私の片思いの相手は不思議な喫茶店で働いている猫さんでした。

*花*

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3日目(水) 楽しい家族とのお出かけと静寂に包まれた喫茶店4

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「とうちゃーく」

家に着いた時にはもう午後八時になっていた。外はもう真っ暗闇に包まれていて、夜空一面に沢山の星が瞬いていた。
これまで長い長い道のりだった。でもその分、とっても楽しむことができた。車から荷物を降ろし終わったところで、ぐっと伸びをした。

「いやぁ~……!綺麗な夜空だなぁ……」

私は空を見上げながら、そよ風のような優しい声で言ってから、微笑を浮かべた。

あ、そうだ。これ、彗くんにあげなきゃ。

私はバッグから紙袋を取り出した。それを大切なお守りのように胸に当ててから、母と父の方を見て「ちょっと夜風を浴びに行ってくる」と言った。二人とも、え? とちょっと驚いた顔をしていたが、行くな とは否定しなかった。母は「分かった。気を付けてね」と言い、父は「おお、そうか」と言ってから、家の中へ入って行った。

初めて行く、夜の公園。

私は怖がりながらも、夜風にふわっと押されながら、満天の星空の下、歩いて行った。夜風のおかげで何だか少し心強い。私はスッと前を向き、一歩一歩公園へと近づいて行った。今日も待っているよね と思いながら。


「わぁ……誰もいない静かな公園だ……まぁ、そりゃそうだよね」

人がいないせいか、やけに寂しく感じた。そして、中央にある街灯がとても眩しく感じた。大きな木の葉っぱがさわさわと揺れている。いつもより少し不気味な公園の中、私はベンチに座ろうとした時だった。

……こんな時間にもいるんだなぁ。

木のそばにいる大きな金色の目。その目はどこか光っているようにも見えた。そして、私のことをじぃぃっと見てくる。なんだろうなと思いつつも、その正体はある程度予想していた。私はベンチに座るのをやめ、それに近づいて行った。

そろり、そろりと近づいて行ってみると、その正体が分かった。予想的中。やっぱり。猫だ。私は猫の近くまで行き、足を止めた。猫もゆっくりと私のところへ近づいてきた。猫は私のことを見上げ、気づいたのか、私の足に頭をすりすりしてきた。

今日はいつもと違うことをしてくるなぁ……
でも、可愛いなぁ。

と少し気を緩めてると、ぶち猫はまたいつものように「にゃー」と鳴いてから、今日はゆっくりめに歩いて行った。

初めて行く、夜の喫茶店。

今日は初めてのことづくしだ。

自分自身でも楽しくて、ドキドキして、ちょぴり興奮していることが分かる。私は公園に来る前の歩き方とはうってかわって、軽やかな歩きでついて行った。夜空にキラキラと輝く星たちは私たちの道を照らしてくれるかのように、ピカピカと瞬いていた。
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