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26 再会

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「帰ったわ…って、どうしたの?」

「い、いや…なんでもない」

「…ローズマリー、こやつは誰だ」

「?…お父様、お父様が許可をくれたのではないですか。犬を飼っても良いと」

「…確かに言ったような…だが、こやつは…」

「あら、私の立派な忠犬ですわよ?さて、それじゃあ着替えるから出て行ってもらえるかしら?」

「あ、ああ」

「忠犬、手伝ってくれるかしら」

「?…俺は男だぞ」

「あら、手を出すつもりかしら?」

「流石にまだ死にたくない」

「あら?なにか言ったかしら(・ω・╬)」

「…いや、なんでもない」

「じゃ、じゃあ僕はもう行くよ…ガチャ」

「…ヴィラン、収納した人を出してくれるかしら?」

«グル?…ペッ»

「ありがとうね。さて…それじゃあ、この3人を洗ってあげてちょうだい。お風呂はこの部屋の右手にある扉の先よ」

「…なぁ、着替えの手伝いって…」

「あら、私の着替えな訳ないじゃない。変態なのかしら」

「ち、違う!」

「まあいいわ。それじゃ、私は着替えて外に出ておくわ」

「あ、ああ」

「あ、ちなみにその唾液だけど…身体は溶けないから安心してちょうだい」

実際、この前調べてみると、ヴィランの収納は食べたものを消化せずに残しておくものだが、胃袋が収納場所となっており、そこに入れる際に吸収・保存を決められるようだ。
そのため、消化用の唾液と保存用の唾液の2種類があるらしい…が、どちらも絵面的には捕食済みという…

「うーん、それにしても…想像以上の強さを持っているようね。やっぱり、制約後の自由行動は本人の意思を以て動くから…うん、大丈夫そうね」

にしても、やっぱり味方が少ないんだよねぇ…それに…精神と肉体の分かれ目がまだまだあるって言うことは、完全にはローズマリーにはなりきっていないのかなぁ…ま、その方が人形にならずに済むからありがたいけどね。
問題は…学園、だよねぇ…実際、婚約は破棄されているから今のところは大丈夫だけど、ヒロイン役がどう動くか…あれの動きによっては、今の段階では信頼している騎士団長も警戒を始めなければいけないから…うん、確実に信頼でき、未来が既に変わっている仲間も集めていかないと…

「帝国の騎士団長の強化は…うーん、古代兵器を使わせるのもありだろうけど…あれは戦争用の装備だから護衛には不向き…となるとやはり…改良しなければいけないわね」

機装甲、銃、剣…色々とあるけど、騎士団長が使っていたのは確か…アタックタイプの機装甲だったはず…それを改良…かな?でも、改良したら戦争では使えなくなるから…

「よし…目標は決まったわね。さてと…鑑定、していきましょうか」
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