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◆再会①
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舞花ちゃんになにか礼がしたくて用意したアロマキャンドルを、佐藤たちにバレないようにうまいタイミングで渡せた。
ほかの人間が見ているところだと、思いきり冷やかされるだろうから嫌だったのだ。
普段、女性にプレゼントをする機会がないので、正直どれを選んでいいかわからなかった。
ずっと悩んでいても仕方がないし、デパートの店員が勧めてきた物にしてみたけれど、舞花ちゃんが喜んでくれたのでなによりだ。
彼女がうれしそうにしてくれると、プレゼントを渡した俺も気持ちが上がる。
舞花ちゃんは反応が正直でかわいい。きっと裏表のない性格なのだろう。
そんなことを考えながらカラオケ店まで歩いていると、すでに閉店時間を過ぎた雑貨店から、ひとりの女性が出てきて鍵を閉めている。
前を歩く佐藤と俺の歩みが自然と同時に止まった。
「あれ? もしかして……遥ちゃん?」
先に声をかけたのは佐藤だ。
その女性は店の扉を施錠し、ボタンを押して自動でシャッターを下ろしながらこちらを向いた。
「あ、佐藤さんと和久井さん! こんばんは。お久しぶりです」
ほんわかとした雰囲気のその子は相変わらずかわいらしく、俺たちに気づいてペコリと頭を下げた。
少し会わないだけで大人びた感じもするが、彼女の持っている温かくておだやかな雰囲気は、俺の知ってる以前のままだ。
女性の名は池上 遥といい、以前は俺や佐藤と同じ会社に勤めていた。
転職すると言って会社を辞めてしまった今は、“元同僚”という関係だ。
実は俺は、彼女のことを気に入っていた。
以前は彼女と付き合いたい願望もあったけれど、あっけなくフラれるという結果に終わった。
彼女は俺ではなく、先輩の宇田さんが好きだった。そして今は宇田さんの恋人だ。
「ここで働いてるの?」
俺は彼女に尋ねつつ、店の看板を見上げる。そこには『 Sutera 』と書いてあった。
「そうなんですよ」
「こんな時間まで?」
腕時計に目をやれば、このときはすでに二十一時を過ぎていた。
「ちょっと今日はレジの清算が合わなくて、手間取っちゃったんです」
そう言いつつニコっと笑う彼女を見て、懐かしい気持ちになった。
どうやら自分で思っていた以上に、俺はこの子が好きだったみたいだ。
ほかの人間が見ているところだと、思いきり冷やかされるだろうから嫌だったのだ。
普段、女性にプレゼントをする機会がないので、正直どれを選んでいいかわからなかった。
ずっと悩んでいても仕方がないし、デパートの店員が勧めてきた物にしてみたけれど、舞花ちゃんが喜んでくれたのでなによりだ。
彼女がうれしそうにしてくれると、プレゼントを渡した俺も気持ちが上がる。
舞花ちゃんは反応が正直でかわいい。きっと裏表のない性格なのだろう。
そんなことを考えながらカラオケ店まで歩いていると、すでに閉店時間を過ぎた雑貨店から、ひとりの女性が出てきて鍵を閉めている。
前を歩く佐藤と俺の歩みが自然と同時に止まった。
「あれ? もしかして……遥ちゃん?」
先に声をかけたのは佐藤だ。
その女性は店の扉を施錠し、ボタンを押して自動でシャッターを下ろしながらこちらを向いた。
「あ、佐藤さんと和久井さん! こんばんは。お久しぶりです」
ほんわかとした雰囲気のその子は相変わらずかわいらしく、俺たちに気づいてペコリと頭を下げた。
少し会わないだけで大人びた感じもするが、彼女の持っている温かくておだやかな雰囲気は、俺の知ってる以前のままだ。
女性の名は池上 遥といい、以前は俺や佐藤と同じ会社に勤めていた。
転職すると言って会社を辞めてしまった今は、“元同僚”という関係だ。
実は俺は、彼女のことを気に入っていた。
以前は彼女と付き合いたい願望もあったけれど、あっけなくフラれるという結果に終わった。
彼女は俺ではなく、先輩の宇田さんが好きだった。そして今は宇田さんの恋人だ。
「ここで働いてるの?」
俺は彼女に尋ねつつ、店の看板を見上げる。そこには『 Sutera 』と書いてあった。
「そうなんですよ」
「こんな時間まで?」
腕時計に目をやれば、このときはすでに二十一時を過ぎていた。
「ちょっと今日はレジの清算が合わなくて、手間取っちゃったんです」
そう言いつつニコっと笑う彼女を見て、懐かしい気持ちになった。
どうやら自分で思っていた以上に、俺はこの子が好きだったみたいだ。
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