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13.花凜の葛藤
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時は少し遡る。
花凜と要は急いで琴子の元へと向かっていた。
「副隊長!やばいですっ!!」
花凜は重たい空気と殺気に震える体をなんとか抑えながらも走り続ける。
「どうやばい?」
「こ、琴子ちゃんが花の魔物に捕まってます!しかも2体に増えてます」
花凜は半泣き状態だった。
「泣くな!大丈夫だ、俺が何とかする」
こんな緊急事態の時に泣いてるなんて、怒られてもいいはずなのに要は怒らず花凜に優しく声をかけてくれる。
「(泣くな!私っ!!!)」
自身の能力の糸から伝わってくるのは少しの未来。
このままだと琴子の足は切断されてしまう。
やっと琴子達が見えてきた。
頭をよぎるのは幼い時に魔物に襲われた時の事だ。
母が必死に花凜を守ってくれた。そのせいで母は二度と歩けないからだになってしまった。
あの時も花凜は恐怖に脅え泣く事しかできなかった。
「(小さい時から変わってない……)」
結局、あの時から何も成長してないとがっかりする。
今までの任務も、危険な事があれば先輩達が守ってくれた。今回もそうだ、琴子に助けられ要に守られ、自分がやってることと言えば安全な場所からの索敵のみ。
自分が不甲斐ないばかりに仲間が傷を負う。
「(そんなのもう沢山)」
泣き虫な自分も、弱い自分も、いざとなったら動けない自分も大っ嫌いだ。
「私は変わるんだ!!」
花凜は涙を拭う。
要が琴子を捕えているツルに攻撃するよりも花凜がした方が早いだろう。それに要は近接攻撃が主だ。それでは間に合わない。琴子の足は花の魔物に千切られてしまうだろう。となれば自分がやるしかない。
「副隊長…ツルは私が切ります!」
さっきとは目の色が変わった花凜に要は頷く。
「分かった!任せる!!」
そんな花凜に要はにっと笑顔を向けた。
「(ちょっとは吹っ切れたようだな)」
「シャインストリング!!」
花凜は両手を花の魔物に向けた。
琴子を捕まえているツルに光る糸が巻き付き見事に切断した。
落ちる琴子を要がキャッチし魔物から少し離れた所におろす。
「副隊長!花凜ちゃん!」
「琴子ちゃん!!ごめんねぇー!!!」
琴子が無事だった事を確認した花凜は大泣きしながら抱きついてきた。
「私、琴子ちゃんと同期なのに琴子ちゃんの方が活躍してるし大きな任務も任されたりして妬んで冷たくして…ホントにごめんね。全部、ダメな私が原因だったのに」
琴子をぎゅーっと抱きしめながら花凜は泣きじゃくる。そんな花凜の頭を琴子は優しく撫でた。
「大丈夫だよ。助けてくれてありがとう」
琴子の優しい言葉に花凜は顔を上げる。
「やっとこっち見てくれた。花凜ちゃんのおかけでこの通り足もくっついてる。本当にありがとう」
琴子は花凜に優しく微笑んだ。
そんな琴子に花凜はまた涙を流すと小さく、こっちこそありがとう…だよ…と呟いた。
「よし!そんじゃさっさと花の魔物倒すか!!」
要が花の魔物を見据えながら拳を合わせる。
一方、紅葉は白い花の魔物と攻防戦を繰り返していた。紅蓮の矢を放つもツルに邪魔されて埒が明かない。
「ちっ!!」
琴子が救助済みなのは確認している。
どうやら仲間と合流できたいみたいだ。
ほっとしたのも束の間、水鉄砲が飛んでくる。
それを躱した時にツルが紅葉を襲いバランスを崩す。顔を上げた時には頭上からツルが振り下ろされようとしていた。
「ったく!どこで何やってるのよ…照幸っ!」
絶体絶命のその時、白い花の魔物を頭上から一閃の光が貫いた。白い花の魔物の断末魔が木霊する。
この機を逃さず、紅葉は弓矢を構え、放つ。
白い花の魔物は炎に包まれ絶命した。
「遅いよ、照幸」
そう言って目の前にストっと着地した人物に微笑む。
ダークブラウンの髪にシルバーの瞳の青年が困ったように笑う。
「ごめん…紅葉、遅くなって」
ふらついた紅葉を照幸は支える。
「もう、1杯奢ってよね!」
紅葉はそう言って照幸の頬を引っ張った。
その頃、琴子、花凜、要は紫の花の魔物と戦っていた。琴子と花凜で迫り来るツタを捌いて行く。
そうして要が本体に辿り着くと紫の花の魔物の頭上に飛び上がった。そして右手の拳をにぎりしめる。
