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supplementary tuition番外編
倦怠期ってなんですか?5
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「ごめんね、連絡くれてた?」
有都の手の中にある携帯を目にして夢月は罪悪感に見舞われる。
一人で外出する時は持ち歩くように言われているし、その必要性もきちんと分かっているはずが、うっかりこの事態だ。
「夢月って携帯持たされたばっかのばーさんみたいだよな」
「 ──── っ?!」
「携帯電話を携帯しない、持って歩いたと思ったら充電してない、二十代の女子とは思えねーな」
携帯画面に視線を落としたままの有都の表情は、普段と変わらず変化は乏しい。
怒ってはいないようだが、最後に僅かにシワを寄せた眉には呆れが浮かぶ。
もしかして、飽きたんじゃなくて、呆れてる?
「ちなみにさ、なんでここ?春香に呼び出された?」
携帯から夢月へと視線を移しながら、有都はポケットに携帯を押し込んだ。
この駅と春香を結び付ける辺り、流石に鋭い。
後ろ暗い部分は何もないが、春香の名を出され夢月はドキリとした。
有都の口から春香の名を聞くのは、心地が悪い。
「春香さんとは偶然で、美咲に相談があったの」
「いつもうち来たり近場の駅前だろ?なんでここ?」
「美咲の婚活パーティーがこの近くなんだって。真崎くんこそ、なんでここにいるの?」
「春香からのLINE。夢月の写真とこの駅名だけの」
今時の若者なのだからLINEで繋がっていても不思議はないけれど、そのやりとりが目に見えるとやはり何かが胸を締め付け、締め付けられた部分からどんよりと汚れた気持ちが滲み出していくように思える。
春香との事は過去だと頭では理解していても、追い付かない嫉妬はふとした時に気持ちを黒く染める。
「春香さんとLINEしてるんだ…………」
「普段はスルーだけど、あいつ「夢月」とだけ打ち込んでくっから思わず開いたんだよ」
有都の言葉に嘘はないだろうし、春香は吹っ切れて見えた。
二人の間に疾しさなど今はないのだろう。
「確かめようにも夢月は繋がらないし、来るしかないだろ」
「……………………確かに」
とても幼稚な嫉妬の仕方をしていると自覚しているだけに、夢月は顔を伏せる。
嫉妬する自分にはまだ慣れない。
その気持ちをどう消化していいのかも分からない。
嫉妬は人を変える。
嫉妬は正常な判断を奪うくらいに人を狂わす。
自分がそうなりそうで怖い時がある。
「…………で?LINEじゃできねー相談って?」
「……………………」
俯いた夢月の顔を覗き込むように有都は首を傾げた。
チラリと目だけを向けて夢月は有都の表情を見遣る。
「夢月の事だから、またオレらの事でなんか悩んでんだろ?なに??」
心配そうに眉を寄せる有都の顔は、今までと変わらない。
飽きたり、呆れたり、関係を見放しているようには思えない不安げなものだ。
邪推して口を紡ぐ様なら今までの自分と変わらない。
自分の本心は隠し表面上だけ取り繕い、他者との関係を深めずにいた自分。
それでは駄目だと思い知ったはずだ。
そして、目の前にいる人は心を開ける相手だと分かっている。
夢月は息を飲み、有都に顔を向けた。
有都の手の中にある携帯を目にして夢月は罪悪感に見舞われる。
一人で外出する時は持ち歩くように言われているし、その必要性もきちんと分かっているはずが、うっかりこの事態だ。
「夢月って携帯持たされたばっかのばーさんみたいだよな」
「 ──── っ?!」
「携帯電話を携帯しない、持って歩いたと思ったら充電してない、二十代の女子とは思えねーな」
携帯画面に視線を落としたままの有都の表情は、普段と変わらず変化は乏しい。
怒ってはいないようだが、最後に僅かにシワを寄せた眉には呆れが浮かぶ。
もしかして、飽きたんじゃなくて、呆れてる?
「ちなみにさ、なんでここ?春香に呼び出された?」
携帯から夢月へと視線を移しながら、有都はポケットに携帯を押し込んだ。
この駅と春香を結び付ける辺り、流石に鋭い。
後ろ暗い部分は何もないが、春香の名を出され夢月はドキリとした。
有都の口から春香の名を聞くのは、心地が悪い。
「春香さんとは偶然で、美咲に相談があったの」
「いつもうち来たり近場の駅前だろ?なんでここ?」
「美咲の婚活パーティーがこの近くなんだって。真崎くんこそ、なんでここにいるの?」
「春香からのLINE。夢月の写真とこの駅名だけの」
今時の若者なのだからLINEで繋がっていても不思議はないけれど、そのやりとりが目に見えるとやはり何かが胸を締め付け、締め付けられた部分からどんよりと汚れた気持ちが滲み出していくように思える。
春香との事は過去だと頭では理解していても、追い付かない嫉妬はふとした時に気持ちを黒く染める。
「春香さんとLINEしてるんだ…………」
「普段はスルーだけど、あいつ「夢月」とだけ打ち込んでくっから思わず開いたんだよ」
有都の言葉に嘘はないだろうし、春香は吹っ切れて見えた。
二人の間に疾しさなど今はないのだろう。
「確かめようにも夢月は繋がらないし、来るしかないだろ」
「……………………確かに」
とても幼稚な嫉妬の仕方をしていると自覚しているだけに、夢月は顔を伏せる。
嫉妬する自分にはまだ慣れない。
その気持ちをどう消化していいのかも分からない。
嫉妬は人を変える。
嫉妬は正常な判断を奪うくらいに人を狂わす。
自分がそうなりそうで怖い時がある。
「…………で?LINEじゃできねー相談って?」
「……………………」
俯いた夢月の顔を覗き込むように有都は首を傾げた。
チラリと目だけを向けて夢月は有都の表情を見遣る。
「夢月の事だから、またオレらの事でなんか悩んでんだろ?なに??」
心配そうに眉を寄せる有都の顔は、今までと変わらない。
飽きたり、呆れたり、関係を見放しているようには思えない不安げなものだ。
邪推して口を紡ぐ様なら今までの自分と変わらない。
自分の本心は隠し表面上だけ取り繕い、他者との関係を深めずにいた自分。
それでは駄目だと思い知ったはずだ。
そして、目の前にいる人は心を開ける相手だと分かっている。
夢月は息を飲み、有都に顔を向けた。
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