいそう、今は力無く易々と私に手を握らせてくれる、掌は熱く燃えるような熱を放っている
「ユイカたん・・ハァハァ・・ごめんね・・」
うっすら瞼を開けて、申し訳なさそうに謝るりっちゃん
「起きてたのね・・何にも謝る事ないよ、りっちゃんはこの家に帰ってくるために膨大な魔力を使ってくれたんでしょ?」
「ふにゃ~それでこんなに弱ってたら、ハァハァ~カッコ悪いふにゃ~」
身体に力が入らないのか、いつもの語尾のぷっぎゃ~がふにゃ~なっている、それはそれで可愛いと思うが弱っているりっちゃんが可哀想で胸が痛い。
りっちゃんは膨大な魔力を使った為、家に戻った瞬間にベッドに崩れるように倒れ軽く意識をとばした。ハァハァ~と息苦しそうに呼吸をし高熱を出す。
魔力枯渇を起こした様だ、魔法に詳しくない私でも伝え聞きで知っている身の丈にあってない魔法を使うと魔力枯渇を起こし高熱を出し数日寝込むことになると・・・・
「りっちゃん身体がキツイとは思うけど、少しだけでもこれを食べて・・・・」
出来立てのすり林檎をスプーンに乗せりっちゃんに食べさせる。力無くゆるゆる口をあけてくれて、ゴクリと飲み込んだ
「美味しいふにゃ~」
嘘つきね・・高熱で味覚も曖昧だろうに無理して誉めなくていいのに二口食べると、もぉ~要らないとフルフル首を振るう、好物の林檎すら弱っているりっちゃんは受付ないみたいだ。
優しく頭と頬を撫でてあげれば、嬉しそうに目を瞑りフニャリと口元を緩ませた。
「りっちゃん少し寝ようね・・・・」
りっちゃんはコクリと頷き、自分の横をペチペチと叩き一緒に寝ようと催促した。病人と一緒のベッドに寝るなどいけない事だとは思うが、りっちゃんのすがるような目線と熱い手を振りほどく事など出来ず、おずおずと横に寝転ぶ。蜥蜴は躊躇なく私の身体を高熱の身体で包み込む。
甘えるように頬を私の頭にすりつけスリスリと頬擦りをする、クンクンと臭いを嗅がれハァ~と満足したため息を吐く蜥蜴さん
「もぉ~余計な事しなくていいから、ちゃんと寝なさい!貴方のリクエストに応えてちゃんと横に居るから、早く元気になってりっちゃん。」
優しく何度も背中を撫でてあげれば気持ち良さそうに目をつぶるりっちゃん、こんな高熱を出して弱ってるのに私を離そうとせず抱き込んだまま寝込んでしまった。
・
・
・
・
・
2日たってもりっちゃんの熱は下がらない、高熱のせいで激しく体力を消耗し起き上がる事も話す事も出来ず寝込みっぱなしの状態だ。
村のお医者さんにも往診して貰ったがまったく良くなる兆しがみえない・・・・
「りっちゃんいい子で寝て居てね・・・・」
ハァハァと息苦しそうだが寝息をたてている。
りっちゃんを一人にするのは心苦しいが、軽装備を整え私は意を決して家を出る。とても希少で煎じれば万能薬効果のある薬草を探しに旅立つ、希少な薬草の為森深くの崖に生えているというやっかいな代物
森の中に居る獣や魔物に遭遇しない様、魔除けの鈴を鳴らしながら必死に崖へと歩き、やっと崖まで到着すれば、崖の中心に目的の薬草が生えていた。手を伸ばしても届くわけもなく、リュックからロープを出し腰に結びあとは近くの大木にロープをしっかり結び命綱の出来上がり♪
今から崖の上から薬草のある場所までロッククライミングをするわけだ、もし足を滑らして崖底に落ちたら命は無いだろうな・・・・ゴクリと唾を飲み込み
ゆっくり崖から足場を探し降り始める・・・・
「おい!!貴様何をしてるんだ?」
私の背後から声がする、でも私の背後は空中なわけで恐る恐る振り返れば眉間に皺をよせ怪訝な顔の男性がいた?えっ?そこ空中だよね、おかしいな私は崖を掴んでいるが彼は何処も掴んでいない、コテリと首を傾けて再度前をみれば崖ですね
「危ないだろ下等生物のお前が崖底に落ちれば即死だぞ・・・・」
「ええ・・・・わかっております・・ですがあの薬草を・・・・」
「なるほどあの薬草なら、リザスティックバーン様にも効果があると考えたわけだな。だが残念だな我々種族にはあの薬草では余り効果が得られない」
「リザスティックバーン様・・?」
「ん?そうか・・リザードマンことりっちゃんだったかな?」
「りっちゃんをご存知なんですかぁぁぁ」
余りの驚きに崖から不意に手を離してしまったその瞬間一気に落下する私
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「この馬鹿者ぉぉぉぉぉ!!」
あれ?いつまでたっても衝撃がこない命綱ロープのお陰で底には落ちなくても、落下した反動で崖に叩きつけられるはずだった。
ギューとつぶった目を開けば、先程話しかけてきた人にお姫様抱っこされて飛んでいた
「お前死にたいのかぁぁぁ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!」
「りっちゃん様が無理してまで帰られた家の家主がこんな愚かな下等生物だと思うと嘆かわしい!」
「手が滑りまして・・・・てか貴方がいきなり声をかけてくるからぁぁ」
「いいから上に行くぞ・・・・」
軽々と崖上まで運ばれて地面に降ろされる、この人浮いてたよね?飛んでたよね?