「フィストインパクト!!」
紫の花の魔物の剥き出しになったコアに拳をぶつける…と凄まじい衝撃が辺りにも走った。要の武器は拳だ。両手の指にはめている指輪が要の力を増幅させ岩をも軽く砕いてしまう。ただ本人にも反動があるのでこの指輪を扱える者は限られているだろう。
こうして紫の花の魔物も絶命し、森に元気が戻っていく。琴子はその場に座り込んだ。激戦に体力も限界だったのだろう、体に力が入らない。
「はぁ~。やっと終わった…」
「琴子ちゃん!?」
座り込む琴子に花凜は心配そうに声をかける。
「もう限界」
眉を八の字にして琴子は笑った。
「良く頑張ったな、琴子。花凜」
要は2人の頭を撫でて優しく微笑んだ。
それから要は琴子を背負った。
「へっ!?」
「どうせ歩けねぇだろ?」
「そうですけど…!!(恥ずかしすぎるっ…この歳でおんぶって…しかも上司にっ)」
琴子は顔を真っ赤にするのだった。
それから琴子と紅葉は別れの挨拶を交わす。
「無事に合流できたんだね」
「琴子も合流できたみたいでよかった」
「紅葉がいなかったら私、生きてないと思う」
「それは私も一緒。貴女に会えて良かった」
紅葉はにっと笑った。
「これで森も元に戻るだろうし、任務完了よ。」
「うん!」
「それじゃそろそろ行くわ!連れ待たせてるから!」
「うん、またね、紅葉!」
「琴子もまたね!」
2人はバイバイじゃなくてまたねと言った。
バイバイは永遠のサヨナラみたいだったから。
そうして2人はそれぞれの仲間の元へと戻ったのだった。
紅葉と照幸は森のお花畑の中を歩いている。
「來之衛も来たら良かったのにね」
照幸は一面に咲く綺麗な花々を見てそう言った。
花の魔物が居なくなったことにより、養分が循環するようになったのだろう直ぐに森は元気を取り戻した。そんな照幸の言葉に紅葉の表情は少し曇る。
「そうだね…」
「見せてあげたかったよ…この綺麗な景色を」
「じゃあ、今度は3人で来よう!來之衛もいっしょに…ね!!」
紅葉は取り繕ったように明るく照幸に笑顔を見せた。前はよく3人でハンターとしての任務をこなしていたものだ。最近は3人一緒にはあまり無くなってしまったけど…。
そんな紅葉の様子に照幸は気付いているのか少し寂しげに微笑みを返したのだった。
花凜と要は急いで琴子の元へと向かっていた。
「副隊長!やばいですっ!!」
花凜は重たい空気と殺気に震える体をなんとか抑えながらも走り続ける。
「どうやばい?」
「こ、琴子ちゃんが花の魔物に捕まってます!しかも2体に増えてます」
花凜は半泣き状態だった。
「泣くな!大丈夫だ、俺が何とかする」
こんな緊急事態の時に泣いてるなんて、怒られてもいいはずなのに要は怒らず花凜に優しく声をかけてくれる。
「(泣くな!私っ!!!)」
自身の能力の糸から伝わってくるのは少しの未来。
このままだと琴子の足は切断されてしまう。
やっと琴子達が見えてきた。
頭をよぎるのは幼い時に魔物に襲われた時の事だ。
母が必死に花凜を守ってくれた。そのせいで母は二度と歩けないからだになってしまった。
あの時も花凜は恐怖に脅え泣く事しかできなかった。
「(小さい時から変わってない……)」
結局、あの時から何も成長してないとがっかりする。
今までの任務も、危険な事があれば先輩達が守ってくれた。今回もそうだ、琴子に助けられ要に守られ、自分がやってることと言えば安全な場所からの索敵のみ。
自分が不甲斐ないばかりに仲間が傷を負う。
「(そんなのもう沢山)」
泣き虫な自分も、弱い自分も、いざとなったら動けない自分も大っ嫌いだ。
「私は変わるんだ!!」
花凜は涙を拭う。
要が琴子を捕えているツルに攻撃するよりも花凜がした方が早いだろう。それに要は近接攻撃が主だ。それでは間に合わない。琴子の足は花の魔物に千切られてしまうだろう。となれば自分がやるしかない。
「副隊長…ツルは私が切ります!」
さっきとは目の色が変わった花凜に要は頷く。
「分かった!任せる!!」
そんな花凜に要はにっと笑顔を向けた。
「(ちょっとは吹っ切れたようだな)」
「シャインストリング!!」
花凜は両手を花の魔物に向けた。
琴子を捕まえているツルに光る糸が巻き付き見事に切断した。
落ちる琴子を要がキャッチし魔物から少し離れた所におろす。
「副隊長!花凜ちゃん!」
