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見た目も大事
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ビアンカ様、失礼しますとニーアが入ってきた。
昨日は1日鳥籠でセプトと過ごしていたのだが、結局夜になっても帰りたくないと駄々をこねる王子に仕方なく泊まる許可をだした。
隣で幸せそうな顔をしているのを見れば、狭い思いをしたことも許せてしまう。
「おはよう、ニーア」
「朝の支度と……朝食をお持ちしました!」
「そうね、セプトなら、後で起こすわ!先に支度をしてくれるかしら?」
「でも、よろしいのですか?あの、ここで……」
チラッと見た先を確認して、笑う。
いいわよとニーアに声をかけると、いつものふんわりしたドレスに着替えさせてくれた。
豪奢なドレスも嫌いではないが、鳥籠で過ごすなら、緩いものの方が楽で心地もいい。
支度も終えたら、私はセプトを起こしに行き、ニーアは朝食の用意にかかる。セプトの支度は……城へ帰ってからしてもらえばいいだろう。
まだ、朝の早い時間なのだから。
「セプト、起きて……」
「もうちょっと……」
「今日は、政務が待っているのでしょ?ほら、起きて……支度もしないといけないから……」
揺り動かすと、寝ぼけているのかベッドに引きずり込まれる。
「きゃっ!もぅ、私は枕じゃないわよ!」
「……ビアンカだろ?」
布団に潜り込んだところで、目が覚めていたのか、にぃっと笑うセプト。
おはようと言おうとして、キスをされる。
私が、ベッドからでている足だけバタバタとさせていると、ニーアのため息が聞こえてきた。
「殿下、そろそろ朝食をとっていただかないと、間に合いませんよ!」
「もう少しだけ!」
「ダメです!私が侍女長に叱られます!」
「ニーア……侍女長には、俺から言っておくから……もう少しだけ……」
「そんなに時間にだらしないと、ビアンカ様に嫌われてしまいますよ!」
ニーアはなかなかの挑戦者のようであった。『ビアンカ様に嫌われる』の一言がきいたのか、そのビアンカ様を抱きしめたまま、それだけは困る!とセプトは飛び起きた。
おかげで、綺麗に整えられていた私の髪はセプトのせいでぐしゃぐしゃになってしまい、聖女様と名高くなるはずのビアンカ様は寝乱れた高級娼婦のような装いになってしまった。
「朝から漂う色香が……」
「もう、誰のせいでこうなったと思っているの!早く、支度なさい!」
「ビアンカ様、こちらに……すぐに整えますから!」
大慌てでニーアが私を引き寄せ、整えてくれる。私からは見えていないが、セプトがすみません……と謝っているあたり、ニーアがとても怒っているのだろう。
「可愛い、私のニーア。機嫌、直して?」
「機嫌だなんて。ビアンカ様のお世話をしているのですから、私はとっても幸せです!あんな獣は放っておいて、朝食にいたしましょう!」
最後にキッとセプトを睨むあたりが、ニーアだなとクスっと笑いながら手をひかれ席についた。
申し訳なさそうにセプトも席につき、朝食が始まる。
「しばらくしたら、聖女のお披露目がある。そのときに着るドレスを作る必要があるから……近いうちに城へ来てくれ!」
「まぁ、セプト様。聖女様を呼び出すのですか?ドレスを作るなら……こちらでもよろしくないですか?」
「いや、安全上、ビアンカがここに住んでいることは、出来る限り知る人を減らしたい。自身のことは守れるとはいえ、危険な目に合わないほうがいいに決まっているからな!」
「……そういうことでしたら」
「ニーアもビアンカのドレスを作るときは、どんなものがいいか提案するといい。常に側にいるものの方が、ビアンカを理解していることだろうから」
「よろしいのですか?」
「あぁ、いいぞ。俺もその場には入るが、ニーアの意見も聞かせてくれ!」
ぱぁっと頬を染め喜ぶニーア。
聞こえない程度にセプトは、呟く。
「さっきのお詫びもこめて……」
「ふふっ、そんなことで、怒ったりしませんよ。私の可愛いニーアは。それより、お願いがあるのですけど……」
「なんだ?なんでも聞くぞ?」