「あの・・ありがとう・・・・ございます」
「ふっん!!我が主を放ってどこに悪事を働きにいくかと後を追えば自殺とはな・・・・」
「自殺ではなく薬草を・・・・」
「先程も言ったが我々種族には効果が薄い、これをやるからりっちゃん様に飲ませろ。」
「ふぇ~すごく傲慢で嫌味な人と思ってたのに、じつはいい人?」
「お前心の声が漏れているぞ・・・・」
「あのどこのどなた方かは知りませんが、ご親切にどうも・・・・蜥蜴さんに効く薬など無知なもので知りませんでした」
「と・・とか・・・・蜥蜴だと・・!ふぅ~お前は何にも知らないのだな、その薬が効いた時にはお前に頼みがある・・・・」
コテンと頭を傾けて困惑するユイカ
「いいから!早く家に戻れ!!りっちゃん様をお一人にするなんてどこの不届き者だ!ハァ~しかし下等生物のお前だと家路にも時間がかかるのか・・・・なんて不便な、我が家まで送る、いいかすぐにりっちゃん様に飲ませるんだぞ!!」
なんだかプンスカ一人で怒っている彼は私の肩に手を置いた瞬間に周りの景色が一気に変換し我家まで転移した。
わけもわからず周囲を見渡せば、家の前にしゃがみこむ私、先程まで会話してた彼はおらず白昼夢でもみたのか狐につままれたのか・・・・
でも右手には先程渡された小瓶を握っていた。
「ユイカたん・・・・ハァハァ・・何処行っていたふにゃ~」
「りっちゃん無理して話さないで、お薬を探しに行ってたの兎に角これを飲んでみて!」
知らない人に渡された物なので警戒するが、兎に角試してみよう!これでりっちゃんが元気になるならそれで良い、毒じゃないかと先程自ら毒味はした、痛みも苦痛もなくただただ酸っぱかった。
うっすら口を開けたりっちゃんに強引に小瓶の液体を飲ませてみた
「ピギァァァァァァァァ!これは竜族秘伝の万能薬、しゅっぱい~しゅっぱい~ぴぎぁぁ~!」
ものすごい勢いで起き上がり叫びだす、やはり毒だったのかしら?慌ててりっちゃんに駆け寄り、喉を押さえて舌をピャーピャー伸ばしのたうち廻るりっちゃんの背を擦れば、身体の熱が治まっている気がする、高熱で茶色くなってた頬がどんどん緑色に戻っていき呼吸も楽そうだ。
「良薬は口に苦し・・・・て事だね・・」
「ユイカたんこれで少し寝れば元気になりそうふにゃ~」
パタンとベッドに寝転びりっちゃんは落ち着いた呼吸で眠りに落ちていった。
・
・
・
・
・
・
りっちゃんが眠りについて3時間、その間にお風呂に入って夕飯の支度をする。
寝室の扉をゆっくり開けると熟睡するりっちゃんの寝息が聞こえる、額に手をかざせば熱はすっかり下がったようだ。
ふぅ~と安堵がこぼれた
おや・・・・?
おや・・・・?