「琴子ちゃん!!ごめんねぇー!!!」
琴子が無事だった事を確認した花凜は大泣きしながら抱きついてきた。
「私、琴子ちゃんと同期なのに琴子ちゃんの方が活躍してるし大きな任務も任されたりして妬んで冷たくして…ホントにごめんね。全部、ダメな私が原因だったのに」
琴子をぎゅーっと抱きしめながら花凜は泣きじゃくる。そんな花凜の頭を琴子は優しく撫でた。
「大丈夫だよ。助けてくれてありがとう」
琴子の優しい言葉に花凜は顔を上げる。
「やっとこっち見てくれた。花凜ちゃんのおかけでこの通り足もくっついてる。本当にありがとう」
琴子は花凜に優しく微笑んだ。
そんな琴子に花凜はまた涙を流すと小さく、こっちこそありがとう…だよ…と呟いた。
「よし!そんじゃさっさと花の魔物倒すか!!」
要が花の魔物を見据えながら拳を合わせる。
一方、紅葉は白い花の魔物と攻防戦を繰り返していた。紅蓮の矢を放つもツルに邪魔されて埒が明かない。
「ちっ!!」
琴子が救助済みなのは確認している。
どうやら仲間と合流できたいみたいだ。
ほっとしたのも束の間、水鉄砲が飛んでくる。
それを躱した時にツルが紅葉を襲いバランスを崩す。顔を上げた時には頭上からツルが振り下ろされようとしていた。
「ったく!どこで何やってるのよ…照幸っ!」
絶体絶命のその時、白い花の魔物を頭上から一閃の光が貫いた。白い花の魔物の断末魔が木霊する。
この機を逃さず、紅葉は弓矢を構え、放つ。
白い花の魔物は炎に包まれ絶命した。
「遅いよ、照幸」
そう言って目の前にストっと着地した人物に微笑む。
ダークブラウンの髪にシルバーの瞳の青年が困ったように笑う。
「ごめん…紅葉、遅くなって」
ふらついた紅葉を照幸は支える。
「もう、1杯奢ってよね!」
紅葉はそう言って照幸の頬を引っ張った。
その頃、琴子、花凜、要は紫の花の魔物と戦っていた。琴子と花凜で迫り来るツタを捌いて行く。
そうして要が本体に辿り着くと紫の花の魔物の頭上に飛び上がった。そして右手の拳をにぎりしめる。
「フィストインパクト!!」
紫の花の魔物の剥き出しになったコアに拳をぶつける…と凄まじい衝撃が辺りにも走った。要の武器は拳だ。両手の指にはめている指輪が要の力を増幅させ岩をも軽く砕いてしまう。ただ本人にも反動があるのでこの指輪を扱える者は限られているだろう。
こうして紫の花の魔物も絶命し、森に元気が戻っていく。琴子はその場に座り込んだ。激戦に体力も限界だったのだろう、体に力が入らない。
「はぁ~。やっと終わった…」
「琴子ちゃん!?」
座り込む琴子に花凜は心配そうに声をかける。
「もう限界」
眉を八の字にして琴子は笑った。
「良く頑張ったな、琴子。花凜」
要は2人の頭を撫でて優しく微笑んだ。
それから要は琴子を背負った。
「へっ!?」
「どうせ歩けねぇだろ?」
「そうですけど…!!(恥ずかしすぎるっ…この歳でおんぶって…しかも上司にっ)」
琴子は顔を真っ赤にするのだった。
それから琴子と紅葉は別れの挨拶を交わす。
「無事に合流できたんだね」
「琴子も合流できたみたいでよかった」
「紅葉がいなかったら私、生きてないと思う」
「それは私も一緒。貴女に会えて良かった」
紅葉はにっと笑った。
「これで森も元に戻るだろうし、任務完了よ。」
「うん!」
「それじゃそろそろ行くわ!連れ待たせてるから!」
「うん、またね、紅葉!」
「琴子もまたね!」
2人はバイバイじゃなくてまたねと言った。
バイバイは永遠のサヨナラみたいだったから。
そうして2人はそれぞれの仲間の元へと戻ったのだった。
紅葉と照幸は森のお花畑の中を歩いている。
「來之衛も来たら良かったのにね」
照幸は一面に咲く綺麗な花々を見てそう言った。
花の魔物が居なくなったことにより、養分が循環するようになったのだろう直ぐに森は元気を取り戻した。そんな照幸の言葉に紅葉の表情は少し曇る。
「そうだね…」
「見せてあげたかったよ…この綺麗な景色を」
「じゃあ、今度は3人で来よう!來之衛もいっしょに…ね!!」
紅葉は取り繕ったように明るく照幸に笑顔を見せた。前はよく3人でハンターとしての任務をこなしていたものだ。最近は3人一緒にはあまり無くなってしまったけど…。
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