「それでしたら、ピアスをお願いできますか?」
「ピアスか?そなた、ホールはあいてないだろう?」
「私のではありません」
チラッと視線を送ると、ドレス選びに混ざれる嬉しさを隠しきれていないニーアを捉えたようだ。あぁと頷くと了承してくれる。
「ビアンカにもお披露目会のときに何か必要だな」
「私は、必要ありませんよ?」
「そうは、いかない。俺の面子の問題だから……」
「王家ゆかりの品とかないんですかね?それをつけて、それらしい話を後付けすれば……いいような気がしますけど!」
「王家ゆかりの品より、聖女ゆかりの品とか、ないのか……それのほうが、それらしく見える」
「聖女ゆかりの品……そういえば、聖女が私より前にいたって話がありましたわね?」
「あぁ、この国には、聖女伝説が残っている。ビアンカより前にも聖女は数名いたんだ」
それなら……と私は、見せてもらえるか確認してもらうことになった。
国の宝物庫にあるらしく、私だけではとてもじゃないが入れないだろう。
「あぁ、わかった。陛下に確認して入れるようにするよ。その中に、ビアンカに似合うものがあれば、使わせてもらおう。聖女として……その方が箔もつくだろうし!」
「本当ね……私は聖女じゃなくて……」
「ただの令嬢だろ?」
「そう、ただの令嬢よ!首と胴体が一度離れた、ちょっと特殊な……ね?」
「今、繋がっているんだから、いいだろ?さてと……行きたくないが、行くとするか……」
朝食を食べ終え、渋々と席を立つ。余程、離れがたいのか、私を見てはため息をつき、一歩二歩歩いてまた振り返る。
ここには、ニーアと共に三人しかいない……仕方がないと扉の前まで見送り向かう。
「いってらっしゃい、セプト。今晩も待っているわ!」
「――っ!いってくる!」
「あぁ、待って……」
ん?と、こちらを見つめ返してきたので、頬にキスをする。すると、喜んで、政務に向かうセプト。
その姿をニーアから生暖かい視線をもらう。
「少しずつ育てる愛情は、小さなことからコツコツと……」
ニーアに聞こえるようにいうと、信頼もコツコツと……と返ってきた。
セプトへの評価をニーアなりに考えてくれているようで、微笑んだ。
昨日は1日鳥籠でセプトと過ごしていたのだが、結局夜になっても帰りたくないと駄々をこねる王子に仕方なく泊まる許可をだした。
隣で幸せそうな顔をしているのを見れば、狭い思いをしたことも許せてしまう。
「おはよう、ニーア」
「朝の支度と……朝食をお持ちしました!」
「そうね、セプトなら、後で起こすわ!先に支度をしてくれるかしら?」
「でも、よろしいのですか?あの、ここで……」
チラッと見た先を確認して、笑う。
いいわよとニーアに声をかけると、いつものふんわりしたドレスに着替えさせてくれた。
豪奢なドレスも嫌いではないが、鳥籠で過ごすなら、緩いものの方が楽で心地もいい。
支度も終えたら、私はセプトを起こしに行き、ニーアは朝食の用意にかかる。セプトの支度は……城へ帰ってからしてもらえばいいだろう。
まだ、朝の早い時間なのだから。
「セプト、起きて……」
「もうちょっと……」
「今日は、政務が待っているのでしょ?ほら、起きて……支度もしないといけないから……」
揺り動かすと、寝ぼけているのかベッドに引きずり込まれる。
「きゃっ!もぅ、私は枕じゃないわよ!」
「……ビアンカだろ?」
布団に潜り込んだところで、目が覚めていたのか、にぃっと笑うセプト。
おはようと言おうとして、キスをされる。
私が、ベッドからでている足だけバタバタとさせていると、ニーアのため息が聞こえてきた。
「殿下、そろそろ朝食をとっていただかないと、間に合いませんよ!」
「もう少しだけ!」
「ダメです!私が侍女長に叱られます!」
「ニーア……侍女長には、俺から言っておくから……もう少しだけ……」
「そんなに時間にだらしないと、ビアンカ様に嫌われてしまいますよ!」
ニーアはなかなかの挑戦者のようであった。『ビアンカ様に嫌われる』の一言がきいたのか、そのビアンカ様を抱きしめたまま、それだけは困る!とセプトは飛び起きた。