これは何ですかね・・?
りっちゃんの目の上には、アイマスクが装着されてますね?でもこれアイマスクじゃないよね、白い布と白のレースが付いたこれは私の胸当てそうこのエロ蜥蜴は私のブラジャーをアイマスクのように目を覆っているわけですね。
それもこれ先程洗い物の籠に移した、脱ぎたてホカホカの本日使用済み下着ってわけだ・・
私が夕飯を作ってる隙に、このエロ蜥蜴は脱衣場でこの下着を盗んでアイマスクにしたという事か!!
「りっちゃん!!」
「ぷぎゃゃゃゃゃあーーー!!」
「なんで私の下着で貴方のお目めを覆ってるのかな?」
「ユイカたんの香りに包まれて心地好い眠りにつこうと・・・・お陰で良く寝れたぷっぎゃ~♪」
「これはバッチイから洗濯籠に入れてあったよね?」
「ユイカたんの汗の臭いはお花の香りぷっぎゃ~それもこの大きな膨らみの部分に僕の愛するおっぱいが包まれていたと思うと・・・・ハァハァ~天国にいる気分だったぷっぎゃ~」
この変態蜥蜴にドン引きです、あんなに天使のように可愛いかった我が子を返してください。今もアイマスク?いやブラジャーに頬ずりしてうっとりしてる・・・・
「りっちゃん!そんな変態に育てた覚えはありません、熱が引いて嬉しかったのに私の感動を返して!!」
「ユイカたん心配かけてごめんぷっぎゃ~」
「そしてそのブラジャーも今すぐ返しなさい!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!これは僕の宝物ぷっぎゃ~!」
「りっちゃん・・・・」
「ぷっぎゃ~しようがないから返すぷっぎゃ~どうせ夜には本物を・・・・ボソボソ・・」
渋々りっちゃんは私の下着を返した
「なにボソボソ言ってるの?今度やったら追い出すからね、下着盗むなんて変態さんだよ!」
「ユイカたんのだから欲しいんだぷっぎゃ~」
「もぉぉぉ~反省しなさい!病人だから今日はここまでにするけど、ぶり返さないよう体力をつける為ご飯を食べてください・・・・」
あ~んと!お粥を食べさせ、デザートにすり林檎を食べさせる
「給餌してくれるなんて~ユイカたん積極的ぷっぎゃねぇ~今度僕が一杯してあげるぷっぎゃ~よ~♪」
りっちゃんはすっかり元気になったようで、ご飯を盛り盛り食べて嬉しそうにピロローンと舌だしてる。私もこれで一安心だ、変態蜥蜴だけど可愛い我が子 でもこんな変態で将来のお嫁さんドン引きしないか心配になる今日この頃でした・・
ペロリと味見をすれば、ふむふむなかなかの出来に満足する。器に移してトレーに乗せこれを食べさせる者の元へと歩きだす。
起こさないようにそっと扉を開けば、彼はまだ苦しそうに呼吸をしている。額に乗せた濡れタオルはすでにぬるくなっており、慌てて冷たい水にタオルを浸らせ額に置いてあげる、心地好いのか一瞬顔がクニャリと笑顔になった。
彼の手は鱗に覆われ長い爪がどんな物でも引き裂いてしまいそう、今は力無く易々と私に手を握らせてくれる、掌は熱く燃えるような熱を放っている
「ユイカたん・・ハァハァ・・ごめんね・・」
うっすら瞼を開けて、申し訳なさそうに謝るりっちゃん
「起きてたのね・・何にも謝る事ないよ、りっちゃんはこの家に帰ってくるために膨大な魔力を使ってくれたんでしょ?」
「ふにゃ~それでこんなに弱ってたら、ハァハァ~カッコ悪いふにゃ~」
身体に力が入らないのか、いつもの語尾のぷっぎゃ~がふにゃ~なっている、それはそれで可愛いと思うが弱っているりっちゃんが可哀想で胸が痛い。
りっちゃんは膨大な魔力を使った為、家に戻った瞬間にベッドに崩れるように倒れ軽く意識をとばした。ハァハァ~と息苦しそうに呼吸をし高熱を出す。
魔力枯渇を起こした様だ、魔法に詳しくない私でも伝え聞きで知っている身の丈にあってない魔法を使うと魔力枯渇を起こし高熱を出し数日寝込むことになると・・・・
「りっちゃん身体がキツイとは思うけど、少しだけでもこれを食べて・・・・」
