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第1章 シエンナ騎士団
シエンナ騎士団 29
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グレーンが今後の段取りを手短に話し、「私からは以上だ。最後に、モンペリ軍務長から一言」と軍団の中に戻った。グレーンの代わりに、一番奥に控えていた、若く比較的華奢な男が前へと出て来た。面長の顔に綺麗なダークブロンドの長髪、整った顔立ちは、とても戦に向きには見えなかった。
「おい、あれが軍務長か」
「やけに若い」
「強いのか?」
広間の中が僅かに騒々しくなった。
しかし、モンペリ軍務長は意に返さず、中央にまで来ると迫力のある一言を発した。
「私からは一言『耐えて生きぬけ!』以上だ!」
モンペリ軍務長は、一言で広間の空気を厳粛なものに変え、その言葉だけを残すと颯爽と広間を出て行った。他のシエンナ騎士団の試験官達も後に続く。
『耐えて生きぬけ!』合格を受け安堵していたレイ、ノア、そして他の皆も、次の日から始まる見習いの訓練において、すぐにこの言葉の意味を知ることになる。
「おい、あれが軍務長か」
「やけに若い」
「強いのか?」
広間の中が僅かに騒々しくなった。
しかし、モンペリ軍務長は意に返さず、中央にまで来ると迫力のある一言を発した。
「私からは一言『耐えて生きぬけ!』以上だ!」
モンペリ軍務長は、一言で広間の空気を厳粛なものに変え、その言葉だけを残すと颯爽と広間を出て行った。他のシエンナ騎士団の試験官達も後に続く。
『耐えて生きぬけ!』合格を受け安堵していたレイ、ノア、そして他の皆も、次の日から始まる見習いの訓練において、すぐにこの言葉の意味を知ることになる。
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