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◆女心②
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浅田の言葉に、俺は思わずプッと噴き出した。
佐藤はめちゃくちゃわかりやすい。飲み会と聞けば顔色が変わり、参加せずにはいられないタチなのは皆が知っている。
明るくてノリもいいので、飲み会には必要な人員だと実は方々から重宝されてるのだ。
今回は俺のほうから飲み会の話を持ち掛けたわけだが、佐藤は俺の話を聞いた瞬間、目の色を変えて仲のいい企画部の同僚に声をかけに行った。
アイツのエネルギーは、すべて飲み会のためにあるのではと思えるほどで、頭の中にはそれしかないのかと少々心配になってくる。
佐藤のそんな部分を知ってか、浅田も俺たちが定時で帰る理由をすぐに見破った。
「和久井さんもよく付き合いますよね」
「はは。俺も飲みに行くのは好きだから」
俺があっけらかんと返事をすれば、浅田は少しムッとした表情を見せた。
「佐藤さんは別にどこでなにをしようがいいですけど、和久井さんに遊びまくられたら困ります!」
「は? なんで?」
言われてる意味がわからず、首をかしげながら浅田に問い返す。
俺は浅田と同じ部署の先輩後輩の関係なだけであって、彼氏でもなんでもないのだから、とやかく言われる筋合いはない。
それに、浅田が俺に対して恋愛感情がないのも承知している。だからこそ今の発言は俺にとって意味不明なのだ。
「だって、絵美とのデートはうやむやにするクセに、女性が参加する飲み会に行くんですか?!」
「……あ、それね」
その言葉で急に思い出した。
浅田の友達で、同僚でもある絵美という子が俺と食事をしたいのだと、浅田を通じて何度か誘いを受けていた。
「私は絵美を応援してますから、和久井さんには遊んでほしくないです!」
友達なので!と、じろりと睨んでくる浅田を目にし、俺は盛大に溜め息をついた。
「俺は浅田の大好きな宇田先輩と違って聖人君子じゃないんだから、飲み会くらい行くよ」
浅田は宇田さんに気がある。だけど宇田さんにはかわいい恋人がいるから、浅田の恋が成就するのは難しいだろう。
「その友達の件はうまく断っといてくれないか」
「え?! なんでですかー!」
「悪いな」
正直に言えば、それにはまったく気乗りしないのだ。
浅田がスマホでその子の写真を見せてきても、俺の心にはなにも響かなかった。
一度くらい食事に行っても構わないのかもしれないが、まったく気のない子に期待させるようなこともしたくない。
こういうときは、断っておくのが得策だ。
佐藤はめちゃくちゃわかりやすい。飲み会と聞けば顔色が変わり、参加せずにはいられないタチなのは皆が知っている。
明るくてノリもいいので、飲み会には必要な人員だと実は方々から重宝されてるのだ。
今回は俺のほうから飲み会の話を持ち掛けたわけだが、佐藤は俺の話を聞いた瞬間、目の色を変えて仲のいい企画部の同僚に声をかけに行った。
アイツのエネルギーは、すべて飲み会のためにあるのではと思えるほどで、頭の中にはそれしかないのかと少々心配になってくる。
佐藤のそんな部分を知ってか、浅田も俺たちが定時で帰る理由をすぐに見破った。
「和久井さんもよく付き合いますよね」
「はは。俺も飲みに行くのは好きだから」
俺があっけらかんと返事をすれば、浅田は少しムッとした表情を見せた。
「佐藤さんは別にどこでなにをしようがいいですけど、和久井さんに遊びまくられたら困ります!」
「は? なんで?」
言われてる意味がわからず、首をかしげながら浅田に問い返す。
俺は浅田と同じ部署の先輩後輩の関係なだけであって、彼氏でもなんでもないのだから、とやかく言われる筋合いはない。
それに、浅田が俺に対して恋愛感情がないのも承知している。だからこそ今の発言は俺にとって意味不明なのだ。
「だって、絵美とのデートはうやむやにするクセに、女性が参加する飲み会に行くんですか?!」
「……あ、それね」
その言葉で急に思い出した。
浅田の友達で、同僚でもある絵美という子が俺と食事をしたいのだと、浅田を通じて何度か誘いを受けていた。
「私は絵美を応援してますから、和久井さんには遊んでほしくないです!」
友達なので!と、じろりと睨んでくる浅田を目にし、俺は盛大に溜め息をついた。
「俺は浅田の大好きな宇田先輩と違って聖人君子じゃないんだから、飲み会くらい行くよ」
浅田は宇田さんに気がある。だけど宇田さんにはかわいい恋人がいるから、浅田の恋が成就するのは難しいだろう。
「その友達の件はうまく断っといてくれないか」
「え?! なんでですかー!」
「悪いな」
正直に言えば、それにはまったく気乗りしないのだ。
浅田がスマホでその子の写真を見せてきても、俺の心にはなにも響かなかった。
一度くらい食事に行っても構わないのかもしれないが、まったく気のない子に期待させるようなこともしたくない。
こういうときは、断っておくのが得策だ。
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