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本編

訓練2

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カムラが壱の型 一閃を練習しているのをみて気づかれないように後ろにそっと近づいて声をかけた。
「どうだ?壱の型は出来そうか?」
すると、少しビクッ!となってこちらを見てきた。
「あ、レーヴァさん。出来ましたよ。あと、壱の型の居合いってやり過ぎたら危ない技じゃ無いですか。そういうことは先に言ってくださいよ。」
そうカムラが言った途端、レーヴァは驚いた顔をしながら声をかけてきた。
「そこまで出来たのか!?すごいな。」
「え?どういうことですか?」
「普通居合いをしてもそこまで危険ではないんだ。完全な居合いが出来ないからな。さっきお前が言ってたのは完全な居合いで、これが出来るのはお前を合わせて5人だけなんだ。」
「え?そうなんですか?...へぇ、でも楽しいですねこれ。次は何を教えてくれるんですか?」
「次は弍の型だな。これは主な使い方は攻撃だ。
まず1つ目は鬼神だ。
これは、攻撃スキルでやり方は...説明は難しいから簡単に言うぞ。これは一撃目に既に2撃目が撃っているという感じの技だ。見ておけ。」
『抜刀術 弍の型 鬼神』
すると1振りしただけで斬撃がふたつ飛んでいった。
『抜刀術 弍の型を覚えた』
「凄いな。...これは魔力量で変化するスキルなのか?」
そう考えを伝えると少し驚かれた。
「凄いな。その通りだ。これよりも増やすと龍神、それより増やすと阿修羅となるんだ。だから鬼神を覚えられるのなら他は簡単だ。...取り合えずやってみろ。」
「分かった。」
『まず、イメージだ。1振りで1つの斬撃は出せる。これを追尾するようにもう1つ斬撃を飛ばすイメージで。
抜刀術 弍の型 鬼神』
シュンッ! シュンッ!
「うーん、タイムをもう少し縮めるようにイメージするか。」
『さっきよりもはやく。もっと早くイメージをさっきのイメージに追加して...
抜刀術 弍の型 鬼神』
ザザシュッ
「よし、完成だ。こんな感じか?」
「はは、凄いな。成功だ。あとは鬼神のイメージで魔力量を増やせば勝手に龍神、阿修羅となるぞ。」
「分かった。」
『といっても阿修羅のイメージは他にあるんだよな。...取り合えず龍神するか。
さっきのイメージで魔力量を増やす...よし、できた。
抜刀術 弍の型 龍神』
ザザザザシュッ
「よし、できた。なあ、阿修羅なんだが俺のイメージだけなんだが、このスキルを変えていいか?」
「ん?できるなら良いぞ。といっても作るときは一回目だけ魔力消費量が増えるから気を付けろよ。」
「わかった。忠告ありがとう。」
『まず、形からだな。自分の腕とその上下に半透明の腕を作るイメージ。その6本の腕が各々剣を持ち攻撃するイメージで連携自分が想像したものをできるようにして...出来たか?やってみるか。名前も変えるか。
抜刀術 弍の型 戦神阿修羅』
すると、腰よりも少し上、肩より少し下、腕から半透明の腕が出てきて一斉に手に持っている剣を振った。
「名付けて抜刀術 弍の型 戦神阿修羅!魔力消費量は時間に比例しているのか。長期戦には向かないな。」
「はは、ほんとに作りやがった。すげぇな。あと、弍の型は短期戦向けの技だぞ。んじゃ次は参の型だな。」
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