ドスグロ団地

charmee

文字の大きさ
4 / 22
インタビュー一周目

101号女性Bへのインタビュー

しおりを挟む
「みんな良い人ですよ。」

「良い人っていうか、挨拶すると返してくるし、天気の話くらいは普通にするし。」

「まーそうですね。嫌な人がいないだけと言われるとそれもそうか。」

「ウチはシングルなんで、生活は厳しいですね。医療費がタダとか、色んな保障があって良いなとかよく言われるけど、養育費もらってるわけじゃ無いしやっぱり辛いですよね。」

「事件の日?うーんと…私は家で内職してて、子供は管理人さんと遊んでましたね。子供好きみたいで相手してくれるんですよ。助かってます。」

「内職って説明書を袋に入れて、その袋をオモチャと一緒にカプセルに入れるってそれだけです。でも数こなさなきゃなくて、集中しなきゃって時は、子供遊びに行かせちゃうんですよね。」

「その日も内職してたら、サイレンなって…ってビビりましたね。うん。お昼頃だったと思います。」

「今年8歳です。10代で産んでるので。」

「怖いことなんて何も無かったけどな、今まで。102号に同い年の子が住んでて、よく一緒に神社に行ったりして、遊んでましたよ。私もCママとはスーパーで会うとよく喋ってましたね。」

「いや、くだらない話ですよ。当たり障りのない話、学校の事とかね。」

「だから事件と言われてもね、全くピンとこない。むしろ、万が一殺人事件だとしても恐怖心ゼロ。」

「あんまり騒がれて、ここ取り壊された方が困っちゃう。」

「あー、このインタビューは私だってわからないんですよね?変な事言ってもバレないって事ですよね?」

「いやね、別にみんな良い人ではあるんだけど、103号の男の人わかります?挨拶はするけど、すごい暗ーい感じなんですよね。」

「挨拶の時も絶対目は合わさないの。下向いてる…いや、下なんだけどどこも見てないっつーか。しかも、いっつもお香の匂いするんですよ。私、鼻が利くからクサくって。」

「たまに客?連れてきてるの見かけるけど、どう考えても彼女とか友達の距離感じゃないんだよな。」

「あとは104号に少し男前がいるくらいかな。ロン毛でヒゲのさ。私ああいうワイルドなのが良いんですよね。」

「2階の人はよくわかんないしな。世話焼きババアみたいなのが一人いるけど、ほとんど話したことは無いし…。」

「なのでその亡くなった人もよくわかりません。挨拶くらい…した事あったかな~って感じ。」

「チンピラっぽいみかけだなーとは思ったけど、よくいる感じの若者ですよ。ちゃんと話した事は無いです。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...