出来立てのすり林檎をスプーンに乗せりっちゃんに食べさせる。力無くゆるゆる口をあけてくれて、ゴクリと飲み込んだ
「美味しいふにゃ~」
嘘つきね・・高熱で味覚も曖昧だろうに無理して誉めなくていいのに二口食べると、もぉ~要らないとフルフル首を振るう、好物の林檎すら弱っているりっちゃんは受付ないみたいだ。
優しく頭と頬を撫でてあげれば、嬉しそうに目を瞑りフニャリと口元を緩ませた。
「りっちゃん少し寝ようね・・・・」
りっちゃんはコクリと頷き、自分の横をペチペチと叩き一緒に寝ようと催促した。病人と一緒のベッドに寝るなどいけない事だとは思うが、りっちゃんのすがるような目線と熱い手を振りほどく事など出来ず、おずおずと横に寝転ぶ。蜥蜴は躊躇なく私の身体を高熱の身体で包み込む。
甘えるように頬を私の頭にすりつけスリスリと頬擦りをする、クンクンと臭いを嗅がれハァ~と満足したため息を吐く蜥蜴さん
「もぉ~余計な事しなくていいから、ちゃんと寝なさい!貴方のリクエストに応えてちゃんと横に居るから、早く元気になってりっちゃん。」
優しく何度も背中を撫でてあげれば気持ち良さそうに目をつぶるりっちゃん、こんな高熱を出して弱ってるのに私を離そうとせず抱き込んだまま寝込んでしまった。
・
・
・
・
・
2日たってもりっちゃんの熱は下がらない、高熱のせいで激しく体力を消耗し起き上がる事も話す事も出来ず寝込みっぱなしの状態だ。
村のお医者さんにも往診して貰ったがまったく良くなる兆しがみえない・・・・
「りっちゃんいい子で寝て居てね・・・・」
ハァハァと息苦しそうだが寝息をたてている。
りっちゃんを一人にするのは心苦しいが、軽装備を整え私は意を決して家を出る。とても希少で煎じれば万能薬効果のある薬草を探しに旅立つ、希少な薬草の為森深くの崖に生えているというやっかいな代物
森の中に居る獣や魔物に遭遇しない様、魔除けの鈴を鳴らしながら必死に崖へと歩き、やっと崖まで到着すれば、崖の中心に目的の薬草が生えていた。手を伸ばしても届くわけもなく、リュックからロープを出し腰に結びあとは近くの大木にロープをしっかり結び命綱の出来上がり♪
今から崖の上から薬草のある場所までロッククライミングをするわけだ、もし足を滑らして崖底に落ちたら命は無いだろうな・・・・ゴクリと唾を飲み込み
ゆっくり崖から足場を探し降り始める・・・・
「おい!!貴様何をしてるんだ?」
私の背後から声がする、でも私の背後は空中なわけで恐る恐る振り返れば眉間に皺をよせ怪訝な顔の男性がいた?えっ?そこ空中だよね、おかしいな私は崖を掴んでいるが彼は何処も掴んでいない、コテリと首を傾けて再度前をみれば崖ですね
「危ないだろ下等生物のお前が崖底に落ちれば即死だぞ・・・・」
「ええ・・・・わかっております・・ですがあの薬草を・・・・」
「なるほどあの薬草なら、リザスティックバーン様にも効果があると考えたわけだな。だが残念だな我々種族にはあの薬草では余り効果が得られない」
「リザスティックバーン様・・?」
「ん?そうか・・リザードマンことりっちゃんだったかな?」
「りっちゃんをご存知なんですかぁぁぁ」
余りの驚きに崖から不意に手を離してしまったその瞬間一気に落下する私
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「この馬鹿者ぉぉぉぉぉ!!」
あれ?いつまでたっても衝撃がこない命綱ロープのお陰で底には落ちなくても、落下した反動で崖に叩きつけられるはずだった。
ギューとつぶった目を開けば、先程話しかけてきた人にお姫様抱っこされて飛んでいた
「お前死にたいのかぁぁぁ!!」
「ひぃぃぃぃぃ!」
「りっちゃん様が無理してまで帰られた家の家主がこんな愚かな下等生物だと思うと嘆かわしい!」
「手が滑りまして・・・・てか貴方がいきなり声をかけてくるからぁぁ」
「いいから上に行くぞ・・・・」
軽々と崖上まで運ばれて地面に降ろされる、この人浮いてたよね?飛んでたよね?
