産業創世記 ギデオン(休載中)

初書 ミタ

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外伝ー1

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ユダヤ人    フィーメルト・ブランデンブルグは

京の都で秘密裏にある貴族と会っていた。



「室町幕府の崩壊、そして多くの民草が殺されている

現状、戦国の世になった日の本、

その原因を知りたくはありませんか。」



ある方

「わらわは単なる飾り。そのようなことを話したとて


なんとなる。実権を握っているのは一条ぞ。」


 「ええ、存じております。パウロのことですね。」



 「わらわは一条がにくいのじゃ、ザビエールの


甘言に乗せられ財政難を理由に他国へ金銀を


流しおったのじゃ。」



 「はい。そのために彼の国のナスィ公が私を

あなたの許へ遣わされたのです。」



 「彼の国、オスマントルコ大帝国のスルタン・

 スレイマンの命で、キリスト教徒と対立していた

者たちが、ついに立ち上がったのです。」


 
「してそなたは、わらわに何を求むる?」



「長くキリストに追われている者の「綾」となってくだされ。」


「この国ヤマトに、キリストのごとく君臨するのです。」




 京都・清水寺



 「おい、おまえ。異国のものだな。近年、妙な

信仰を流布し、各地で一揆を起こしているそうではないか。」



 通り掛りの武士は、異人を見て不快げな声をかけた。



 「いえいえ、我々は虐げられた民草が幸福になる為に

戦っているのです。」


異国の騎士はこの男の言うことが理解できなかった。

イスパニアでは、民衆に分け与えない領主貴族は

暴徒に襲われ、殺害されることも多い。

暴徒に襲撃され生命を落としたくない。

故に分け与える義務がある。慈善ではないのだ。




 「何を言う。一揆を起こす故、農作物が取れず

貧しくなるのであろう。貴様の国は何なのだ。」



フェイゴはこの頭の悪そうな男は、スペイン語で

話はできないだろう。それがわかった。

かといって、こちらも日本語は片言だ。



「ふっ、侍はフェンサーにはまず勝てませんよ」

故に、力づくで黙らせることにした。



 半身で構えれば、守備面積が減り、

 刀は重いため両手で持たざるを得ない。

正対して、首や心臓を晒す武術に負ける気はしなかった。

そして、親指の爪をはいでやると男はこういった。

所詮 刀など 装飾品だ。


 「ほう、多勢に無勢、それに開けた場所でも

通用するというのか?」


そうそれが男の答えだった。やはり野蛮人だ。

決闘のルールも知らないとは。命を助けてやったのに。

爪を剥いだだけだぞ。


 「なんと!!一騎打ちの決闘に負けたというのに一味で

殺しにかかるのですか。無頼のやからとなんら変わりませんよ。」



 「プライドは無いんですか?」




 「死人に口無しと言うのを知らんのか、もはや語る言葉なぞ無い。」


そういうと10人以上で取り囲んできた。


 「主に頼まんのか?この状況でも神がお前を


守るというのだな。では試してやろう。」


「ごめんなさい。土下座します。」


西洋人は現実主義者だ。こんな異国で恥も外聞もない。


そもそも、礼儀知らずはあちらだ。豚を相手に虚勢を張っても


仕方がない。


「少し待ってください、彼はこの国の文化を知らんのデス。」


そういうとイスラム教徒であろう商人が顔を出した。


 「おお、アラブから来た商人か。」

武士が言う。


 
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