ドスグロ団地

インタビュー一周目

102号女性Ｃへのインタビュー

「仲が良いと言うほどではありませんけど。お隣さんなので。」

「子供同士はよく遊びますね。って言っても他に同年代がいないので。それって誰から聞いたんですか？…まぁ言えないか。」

「あの事件も知ってますけど、あまりどうでも良いと言うか。いや、人が亡くなってるから失礼かもだけど、正直そこまで興味無いし。時間が経って不安も無くなりましたよ。」

「…はい。あの日は買い物から帰ってきたら救急車一台とパトカーが何台も居てめっちゃ焦りました。」

「管理人さんがすんごいテンパってたのは覚えてますね。お巡りさんと一緒にバタバタしてました。」

「いや、殺人と言う人もいるけど、本当にそうなのかなっていう。だってこの狭い団地でそんな事あるのかなって。」

「亡くなったＩさんとも会釈するくらいで話した事無いです。引っ越してきたばかりだったし。」

「そう言えばＩさんが駐車場で203号のHさんと話しているのは何回か見たかな。同年代の男同士ですからね。Hさんも引っ越して来てすぐだったし。」

「気になる住人なんていませんよ。みんなそれなりの距離感で付き合ってますから。ただ管理人さんには助かってます。たまに子供を管理人室でみててくれるので。子供好きでよく遊んでくれます。」

「103の方？あぁまぁ会釈くらいはしますよね。良いも悪いもわかりません。ちゃんと話したことないから。目も合わさないし。お香？まぁそう言われればニオイするかな…」

「104号ね、はいはい。ああいうワイルド系が好きな人も居るんでしょうね。私は不潔な感じがして嫌だけど。」

「あー、2階のサラリーマン。すれ違う度に全身見てるような気がして。イヤ、ちゃんと話したことは無いけど、なんかね…視線がイヤラシイなとは思ってました。その程度です。はい。」

「私？もちろんシンママですよ。」