「あの・・ありがとう・・・・ございます」
「ふっん!!我が主を放ってどこに悪事を働きにいくかと後を追えば自殺とはな・・・・」
「自殺ではなく薬草を・・・・」
「先程も言ったが我々種族には効果が薄い、これをやるからりっちゃん様に飲ませろ。」
「ふぇ~すごく傲慢で嫌味な人と思ってたのに、じつはいい人?」
「お前心の声が漏れているぞ・・・・」
「あのどこのどなた方かは知りませんが、ご親切にどうも・・・・蜥蜴さんに効く薬など無知なもので知りませんでした」
「と・・とか・・・・蜥蜴だと・・!ふぅ~お前は何にも知らないのだな、その薬が効いた時にはお前に頼みがある・・・・」
コテンと頭を傾けて困惑するユイカ
「いいから!早く家に戻れ!!りっちゃん様をお一人にするなんてどこの不届き者だ!ハァ~しかし下等生物のお前だと家路にも時間がかかるのか・・・・なんて不便な、我が家まで送る、いいかすぐにりっちゃん様に飲ませるんだぞ!!」
なんだかプンスカ一人で怒っている彼は私の肩に手を置いた瞬間に周りの景色が一気に変換し我家まで転移した。
わけもわからず周囲を見渡せば、家の前にしゃがみこむ私、先程まで会話してた彼はおらず白昼夢でもみたのか狐につままれたのか・・・・
でも右手には先程渡された小瓶を握っていた。
「ユイカたん・・・・ハァハァ・・何処行っていたふにゃ~」
「りっちゃん無理して話さないで、お薬を探しに行ってたの兎に角これを飲んでみて!」
知らない人に渡された物なので警戒するが、兎に角試してみよう!これでりっちゃんが元気になるならそれで良い、毒じゃないかと先程自ら毒味はした、痛みも苦痛もなくただただ酸っぱかった。
うっすら口を開けたりっちゃんに強引に小瓶の液体を飲ませてみた
「ピギァァァァァァァァ!これは竜族秘伝の万能薬、しゅっぱい~しゅっぱい~ぴぎぁぁ~!」
ものすごい勢いで起き上がり叫びだす、やはり毒だったのかしら?慌ててりっちゃんに駆け寄り、喉を押さえて舌をピャーピャー伸ばしのたうち廻るりっちゃんの背を擦れば、身体の熱が治まっている気がする、高熱で茶色くなってた頬がどんどん緑色に戻っていき呼吸も楽そうだ。
「良薬は口に苦し・・・・て事だね・・」
「ユイカたんこれで少し寝れば元気になりそうふにゃ~」
パタンとベッドに寝転びりっちゃんは落ち着いた呼吸で眠りに落ちていった。
・
・
・
・
・
・
りっちゃんが眠りについて3時間、その間にお風呂に入って夕飯の支度をする。
寝室の扉をゆっくり開けると熟睡するりっちゃんの寝息が聞こえる、額に手をかざせば熱はすっかり下がったようだ。
ふぅ~と安堵がこぼれた
おや・・・・?
おや・・・・?
これは何ですかね・・?
りっちゃんの目の上には、アイマスクが装着されてますね?でもこれアイマスクじゃないよね、白い布と白のレースが付いたこれは私の胸当てそうこのエロ蜥蜴は私のブラジャーをアイマスクのように目を覆っているわけですね。
それもこれ先程洗い物の籠に移した、脱ぎたてホカホカの本日使用済み下着ってわけだ・・
私が夕飯を作ってる隙に、このエロ蜥蜴は脱衣場でこの下着を盗んでアイマスクにしたという事か!!