おかげで、綺麗に整えられていた私の髪はセプトのせいでぐしゃぐしゃになってしまい、聖女様と名高くなるはずのビアンカ様は寝乱れた高級娼婦のような装いになってしまった。
「朝から漂う色香が……」
「もう、誰のせいでこうなったと思っているの!早く、支度なさい!」
「ビアンカ様、こちらに……すぐに整えますから!」
大慌てでニーアが私を引き寄せ、整えてくれる。私からは見えていないが、セプトがすみません……と謝っているあたり、ニーアがとても怒っているのだろう。
「可愛い、私のニーア。機嫌、直して?」
「機嫌だなんて。ビアンカ様のお世話をしているのですから、私はとっても幸せです!あんな獣は放っておいて、朝食にいたしましょう!」
最後にキッとセプトを睨むあたりが、ニーアだなとクスっと笑いながら手をひかれ席についた。
申し訳なさそうにセプトも席につき、朝食が始まる。
「しばらくしたら、聖女のお披露目がある。そのときに着るドレスを作る必要があるから……近いうちに城へ来てくれ!」
「まぁ、セプト様。聖女様を呼び出すのですか?ドレスを作るなら……こちらでもよろしくないですか?」
「いや、安全上、ビアンカがここに住んでいることは、出来る限り知る人を減らしたい。自身のことは守れるとはいえ、危険な目に合わないほうがいいに決まっているからな!」
「……そういうことでしたら」
「ニーアもビアンカのドレスを作るときは、どんなものがいいか提案するといい。常に側にいるものの方が、ビアンカを理解していることだろうから」
「よろしいのですか?」
「あぁ、いいぞ。俺もその場には入るが、ニーアの意見も聞かせてくれ!」
ぱぁっと頬を染め喜ぶニーア。
聞こえない程度にセプトは、呟く。
「さっきのお詫びもこめて……」
「ふふっ、そんなことで、怒ったりしませんよ。私の可愛いニーアは。それより、お願いがあるのですけど……」
「なんだ?なんでも聞くぞ?」
「それでしたら、ピアスをお願いできますか?」
「ピアスか?そなた、ホールはあいてないだろう?」
「私のではありません」
チラッと視線を送ると、ドレス選びに混ざれる嬉しさを隠しきれていないニーアを捉えたようだ。あぁと頷くと了承してくれる。
「ビアンカにもお披露目会のときに何か必要だな」
「私は、必要ありませんよ?」
「そうは、いかない。俺の面子の問題だから……」
「王家ゆかりの品とかないんですかね?それをつけて、それらしい話を後付けすれば……いいような気がしますけど!」
「王家ゆかりの品より、聖女ゆかりの品とか、ないのか……それのほうが、それらしく見える」
「聖女ゆかりの品……そういえば、聖女が私より前にいたって話がありましたわね?」
「あぁ、この国には、聖女伝説が残っている。ビアンカより前にも聖女は数名いたんだ」
それなら……と私は、見せてもらえるか確認してもらうことになった。
国の宝物庫にあるらしく、私だけではとてもじゃないが入れないだろう。
「あぁ、わかった。陛下に確認して入れるようにするよ。その中に、ビアンカに似合うものがあれば、使わせてもらおう。聖女として……その方が箔もつくだろうし!」
「本当ね……私は聖女じゃなくて……」
「ただの令嬢だろ?」
「そう、ただの令嬢よ!首と胴体が一度離れた、ちょっと特殊な……ね?」
「今、繋がっているんだから、いいだろ?さてと……行きたくないが、行くとするか……」
朝食を食べ終え、渋々と席を立つ。余程、離れがたいのか、私を見てはため息をつき、一歩二歩歩いてまた振り返る。
ここには、ニーアと共に三人しかいない……仕方がないと扉の前まで見送り向かう。
「いってらっしゃい、セプト。今晩も待っているわ!」
「――っ!いってくる!」
「あぁ、待って……」
ん?と、こちらを見つめ返してきたので、頬にキスをする。すると、喜んで、政務に向かうセプト。
その姿をニーアから生暖かい視線をもらう。
「少しずつ育てる愛情は、小さなことからコツコツと……」
ニーアに聞こえるようにいうと、信頼もコツコツと……と返ってきた。
セプトへの評価をニーアなりに考えてくれているようで、微笑んだ。
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