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文香からの手紙『色違いな思い出達』
しおりを挟むこんにちはゆうちゃん。
文香です。
今この手紙を読んでいるゆうちゃんの顔見たくないなーって思う。
もー、私から伝えるべきことなんて何も残って無いんじゃないかなー。
……話すとしたらあの時の話かな。
覚えているでしょうか?
ゆうちゃんと、私ふみかちゃんとの出会いを。
同じ小学校、同じクラスになったのは、ゆうちゃんがスグちゃんと出会った後。
私が初めて塗り絵をした時の話だった。
「おい!森津の絵なんか変だぞ!」
「ほんとだ!空が紫じゃん!」
「……?空はいつもこの色でしょ?」
「そんなわけねぇーだろ!気持ちわりぃ!」
鉄板な雰囲気で虐めてくる小学生、
はい。ここでとーじょーゆうちゃん!
「気持ち悪くなんかねぇよ。おもしれえじゃん!」
いやー、嬉しかったですね。
神なんじゃね?って思いましたね。
しかし、ゆうちゃんの神エピソードはここで終わらないのです。
その後も、私は変だ変だと言われて、なんと、まみーぱぴーにまでその話が伝わったんですねー。
「ちゃんと同じようにしなさい!」「お前をそんなふうに育てた覚えはない!」
まぁ、良くある話です。ただでさえ、何考えてるかわからないって有名だった娘が、意味不明な行動をして学校で騒がれたんですから。
そりゃ、両親も気持ち悪がりますわ。
そして、気持ち悪いものは殴られるし、蹴られもする。
ちょっと青じんだ体で学校に登校したらその日の夜、今度はゆうちゃん、家の窓ガラス割って、スグちゃん、鈴音っちを連れて私のこと誘拐したんだよね。
「そこまでだ!クソ親父!」
「てめぇらそれでも親か!子どもの個性も認められねぇなら、初めから産むな!親になる資格なんかないわ!」
「文香さんは今日から家で預からさせていただきます。もし断れば……どんな事をしてでも」
「文香戻って来なさい!」「親にどこまで迷惑かければ気が済むの!?」
「嫌!私はみんなの方が好き!」
あの日から、すぐちゃんちでお世話になるようになったんですねー。
親権問題とかややこしかったけど、お家柄あんまり騒ぎ立てることも出来ずって感じで、流石すぐちゃんパワー。
3人ともかっこよかったなぁー。みんなに惚れそうだった。
でも言い出してくれたのはゆうちゃんだったよね。
そして言ってくれたんだ。
「いつか、お前と同じ景色見てみたい」
ってね!
もー、私頑張りました。夢を叶えるために。
私と、ゆうちゃんのために。
……ゆうちゃん、私のこと嫌わないでくれてありがとう。
私が人と違うバケモノだって言われた時、ゆうちゃんは面白い奴だって言ってくれた。
いつか、私と同じ景色が見たいって……。
でも、感謝の時間はここまで!
ここからゆうちゃんは1人で歩いていくのです!
さらだばー!
せんくすふぉーゆー
Byfumika
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