「りっちゃん!!」
「ぷぎゃゃゃゃゃあーーー!!」
「なんで私の下着で貴方のお目めを覆ってるのかな?」
「ユイカたんの香りに包まれて心地好い眠りにつこうと・・・・お陰で良く寝れたぷっぎゃ~♪」
「これはバッチイから洗濯籠に入れてあったよね?」
「ユイカたんの汗の臭いはお花の香りぷっぎゃ~それもこの大きな膨らみの部分に僕の愛するおっぱいが包まれていたと思うと・・・・ハァハァ~天国にいる気分だったぷっぎゃ~」
この変態蜥蜴にドン引きです、あんなに天使のように可愛いかった我が子を返してください。今もアイマスク?いやブラジャーに頬ずりしてうっとりしてる・・・・
「りっちゃん!そんな変態に育てた覚えはありません、熱が引いて嬉しかったのに私の感動を返して!!」
「ユイカたん心配かけてごめんぷっぎゃ~」
「そしてそのブラジャーも今すぐ返しなさい!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!これは僕の宝物ぷっぎゃ~!」
「りっちゃん・・・・」
「ぷっぎゃ~しようがないから返すぷっぎゃ~どうせ夜には本物を・・・・ボソボソ・・」
渋々りっちゃんは私の下着を返した
「なにボソボソ言ってるの?今度やったら追い出すからね、下着盗むなんて変態さんだよ!」
「ユイカたんのだから欲しいんだぷっぎゃ~」
「もぉぉぉ~反省しなさい!病人だから今日はここまでにするけど、ぶり返さないよう体力をつける為ご飯を食べてください・・・・」
あ~んと!お粥を食べさせ、デザートにすり林檎を食べさせる
「給餌してくれるなんて~ユイカたん積極的ぷっぎゃねぇ~今度僕が一杯してあげるぷっぎゃ~よ~♪」
りっちゃんはすっかり元気になったようで、ご飯を盛り盛り食べて嬉しそうにピロローンと舌だしてる。私もこれで一安心だ、変態蜥蜴だけど可愛い我が子 でもこんな変態で将来のお嫁さんドン引きしないか心配になる今日この頃でした・・
0
あなたにおすすめの小説
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
兄みたいな騎士団長の愛が実は重すぎでした
鳥花風星
恋愛
代々騎士団寮の寮母を務める家に生まれたレティシアは、若くして騎士団の一つである「群青の騎士団」の寮母になり、
幼少の頃から仲の良い騎士団長のアスールは、そんなレティシアを陰からずっと見守っていた。レティシアにとってアスールは兄のような存在だが、次第に兄としてだけではない思いを持ちはじめてしまう。
アスールにとってもレティシアは妹のような存在というだけではないようで……。兄としてしか思われていないと思っているアスールはレティシアへの思いを拗らせながらどんどん膨らませていく。
すれ違う恋心、アスールとライバルの心理戦。拗らせ溺愛が激しい、じれじれだけどハッピーエンドです。
☆他投稿サイトにも掲載しています。
☆番外編はアスールの同僚ノアールがメインの話になっています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王宮に薬を届けに行ったなら
佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。
カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。
この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。
慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。
弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。
「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」
驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。
「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」
※ベリーズカフェにも掲載中です。そちらではラナの設定が変わっています。(貴族→庶民)それにより、内容も少し変更しておりますのであわせてお楽しみください。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
異世界に行った、そのあとで。
神宮寺あおい@1/23先視の王女の謀発売
恋愛
新海なつめ三十五歳。
ある日見ず知らずの女子高校生の異世界転移に巻き込まれ、気づけばトルス国へ。
当然彼らが求めているのは聖女である女子高校生だけ。
おまけのような状態で現れたなつめに対しての扱いは散々な中、宰相の協力によって職と居場所を手に入れる。
いたって普通に過ごしていたら、いつのまにか聖女である女子高校生だけでなく王太子や高位貴族の子息たちがこぞって悩み相談をしにくるように。
『私はカウンセラーでも保健室の先生でもありません!』
そう思いつつも生来のお人好しの性格からみんなの悩みごとの相談にのっているうちに、いつの間にか年下の美丈夫に好かれるようになる。
そして、気づけば異世界で求婚されるという本人大混乱の事態に!
【完結】2番目の番とどうぞお幸せに〜聖女は竜人に溺愛される〜
雨香
恋愛
美しく優しい狼獣人の彼に自分とは違うもう一人の番が現れる。
彼と同じ獣人である彼女は、自ら身を引くと言う。
自ら身を引くと言ってくれた2番目の番に心を砕く狼の彼。
「辛い選択をさせてしまった彼女の最後の願いを叶えてやりたい。彼女は、私との思い出が欲しいそうだ」
異世界に召喚されて狼獣人の番になった主人公の溺愛逆ハーレム風話です。
異世界激甘溺愛ばなしをお楽しみいただければ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる